150 :暇な人:2008/01/28(月) 01:06:04 ID:J+y3eUZg
「さあ、さよちゃん、行くわよ・・・!」
「え~ん。朝倉さん、ほ、本気ですか・・・?」
・侵入
夏。深夜の麻帆良女子学生寮。
尽きることなく続くかと思われた女生徒達の毎度の喧噪も、消灯時間を過ぎ、
日を跨げばまるで嘘であったかのように静まり返る。
常夜灯が点々と照らすだけの薄暗い廊下を出歩く者はおらず、寮母他数名の警備員達も
滅多なことでは巡回にも通らない。
その廊下の、とある一室のドアの前に朝倉とさよちゃんの二人がいた。
正確には人間一人と、人形一体。
ドア横のプレートには「長谷川千雨」と名前が記されてある。
「しょうがないじゃん。恐山に行くので結構旅費使っちゃったんだから」
「でもでも、もっと、他に、方法が・・・」
朝倉のパイン頭の上で、さよちゃん人形がパタパタと両手を振り回して抗議する。
「そんなことより、今から開けるからさ。ちゃんと周り見張っててよ、さよちゃん」
そんなこと扱い。
さよちゃんは朝倉のスルーっぷりに、ちょっとショックを受ける。
それでも素直に、さよちゃんは廊下の左右を確かめる。
右、左、うん。
「今だれもいませんよ、朝倉さん」
「よぉし、それじゃいくよ・・・」
朝倉は片手に持ったペンライトの僅かな明かりを頼りに、目前のドアとドア枠の隙間に
するすると曲げた針金を差し込んでいく。俗に言う、サムターン回し。
「ちょいちょいちょい・・・っと」
カシャリ。
と、手応えがするまでに、きっかり三十秒しか掛からない。
「朝倉さん、すご~い・・・!」
「へっへー。なんたって乙女の必須報道スキル、その壱だからね~」
会心の笑みを浮かべ、静かにドアを開ける朝倉。
・・・乙女も報道も、どっちもサムターン回しとは関係なくありませんか?
とは、さよちゃんは聞かなかった。頭の上から朝倉の顔を見下ろし、代わりに聞いた。
「ホントにホントにやるんですか?朝倉さん。勝手に写真撮ったら、長谷川さんにも怒られますよ。
今ならまだ引き返せるかも・・・」
「・・・いい?さよちゃん。これはイギリス旅行のためだから仕方ないんだよ」
ペンライトを持ち直し、朝倉はドアを大きく開ける。
部屋の中は、廊下よりも暗かった。
「一緒にイギリスに行こうね、さよちゃん♪」
朝倉の輝く笑顔は、闇夜のペンライトよりもまぶしく、さよちゃんの瞳にきらめいた。
きゃっ、いやんいやん、朝倉さんったら♪などと身悶えするさよちゃん人形を頭の上に載せたまま、
朝倉は素早く部屋の中に入り、ゆっくりドアを閉める。
「・・・ぐー・・・」
部屋の奥から聞こえる、千雨の寝息。
「もちろん、ちうちゃんも一緒にね・・・♪」
・部屋の中
抜き足、
差し足、
忍び足。
長谷川千雨の部屋には、彼女以外同居人はいない。
部屋の奥から聞こえる静かな寝息と、点けっぱなしのPCファンの唸り。
暗い部屋の中で、沢山の電子機器のLEDが星明かりのよう瞬いている。
「さすがにパソコンだらけだね~、ここは。さよちゃんも変なもの引っかけないようにね」
朝倉は手に持つペンライトを、LEDの星明かりに向ける。
明かりに映るのは、部屋の一面を占領した、大机に載せられた数台のモニターと背の高いPCラック。
ラックに詰め込まれた、普段それなりにパソコンを使う朝倉にもさっぱり用途の判らない機械類。
「えーっと・・・?」
ペンライトをくるりと回す。
先ほどとは反対方向。光に浮かぶは、白い撮影用スクリーンと照明、反射板。
まるで小さな撮影スタジオのような機材に朝倉はにんまりと笑みを浮かべた。
「へっへー、これこれ♪カメラはともかく、流石にこの手の機材は千雨ちゃんには敵わないよ」
「わ、わ、見て下さい、朝倉さん。おっきな衣装棚に、立派な鏡台!
