444 名前:436-②/1[sage] 投稿日:2010/10/25(月) 03:29:00 ID:UAsJonto [2/7]
「いや、だからそれはマズイって……」
「いいったらいいの!」
「私もお願い!」
脱ぎかけのセーラー服から肌も露な二人に詰め寄られ、夏目は狼狽えていた。
「だって何で急に……今までちゃんとしてたじゃないか。タキも笹田も」
ちょっと口を尖らせた膨れっ面で夏目を押し倒していたタキと笹田は、我が意を得たりと言いたげな顔でベッドに腰を下ろす。
放課後の保健室には三人だけだ。内鍵をかけられ、抵抗空しく制服をほとんど剥かれた夏目は、両足をしっかりと挟むタキと笹田の太腿をちらりと見遣ってため息をついた。
445 名前:436-②/2[sage] 投稿日:2010/10/25(月) 03:29:57 ID:UAsJonto [3/7]
きっかけが何だったか、と言えばカイと出会った廃屋だ。
誰からだったのか夏目は正直よく覚えていない。ただあの日からタキと笹田は常に二人で夏目を誘うようになった。
体を重ねた数は両手でも足りない。それでも全員学生の分は弁えている。なかに、はちゃんと避けて来たのだ。
それが急に今日。
「だって、ねえ多軌さん」
「ね、笹田さん」
「──もったいぶらないで説明してくれ」
もう一度諦めのため息をついて夏目は壁に凭れた。どうあがいてもこの二人にはかなわないのだ。押しに弱い自分が恨めしい。
「一昨日、した帰りのことなんだけど。近道しちゃおうって多軌さんと七つ森を通ったの。そうしたらね」
「河童が干からびてたの!秋なのに!」
「──強調するところ間違ってるわよ多軌さん」
冷静な笹田の指摘に頬を染め、小さくごめんなさいと呟いてタキは後を続ける。
「見えたの、河童が。最初は見間違いだと思ったんだけど、笹田さんが「何あれ?」ってびっくりしたから」
「一度じゃ見間違いの可能性は捨てきれないわ。だから昨日も今朝も通ってみたの」
夏目はごくりと唾を飲み込んだ。何故、何故二人に見えているかが知りたくて、この話題の着地点は忘れている。
「いたの、河童。干からびたままだったわ」
「雨が降らないものね」
タキがまた少々ずれた相槌を打って、笹田がこめかみに手をやる。
(タキ……笹田もそこは水をやってくれ)
がくっと肩を落としてから、あれ、と夏目は首を傾げた。
「見えたのは分かった。でも……それで何でこの状況になるんだ」
「だからね、きっかけがあるはずでしょう?」笹田が人差し指を振る。「二人同時に見えるようになったんだから、私と多軌さんの共通点を探せばいいわけよ──となると」
「夏目くん、よね」タキが微笑む。
「さらに、一昨日となれば」こちらも微笑む笹田。
「失敗、でしょう」
合わせた二人の声に夏目は青くなった。
446 名前:436-②/3[sage] 投稿日:2010/10/25(月) 03:30:40 ID:UAsJonto [4/7]
一昨日。
間に合わなかったのだ。
用意するのを忘れたというタキと笹田に押し負けてそのまました。
「私が上で抜いちゃだめって言って夏目くんはなかに出して、そのまま笹田さんに入れた」
「ということはおそらく、いえ間違いなく、ね。条件は夏目くんの」
精液。
セーラー服を脱いだ二人が両耳に囁く。二の腕にやわらかな胸が押しつけられ、吐息とともに耳朶が噛まれた。
「だから……お願い」
「なかにして」
「見たいの、夏目君」
「夏目くんと……同じモノ」
意識が遠くなるような感覚。唇が、舌が夏目の体に落ちる。首筋をなぞる確かな指先は笹田か。ゆっくりと屹ち上がり始めたものを口に含んだのはタキか。
ちゅ、ちゅぷと水音が響く。
「今日は……笹田さんが先ね?」
「タキさんは頑張らないとだめよ?二回、出して貰うんだもの」
