581 名前:名無しさん@ピンキー [2009/11/21(土) 20:19:27 ID:jwzh6f04]
題《月夜の燕》
夏目x燕
簡略化したHあり
TV第1期の第6話《水底の燕》の終了した後の話です
環境設定とか人物イメージが多少変わります
, -─_‐- ._
/'⌒⌒「: : : `丶. \
// : : : :∧ : : : : : \::.
. /,ノ : : :/ :/ ヽ\ : : ヽ: .ヘ}
. イ : : { jノ" ̄ ̄\\ヽ:}}_,ゝ
从 : {ノ ( ' ヽ__ノ__ )ノ,ハ/
ノ{ \从 __j」」Llヽ_彳:イ
ヽ: : ハ-‐'″r─ァ ゙゙ イ :八
)八: :`ト .._, イ从ハ(
ノ人/:ハ乂//}::\
(( ⊂|`Y::ヘ::::ヽ///:::/::::Y´}つ ))
|::::::::/|::l>彡'::::::ト、::::::::|
L_,ノ く「:::::::::::::::| ヽ_,ノ
|:{:::ー-z::::|
|::}:::::::::::::::|
|::{ ::::::::::::::|
└r-n-r‐┘
この後9レスお借りしますね
582 名前:一 [2009/11/21(土) 20:22:14 ID:jwzh6f04]
《月夜の燕》
――冬の足音が聞こえる秋の夜。 でも…ここは暖かい――
ここは夏目の自宅、二階にある彼の部屋
今現在、この部屋には夏目しかいない。
その室内は夜も深まったとはいえ、街の音や虫達の鳴く声が響き渡り
階下からは、誰かがゴソゴソと動く物音もする。
彼は布団に入り、うつ伏せになって本を眺めていた。
その大学受験の問題集には、夏目貴志との持ち主の名前が書かれてあり
彼の筆跡による真新しい書き込みが有る、今現在も使用中なのだろう。
その部屋に小柄な娘が静かに入る
彼女の名は燕、夏目に軽い会釈をしながら言う。
「夏目さま……お待たせいたしました」
「ん…早かったね、燕」
彼女は入り口の鍵を閉めると、何かのお札を壁に貼り付けた
すると、お札が少し輝く
室外の音が完全に消え失せた…どうやらお札による無音系の結界のようだ
この部屋の音も外に漏れはしないだろう。
夏目の枕元に彼女が歩み寄る。
その燕の姿は、素肌に白いバスタオルだけ
桜色に染まった肌からは、ほんのりと湯気が立ち昇っていた
583 名前:二 mailto:sage [2009/11/21(土) 20:28:36 ID:jwzh6f04]
彼女は《水底の燕》
以前に夏目に取り憑いたことのある妖(あやかし)で燕と呼ばれてる。
夏目によって恩人に会いたいという願いが叶えられ
その後,、ダム底に水没した、故郷のふたば村に帰って眠りについた。
しかしその後、新たな願いを胸にして夏目の元に再び現れた
そのときの話は大変長いので、次回にしよう
――次回があれば…だが。
まぁ簡単に、この夜に至るまでを説明すると
・彼女は水底の故郷で、夏目を好きになってる事を自覚する
・ある方法で彼に近づき、時間はかかったが夏目にも好きになってもらった
・いつしか二人は恋に落ち、恋愛が成就して結ばれた
・周囲の反対や幾多の困難も乗り越えて、晴れて共に暮らすことになった
つまり、燕の新たな願いは ――ひとつ叶ってた。
何もかも止まっていたようなすすき野に、柔らかく風が舞い込み始める。
絹でできたような、彼女の髪を優しく揺らして。
584 名前:三 mailto:sage [2009/11/21(土) 20:31:06 ID:jwzh6f04]
彼女は恥らいに消え入りそうな声で尋ねる
「……夏目さま。 今宵は…部屋の灯りを消してもいいですか?」
「ああ、今日はいいよ」
彼が頷くと、彼女はホッとしたような顔を浮かべ
灯りを消してから、きちんと正座した
室内はよく磨かれた窓ガラス越しの、穏やかな月の光に照らされている。
彼女は素肌からタオル外す、その身には何もつけてない
そして畳に三つ指をつきながら、夏目に対して丁寧に頭を下げた
「夏目さま。 よろしくお願い致します」
「おいで…燕」
彼女は、少し恥じらいながら掛け布団をめくると
全裸だった夏目の横に、その身をヒラリと滑り込ませた。
彼はすぐに彼女の方へ横向きになり
目の前の女らしく細い腰へ腕をまわし、自分の胸の中に引き込む。
彼女は夏目の胸へ、嬉しそうに鼻を擦りつけながら笑う。
585 名前:四 mailto:sage [2009/11/21(土) 20:34:45 ID:jwzh6f04]
「ふふ。 夏目さまの、匂いがする」
「そうか? おれには匂わないんだが」
「ええ、わかるんです。 とっても…安心できる匂いなんですよ」
彼女は子供のように夏目に抱きついた
そんな甘える燕の身体を、彼は優しく抱かえしてからささやく。
「温かい身体だな」
「うふふ…お風呂上がりですからね」
「…いや、そうでなくても……困ったヤツだ」
「 きゃっ! 」
彼女の身体が、しなやかに跳ねる
その背中に回った夏目の手が、小さめのお尻をつねっていた。
「ふふっ、痛かったか?」
「もぅ、夏目さまったら……困ったヤツめ」
「ははは、おまえが悪いんだぞ。 おれの気持ちは、わかってるくせに」
「ええ、わかってますよ。 な・つ・め・さ・ま 」 クスクス
彼女は笑いながら、夏目の首に両腕をかけて顔を引き寄せると
その可憐な唇を彼の唇に重ね合わせた。
「…ん……」 チュ