朝倉さんの部屋にもああいうの置きませんか?」
「ほー、流石ネットアイドル。こりゃ大したもんだ」
「ねー、すごいですよねー♪」
「ぐー」
ぴたり。
千雨の寝息に、朝倉とさよちゃんの二人は揃って口を押さえる。
「うるせーなー・・・まったく・・・う・・・ん」
ごろりと寝返りを打つ千雨の気配に、しばし、口を押さえたままフリーズ。
一分ほど経ち、千雨の寝息が落ち着いたのを見計らってから、ようやく二人は息を吐いた。
「・・・ぷはー。私、息が詰まって死ぬかもとか思っちゃいました」
「・・・ぃゃ、あんたもう幽霊だから・・・」
それでも、小声で突っ込む朝倉。
突っ込みつつ、千雨の寝息の方向に向かってペンライトを向けた。
意外に寝相のいい千雨の全身が、ゆっくりと光に照らし出される。
薄い夏布団越しに見て取れる、スリムでいて、柔らかな体のライン。長い髪を後ろに縛った後頭部。
枕元のテーブルに置かれてている丸い伊達眼鏡。
紛れもない、3-A、出席番号二十五番。長谷川千雨その人の寝姿である。
ベッドに降りたさよちゃん人形は、ツンツンと千雨の布団をつついてみる。
「ぐー」
「・・・寝てますね」
「うん、寝てる」
「それで、この後はどうするんですか?」
「ふっふっふ。この私に抜かりはないよ、さよっち」
ジャジャジャーン♪(注:脳内ジングル)
「ゾウでもコロリ。一撃必殺の睡眠スプレー"眠々Zz"!通販価格で1280円!」
「ネーミングセンスはともかく、効きそうです!」
両拳を握りしめて同意するさよちゃん。
「まーかせて。はいはい、ちうちゃ~ん、こっち向いて~♪」
「おはようございまーす♪」
「・・・ぅー?」
耳元で、楽しげな朝倉とさよちゃんの声に呼ばわれた千雨の、不機嫌な呻き声。
「・・・誰だこんな夜中にうるっせーな・・・ん、朝くr・・・?」
「やっ♪」
プシューッ
顔を上げて向き直ろうとした千雨は、ほんの一吹きの眠々Zzによってバタリと枕に沈み込んだ。
「ちうちゃーん?」
「ぐー」
「ちさめさーん?起きてますかー?」
「ぐー」
耳元で交互に呼びかける二人の声にも、枕に顔を埋めたまま目を覚ます気配はない。
「寝たね、効いたね?」
「ホントに寝ましたね!」
朝倉とさよちゃんは、顔を見合わせてにんまり笑う。
「さあ夜は短い!撮影会だ、いくよさよっち!」
「はい、朝倉さん!」
・黒ロリ撮影会
天井の蛍光灯が点けられる。
撮影ライトが目を覚ます。
三脚で固定されたデジカムと、AFが唸りを上げるデジタル一眼レフ。
データ確認用に立ち上げられたパソコンは次々とスタンバイから復帰していき、
輝くような白い撮影用バックスクリーンが壁から床にまで広げられた。
丑三つ時の暗い雰囲気は、夏の熱気に部屋を明け渡す。
ちう'sスタジオは完全に覚醒した。
本来の主であり、被写体でもある千雨一人を除いて・・・
バシャッ!
