「う~~! トイレトイレ!」
 今、トイレを求めて全力疾走している私は管理局に所属するごく普通の二等陸佐。
 強いて違うところを上げるとすれば、十九歳で部隊長ってとこかな?
 名前は、八神はやて。
 そんなわけで帰り道にある公園のトイレにきたんやけど……。

「…………?」
 ふと見ると、公園のベンチに一人の若い男が座ってたんや。
 あれ、結構ええ男やんか。
 そう思ってると、突然その男は私の見ている目の前で、つなぎの上からジャンバーやらセーターやらじんべえやら。
まるで私から姿隠そうとしてるようにもうめちゃめちゃ着込み始めてん。
その後、その人は私をゴキブリ見るような目で見て……

「 や ら な い よ 」

 私はその人のことはほっといてトイレに急ぐことにしたんや。
 そんなことがあったけど、その日はいつもと変わらないええ一日でした。
 そう言えば、後からカリムに聞いたんやけど、その日は珍しくアコース君が朝帰りしたそうや。
 カリムは『恋人でも出来たのかな?』と笑ってた。
 なんや、アコース君も結構好きものなんやな。と思いました。


「よかったのか? ホイホイついてきて。俺はノンケだってかまわないで食っちまうような人間なんだぜ」
「かまわないさ。それじゃ、僕も君のことを隅々まで査察させてもらおうか?」


『くそみそなのニック』


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最終更新:2007年09月30日 09:39