キョン

声 - 杉田智和
涼宮ハルヒシリーズの主人公。県立北高校1年5組(第9巻『分裂』から2年5組)の男子生徒であり、SOS団団員その1。身長170cm。全作品を通しての語り手でありツッコミ役も兼ねる。涼宮ハルヒ絡みの厄介ごとを背負い込む苦労人で、「やれやれ」としばしば口にする。あまり自己主張こそしないが、時に優れた洞察力や行動力を発揮する。危機的状況に陥っても冷静な面がある。古今東西の故事や偉人の言動をたびたび引用する衒学家でもあるが、学業の成績はSOS団内で一番悪い。
本名は作中で一度も呼ばれたことがないため不明[1]で、「キョン」と言うあだ名の由来は祖母が名付け、それを彼の妹が広めたもの。佐々木(後述)によれば「読み方から『キョン』というあだ名は連想できないが、文字は連想でき、どことなく高貴で壮大なイメージを思わせる」もの。家族構成は両親と妹[2]。
キョンが物語の視点となっているため、発生する事件のほぼ全てに立ち会っている。基本的にはキョンの目線で物語が描かれているが、アニメオリジナルストーリーの「サムデイ イン ザ レイン」(谷川流氏本人が脚本を担当)では例外として、キョンが出掛けている間、ハルヒや他の団員らがどんな風に過ごしているか、キョンの視点では見られないシーンが描かれている。
性格は事なかれ主義。理屈っぽくよく愚痴をこぼすが、文句を言いつつも人付き合いはよく、お人好し。しかし、限度を超えた自己中心歩きをするハルヒに堪忍袋の緒を切らしたり、長門を処分しようとした情報統合思念体に啖呵を切ったり、熱い一面も持っている。
女心には鈍感。しかし硬派というわけではない。
「機関」の調査によれば間違いなく普通の一般人とのことだが、ハルヒに選ばれた人間として、またハルヒを動かす切り札として涼宮ハルヒを取り巻く各組織からは、鍵として重要視されている。事実、SOS団内でもハルヒに対して意見をする人間はキョンだけである(他のメンバーはほとんど意見しようとしない)。
当初はSOS団の中でも一般人として傍観者の立場を決め込んでいたが、第4巻『消失』の事件で世界が超常現象とは無縁の平凡な日常に変わってしまったことで、SOS団として活動する非日常な世界を楽しんでいたことに気づき、そのことを受け入れた。

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最終更新:2010年12月03日 12:50