・・・ピピピピピッ
「はい、いいよ、可愛いよ~ちうちゃん♪」
「・・・ぅ・・・っ」
大光量のストロボ、同時に鳴らされる電子音。
強い光が眠ったままの千雨に降り注ぎ、千雨はほんの少し、身を震わせる。
彼女は今、ゴスロリならぬ、黒ロリータの衣装に身を包んでいた。
姫袖のブラウスに、花のように広がったミニスカートとペチコート。
ほっそりした足を包む、オーバーニーソックスと編み上げのショートブーツ。
どれもが黒を基調とし、白いフリルとリボンの縁取りに埋もれたロリータファッションである。
眼鏡も外してしまった今の千雨の衣装の中で、リボンとフリルのついていないものと言えば、
革のショートブーツと、あとは頭部の猫耳くらいのモノだろう。
まるで、眠った黒猫のような完全無欠の可愛らしさ。
朝倉の設定した、今夜のテーマはずばり「お人形さん」である。
撮影に至るまでの必然から、肝心の被写体が寝ているという状況下での苦肉の策であったが、
苦労して着せ替えさせた甲斐はあったというもの。その出来上がりの思った以上の愛らしさに、
朝倉とさよちゃんは、同性ながらに二人して見とれてしまったものだ。
ちなみに、衣装自体は千雨の所有物である。
千雨のこっそり購入していたこの黒ロリセットを偶然目にしたその時こそ、朝倉の脳裏に
今回の「H写真でガッチリ儲けまショー」計画の全体像が浮かび上がった瞬間でもあったのだ。
バシャッ!
・・・ピピピピピッ
「ほんと、千雨さんとっても可愛いですね♪」
朝倉の切るシャッターに合わせて、千雨のポーズを変えるのはさよちゃんの役目である。
さよちゃん人形が招き猫のようにくいくいと手を動かすと、ポルターガイスト的念力パワーで、
眠ったままの千雨がゆっくりと体の姿勢を変えていく。
「さよっちも念力上手くなったよね~!いいよ、いいよ!その調子でお願いね♪」
「はい、朝倉さん♪」
バシャッ!
・・・ピピピピピッ
意識のない千雨の黒ロリ姿が、次々とメモリに記録されていく。
膝を抱えた姿。
大きなにんじんのぬいぐるみにもたれかかった姿。
横向きに眠る姿。
壁にもたれ掛かり、手足を投げ出した姿。
目を瞑ったままの千雨の姿は、ファインダー越しに、本当の人形のように見える。
千雨は人形のように一切抵抗しない。
ポーズを変える際、スカートの裾が乱れ、太股の、ニーソックスの根本のリボンが僅かに覗いた。
シャッター。
また少しポーズを変えると、スカートとペチコートの裾が大きく捲れあがった。
少女らしい、柔らかい、それでいて引き締まった太股が照明の下にさらけ出される。
シャッター。
「さよちゃん?」
朝倉が声をかけると、さよちゃんは頷き、千雨のポーズを変える。
千雨は壁のスクリーンに背中を預けて座り込み、手足を大きく投げ出した姿勢を取る。
顔はうつむき、目は閉じたまま。
片方だけ、左足の膝をゆっくりと立てていく。
すぐにニーソックスが、足の付け根のリボンまで丸見えになる。
捲れあがったフリルの奥、影の部分にゆるやかに光が忍び込んで・・・
・・・千雨は、下着を穿いていなかった。
片膝立ちの股間の暗がりが、デジカメのファインダーと、液晶画面と、朝倉の瞳に焼き付いた。
広げた足の間で、ほんの僅かにほころんだ細い、ピンクの割れ目。
薄い性毛に被われた恥丘。
恥丘の下、陰裂の上端に位置する、鞘に包まれ小さな小さな蕾。
まだ未成熟ながら、十二分に異性を誘う淫猥な魅力を湛えた性器。
カメラの前に性器をさらけ出したまま、隠すそぶりもなく、千雨は静かに目を閉じている。
「・・・私が男なら、もう撮影なんかしてらんないよね~、こりゃ」
完全に足が開ききり、露わにされた割れ目の縦筋が照明に照らし出された瞬間、
朝倉はシャッターを切った。眩いストロボが、千雨の割れ目の奥まで照らし出す。
「ん・・あ・・・」
意識のない千雨が、口を小さく開き、少し、息を吐き出した。
「朝倉さん、私、何かドキドキしてきました・・・」
光学ズームを目一杯効かせ、液晶画面がペチコートのフリルと、ニーソックスの太股のリボンと、
千雨の性器の割れ目とで一杯になったところで再びシャッター。
最高画質設定で記録されたデータがメモリカードに一杯になり、軽い電子音がカードの入れ替えを促す。
「・・・私もだよ、さよちゃん」
・お尻
撮影は続く。
むしろここからが本番と言っていい。
ネギま部で明日菜達が地獄の修業を繰り広げている中、さよちゃんの為に単身恐山に向かった朝倉。
旅費はもとより、さよちゃん人形の核となるワラ人形の入手もタダとはいかず、あれやこれやで、
朝倉のお小遣いはすっかり底をついてしまっていた。
ネギま部遠征に当たって、部から出される費用は交通費、宿泊費の半分だけ。
当面の間は立て替えてもらえるようだが、それでももう半分の算段をしておくに越したことはない。
何より!
