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1-808

※フェラ注意


808 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/02/03(水) 01:44:08 ID:oFUDVWqk]
『夏目、受難』
―その壱―

「なぁつめぇ、帰ったぞー」
酒の匂いと酔っ払いのよれよれ声が暗い部屋に響いて、同時にどさり、と掛け布団が重くなる。
「…人の安眠を妨げるなよ、酔いどれ中年」
夏目は起き上がろうとしたがいつもと違って動けない。

「あれ?…先生だよな…太り過ぎか?」
いくらなんでも一晩で、そう思って俯せの体勢から苦労して仰向けになると。

「…れっ、レイコさんっ?!」
布団の上、夏目の腹の辺りにだらしなく転がっているのはとうに亡くなった筈の祖母だった。
「先生が化けてるのか……酒癖悪いなあ。おい先生!ブサニャンコ!」
ついでに起こされた腹いせもする。
「…うるさい」
薄く開かれた瞳がとろん、とこちらを向く。自分にそっくりだと聞く祖母の顔なのに、夏目はその美しさに一瞬魅了された。
「…眠れないし動けないから、ニャンコに戻るかどくかしてくれ」
何故か直視出来なくて、先生に気づかれない程度に視線を外す。
「ふん」
もぞもぞと動く気配がしたと思ったら眼前、唇が触れる程の至近距離にレイコの顔が現れた。
咄嗟に顔を背けそうになった夏目は、ぐっとこらえて強く彼女の瞳を睨む。
「…重いからどけって」
頬に肩にレイコの長く柔らかく艶やかな髪が零れかかり、さらさらと衣擦れじみた音がした。
僅かに開いた唇からは、呼吸と同じリズムで熱い吐息が夏目に吹き掛けられる。

酒の匂いの中に一際濃く甘い香りが鼻腔をくすぐると、夏目は体が火照る様な感覚に陥った。

「どうした。……同じ顔に欲情したか?」
くつくつと嘲笑うその声も、蔑む様に細められた目も、先生とはまるで違い過ぎて夏目は戸惑う。普段なら殴っている筈なのに手が出ない。

「(…見た目がレイコさんだからか?)」
「気が向いた」
「え」

掛け布団が一気に剥がれ、上半身を起こした先生が夏目に馬乗りになる。
「お前の相手をしてやろう」
「はあっ?!な、何言ってるんだ先生っ!」
「そのままの意味だ」

先生がセーラー服のスカーフに手をかけ引き解く。そのまま両方の指先に絡めて腕を伸ばすと、ふわりと羽衣の様に広がった。
少し顎を上げた艶麗な姿はまさに天女に似て気高い。

「…今から私は身も心もレイコ」
軽く握った白く細い指を一本ずつ開くと、スカーフはひら、と落ちてゆく。
「お前を陥落するなど容易い」



809 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/02/03(水) 01:44:49 ID:oFUDVWqk]
―その弐―

ふふっ、と笑うやいなや素早い動きで落ちたスカーフを掴み、見惚れていた夏目の両手首をしっかりと縛りつける。
「な…離せ!」
「無理ねえ」
くす、と嘲りそのまま夏目の唇を奪う。
侵入してきた甘い舌は夏目の舌を唾液を求め、意思をもって口の中をくねり這い回るのに翻弄される。
「(駄目だっ…力が入らない)」
口づけられただけなのに全身が火照り、意思とは無関係に下半身が充血していく。
「(…何だこれっ)」

離れたレイコの唇からつぅ、と唾液の糸が引く。それを拭うこともせず夏目のパジャマの釦をゆっくりと外し、薄い胸を指先でなぞる。冷たくなめらかな薄氷が触れるぞくぞくとした快感。
とす、とレイコの頬が寄せられた。
「心臓の音、良く聞こえるわ」
息遣いを直接肌で感じて夏目の鼓動が早まる。
「キスしかしてないわよ?…興奮しちゃって、結構可愛いのね」
「なっ…!」
鳩尾を舌が辿って、夏目のそれと混ざり合ったレイコの唾液がぬめぬめと肌に残る。
つ、とレイコの右手が伸び、服の上から屹立したものを撫でられた。始めは手のひらをじりじりと上下に、続いて硬さを確かめる様にぐっと掴まれる。
「…っ」
舌はもう下腹部に達し、しっかりと固くなったそれが冷たい指で隙間から引きずりだされた。
先端を縁に沿ってつい、と舐められびくりと夏目の体が反応する。
「彼女には、まだしてもらってないかしら」
「……」
「あら、知らんぷり?意外と冷たいのね」
「…するわけ、ないだろう」
厭だ。タキが汚された気がしてむかむかする。
それをみたレイコが紅唇を歪めて言った。
「へえ。…少しお仕置きが必要みたい」
「なっ」

レイコは夏目のものをちゅぷ、と口に含む。口腔内の生温くつるつるとした粘膜包まれ、舌先で軽く舐めあげられると同時に口を窄めて強く吸われた。
「んあっ…」
夏目が喘ぐと顔をあげ、満足げに粘液に塗れた唇を舐める。
「気持ちいいでしょう?でも、今日はこれだけ」
あとは、と蠱惑的な笑みをたたえたまま首をかしげる。
「普通にしたんじゃ、つまらないわね」
どうしようかしら、と思案するその姿にも夏目は惑わされ自然と息が荒くなった。
それに気づいたレイコが口元で淫靡に笑む。
「したくなってきた?」
「違っ…!」
「口ではそう言ってもねえ、ここは限界みたいよ」
夏目は必死でこらえる。こいつは先生だ、女性じゃない、ましてやレイコさんじゃない、と自分に言い聞かせないと身を委ねてしまいそうだ。



