「やっと買えたー!」
機動六課の高町なのはは喜んでいた。
待ちに待った昼休み、管理局ないで話題の『爆熱ゴッドカレーパン』が買えたからである。
友人曰わく、「食べないと後悔する」と言う代物なのである。
というわけで彼女は喜んでいた。
と、その時声が聞こえ、体が光に包まれる。
「えっ、何?」
やがて光がはれると、目の前には白いロボット人形と宝石を持った男がいた。
「あれっ、人?」
男が呟く。
「えーっと、あなたは?」
なのはが混乱した頭で問う。
すると後ろから叫び声が聞こえた。

なのはが振り向くと、絵でしか見たことがない悪魔が槍を突き出してきた
慌てて避けると、持っていたパンに槍が刺さった。
「あっ、パンが…」
話を聞いて以来短い昼休みの中、阿鼻叫喚の地獄と化した売店でようやく手に入れたパン
は、悪魔の槍に貫かれ、無惨に散った。
途端に、周囲の気温が大幅に下がった。
「…すいません」
なのはが低い声音で呟く。
「はっ、はい!!」
その声に男は直立不動になった。
「あれ…、倒していいですね?」
「はい!!いいです!!!」
次の瞬間、この場所は地獄と化した。



「あれほど魔王にふさわしい者はいないだろう」
By マグナ

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最終更新:2007年08月14日 21:54