魔法の国への海外旅行ときて、宿代以外は手ぶらでOKとはいかないではないか!
断言口調の地の文に煽られ、朝倉のカメラを握る手にも力がこもる。
道中の買い物代、おやつ代、遊び代などを勘定すると、これがもう幾ら掛かるやら判らない。
一度部長の明日菜にねだってみた事があるのだが、エヴァの修行で鬱憤が溜まっていたのだろう。
切り出した途端、特訓帰りの明日菜にものも言わずに殴られた。
(だから、こうやって自力で稼ぐのもしょうがないよね~♪)
パシャ。
猫のように軽く握った両手を地に揃え、千雨はお尻を高く掲げる。
そこを正面から一枚。ミニペチコートの上端から、裸の丸いお尻が天を向くのが見えた。
朝倉は膝立ちのまま位置を変え、千雨のサイドににじりながら撮り続ける。
こう言うときはごつい一眼レフより、機動力重視のコンパクトデジカメが役に立つ。
コンデジといえども、一千万画素級の高級品。接写に強いのが、今からの撮影にはうってつけだ。
パシャ。
カメラの液晶の中で、千雨のお尻が徐々に角度を変えて露わになっていく。
「わっわ、朝倉さん、すごいアングルです・・・」
と言いつつ、さよちゃんは千雨の足を開き、さらにお尻を突き出させた。
いつのまにやらノリノリのさよちゃんである。
「う・・・くっ・・・はぁ・・・」
反対に、千雨は苦しい姿勢なのだろう。眉根を寄せて僅かに呻き声。
「やば、私も本気で興奮して来ちゃったよ・・・」
パシャ。
千雨は背後に回った朝倉に対して、乙女の全てを見せつけるかのようにグッと腰を突き出した。
大胆に、いや、本人の意志に依るものではない分、高く無惨に掲げられた尻は、照明の強い
明かりの下で、色の薄いピンクの窄まりの皺の一本まで明瞭だ。
「ホントやばい。ちうちゃん、やらしすぎ・・・」
幾ら目年増耳年増の朝倉といえど、同じ年頃の少女の生尻はおろか、生アナルを目と鼻の先で
堪能する経験など初めてだ。
もちろん寮の大浴場で千雨の裸身を目にしたこと自体は二度や三度ではない。
それにも関わらず、である。そもそも、自分のお尻だってこれほど間近で眺めたことはない。
(ちうちゃんのアナルの皺の数を数えたの、多分私が初めてだろうなぁ)
百の風呂も、一度の撮影会には及ばない。
入浴の時は特に何とも思わなかった千雨の裸も、ファインダー越しにはひどく蠱惑的に写る。
朝倉はいつのまにか自らの下着の奥が、熱い沼のようにぬかるんでいることに気がついた。
気が強く、秘密だらけで、中々周囲にうち解けない友人。
寮の部屋に招かれたことのある人物と言うだけでも、あっという間に三指に満たなくなる少女。
朝倉は今、その少女の、本人さえも知らぬ秘密を記録しているのだった。
「う、う・・ん・・」
光量の強いライトに晒され続けたせいか、千雨はうっすらと汗ばんでいる。
その汗に反射する光が妙にエロティックで、朝倉は食い入るように、何度もシャッターを切った。
「あ・・・ぅん・・・っ」
パシャ。
パシャ。
千雨が身震いするごとに揺れる尻の双丘。熟れてるわけではない、青味の抜けきらない、
少女そのものの果実が、まるで朝倉を誘うかのように揺らめく。
長い髪が揺れ、白いフリルが揺れ、黒いスカートも揺れた。
周囲の肌とは色の異なる薄桃色の肛門が、千雨の呼吸に合わせてパクパクと口を開ける。
「・・・あ・・・」
「ちうっち・・・駄目だよ、やらしすぎるよ・・・」
朝倉のカメラは、いつの間にか千雨の尻に食いつかんばかりの距離にまで近寄っていた。
