28スレ035

「桜子さ~ん!大丈夫ですか!?」
急いで走って来たネギが息を切らしながら保健室に入ってくる。顔には不安の色がまじまじと浮かんでいる。
「ネギ君大げさだにゃ……軽い貧血だよ♪」「そ、そうですか…」いつもの朗らかな笑顔を見ると、ネギの顔にも安堵の色が浮かぶ。「………あまり無理しないでくださいよ?」「は~い♪」
(良かった…いつもの桜子さんだ…)
ネギはほっと一息つく。しかし“いつもの”桜子では無い事をこの時ネギはまだ知る由も無かった。
「チアの練習中だったんですか…」
「大会近いからね…」そう言って、窓の外に目をやるとグラウンドでは、練習が引き続き行われていた。
「……………………」練習を見つめる桜子はいつもの明るい表情にネギには見えた。
しかし桜子は、焦りや不安など様々な感情をその笑顔の中に隠していた。
少しの間練習を見つめ再びベッドに入った。「桜子さんってすごいですね」
「えっ?」
「だっていつも笑顔でクラスのムードメーカーで部活も頑張ってるじゃないですか」
「そう…かな…」
ここでネギは違和感を感じた。
いつもの桜子なら笑顔で軽口の一つや二つ叩くのではないだろうか。

「私なんか全然すごくないよ―皆に助けられてばっかだもん」
おおよそ桜子らしくない言葉にネギは驚きの表情で桜子を心配そうに見つめる。
「ん、どうしたの?」「あっ、いや、桜子さんがそういう事言うのが珍しいと思って…」「そう…だね!私らしくないや―」
明るく何事も無いかのように笑顔を作る桜子。
しかし二度目の作り笑いはネギには通用しない。
先程から感じていた少しの違和感が確信へと変わり、桜子に問い掛ける。
「………何かあったんですか?」
「え?何もないよ…」桜子が何か隠しているのは明白だった。
既にトレードマークの笑顔はなく、思春期の少女らしい悩みや不安を抱えた表情をしている。
“ネギ君には心配かけたくないや…”
桜子はそう思ったが、ネギは十歳とは思えないほど教師としての責任感が強くこういう問題にはすぐ首を突っ込む。
そもそも十歳で教師をしているという時点で問題なのだが。
「僕だけでいいんで話してくれませんか?」そう言ってネギはじっと桜子の目を見つめる。
“そっ、そんな目で見られたら断れないよ”十歳の少年らしい可愛らしい目で見つめる。
「…ネギ君にはかなわないな―」

「僕じゃ頼りないかも知れません。でも生徒が悩んでいるのを放って置くのはできないです」
真剣な表情で桜子を見つめたまま語り掛ける。
見つめられた桜子は思わず頬を朱に染める。“な、何か恥ずかしいっていうか…”
頬を赤く染めたのは恥ずかしいだけが理由ではない事に桜子自身もまだ気付いていない。ネギは依然桜子を見つめたままだ。

「わかった。話すよ。ネギ君」
「ありがとうございます!桜子さん!」

「チアの事なんだけど…大会近いのにダンスが皆と合わなかったりして迷惑掛けちゃって…それでちょっと悩んでるんだけどその事で私が暗い顔してるとさ、周りの人達が心配しちゃうから誰にも話せなくて…まあ大した悩みじゃないんだけどね―」
「……………………」ネギは黙って桜子の話を聞く。
「にゃはは…そうだよね、いきなりこんな事言われても―」
「桜子さん。」
笑ってごまかそうとする桜子の言葉を中断し、真剣な表情で優しく語り掛ける。
「練習を凄く頑張ってる桜子さんならできるはずです!失敗を恐れないで自分を信じてみて下さい。そうすればきっと大丈夫です」

“…私、難しく考え過ぎてたのかな…”


