15歳を区切りに、あの日から俺たちの戦いが始まった。
いや、始まっていたんだ。
戦争と言う、生き残るための戦い。
俺たちは、ただ、そこにいた。
蒼穹のファフナー
Lyrical the world
≪あなたは、そこにいますか?≫
今まで見てきた空が左右逆の姿を現したのを合図に、黄金の堕天使が舞い降りた。
目の前には、巨大な爬虫類を連想させる四肢を持つ人型戦闘機械。
それに乗った時から、俺の平和は崩れ去った。
「こいつが!」
一騎は、この奇妙な状況に声を荒げる。
「そうだ。【フェストゥム】俺たちが戦うべき敵だ」
総士は、一騎に敵を認識させる。
黄金に輝き、人の心を読む人類の敵との戦い。
「こんな闘いを続けていたら、みんな生き残れ無いよ…死んじゃうよ!」
別の世界から来た魔法を扱う少女は言う。
「分かっている。だが、この方法以外に人類が生き残る手段は無い」
世界が違えば、生き方も違ってくる。
幸せな世界から来た者と、死と隣り合わせの世界に住む者の違い。
「…お母さん、ごめんね」
恋する少女は、戦場の空で散った。
「俺の所為だ…あの時、もっと速く」
「ああ、お前がもっと速く向かっていれば翔子は!」
仲間の死は、一人の少年を修羅へと変える。
「いつまで悔やんでも、死んだ人は戻って来ないよ」
墓へ供える花を抱えた金髪の魔法を扱う少女は、悲しい瞳をしていた。
「何でや!何で、人を殺すんや!!」
守護騎士を携え、目の前で宙に浮く青年に話しかける魔法を扱う少女。
「我々は理解した」
フェストゥムは学んだ。
人と言う生命体は同化するべきモノだと。
死と言う概念が無いフェストゥムに、悲しみの感情など無い。
少年少女たちは、この狂った世界で何を見て、何をするのか。
その結果が、人類とフェストゥムに共和をもたらすのか?
「…おかえり」
少女の声と共に銀色の巨人は舞い降りた。
魔法少女たちは、この世界で何を見て何を学ぶのだろうか。
それによって、彼女たちにどのような影響を与えるのか。
最終更新:2007年09月01日 21:25