本名:一縷(イチル)
性別:男性
種族:オサナヒグラシ
身長:177cm
年齢:300歳以上
職業:隠居中
星座:双子座(6/10生)
血液型:B型
概要
花街の一角にひっそりと暮らしている元・高級男娼。男娼だったときの名は「白妙」という。晩年になって男娼としての仕事は表向きには引退したものの、かつての馴染み客等であれば一晩相手をすることも。耳が聞こえず、目も殆ど見えていないものの、エラのような感覚器が生きていれば日常生活に支障はない。だが余命が迫るに伴って様々な病を併発しており、現在では床に臥せっていることが殆ど。
魔族であるにも関わらず、その魔力は異端や保持者のそれすら大きく下回り、本来人魚が持っている様々な能力を扱うことができない弱個体。水を操っても水芸程度のことしか出来ないが、その歌声は心をやすらかにし、その涙は美しい真珠に変わる。儚く婀娜っぽい容姿の印象をそっくりそのまま裏切る性格の悪さ。今でこそ病に身を窶してはいるものの、遊女としての全盛期から変わらぬしたたかさと図太さをもつ。とくに謎かけや言葉遊びを好み、口が上手い。また口吸いを得意とする。
自分の持っている部屋から通じる庭にたくさんの牡丹を植えており、彼のいる一角は牡丹庭園などと呼ばれる。自室には金魚をたくさん飼っていて、日がな一日世話をしたり眺めたりしている。
体温が極端に低く、熱い食べ物が食べられない。寒天や水饅頭など水気の多い冷たいものを好んで食べる。
口調
一人称…私
二人称…貴方、お前
三人称…あの方
丁寧で物腰柔らか。日本語の慣用句を好んで用いる。敬語を外すと尊大な口調。
「桶の外に金魚を出せば、どうなるか。訊くまでもありませんでしょう」
「迂闊に触れてくれるな。この姿でヒトに触れられるとこの肌は灼け爛れてしまうのだ」
イメージCV:小野坂昌也
過去
魔族に対する迫害と差別が最盛期だった頃に、太夫の落とし子として生まれる。一縷もその母も、闇市などでは「金魚」と渾名されて高値で取引されている、人間の手で繰り返し品種改良されて水を操る能力を弱体化された人魚。だが一縷の母は突然変異か先祖返りか、品種改良される以前の「人魚」本来の強大な能力を持っていた為、他の者を寄せ付けない強さがあった。
母は弱い「金魚」に生まれた息子の命運を嘆き、「この街の外へ出れば、今よりもっと酷い目に逢わせてしまう」と、彼を置いて夫と共に街の外へと旅立った。彼女が去って以降暫く花街は混乱を極め、一縷の処遇も迷われるところであったが、花街一の遊女であった「母」に似て美しく、彼女の他に身寄りが見つかることも無かった一縷は自然、花街で男娼として勤めることを余儀なくされることに。
男娼として見世に出るようになってからの栄耀栄華ぶりといえばもの凄まじく、全盛期などは街全体で指折りの佳人に数えられる程だったが、ある時一人の客に恋をして母と同じく駆け落ちをしようとする。だがあえなく捕らえられ、恋人は見せしめとして目の前で処刑され、そのとき孕んでいた赤ん坊も薬で呆気なく流され、かけがえのないもの二つを一度に失って心に深い傷を負う。それ以降の一縷といえば何があっても眉一つ動かさず、表情は艶やかな笑顔の形で凍り付いてしまった。以降数百年を花街で過ごし、そうして特に余生に面白みを見出せることも、心に追った深い傷が癒えることもないまま現役を退いた。
備考:
人魚は原則として雌しかおらず、一生に一度自分と瓜二つの子供を産んで分裂するようにして増える。しかし繁殖期に他の種族のオスと交わると、稀に本来なら産まれないはずの人魚の男の子が産まれることがある。
つまり一縷は品種改良された「金魚」の中でも飛び抜けて異端の畸形。性別が曖昧だったり身体が弱かったりするのはこの為。
最終更新:2014年06月23日 12:25