部屋にこもった熱気のせいか、アナルの下の割れ目も、気がつけば内側の小陰唇が覗ける
ほどにほころびを見せている。撮る写真撮る写真が、まるで性器の解剖写真でも撮ろうと
しているかのような、露骨なドアップものばかりになっていた。
液晶一杯に写る小陰唇。奥の穴まで見えそうだ。
「可愛いよ、ちう・・・」
得体の知れぬ情動に突き動かされ、右手でカメラを構えたまま、朝倉は千雨の尻の丸みに
左の手を伸ばす。朝倉の手の平が、千雨の尻の丸みに吸い付くように張り付いた。
暖かい。
「ぅン・・・」
ぴくん
今の震えは、千雨のものか、朝倉のものか。
思わずカメラを取り落としそうになり、そこで初めて朝倉は肉眼で千雨の秘部を直視した。
「千雨さん、眠ってるのに、濡れちゃってます・・・」
「うん、本当だ・・・」
割れ目の奥より溢れた一滴の雫が、照明の光を受けて輝いた。
パシャリ、と朝倉はシャッターを切る。
・一緒にイこう
「あっ・・・あっ・・・ん・・・ッ」
ピチャピチャと音が響くたびに、千雨の体がピクピクと痙攣する。
仰向けに寝ころんだ千雨は、いわゆるM字開脚の姿勢で大きく足を広げていた。
真っ黒ロリータな可憐な衣装も、今は千雨の肌の白さを強調する為の、ひどく扇情的な
コスチュームに成り下がっている。
その千雨の股間の蜜を、朝倉が舐め取っていた。
千雨の性器は、朝倉の指によって完全に割り開かれている。
ピンク色にぬめる内壁。強く開かれた陰唇は菱形に歪み、奥の膣口までもが引き延ばされて見えた。
「ちうっち、感じてるんだよね?もっと感じさせてあげるからね・・・」
ミルク皿を舐める犬のような姿勢で、朝倉は千雨の性器に余すところ無く舌を這わす。
千雨は処女だった。薄い処女膜を舌でつつくと、ぴくぴくするのが楽しい。
鞘から剥き出した千雨の陰核は思った以上に大粒で、それがひどく朝倉の淫虐心を煽り、
その部分は特に念入りに舌で嘗め回す。
「千雨、可愛いよ。オマンコもこんなに綺麗・・・」
ぺろり。
「・・・ぁっ・・・!」
朝倉の声に千雨は返事せず、無防備な喘ぎ声を返すのみ。
眠っているのは確実なのに、それでも朝倉の舌の動きに合わせて体が反応する。
顔は赤く上気し、淫靡な嬌声は止むことがない。
膣口はひくひくと震え、溢れ出す愛液は、幾ら舐めても、喉を鳴らすほどに飲んでも
尚尽きることがなかった。
「ひぁ、う・・・あっ、くひぃ・・・!」
「どうしよう、私、本気になっちゃうよ・・・」
(あ、あ、朝倉さん、あんなことまで・・・)
"ちうっちを感じさせれば、もっといい写真が撮れるよ!"
そう言って、朝倉は千雨に対して愛撫としか言いようのない行為を始めていた。
はじめは、そっかー、寝てるだけじゃつまらないですよね、などとぼんやり構えていた
さよちゃんだが、流石に風向きが変わってきているのが判ってきた。実感として。
朝倉はもうカメラを床に置いている。
回しっぱなしのデジカムが一台撮り続けてはいるが、もう朝倉はそのことを
殆ど意識していないようだった。
いつの間にかさよちゃんへの動きの注文もなくなり、最近はまるっきり手持ちブタさんである。
(というか私、もしかして忘れ去られてる・・・?)
千雨は可愛いし綺麗だしいやらしいしドキドキするけど、長く幽霊をやっているからなのか、
根本的なところで今一つぴんとこない。
感じるって何だろう?
朝倉さんの舌でアソコを舐められると、そんなに気持ちいいんだろうか?
