無名草子さん :2007/08/12(日) 03:33:57
>>271
長らく積読だった『ヘーゲルに還る』今読了した。
これ思ってたよりもかなり良かった。
たぶんヘーゲルの捉え方がかなり狭いんじゃないかと思って敬遠してたんだけども。
実際、いわゆる法哲学(「法と権利の哲学」と筆者はあえて訳しているが、これも見識)
の市民社会論と自由に関するヘーゲルの政治思想の分析が中心で、全体像には程遠いが、
ヘーゲル自身が置かれた政治的状況の分析も絡めて結構緻密な内容。
哲学というより現実的・現代的意義を追及した政治学的なアプローチですね。
文献リストも充実。ただ内容が硬くてあまり読みやすくはない。ヘーゲルだからしょうがないが。
加藤尚武だったらもう少し読みやすいヘーゲル入門が書けるんじゃないかとは思った。

 

291 :無名草子さん :2007/08/12(日) 20:55:04
……

加藤尚武は新書ではないが、『ヘーゲルの「法」哲学』(青土社)
がありましたね。その当たりのことをおっしゃっているのかな。

292 :無名草子さん :2007/08/12(日) 21:50:36
>>291
>『ヘーゲルの「法」哲学』(青土社)
そう、それ。
・普通の人が読んで意味がわかるw
・ヘーゲルなのに面白いw
素人としてはそれだけで高評価になるけど、玄人の人の評価はどうなんだろうね。

293 :無名草子さん :2007/08/12(日) 22:37:45
>>292
同じで、素人には面白かったけど、哲学をやっている人
にはどうなのかなと思っていました。
ただ、貧しい体験から言うと、玄人は自説が偏っているから
(偏っていなくては「自説」とは言えませんよね)評価も偏
ることが多いですね。だから、素人が読んで面白ければ、
解説としてはそれで良しということではないでしょうか。
先の木田元の場合のように。

410 :無名草子さん :2007/08/21(火) 02:17:04
>>408
ヘーゲルについては『ヘーゲルに還る』が推薦されてるから、
とりあえずそれでいいんじゃない?
ほぼ法哲学限定なので政治学寄りだけど。
前にも書いたが長谷川宏『新しいヘーゲル』は全然印象に残らなかった。

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最終更新:2009年02月27日 01:20