はーい、と可愛らしく頷いたタキは場所を笹田に譲って夏目に唇を重ねた。ふっくらとした舌が唾液を絡めとっていく。
下半身には熱い滑り。
「や……もうぐちゃぐちゃ……」
くぷ、と淫らな音で夏目は笹田に飲み込まれる。とろとろに溶けた内側の感触に思わず呻く。
「はっ、あ……そのままって……こんな……」
「気持ち……いいでしょ」
喘いで腰を揺らす笹田にタキが口づけ、その胸に手をのばした。タキはいつもこうして、夏目と繋がった笹田を苛めるように愛撫する。
「んっ……だめぇ、あん……っ」
「ふふ、笹田さん……可愛い……」
固く尖った先端を吸われ笹田が身を捩る。頬を上気させ、眉を顰めた姿は匂いたつかに艶めかしい。
タキは執拗に笹田の胸を舐め上げる。色の濃くなる境界をくるりとなぞっては、快感を待っていた先端を甘く咬んで。
「んっ……多軌さんっ」
笹田が潤んだ瞳でタキを見る。応えるようにタキは口づけを返す。その間も腰は止まらない。
目の前で乱れ絡み合う女の体を見せつけられ、夏目は一度目の精を笹田のなかに放った。
「んっ……熱い……っ!夏目君っ……あつ……いよ……っ」
447 名前:436-②/4[sage] 投稿日:2010/10/25(月) 03:31:21 ID:UAsJonto [5/7]
びくびくと痙攣する笹田の腰をタキは抱き止め、額に落ちた髪を耳にかけている。その背も、笹田の胸の間も汗まみれだ。甘い女の匂いが夕闇に包まれていく保健室に充ちた。
「次は私、ね」
「待って……多軌さんも、準備……」
夏目の上を跨いだタキの脚を笹田が掴む。ラインを辿るように内股を細い指が滑って。
「あ……んんっ!」
タキが声を上げた。笹田の左手の指がなかをまさぐる、その淫靡な濡れた音に夏目のものも反応する。目ざとくそれを捉えて笹田が口元を綻ばせた。
「夏目君も、準備……して欲しいんだ」
仕方ないわね。そういって唇で夏目を含んだ。あたたかな舌が舐め上げる。辛うじて添えられた親指はぐっ、と根元を扱き、絡む舌先が溝を小刻みになぞった。
タキは開いた脚を支え喘ぐ。一瞬身を震わせたのを見て取って、笹田が抜いた指をそそり立つ夏目のものに添えた。ぬめぬめと粘液を擦りつけると、タキを背後から抱えるようにして夏目と繋げた。
「先にさせてくれたお礼よ」
「あっ、やっ……笹田さんっ!」
夏目の上で体を揺らすタキの耳朶を舐め、鎖骨をなぞって指は胸へと降りた。紅い蕾に似た先端を摘むとタキが身悶えた。
なかがきつく絞まる。空いた手で結合部の蜜を掬い、口に含んではタキと唇を重ねる。
乱れる髪の隙間から笹田が夏目を見る。蕩けるほどに妖艶な笑み。
「ふふ……二人とも、可愛い」
「んっ!夏目く……あんっ!」
ぐちゅぐちゅと卑猥な響きが早まった。夏目は下半身に集まった熱を解放するようにタキのなかで果てた。
448 名前:436-②/5[sage] 投稿日:2010/10/25(月) 03:32:28 ID:UAsJonto [6/7]
「さて、これで何日くらい見えてるのかしらね」
「何日?──ああそうか、ずっと残ってるわけじゃないから」
「そう。だから今回は期間の調査よ」
一糸纏わぬ姿で、前髪を整えていた笹田がタキに頷いた。胸から腰へ細いが張りのある白い肌はまだ桜色に染まっている。
三人分の制服とシーツに埋もれた下着を捜索していたタキが身を起こすと胸が揺れた。
起き上がる気力もない夏目は何とか目だけを逸らす。この後に続く会話が完璧に予想できてしまっていた。
予想に僅かも違わず、にっこりと二人は笑いを交わす。
「じゃあ結果がはっきりするまでは」
「ずっとなかで、ってことで決まりね」
「ね、夏目くん」
「よろしく、夏目君」
ぴったり身を寄せて囁く二人の体温の間で、夏目はがっくりとうなだれるしか出来なかった。
どうやら、
先は──長い。