姉ちゃんは俺の
第5話
「ネギ先生」
下を向いてぎゅっと拳を握ったまま寝室のベッドに座ったネギが、刀子の声に我に返る。
ぐわんぐわんと思考が回転していたネギは、その直前まで刀子の目が白黒反転していた事は知らない。
「任務続行可能かどうか、確認しましょう」
「え?…はうっ!!」
「もう、我慢出来ませんか?」
「あっ、凄く、痛くなってて…あっ、何かあっ、あ…」
ビクッと身を硬く縮め、顔を歪めるネギの表情に、刀子は生唾を飲む自分を自覚した。
そして、ぎゅっと掴んだ刀子の掌の中で、ズボンと下着の上からでも十分に分かる激しい脈動が伝わっていた。
「あうううっ、あっ、あのっ、僕今、今何か僕っ…」
青い顔で口をぱくぱくさせるネギを、刀子はきゅっと抱き締めていた。
「大丈夫ですよ、ネギ先生。これは、この状況では、健康な男子のごく自然な反応なのですから。
だから、深呼吸して」
「はい…」
元々接点が少ない、
その時はテキパキと仕事をこなす真面目でしっかりした人と言う印象しかなかった刀子の思わぬ優しい言葉に、
ネギは言葉通りに温かく甘い香りを胸の奥まで吸い込んだ。
「でも…」
口を開いた刀子の口調はうわずっていた。
「汚れたままでは気持ち悪いでしょう。
第一、下着を汚したままで任務の遂行などさせられません」
そう言うが早いか、刀子はベッドを降りてネギの前に跪いていた。
「あっ、あのっ、僕自分でっ…」
真っ赤になったネギが叫ぶが、刀子は構わずズボンと下着を下げる。
ネギは、されるがままにしていた。弱みを晒し、何か甘えたい様な心境にもなっていた。
「あのっ、汚れて、ますよね…それ…」
困惑した表情のネギに、刀子は優しく微笑み掛けた。
そして、元々はどちらの寝室でも事を行える様に用意されていたお絞りを使い、
ビクビクとした震えも楽しむかの様に丁寧にそこを清める。
「はううっ!あっ、くずのは、せん、せいあっ…」
「ふふっ、綺麗になりましたよネギ先生」
ネギの目の前で、刀子がぺろりと唇を嘗めて淫靡な笑みを浮かべる。
「新婚生活の報告と言うもの、その心境、感覚の基本的なものだけでも知らなければいけません。
拝命の時に一応のレクチャーはあったと思いますが、これが、今そこで行われている事です」
「そう、なんですか…」
理路整然とした刀子の説明にネギが何となく納得する。
「それに、今の様なアクシデントであわあわとしていては、今回は任務になりません。ですから…」
「あううっ、あのっ…」
「紳士のネギ先生だけその様なあられも無い姿にはしておけないでしょう」
言いながら、刀子は、本来の意味での危険は無いと思って、
スーツの下を神鳴流剣士仕様にせず本当に良かったと痛感する。
「だらしないですよ、ネギ先生」
丁度、普段の千鶴の様な下着姿の刀子が真面目な口調で言った。
「脱ぐのならみんな脱いだ方がいっそすっきりします。
それとも、このままあのまま又朝まで我慢しますか、ネギ先生?」
ビシビシと言われたネギは、既に考える能力を失いかけていた。
この異様な雰囲気、目の前の、黒い小さな布だけで隠された柔らかな女性の肉体、
いつもは見せない刀子の温かな母性、その全てに、ネギがごくりと喉を鳴らす。
「さすがに逞しいですね、ネギ先生。修学旅行に学園祭に魔法世界、
その年で最早英雄の一端にすら並ぶ活躍をしたと言うだけはある、逞しい立派な男ぶりです」
辛うじて前を隠しながらもじもじと立っているネギに、刀子は落ち着いた口調で言った。