810 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/02/03(水) 01:45:30 ID:oFUDVWqk]
―その参―

「…こんなのはどう?」
パジャマのズボンと下着が一度に引き下げられ露になった部分に、レイコがまたがる。
ぬるりとしたものが押し当てられた。
ちゅく、と湿った音がする。
「はっ…!」
情動に貫かれ夏目はついに喘ぎを漏らす。
「ふふ、気持ちよさそう」
焦らす様にレイコの陰部が表面を滑り、ぬるぬるとした蜜と吸い付く感触が夏目を苛む。
「我慢しなくていいのよ?」
薄闇に浮かぶレイコの白い顔にを妖艶な笑みが飾る。明らかに夏目を苛めて愉しんでいるのだ。
その間もスカートの裾を両手でからげ、レイコは休まずに腰を動かし続ける。しかも、絶頂に達しない程度にゆっくりと。
一度声を上げてしまった所為なのか、夏目は自分のどこかが麻痺したのがわかった。
「は、あっ…」
レイコがまたくつくつと笑う。
「いい子ね。ご褒美をあげましょう」
手首を結んでいたスカーフが解かれ音もなく畳に落ちる。
軽く腰をあげたかと思うと、夏目は一気にレイコの中に咬え込まれた。結合部からはぐちゅぐちゅとくぐもった音がする。
「ふっ…レイコさ…っ」
「まだ駄目」
既に限界に達しているのを制止して、レイコは夏目の腹にひやりとした手を置き激しく上下に動き始めた。

引き込まれ襞がざらつく感覚と、引き摺られ絡め捕られる感覚で夏目は朦朧とする。
「はっ、あっ…あんっ」
愉しげにレイコが嬌声を上げる。その声がまた夏目を刺激し理性を狂わせた。
「レイコ、さん…っ」
呼んだと同時に抱きつかれ、夏目はそのまま体を返してレイコを組み敷く形になる。
これが自分かと疑う程手早くセーラー服の上着をたくし上げ、何も着けていないが夜目にも淡く白く柔らかく、豊かに揺れる乳房にむしゃぶりつく。
「はあっ!ああ…っ」
甘い香りが一層強くなり、レイコが激しく喘いで体を震わせた。
夏目は手のひらでぷくんと固く膨れた部分を探り当て、口に含む。じっくりと愛撫する余裕は既になく、甘噛みしながら舌先で転がす。
「あんっ」
反応が良い。そして、とても淫らな声だ。
一時も休まず突き続けていた腰の動きがお互いに早まり、結合した部分が一段熱く溶け合って達する瞬間。

夏目は最後の理性でレイコの中から抜け出すとそのまま横に倒れこむ。
意識を失う寸前、
「ふふ、汚れちゃった」
そう嬉しそうにレイコが笑った。



811 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/02/03(水) 01:46:47 ID:oFUDVWqk]
―その四―

翌朝。
目を覚ました夏目は、乱れたパジャマで昨夜を思い出し愕然とする。
「(せ、先生と…しかもレイコさんの姿の…)」
『して』しまった。その罪悪感と背徳の思いは形容出来ない。
「…タキが知ったら」
横に転がっていびきをかいている先生は普段の依代の姿に戻っていた。
有無を言わさずばしばしと叩き起こす。
「おい先生!起きろ!」
「…何だ騒がしい」
「寝呆けてる場合か!何なんだよ昨夜の事は!」
「うん?…昨夜」
短い手でこすっていた先生の目が見開かれ、ざーっと音がしそうな勢いで青ざめた。
怖い。ギョロ目で青い招き猫はすごく怖い。
「…私のせいじゃないからな」
「…手を出して来たのは先生だろう」
二人は睨み合う。
「あれはな…酒の勢いだ!誘惑に負けたお前が悪い」
「人のせいにする気か!卑怯だぞ…って先生、それ何だ?」
「む?」
夏目が指差したのは布団の端に転がっている酒瓶。
「『猫じゃらし』でも『猫ごろし』でもないぞ。見たことない」
「これは…確か昨夜ヒノエが……ヒノエか?!」
夏目は遠くから匂いを嗅いでみる。微かに、覚えのある甘い匂い。
「もしかして、先生とおれ…ヒノエにはめられたのか?」
二人はずーん、と肩を落として落ち込んだ。
「…誰にも言うなよ」
「…お前こそ、墓場まで持っていけ」
多分夏目も先生も同じ事を考えている。

忘れよう、全部。


数日後、探りを入れた夏目にヒノエは笑顔で言った。
「最近お前が人の娘と良い仲になったって斑から聞いたからねえ、私特製だよ」
使ったかい?そう尋ねるヒノエに夏目はこう答えた。
「気遣いは嬉しいが…使わないでおくよ」


危険過ぎる。あんな状況は二度とごめんだ。

落ち込む夏目になど構わず、梅の花が薫っていた。
最終更新:2010年03月01日 12:53
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