「う~、寒いよ~」
時空管理局所属の魔法少女、高町なのはは南極の大地を一人飛んでいた。
理由は単純。この世界の南極のある遺跡にロストロギアらしき反応が確認されたからで
ある。
よってそこに向かっているのだが、いかんせん寒さはバリアジャケットでも防げない。
「こんなときユーノ君がいたらなぁ」
と言いつつ、友達を首に巻く自分を想像。
あわれユーノ。
と、ようやく遺跡の近くに来たのだが、
「あれは…!」
遺跡の周りで異形の怪物たちと二体のロボットが戦っていた。
怪物は自らの体を変質させ攻撃する。
しかしロボットたちはよけ、防ぎ、逆に倒していく。
どうやらロボットたちは遺跡を守っているらしい。
やがて、怪物が残り一体になったとき、その目がなのはを捉えた。

「…えっ、まさか」
「キシャアアアア!」
そのまさか。
怪物は腕を尖らせ、文字通り伸ばしてきた。
しかしその腕は上から飛んできた刃によって途中から断たれる。
「キシャアアアア!?」
突然のことに怯む怪物。
しかしなのははその隙を見逃さない!
杖を向け、カートリッジをロードする!
「ディバイン、バスタァー!」
桜色の魔力の奔流が怪物を飲み込んだ。
戦闘が終わり、なのはは上を見上げ叫ぶ。
「フェイトちゃ~ん!ありがとー!」
それを聞き上空にいた黒の魔法少女、フェイトは微笑んだ。
『えっと、君たちは…?』
ロボットの方から通信が入る。
「あっ、あの私達は…」
その言葉は突然の地響きによって中断された。
「なっ、何!?」
『遺跡からだ!!』

遺跡に向かうと大勢の研究者たちが避難を始めていた。
「親父はどこだ!?」
ロボットから降りてきた少年ージョッシュが研究員の一人に問いかける。
話を聞いているとその親父さんは中心部にいるらしい。
そのとき、ロボットから降りてきた少女ーリムが叫ぶ。
「お父さん、お父さん!」
「リム、お前は避難しろ。親父は俺が連れ戻す!」
「お兄ちゃんも?それなら私も…」
なのはは面倒になりそうなのでリムをバインドで拘束、コクピットに放り込む。
その間にフェイトはジョッシュを説得し同行の許可をもらう。
「フェイトちゃん、気をつけて」
「なのはもね」

このとき、この出来事がこれからの戦いの始まりになると、誰が予想できただろうか。

魔法少女&スーパーロボット大戦D

続かない

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最終更新:2007年08月14日 21:23