「そして、キスだけなら女性の方も歴戦の猛者と聞いています。
それを私にも示して頂けますか?」
「はい…」
ネギがふらふらと刀子に近づき、背伸びをして唇を重ねる。
互いの腕が背中に回り、ほんのりと甘い香りと柔らかさ、温かさが触れ合って伝わって来る。
「あっ…」
自分の体の異変に気が付いて思わず下を向いたネギは、目の前に刀子の優しい笑顔を見ていた。
「元気いっぱいですね、ネギ先生。
私もまだネギ先生をそうさせるぐらいには女だと言う事ですか。
それに、噂通りの素晴らしいキスでしたよ、ネギ先生」
素直な賞賛の言葉に、ネギは照れ笑いするしかない。
「葛葉先生、先生、凄く綺麗で可愛いですよ葛葉先生」
「先生を捕まえて可愛いとは何事ですか」
「あううっ、ごめんなさい」
厳しい口調の刀子は、下手をすると自分がにまあっととろけてしまいそうなのを自覚していた。
「…でも、嬉しい」
「はい」
にこっと笑う刀子を、ネギは心の底から可愛いと思った。
「…嬉しい…」
覆い被さる小太郎を抱き締めながら、
一糸まとわぬ白く柔らかな姿で逞しい小太郎の肉体に抱き締められ、
白い夜具に横たわる愛衣の右目からは一筋の涙が溢れていた。
「あー、愛衣ちゃん」
ハッとした愛衣が横を見ると、そこに座った円がにっと笑みを浮かべていた。
「抱っこして貰って幸せーなの分かるけど、そろそろ、円お姉様に代わってもらおうかなー」
「は、はいっ!」
「うふふっ、慌てなくていーよー、名残惜しいもんねー」
「い、いえっ、あのっ、どうぞ」
赤面し、接続を解除してしゃかしゃかと脇に退く愛衣を円は笑って見送った。
「ああ、円姉ちゃん」
そこで、ようやく実感を覚えたらしい小太郎を円は座ったままきゅっと抱き締めていた。
既に円の上半身は肩脱ぎ、ぽよんと形のいい乳房に小太郎の顔は埋まり、
引き締まったチアリーダーの弾力が改めて小太郎を覚醒させる。
小太郎が顔を上げ、にっこり笑った円と唇を交わす。
「んー…何かぐにぐにしてるねー…」
「何つーか、ここまで三人か?やっぱ数こなすときつくなるみたいやな…」
「もー、若いんでしょ。さっき言っといてあれだけど、やっぱこれかな?」
「お、おいっ…」
誘われるまま、ベッドに座ったネギは刀子に手を取られて手を刀子の背中に回し、
ネギの目の前でするりとブラのストラップが緩み柔らかな膨らみに布地が引っ掛かる。
「さ、ネギ先生、最後はネギ先生が」
ベッドに横たわった刀子が言った。
「はい」
ここまで来たら、覚悟を決めるしかない。
それに、ネギ自身がそれを欲している事をごまかす事はもう出来ない。
引っ掛かっているだけのブラを外し、下半身を形よく見せるTバックショーツも引き下ろした。
「…ピチピチの女の子に囲まれて、こんなオバサンじゃ駄目かしら?…」
ほーっと座り込んだネギに刀子が言った。
「凄く、綺麗です葛葉先生」
お世辞にしてはストレートで実際お世辞ではないネギの言葉だった。
元々、大人の女性自体余り縁は無いが、しずなは比べるのが論外だと言う事は分かっている、
刀子の膨らみは十分柔らかそうにネギを魅了しているし、武道家らしく無駄のない肉体、
特に、陰で男子生徒を魅了してやまない脚線美は絶品だった。
にこっと笑った刀子にちょいちょいと手招きされ、ネギが刀子に覆い被さる。
「葛葉先生…」
「刀子と、呼んで下さい今は」
「刀子先生…」
「まあいいでしょう」
苦笑した刀子とネギが、再び唇を重ね、生まれたままの姿で温もりを確かめ合った。
