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高橋昌一郎『理性の限界』 - (2009/01/17 (土) 03:35:27) の編集履歴(バックアップ)


616 :無名草子さん:2008/09/14(日) 21:33:31
理性の限界って本入れちゃダメ?

620 :無名草子さん:2008/09/14(日) 22:40:53
>>616
高橋昌一郎ですね。自分も読みました。
アローの「不可能性」ハイゼンベルクの「不確定性」ゲーデルの「不完全性」
を三つセットにした企画、なかなか面白かったです。
だがいろいろと欠点も目立つ。
まず対話形式なのに哲学的対話の体をなしていない。
「カント主義者」がKYボケ要員という扱いなのは御愛嬌としても、
出てくるキャラがみんな都合よく戯画化されていて本気の議論をしていない。
これだと対話形式にする意味がない。
それとやっぱりこの三つを新書一冊にまとめるのは無理があったかも。
どれも説明不足で中途半端になってしまった。
不思議だね、面白いね、よくわかんないねで終わってしまっている。

ちなみに不完全性定理のスマリヤン的な説明は、
既出の内井惣七『うそとパラドックス』でもやっていてかぶるね。

625 :無名草子さん:2008/09/14(日) 23:56:01
>>623
アローの「不可能性」、ハイゼンベルクの「不確定性」、
ゲーデルの「不完全性」を聞いたこともない人には面白い入門書。
若干中途半端な感は否めないけど。

興味を持ったら

  アロー⇒佐伯胖「決め方の論理」(新書じゃないけど)
ゲーデル⇒野矢茂樹「無限論の教室」講談社現代新書

あたりに進めばおk。
アローはこの本が新書初出かも。

649 :無名草子さん:2008/09/20(土) 11:49:08
>>『理性の限界』
途中だが一応レビューしておく。
ダイジェストのダイジェストといった感じ。「うそとパラドックス」とか「子どものための~」
なんかみたいに簡単でも良いから読者にも公理なり論理を動かして貰って雰囲気を
体感して貰うというところまで踏み込んでいない。
そのため地頭足らずにも簡単な読み物的にスイスイ読める。
デメリットとしては掛け合いがgdgdしすぎてテンポが悪いのと、やはり浅い新書の中でも
さらに浅い所を泳ぐような感じになってしまっているところか。

ベストに入れるにはパンチ力不足感が否めない。


650 :無名草子さん:2008/09/20(土) 12:46:15
>>649
そう?
浅いことは浅いけど、いまの新書の水準(入門から門前書へ)からしたら全然いいと思うけどなあ
参考文献もきっちり紹介してるし
相対性理論の説明なんて、自分が読んだ本の中では一番わかりやすかった
討論形式なのに、議論に踏み込んでないのは欠点だけど

 

26 :無名草子さん:2008/12/27(土) 23:48:37
ゲーデルの不完全性定理を扱った本はないの?
新書ではないもんかね。

29 :無名草子さん:2008/12/28(日) 00:29:04
>>26
その話題は前のスレかその前のスレで既出だったな。
すぐ上に出ている高橋昌一郎の『理性の限界』でも不完全ながら解説されているし、
内井惣七の『うそとパラドックス』でも触れられている。
リストに入ってない新書では、
瀬山士郎『はじめての現代数学』 (講談社現代新書) で非常に手際よく説明されている。
吉永良正『ゲーデル・不完全性定理』(ブルーバックス)もある。
もう少し詳しく知りたい場合は新書以外にあたってください。
野矢茂樹『論理学』(東京大学出版会)など。ゲーデルの原論文は岩波文庫から出ている。

 

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[ 参考書籍]

瀬山士郎『はじめての現代数学』 (講談社現代新書)
野矢茂樹『論理学』(東京大学出版会)
野崎昭弘『不完全性定理』(ちくま学芸文庫)
ゲーデル 『不完全性定理』 (岩波文庫)

 

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