管理局内で「エースオブエース」と呼ばれ、もはや知らない人は居ないと言われている少女、「高町なのは」、今までやってきた仕事もようやく一段落着き始め、もうすぐ休暇が取れるという話だ、
それだけではない別の世界で仕事をしていた同僚であり大切な友達であるフェイト・ハウラオンと八神はやても仕事を終え地球に帰ってきたのだ、
再会を子供のようにはしゃぐ3人、何せS級ランク魔道士は管理局においても貴重な存在であり、そのため分散されていろんな世界に派遣される羽目となっていた(第6課の成立はまだ先)
彼女達が会うことはここ最近なかったのだ、だが彼女らが仕事を行っている最中で、アメリカにおいてトンデモないことが起きていたのだが、まだ彼女らは知る由も無い・・・だが一時の休暇も突然の出来事で取り消される。
「かねてから時空管理局が追っていた魔法使いが地球のアメリカ合衆国に現れた、武装局員が現地に向かうから至急援護に回って欲しい、相手はSランクそれ以上と予測される。」
管理局に勤めている以上不平は言っても、アメリカに渡り、追撃に当たる3人。幸い敵魔法使いはニューヨークやサンフランシスコといった大都市ではなくアリゾナの片田舎に現れたのだ
・・・だがその町は地獄絵図と化していた、住んでいた住民は老若男女問わずに魔法使いの道具にされ、使い魔の餌になるか、使い魔にされるか・・・壮絶な光景だった、それだけではなかった、
追っていた武装局員は呆気なく殲滅され、彼を追えるのは3名+4人だけとなった、そしてアメリカ軍が気づく前に取り押さえるか、もしくは殺さなければならない、時空管理局の存在を知られては
色々と不都合なのだ、だが・・・
「クハハハハハハハハハハハ!!!何だ言われているほど強くないかじゃないか!」
倒れ付す7人の魔道士、彼女(彼)らに無傷を保っているのは一人も居ない、皆至る所にケガを追っていた、
それに対し敵の魔法使いはほとんど無傷といってもよかった、
敵の魔法使いは強すぎた、さまざま竜種や幻獣種を使役するだけではなく、
他世界を渡り歩いきそこの魔術を身につけていった、彼の術になのは達は大いに苦戦していた。
ディバインバスターもプラズマランサーもフレズベルクも古代ベルカの騎士団の攻撃もほとんど敵に通用しなかった
「・・・なんてこと・・・あれじゃあSSS級ランクじゃない!」
リンディ・ハウラオンは呻く、そりゃそうだ、SSSランクなんてそう滅多に見つかるものじゃないし、
居たとしても大概世俗と縁を切って引き篭もっている例がほとんどで、時空管理局には極力中立を貫いているのだ。
「クソ!僕も・・・」
「クロノ!その体じゃ無理よ!!」
クロノ・ハウラオンも呻く、彼は体中に包帯を巻きつけてあった。彼が負傷した原因?それは地球においてある事件にどさくさ
にまぎれてある国に保管されていたあるロストロギアを回収しようとしてやってきたのだが、その事件に巻き込まれた結果重傷を負い、
現在リハビリ中なのだ。
「彼女達がここまで苦戦するとは・・・。」
頭を抱える提督、だが突然結界に近づく何かがアースラのレーダーに捕らえた。
「結界に近づく機影が一つ、これは航空機・・・ジャンボジェットです!」
民間機がうっかりやってきてしまったのか?結界が見えるとは思えないのだが、
下手をすると厄介な事になる、緊張の走るアースラスタッフだが、一人クロノは怯えた声を出す、
そう魔法使いにではなくその航空機に。
「ま、まさか・・・あいつじゃぁ・・・。」
そうクロノは彼のおかげでひどい目にあったのだ(具体的には巻き添えを喰っただけだが・・・。)
「あいつって?」
誰と聞こうとしたリンディを遮るように、エイミィの声が響く
「モニターに回します・・・。」
そして機体に描かれたある文字に一同の目が点になる、そしてクロノは叫んだ。
「やっぱりあいつだぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「呆気ない、呆気ないぞぉ!管理局の魔法使い・・・「エースオブエース」も所詮其の程度か!」
勝ち誇ったように叫ぶ魔法使い、レイジングハートを構えディバインバスターをぶっ放す高町なのは
だが、魔法使いの手に受け止められそのまま四散した。
「無駄だというのがまだわからんかぁぁぁぁぁぁぁ!!」と
魔法使いから魔力を込めた弾丸が放たれ、高町なのはの体を吹き飛ばす。
「なのは!」
叫ぶ、フェイトとはやてとヴォルケンズ、だが彼女らも魔法使いの使役獣相手に苦戦しており
手を差し出せる状況じゃなかった。
「信じあえる仲間も所詮其の程度・・・まぁいい、高町なのは・・・大人しく我が糧となれ!」
なのはにとどめをさそうとする魔法使い、尚もあがこうとするなのはだが体の力が入らず動ける状況ではなかった。
(こんなところで終わるの?・・・そんな・・・ようやく友達と一緒に戦えるのに・・・そんなの嫌だ・・・)
「死ね!」
今まさに魔法使いによって剣が振り下ろされんとした時である。突然結界が割れると何かが降りてきて、使役獣である土龍をクッションに着地した。
「華麗に着地!!」
(え?)