ネギに悩みを打ち明けた事で心がすうっと軽くなっていくのは桜子は感じていた。
「うん、そうかもね…ちょっとビビってたかもしんない。でもネギ君に話したら楽になったかも。ネギ君すごいなー魔法使いみたいだにゃ♪」
「へaびdっ!ままま魔法使いなわけないじゃないですかアハハ」“魔法使い”というワードに激しく動揺するネギを笑顔で見つめる桜子。
その表情には先刻までの暗さは消え失せて、彼女らしい晴れやかな笑顔になっていた。
“ふふっ、ネギ君可愛いにゃ♪でも可愛いだけじゃなくてさっきはちょっと「ドキッ」てしちゃったけど……”「落ち着くにゃ♪」
「す、すみません…。あ、僕なんかのアドバイスで良かったんでしょうか…」
「うん!良かった♪」「これからも辛いことがあったりしたらいつでも僕に話して下さい。僕は桜子さんの味方ですから!」
そう言い切り、満面の笑顔を桜子に向ける。某委員長がみたら確実に鼻血ものだ。

―ドキッ―
“まただにゃ。そういやなんで私「ドキッ」てしてるんだろ……”後からどんどん沸いてくるその感情がネギに対する“愛情”である事に気付くのは桜子でもそう時間は掛からなかった。
“私、ネギ君の事…”

「にゃ――――!?」突然奇声を上げ、桜子はベッドに突っ伏す。「どど、どうしたんですか!?いきなり!」“や、やばいよーこれ保健室で二人っきりだし…”
急にあらぬ方向へ思考が展開するが、何とか落ち着かせる。
桜子が落ち着いたように見えたのでネギは顔を近付け様子を伺う。「大丈夫ですか?」
“ネギ君顔近いって!もう我慢できない…”身体中が火照りだし、息遣いも荒くなる。
桜子に芽生えた感情は時が経つにつれ大きくなっていく。
もう我慢の限界だった。
「桜子さ…うわ!?」
気付くとネギはベッドの中で桜子に抱きしめられていた。
背中に二本の腕が回され、しっかり密着している。
“え、ぼ、僕桜子さんに抱かれてる……ってこれはまずいよ!先生と生徒がこんな事…”「さ、桜子さん。お、落ち着いてくださ―」思わずハッと息を飲む。
ネギに向けられていた桜子の笑顔はいつもの元気な笑顔ではなく、故郷の姉を思い出させるような優しい笑顔をしていた。
思わずネギは見惚れてしまう。
「ネギ君?」
「は、はい。」
「さっきは、悩み事聞いてくれてありがと」「い、いえ、そんな」「これは、ネギ君へのお礼―」
瞬間、二人の唇が重なった。

ネギが苦しそうにしていたので、桜子は名残惜しそうに唇を離す。「い、今のがお礼ですか!?」
「そーだよ♪」
「か、かからかうのはやめて下さいよ~」
ネギは桜子の性格から冗談だと思いこみ、照れ隠ししながら、注意する。
「本気だよ」
桜子の表情は、今までに見せたことのないような真剣なもので、はっきりとネギにも決意が感じられた。
「で、でも先生と生徒がこんなことしちゃ」「立場なんて関係ないよ。大事なのはお互いの気持ちでしょう?」「お互いの気持ち…」いくら天才といってもまだ十歳の少年だ。
こういった事にはまだまだ疎い。
「私はネギ君の事が…好き。でもネギ君が私の事嫌なら、行っていいよ」
そう言うと桜子はきつく抱き締めていた腕を離す。
「…嫌なわけないじゃないですか」
「え?」
「今日一日で桜子さんの事がいろいろわかりました。桜子さんは魅力的な人です。だからもっともっと知りたいと思いました」
ネギの少し赤みを帯びた頬に桜子がそっと手を置く。
「ありがとう。なら…もう少しだけ私のこと知ってほしいにゃ♪」にっと笑い再び再びネギを自分の方へ抱き寄せる。
「…少しだけですよ」