表面が触れるだけの口付け、しかし長く。
唇が離れる頃には、二人は強く抱きしめあっていた。
586 名前:五 mailto:sage [2009/11/21(土) 20:37:23 ID:jwzh6f04]
月の光がうっすらと裸の二人を照らす
燕の柔らかそうな身体の上に、夏目の身体が重なっている。
彼らは口付けを交わしたあと
互いの肉体を様々な方法で、何度も何度も確かめあっていた。
あるとき、燕の瞳から大粒の涙がこぼれ落ちる
それに気づいた夏目の身体の揺れが、ピタリと止まった。
「燕? 大丈夫か、燕」
「えっ?」
「泣いてるじゃないか、燕。 どこか痛いのか?」
「いいえ。 …少しばかり息が苦しいですけど、大丈夫ですよ」
「…無理、するなよ」
「うふっ 夏目さまは、お優しい。 …でも、そんなのではありませんよ」
「だったら、何故?」
彼はごく自然に、燕の頬を伝う涙を拭いながら問う。
彼女は彼の差し伸べた手に、嬉しそうに両手を添える
そして息を整えられなくて上下する、胸の苦しさに耐えながら訳を答えた。
587 名前:六 mailto:sage [2009/11/21(土) 20:41:00 ID:jwzh6f04]
「……私は、夏目さまに抱か…れているのが
…嬉しくて、嬉しくて…でも嬉し過ぎて
そして…私は……悲しくなっ…てしまいました。
……水底での日々が…蘇るのです
あの暗くて…冷たくなっ…てしまった村の……」
―― フッ と部屋が暗くなる。 月が雲に隠れた
「 イヤッ 戻りたくないっ! 」
「燕っ、落ち着け! おまえはもう自由だ、皆も助けてくれるだろ?」
「……は…い、夏目さま
…ふたば…の妖達も……
夏目さまの…友人様にも……
どんな…にお礼をしても…
私は……私は、頭が…上がりません」
「…うん、おれも皆に感謝してるよ」
「私はもう、夏目さまと離れたくない。 …うっ」
「ああ、離すもんか」
「夏目さま、…うぅっ……夏目さまぁあああ」
彼は泣きじゃくる燕を、強く抱きしめると
乱れてしまった髪を優しく撫でながら、何かを考えていた。
588 名前:七 mailto:sage [2009/11/21(土) 20:43:18 ID:jwzh6f04]
やがて何かの案が閃いたのか、彼はポンと軽く燕の頭を叩いた
そして、いまだ涙が止まらない燕の耳元に、優しくささやく。
「そんなに泣くな、燕」
「…ですが……」
「大丈夫だよ、おれと一つになっているじゃないか。 身も心も…なっ」
「…夏目さま……」
「それに…さ。 おまえ、中でも感じてるだろ?」
「 え? 」
「 ………おれの……ちんちん… 」
――――二人の時が、止る
590 名前:八 mailto:sage [2009/11/21(土) 20:49:38 ID:jwzh6f04]
本当の意味では、時は止まってはいないのだが
部屋が静寂に包まれ、動くもののない状態
それはまるで、時が刻むのを止めたかのようだ。
ふと、部屋が明るくなった。 月が顔を出したのだ
優しげな月の光が、裸で抱きしめあう男女の姿を照らす。
――――二人の時が、動く
「 ……夏目さまの えっち…… 」
彼女は乙女のように、頬を紅く染めていた。
「ああ…おまえと逢ってから、おれは変わった
……特に夜は…な?」
彼は、笑顔で片目を瞑って言った
燕は夏目のおどけた素振りに、クスクスと笑いながら瞳を閉じる。
「ええ…私も変わりました
……夏目さまの、おちんちんの扱いだって覚えたんですよ…ね?」
彼女は、夏目の下で身体をブルっと震わせた。
その瞬間、夏目の顔色が変わった。
「うっ…燕。 出ちゃうよ」
「はい、どうぞ。 何度でも構いませんよ」
「よし、ヒーヒー泣かせてやる」
「はい。 泣かせてください…」 …クスン……
「……ばか、泣くのが早いぞ」
「ええ、私は馬鹿で結構です
でも夏目さまは、夏目さまは……馬鹿のふり…ですよね?」
「 う… 」
「答えは必要ないですよ。 夏目さま……、あ 」
彼女の言葉が途中で止まった
夏目の指が、燕の唇を押さえている”言わなくていい”と。
591 名前:九 mailto:sage [2009/11/21(土) 20:53:27 ID:jwzh6f04]]
彼女は黙って夏目の身体に、愛しげな仕草で抱きつく
彼も燕の身体を、同じように全身で強く抱きしめる
その途端、”ブルブルッ”と二人は全身を震わせる。
――彼が叫び ――彼女も叫んだ
「 燕っ 」ウッ 「 夏目さまっ 」 アァッ
やがて部屋が暗くなっていった、月が夜空に沈みかけている
月の光が絡み合う二人から消えていき、闇が忍び込んでくる。
夏目の瞼は片方しか開いていなかった、眠そうだ
燕の瞳は閉じられていて、安らかな寝息をたてている。
彼は掛け布団を引き寄せ、燕の身体に掛けてから
その頬に優しい口付けをして、そっと耳にささやく。
「 ――おやすみ燕、良い夢を―― 」
了
592 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/11/21(土) 21:00:19 ID:jwzh6f04]
《月夜の燕》終了
注意書きに大事な事を忘れていました
Q。あの印象的だった目隠し布のようなもの、がこの時どうなっているのか?
A。自分は決めていますが、それは各人の自由な想像にお任せします
だってあれが無いと燕らしくないけど、素顔にもしてやりたい
だからどちらでもおkです。 それでは