ギャグ漫画

漫画のスタンダードな形態の一種であり、歴史も長く、いつの時代においても需要があるジャンル。

読み手の世代や趣味性格などの違いによっては「笑いのツボ」というものに個人差が生まれやすく
ネタや表現の仕方によっては笑いを取れる可能性がある一方で強烈なアンチを生むリスクも高い。

手法による分類

・パロディ
辞書・通説的な意味は、既成の著名な作品また他人の文体・韻律などの特色を一見してわかるように残したまま、
違った内容を表現して滑稽などを感じさせるように作り変える手法のこと。
ただし近年では特に若年層においては「単なる引用、模倣」をもパロディと呼ぶことが多い。
加えて、描き手も読み手も、内容よりも自分と他人の共通知識を非常に浅い次元で確認することのみに関心を持つ傾向にあり
内容はおざなりであったり、意味の無い模倣であったりすることも少なくない。
新都社では遊戯王ポケモン、ジョジョ、福本がネタ元四天王とされている。
一方で、ドラ、アソパソ、サザエをやると朝目新聞に逝けといわれ、東方をやるとニコ厨と言われる。

・下ネタ
お下品なワードやオブジェクトを置くだけでお手軽簡単♪
新都社では読者の年齢層が低いので、排泄物ネタもそれなりに効果的である。
ただしワードやオブジェクトに脊髄反射で笑っているだけなので、内容は凝るだけ無駄である。

・2chネタ
採用した時点ですでに時代遅れとなっている危険がある。
数か月後には漫画というより歴史的資料としての価値の方が高くなっているかもしれない。
なんでも鑑定団行き。

・一発ギャグ
昔のジャンプに、反省文をレポート用紙に100枚書いても許されないというギャグしかなかった漫画があった。
もちろん10週で打ち切られた。10週だけの連載で未だに語られるのだから、プロになる人はやはり非凡なのだ。

・シュール
どことなく冷めた感じだけど、クスっと笑えるものに高い人気があるのが現代日本らしさといえよう。
作家のセンスを大きく出せる部分でもある。
また、作者はマジメに描いているつもりだが、画力や演出の拙さor痛さにより
意図せずしてシュールなギャグとして受け取られることが稀にある。
意図されて描かれたギャグより笑えるから困る。

・ドタバタギャグ
いわゆるスラップスティック・コメディや、怒涛のボケ・ツッコミの応酬など。
一見勢いだけのもののようにも見えるが、本当に人を笑わせようと思うと論理立ててギャグや流れを構築する必要がある。
言い換えると生半可な理論とセンスでは全くクスリともできないということである。

・自称ナンセンス
ギャグではない。
滅茶苦茶にペンタブを走らせただけのような汚い落書きや、ガロ系を目指して失敗したようなゴミ。
読者の反応が悪いと「テンションが高すぎた」と寒い言い訳をしてみたり、
あるいはサブカル系を自負するような読者が「この作品はとても高度、理解してない奴は馬鹿」みたいな事を言い出したり
荒れかねないような言動、コメントが生まれることがあるが、だいたいゴミ作品として無視されているので
実際荒れることはそうそうない。

・投げ
突然「○○先生の次回作にご期待ください!」と自分で書いて終わらせたり、
ペンネームを変えて作品登録しても、そこでも「また投げるんだろ」と速攻で特定されてコメをつけられる、
といった、読者一体型の様式美的ギャグ。
ただし良くも悪くも知名度の低い作家にはやることができない。


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最終更新:2010年12月07日 11:02