「こんな風になるんだ…」
最初は可愛らしいくらいだと思って口で弄んでいた円が、
そのために見事復活した勇姿に言葉を失っていた。
そして、ちろっと自分の黒く飾られた辺りと見比べる円を前に、小太郎が犬歯をむき出した。
「きゃんっ」
「何や、円姉ちゃんの方が犬みたいやで」
「もう、うっ、ちょっ!」
「これ、とろとろにしたったらあんまし痛ないみたいやしなぁ」
「ちょっ、そんないきなし…はううっ!!」
夜具に押し倒され、今度は小太郎に一番敏感な所を吸い付かれ高速タン回転を掛けられた円が
開いた脚の膝をガクンと立てて喉を反らして悲鳴を上げる。
「どや?そろそろええか円姉ちゃん?」
真正面から大量噴射された透明な液体に、未だ顎から滴の垂れる小太郎が言った。
「…はい…旦那様…」
ぽーっとなった円が潤んだ瞳を向けて答えると、次の瞬間には小さいうめき声か響いた。
小太郎が何かを言う前に、円が小太郎をぎゅっと抱き締める。
「小太郎君、小太郎君が、入ってる、小太郎君と一緒になってるの私…」
「ああ、円姉ちゃん、いいで円姉ちゃんっ…おっ、おいっ…」
「んふふー、やっぱチアは踊らないとねー。
Go Go Let’Go Let’Go!」
馴染んで来た所で、円は小太郎を夜具に押し倒しその上でその身を揺さぶり始めた。
「ううっ、凄い、きゅうきゅうして俺に食い付いて…おおっ、すごっ、こすれ…」
「ふふんっ、チアのキレとコシ舐めない方がいーよコタローくーん…んっ、でも私もっ…」
「ああっ、いいか、いいか円姉ちゃんっ」
「とーぜんっ、私、私ももうあああっっっ…」
「触っていいのですよ、ネギ先生」
チラチラとした視線を痛い程感じた刀子が優しく微笑み、
ネギは目の前に形良く盛り上がった膨らみに恐る恐る手を伸ばした。
「…柔らかい…」
「ふふっ、女性の胸は敏感ですから、優しく扱って…
お乳吸うてもいいんですよ」
「え?」
ネギはちろっと刀子の顔を見るが、やや色濃く尖った乳首に恥ずかしそうに吸い付いた。
「ふふっ、甘えん坊のネギ先生」
「あうう…」
刀子が、呻くネギの頭をとんと自分の胸に押し付け、優しく撫でる。
「いいんですよ、私の垂れそなお乳でよろしければうんと甘えはって」
「刀子先生のおっぱい、柔らかくてきれーです」
実際、本人はそう言うが、無理なく鍛錬を続けている刀子の胸は柔らかく熟れながらしっかりと保たれていた。
「嬉しい。私のお乳美味しいですか、ネギ先生?
ネギ先生にちゅうちゅうされて、私もくすぐったくて気持ちいいですよ」
とろんと魅入られた様にむにむに揉み続けちゅうちゅう吸い続けるネギに刀子も甘い声で言う。
「私の事も、もっと気持ち良くして下さい、ネギ先生」
「はい…」
刀子に手を取られながら、すっかり魅入られたネギが答えた。
和室では、円が、ちゅっと小太郎の唇を吸って側を離れる。
小太郎は、夜具の上に大の字になって呼吸を整えていた。
「…だいじょーぶ、コタロー君?…」
そんな小太郎の顔を、夏美が覗き込んでいた。
「たりまえや、鍛え方が違うて…よっこいしょ…」
小太郎が座り直した。
だが、夏美はつと下を向いていた。
「?どないしたん夏美姉ちゃん…」
「良かったね、小太郎君こんなキレーなお姉様にこんなに一杯一杯愛されてさ…
私なんかほら、癖っ毛でソバカスでぺちゃぱいで、何か凄く私…」
両肩をガシッと掴まれ、滲む視界に見た小太郎の顔が一気に近づいて来る。
「夏美姉ちゃん、夏美姉ちゃんは俺が選んだ、俺が決めた俺の嫁さんや、文句は?」