「じゃあお願いね♪」桜子は目をすっと閉じ次の行為を待つ。
ネギに受け入れられた嬉しさから思わず笑みがこぼれる。
“こ、こは英国紳士としてリードしなきゃ”
そっと二人の唇が触れる。
二回目のキスはお互いが求め合い、濃厚なものになっている。
自然と舌と舌とが絡みつき、熱く貪りあっている。
「んふうっ…あっ、」途切れ途切れ聞こえてくる桜子の嬌声にネギの中にある理性が脆く崩れ落ちていく。
唇を離す時には、自分の欲望が押さえ切れないものだと感じた。
「ネギ君激しいにゃ」「あうう、すいませんー」
「謝んなくていいにゃ今は二人だけの時間。どんなことしてもいいんだよ♪」
そういうと桜子はチアのユニホームに手を掛けていく。
「ネギ君も脱ぐんだよ―」
「は、はいぃ」
二人とも一糸纏わぬ姿になり、お互いの体を観察し合う。
“桜子さんの体、凄く綺麗だなぁ…”
チアやラクロスで鍛えられている桜子の肢体は引き締まっているがそれでいて柔らかそうな印象を与える。
ネギが見惚れてしまうのも無理はない。
「ふふっ、ネギ君のここ、固くなってきてるよ~」
ネギの下半身の中心を細い指で弄び始める。「あっ、ひゃうっ!」

「そ、そんな所、汚いですよ…」
ネギは桜子の掌によって与えられる刺激によって体の中からなにか熱いものが湧いてくるのが感じる。
「んっ、さくらこさぁんだめですぅ…」
口では否定の言葉を発しながらも更なる快感を求め、身をよじっている。
“気持ちいいよぉ…”桜子の掌に包まれたそれはリズミカルな動きでしごかれていく。
先走りが溢れだし絶頂が近いことがわかると桜子は手の動きを速め、ネギを高みへ誘う。「あっ、なんかきちゃ…うっ、でちゃう!」「出していいよ~♪」ネギはいよいよ限界に達し、桜子の掌の中に精を放出した。
「あうう、んふう…」「気持ち良かった?」放心状態のネギに桜子が悪戯っぽく声を掛ける。
「はい…すごいです」「それじゃ今度は私の番だよ♪」
そう言うと桜子は仰向けになり、ネギを自身の上に乗せる。
「優しくしてよね~」全く緊張感の無い感じでネギを行為に誘う。「はい」
姉に言われた女の子には優しくしなさいという言葉が頭をよぎる。再びキスを交わし首筋から鎖骨の辺りを舐め回す。
「くすぐったいにゃ」笑顔でそう言いつつも秘所は既に濡れ始めている。
“まだ笑顔でいられる位余裕があるんだ。頑張らないと”

一通り舐め終えると、桜子の体を見回す。
すると視線は二つの柔らかそうな膨らみへと釘付けとなる。
スタイルなら負けないと言うだけあって同じクラスの千鶴や楓ほどではないが、つんと上を向き、なかなかの大きさを誇る。
自然とその膨らみへとネギの手が伸びゆく。「…いいですか?」
「どうぞ~♪」
ーふにゅ…っーー
“凄く柔らかい……”ネギにとっては勿論初めての感触であり、それは甘くネギを夢中にさせるものだった。 指が桜子の双丘に沈み込むたびに興奮が高まっていく。
「…んんっ、あっ…」声を押し殺そうとしているがネギの手によってもたらされる快感によって耐え切れず声を漏らしてしまう。
“ふうんっ、ネギ君…上手い…よぉっっ…”ネギは桜子に気持ち良くなって欲しいという一心で行為に及んでいるのだが、元来の器用さによる巧みな指使いで桜子を攻め立てていく。
ネギは更に胸の中心の突起を優しくしごき出す。
「あんっ、ハァ…ネギくぅん…あ、んあっ」豊かな膨らみの弾力を味わいながらも桜子の蕾が固く尖って行くのをネギは感じた。
「ここ気持ちいいんですか?」
そう言うとネギは桜子の右の乳房の頂を口に含み、激しく吸い付く。