「な、何だ!」
驚きの顔をする高町なのはと魔法使い、降りてきた物体は人ではなかった、人型であるが全身は青く足と腕は太く、
赤いモノアイがついた頭部があった、パワードスーツと呼ばれるもの、そして目に付いたのはバックパックと思しき
部分には合衆国の国鳥であるハクトウワシが描かれていたのだ。そうそれを駆るのはただ一人
「オォォォケェェェェェェェ・・・レッツパァァァァリィィィィィィ!!ウェルカムトゥーアメリカ!」
ほんのちょっと前・・・その飛行機、エアフォースワンと名がつけられた航空機内
「大統領!折角の休暇を台無しにするなんてなんて失礼な連中なんでしょう!」
「何、大統領は24時間働けるのがモットーだよ!緊急時にはいつでも立ち向かえるのがあたりまえさ!」
「流石ですわ、大統領!」
「ではジョディ!ちょっくらピクニックに行ってくるぜイヤッハーー!!!」
「だ、誰だ貴様!」
魔法使いは思わず叫ぶ。
「悪党に名乗る名は無い!私はアメリカを守る存在!アメリカ合衆国大統領なのだ!」
「素敵ですわ、ミスタープレジデント!」
あまりの出来事にポカーンとする一同、だがすぐにアースラから通信が入る
「急げ!五時をすぎた!はやく此の場から離れろ!た、大変な事になる!」
クロノの絶叫だ。
「ク、クロノ君!どうして?」
「どうしてもこうしてもない!早く離れろ!」
クロノの声は恐怖に怯えた絶叫だった、無理もない・・・何せ(ry
だが本能的に察知したのか、ヴォルケンリッターの騎士達は負傷したなのは達をつかむと慌ててその場から立ち去った。
「5時を過ぎましたわ、大統領!」
「では紳士である時間は終わりだ!」
そして一機のパワードスーツが魔法使いに襲い掛かる
―――フェイト談
ええ、もう最初は何がおきたか信じられませんでした、空から何かへんなのが落ちてきたんでビックリしましたよ、
そして「私は合衆国大統領だ」って言った時には正気を疑いましたよ
・・・だけどその後の光景を見てもっと信じられませんでした、正直敵に回さない方針をとって正解だったと思います
・・・もし彼を敵認定したら、私いやなのは達もいまここでインタビューを受けることなんて出来なかったでしょう。
―――はやて談
ええ、あの戦いは今も記憶に残っています、あれほど強烈な戦いはもう忘れられないでしょう、
今でも昨日のように思い出せます、失礼かもしれへんけどまさか地球にあんな人がおるなんて
とてもやないけど思わへんかったわ・・・彼がおったら6課に紛れも無く向かいいれたやけどな
・・・まぁそこまで高望みをすればバチがあたるちゅうかな。
―――なのは談
あの時の戦いね、「エースオブエース」と呼ばれててちょっと浮かれてて居た自分がとても恥ずかしかったです、
彼は「エースオブエース」いや正真正銘の「バケモノ」と言っても過言ではありませんでした
・・・だって彼が合衆国で起きたクーデターを一人で叩き潰したなんて誰が信じます?ええ、私も
最初聞いたときはホラかと思いましたけど、あの戦いを見たら「ああ、彼なら出来るな。」と思いましたよ・・・。
戦いは虐殺そのものだった。
マイケル・ウィルソン大統領の駆るアーマードコ・・・じゃなくてパワードスーツ「メタルウルフ」に一斉に攻撃をしかける
使役獣の攻撃、それを身軽にかわす大統領
「熱烈な歓迎だな!お礼に穴あきチーズにしてやるよ!」
手に持ったガトリングの攻撃を受け、本当に使役獣を穴あきチーズにしたし。
続いて空から襲い掛かってきた鳥型使役獣に対しても、すぐにそれより高度をとり
「あつあつのローストチキンにしてやるよ!」
「あんな巨大なお肉じゃ、不味いローストチキンになりますわ大統領。」
明らかに搭載許容量度外視したミサイル攻撃であれほどいた使役獣はあっという間に影も形もなくなっていた・・・
「な、ななななななななななななな何だお前は!」
「私はアメリカ合衆国大統領だ!」
使役獣を呆気なく叩き潰され追い詰められた魔法使いは巨大な隕石を召還した。
「こ、これだけの質量なら貴様も一溜りもあるまい!この大地と共に消滅しろ大統領!(CV:若本)」
ここら一体をクレーターに変えるぐらいの巨大な隕石を召還され、ここまでかと思いきや
大統領はそれを受け止めた、それどころか押し返し始めている、明らかに常識とか明らかに無視した光景だった・・・
「WOOOOOOOOOOOOOOOO!!!これが大統領魂だ!」
そう叫ぶとメタルウルフによって隕石は宇宙へ飛ばされた・・・其の光景を見た魔法使いは時空管理局に投降した
・・・もし大統領に降伏しても・・・やっぱ恐ろしいから語るまい。
そしてその魔法使いは折の中で今も大統領の影に脅かされている。
「ピクニックは終わった!で、お嬢さん方!」
大統領からの声にビビル一同
「皆、よくやってくれた、もう日が落ちた。これから我が家にきてディナーを食べていくがよい!」
こうしてなのは達は入ることはほぼ不可能といわれたホワイトハウスで一夜を過ごす羽目になった。そして高町なのはが高町士郎の娘と分かると大統領は懐かしむように言った
「HAHAHAHA、彼とは夕日の海岸で殴りあった仲だぜ!」
「嘘!お父さんは大統領と一体どんな関係に!」
・・・勿論、マイケル・ウィルソンが即日管理局のブラックリストに載ったことは言うまでもない
最終更新:2007年08月14日 22:01