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日本帝國により八紘一宇された可能性の世界。
帝國により屋根の下に納められた国々は国家としての枠組みを取り払われ、帝国本領を中心に8つの包囲に分けられた。
言語や思想は須く帝国に統一され、戦争も無くなり、平和な世が訪れる。
だが、永きに渡る戦争で血と硝煙の臭いに慣れきってしまった兵士達は死の臭いを求めてやまなかった……
一方帝國は、八紘一宇を遂げて完全な平和が生まれた世に次なる目標を掲げていた。
それは「人ならざる者共を排除し、完全なる世界を創る為に尽力する」というものであった。

慈悲深き帝は「人ならざる贋物」を殺すのでなく、駆逐することを選択し、8つの包囲ごとに「隔離区」を設けることで贋物どもの生きる場所をお与えになった……




そんな世界で密かに生きる、ヒトのニセモノ、贋物だらけのサーカス団。
ここで働く者は皆、世界の表舞台では生きる価値のない奇形、化け物、ヒトデナシ。
血に飢えた観客の娯楽のために、犯され、殺され、蔑まれ。
こうして今日も、世界の片隅でひたむきに生きる贋物達と、血に飢えた帝國民の停滞した物語。
最終更新:2014年03月04日 02:27