「あっ、すごいよぉっ…んくぅんっ…やっ」次々に押し寄せる快楽の波の所為か、桜子は顔をしかめ喘ぎ声を途切れ途切れに漏らしていく。
いつもの桜子とは違う目の前のこの桜子もまた魅力的だとネギは心の中でそう思った。
ネギが名残惜しそうに乳房から口を離す。 そこには息も絶え絶えで目がとろんとした教え子の痴態があった。既に事の主導権は桜子にはなくネギにある。次にネギは桜子の下腹部へと視線を移す。
「うわあ…」
蜜が止めど無く溢れだし、てらてらと黒光りしヒクヒクと脈をうっている様は、ネギを更に興奮のるつぼへと誘っていく。
「じゃあいきます…」ネギは桜子の秘所へと口を近付け舌を徐々に沈み込ませていく。 “そ、そんな…いきなりぺろぺろしちゃあ、らめらよぉ…」
ネギの舌は桜子の敏感な箇所を的確に捉える。
「ハァっ…もう…う…んやあああっ…ら…」ピチャピチャと淫美な音が部屋に響きわたるとともに、桜子の絶頂が近付いていく。
「あうう、ハァ…も、がまんできにゃあい…んあっ…あああっ!」限界に達した桜子の下の口から愛液がネギの顔に飛散する。
「だ…だ大丈夫ですか!?」
「気持ち良過ぎて、こうにゃっちゃったの」

「そ、そうですか…」ネギは先程の桜子の乱れた姿、声が頭に焼きついて離れない。
“さ、桜子さんがあんなことに…でも気持ち良かったらしいからいいのかな?”
そう自問自答していると、後ろから声がかかる。
「ネギくん…最後に一緒に気持ちよくなろ」「はい」
ネギは一切の迷いを振り切り決意に満ちた表情で短く答える。
“今日はネギ君にどきどきさせらっぱなしだにゃぁ…”

「んっ…く…」
桜子の顔が一瞬苦痛に歪む。
しかしそれは徐々に痛みから例えようのない快感に変わっていく。「ああああっ!ねぎ…くぅん…すごいよ…」「桜子さん、凄く可愛いですよ」
耳元でネギがそっと囁く。
さすが英国紳士である。
しかし桜子はネギの褒め言葉も聞こえないほど快楽に溺れていく。「んひゃっ…ああああっ!もぅ、らめぇ…」「ううっ、僕もなんか…きちゃいますぅ…」二人の少年少女がまるで映画のラブシーンのように激しく絡みあう。
「んひゃっ!ネギくぅん…も…いっちゃ…うよ…んにゃああああっ!」
「あううっ、んくっ、あああっ!」
二人の甲高い声が響き渡り、桜子の美しい肢体が弓なりにそって震えている頃には、二人の目の前は真っ白になっていた。

二人は着替えを終えてベッドにちょこんと腰を下ろしている。
「あのー桜子さん…だ大丈夫でしたか?」 ネギの顔はまだ赤みを帯び、先程の余韻がまだ残っている。
「うん!すごかったにゃ♪どこであんなこと覚えたの?」
こちらは既にいつもの天真爛漫な彼女に戻っている。
「いや、桜子さんに気持ちよくなって欲しいと思ってやっただけですし…」
天然であれだけの事ができるのだから全く末恐ろしい。
時計の針は既に下校時刻を回っている。
「そろそろ帰りますか?」
「そーだね♪」
「じゃ僕先に行きますけど…いいですか?」「うん!また明日ね♪ばいばいー」
「お疲れ様です!」
ーーガラガラーー。
“ありがとうネギ君。返事は聞いてないけど私の事受け入れてくれて凄く嬉しかったよ♪今日は今までで一番ラッキーな一日だったにゃあ♪”
「美砂と円が待ってるし…行こっ♪」


「あわわわ、ネギ君と桜子が…あないなこと…うん…ウチの心の中に秘めとくべきやな」保健委員の彼女はそう独りごちて帰路に就いて行った。

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最終更新:2012年01月28日 18:44
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