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第X次世界大戦によって国家という枠組みが解体されて人々が組織に帰属した未来世界。
長い長い戦争が終わり、放射能やレーザーや毒ガス等で汚染された地上では突然変異の「異能者」が次々と生まれていったが、普通の人間と違う彼等は差別や畏怖の対象となっていた。
「異能者」は普通の人間が眠らせたまま使っていないとされる脳の七割の部分に秘められた超能力を扱うことができ、その能力は人それぞれ。
組織単位に人々が帰属してからというもの、人々は各組織に「異能者」を囲い、彼等の代理戦争で互いのテリトリーの奪い合いをしている。


主人公の少年が属するのは異能者を数多く所有し、稀少な「兵器」である異能者を金銭を引き換えに受け渡す代わりに一切の戦闘を放棄している特殊な巨大組織「A2Z」
そこに属する異能者達は外界において毎日のように虐げられる異能者と異なり、生活や人権を篤く保護、保証されている。だがその代わり、どこかに売り渡される時以外に外界に出る手段は一切なく、買い取り手待ちの異能者達は組織の寮で各々の役割をこなしながら生活を送る。
A2Zは人造の能力者を産み出す研究も行っており、どこかにある彼等の地下アジトには巨大な実験施設、人口胎盤がずらずらと並んで日々動き続けている。

主人公の少年はその異能や性格の扱いづらさから最底辺の-Eランク、「役立たず」の汚名と共にA2Zではゴミ捨てや清掃などの下働きをしていた。が、ある日ゴミの中から見つけた朽ちかけの本で第X次世界大戦以前の豊かだった外の世界のことを知る。そうして、組織の外に出て「自由」を手に入れ、雄大な自然や大都市を見ることを夢見るようになる。
最終更新:2014年03月03日 23:58