雪の降る町で、彼らは出会った
「お兄さん、雪積もってますよ?」
「二時間もつれに待たされているからな」
「祐一が・・・ロリコンだったなんて」
「人を二時間待たせておいて第一声がそれか」
「この町に、奇跡を起こす程の魔力を持った人間がいるはずなんだ。
なんとしても探さなくちゃ、母さんの為に」
「フェイト、なんであんな女の為にそこまでするのさ」
「だって、あの人が私の母さんだから」
「お嬢さん、いい?奇跡ってね、起こらないから奇跡って言うの」
「舞さん!なんでこんな無茶な事を!」
「あなた達の事、嫌いじゃないから」
「奇跡はきっと起こるわ、やり直すの・・・こんなはずじゃなかった世界の全てを!」
「世界はいつだって、こんなはずじゃなかった事ばっかりだ!
都合のいい奇跡なんて起きやしない。ずっと昔からね」
「ボクの事、忘れてください」
「あゆちゃんっ!」
「あの白い子や羽の子がおしえてくれたんだ。
私の、私達のすべてはまだはじまってもいない
だからホントの自分をはじめる為に、今までの自分を終わらせよう」
最終更新:2007年11月17日 17:37