「無い。よろしく旦那様」
一筋頬に伝わせ、にこっと笑った夏美が言い、夏美が小太郎の唇を奪う。
もちろん、拒む理由は無かった。
「んっ、んっん…んー…」
小太郎にぎゅーっと抱き付いた夏美が、唇を離してはあはあ息を吐く。
「だいじょーぶか、夏美姉ちゃん…」
「ちょいコタロー君、硬派のガキ大将の癖にすっごいキス、上手なんだねー。
お姉さんびっくりしちゃったー」
ソバカスの滲む頬をほんのり染めながら、若干のトゲを滲ませて夏美が言った。
「あれやあれ、ま、なんつーか、慣れちゅうかな、
ほら俺達人やさかい、四人も姉ちゃん相手しとったら自然とやな…」
「自分でゆーな」
夏美にぽかんと叩かれ、面と向かって悪戯っぽく笑う姉弟の様な二人を
周囲もくすくす笑って見ていた。
「あっ、ああっ、凄い、凄い繊細であっ、力強いネギ先生っ」
促されるままに刀子の乳房を吸っていたネギの手を導き、
その柔らかく熟れ、期待に尖った女性の部分を半ば自分で弄んでいた刀子だったが、
短時間で驚異的な本能と学習に目覚めたネギの動きに、見る見る内に大人の余裕が吹き飛んでいく。
「あの、刀子、先生?」
「気持ちいい、気持ちいいんネギ先生、
ああすご、ネギ先生うちのオソソもっと気持ちようして、うちの、うちのちゃんと見てええから」
「は、はいっ」
喘ぎ声と共に促され、ネギはベッドに軽く膝を立てて横たわる刀子の、
かつて何度か事故で目の当たりにした一番恥ずかしい所に顔を埋める様に移動する。
「ああっ、恥ずかしいっネギ君にあんなんされて、うちやらしいやろ…」
「何か複雑でぬるぬるして…」
「う、うん、ネギ先生が、ネギ先生の指が気持ちようて、
ネギ先生が食べちゃいたいくらい可愛いから、それだけでうちのオソソ…はうぅぅ…」
「えと…こうかな…こうですよね…このぽちっとした所が気持ちいい所で…」
「あっ、はああっ、あううぅぅっ…そや、そうもっと…ああんっ、ネギ先生、う、うちぃぃ…」
「あっ、あのっ刀子、先生…僕、僕も、僕のあの…」
軽く身を起こした刀子は、何かを言いたくて引っ掛かりながらはあはあ喘ぐネギを見て、
ネギがちょっと目を閉じた時、刀子の目は白黒反転していた。
「!?」
身を起こし、ネギの耳に唇を寄せた刀子の言葉に、
ネギがぼっと赤くなって悪戯っぽい笑みを浮かべた刀子を見る。
「あっ、あのっ、その…僕…僕のオチ○チンがビンビンに硬くなって、もう我慢出来ないんです刀子先生」
「そうですか、それは困りましたね」
にっこり笑って刀子が言った。
「では、私にそれを見せていただけますかネギ先生?ネギ先生がうんと私のオソソを覗かれた様に」
「は、はい…」
そう言われると一言も無い。
ベッドに座り、目を閉じてぷるぷる震えながら両手を広げて脚を広げるネギを前に、
子供を思わせる幼さながら目一杯に反り返るものを映した刀子の目は白黒反転していた。
「そうですね…」
刀子が、やけに真面目な口調で言った。
「…いっそ、先ほどされた様に、自分の手で刺激してしまえば楽かも知れませんよ…」
刀子は笑顔で言ったのだが、既に羞恥心で脳味噌沸点、目を閉じていたネギは余りに素直だった。
「ああっ、何か僕っ、刀子先生、僕何かあああっ!!」
真っ赤に顔を紅潮させて独りで喘ぎ悶えるネギをうっかり一瞬見入ってしまった刀子が止める間も無く、
正面に座った刀子の体まだまだ形になる程の大量の粘液が降り注いだ。
最終更新:2012年01月28日 16:41