263 :無名草子さん:2009/01/17(土) 23:57:35
wikiを見てるとローマの本が少ないなと思ったので、
歴史枠で南川高志「ローマ五賢帝」(講談社現代新書)を推薦します。

内容は、初代皇帝アウグストゥスから五賢帝時代に至るまでの流れを簡潔に抑えた後で、
「五賢帝」ネルヴァ、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウス、マルクス・アウレリウスの
治世の光と影に焦点をあてて、その実像を描いています。
「五賢帝」に対する賢帝・名君のイメージ、あるいは「人類が最も幸福であった時代」への平和的で安定的な時代といった
一般的に認識されているイメージに対して、史料的・実証的アプローチを駆使して対峙し、隠された真実をうまく暴き出した好書だと思います。

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267 :265:2009/01/18(日) 00:46:28
……
南川高志『ローマ五賢帝』(講談社現代新書)
ローマ史新書ならまずはこれ、という良書。
これと、あとは中公の『ネロ』など読めば帝政前期は万全。

ビザンツまでいきたければクセジュの『皇帝ユスティニアヌス』と『ビザンツ帝国史』だね。
『生き残った帝国ビザンティン』は学術文庫にはいったから除いとこう。
文化史系なら講談社現代新書の『ローマ人の愛と性』なんてのがあった。
この本の著者の本村陵二さんは塩野さんがだいぶ気になっているみたい。まあ余談でした。

[参考書籍」

秀村欣二 『ネロ―暴君誕生の条件』 (中公新書)
ピエール・マラヴァル『皇帝ユスティニアヌス』 (文庫クセジュ)
ポール・ルメルル『ビザンツ帝国史』 (文庫クセジュ)
本村凌二 『ローマ人の愛と性』 (講談社現代新書)
井上浩一『生き残った帝国ビザンティン』 (講談社学術文庫)

 

 

 

 

 

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最終更新:2009年01月24日 13:02