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上図:国旗
ターコイズブルーは豊かな土壌を表し、中央の摩特有の文様は国を救った絶対神を象っているという。


摩乃国

中華系の人種が多く住む摩乃国(マノクニ)はどんな異種多様の生き物も受け入れるなど
「来るもの拒まず去る者追わず」という言葉と共に比較的政治は安定している。

国民と同等数の獣と共存しており、国民は獣を含めた哺乳類の言葉を理解する。
これは幼少期における特別な訓練で習得するものであり、その情報は極秘とされている。

他国民との差別化を図るため、全国民、全獣は皆生まれてすぐ首輪をつける決まりになっている。
首輪はナイロンに近い生地で肌にフィットしており、一度装着すれば脱国もしくは死亡しない限り外すことはない。

摩乃国の歴史は古く、その昔戦争による情勢の悪化により他の国の何倍もの国民を養えることが困難だった時代、おもむろに壁を這う「蜚蠊(訳:ゴキブリ)」を食べた少年がいた。
その少年は流行り病にもかかっており医者は匙を投げていたが、ゴキブリを食べることによりみるみる回復。
その後多くの国民、獣は餓死を逃れ、少年は外見をほとんど変えず400年生きたという言い伝えにより、
「ゴキブリが民を救った」と崇め、また、神を我が体内に取り込むことこそ幸せと考え、
ゴキブリのみを摂取して生きるようになった。
人々は様々な栄養素を摂取できるよう色とりどりのゴキブリの改良に成功した。

もともと獣(他の哺乳類)も人間も同等の扱いを受けており、異種結婚は古くから行われていたが
そのころから同じ遺伝子を摂取しているせいなのか、原因は不明だが
他の哺乳類と人間との間に子どもが生まれるようになる。

またその法則は近代固定されつつあり、
「雄×女」の場合は人間よりの外見に、
「男×雌」の場合は獣の外見になるとされている。
しかし稀に雌から人型が生まれることがあり、その大きさに耐えられず母親は必ず死亡する。
生まれた人型は摩乃国の言葉も獣の言葉も理解できない。
ゴキブリを摂取しているにもかかわらず一定の法則に基づかない異例の事態は
国を再び滅ぼす象徴として嫌悪されており生まれた人型は他国へ輸出される。
その後その人型がどうなったかは国を出た時点で親さえも執着がなくなるため全く分かっていない。

摩乃国には代々伝わる王族が存在しており、生涯を宮中で過ごす。
冒頭に述べたゴキブリを最初に食べた少年の遺伝子を引き継ぐ者が王となる。
血筋はさまざまであり、先代が亡くなると次の日にどこかの家庭で次世代が生まれるというサイクルは
何千年前から変わっていない。
母親は王を産み落とした後、自分の乳とその家の壁にいるゴキブリをすりつぶし乳に混ぜて赤子に飲ませ、宮中に連れていく。
その褒美として一生のゴキブリが保障される。

王の外見は固定されており、一目瞭然である。
頭からはまるでゴキブリの触覚をも思わせるような髪の毛が聳え立ち、人間とも獣とも違う時間軸を生きているため、死期が近づくまでは体の成長が極端に遅く、生涯のほとんどを未成年の姿で過ごす。
また、「摩乃国」の「中心・中央」に存在することから、王の名前は一貫して「摩央」とされる。
他国交流が盛んな昨今では、宮中に身を置き一生を王にささげる一族が存在し、常に王に仕えている。

また、成人男性は髪型をある程度固定されており、
おかっぱ頭にしなければならないという決まりがあるがある程度の免除は可能であり
これを取り締まる法も実は存在していない。

摩乃国は平地なこともあり比較的落ち着いた気候ではあるが
湿気をある程度保ちゴキブリを第一に考えていることから、国のいたるところに紫陽花が咲いている。
この紫陽花が満開になるころ、「我家蜚蠊高峰」(訳:うちの家のゴキブリNo.1決定戦!)と称されるコンテストが開かれその年の一番できのいいゴキブリが決定されるという祭りがある。
最終更新:2015年01月08日 22:47