千雨が感じてるのは、流石のさよちゃんにも一目瞭然だった。
朝倉の舌の動き一つ一つに、体を大きく震わせている。むしろいつ目を覚まさないかと、
脇でさよちゃんがハラハラするくらいに感じていた。
朝倉が千雨の股間を愛撫しながら、片手を自分の股間にそろそろと伸ばす。
膝下丈の、細身のクロップドジーンズの股間は、お漏らしをしたかのようにシミが広がっていた。
ジッパーを外し、左手を股間に差し入れる。ジーンズの布地越しに、朝倉が自らを慰めて始めた
様子が手に取るように判る。
(朝倉さんまであんなに感じてるんだ・・・)
「はあ、はあ・・ちうっち、一緒にイこうね?私のオマンコももうぐしょぐしょだから・・・」
朝倉の舌の動きと、左手の股間の指の動きが激しさを増す。
まるで、朝倉はさよちゃんの存在さえも忘れたかのようだ。
クールでニヒルな朝倉和美。いつも、そしてずっとお隣の席で見ていた憧れの人。その朝倉が、
今までさよちゃんが見たこともない表情をして、クラスの女の子と一緒に達しようとしている。
(え、え?イくって何ですか?私は連れて行ってくれないんですか?)
「・・・朝倉さん・・・?」
さよちゃんが小声で呼びかけたが、朝倉は振り返りもしない。
もう耳にも入っていないのかもしれない。
朝倉が千雨の膣口に舌を大胆に差し入れると、千雨の体も、朝倉の体もびくびくと痙攣した。
(ダメ!お願い、私を置いていかないで!)
「うぅ、く、あ、あ・・・いひぃ、く・・・んっー!」
「ちうっち、もうイくんだよね?私もイクよ。ちうっち、ィク、イクーッ!」
「だ、だめですー!行かないで下さい、朝倉さーーーーんっ!」
・さよちゃん
稲妻のような、真っ白い快感が朝倉の全身を駆けめぐった。
腰がびくびくと痙攣し、そのたびに絶頂の余韻が神経をスパークさせる。
千雨の股間に突っ伏したような姿勢のまま、しばらく朝倉は動けなかった。
やっちゃったなぁ、とか、カメラ忘れてたよ、とか、気持ちよかった、などという思考が
切れ切れに脳裏をかすめていく。
(一発やると男は冷静になるらしいけど・・・)
間歇的に潮を吹く千雨の性器を間近に見て、一度収まった焔がまたムクムクムラムラと燃え上がった。
(・・・こうしてみても、やらしいなぁ、ちうっち。オマンコぱくぱくして、潮まで吹いて。
ネギ君に見せたらどんな騒ぎになるだろうね?)
脳裏に、赤毛の可愛い少年がワタワタと慌てるシーンが思い浮かび、少し笑ったところで、
はじめて撮影の続きが気になった。
そう言えば、いつの間にかカメラがどこかに行ってしまっている。
確かそばのテーブルにの上に置いたような・・・と、朝倉がカメラを探そうと身を起こした。
その途端!
ワシリ、と朝倉の顔が千雨の手によって両側から掴まれた。同時に頭上から呼びかける声。
「朝倉・・・?」
(しまったーーーーーーーー!)
快感の余韻が瞬時に宇宙の果てまで吹き飛んだ。あんまり千雨が眠ったままだったから、何となく
そう言うものだとすっかり忘れていたが、よく考えたら、いやよく考えなくても、ゆっくり余韻に
浸れる身分ではまるでなかったのだ。
「えー。えーっと・・・?」
中途半端に上体を起こしかけたところの姿勢で、首だけで千雨の方を見上げる。
その朝倉の顔を、千雨が上から見下ろしていた。
仰向けの姿勢で足をおっぴろげていた千雨が、いつのまにか体を起こし、胸の前で朝倉の顔を
しっかりと把握している。
絶頂の余韻が色濃く残った、潤んだ瞳。思うさま乱れた髪とブラウス。
こんな状況なのに、朝倉がドキリとするほど艶めいて見えた。
「朝倉さん・・・私、もう我慢できません・・・!」
「・・・へっ?千雨ちゃん?」
「わたしです、相坂さよです。朝倉さんと千雨さんが一緒だったのが寂しくて、悲しくて。
そしたら、いつのまにか私、千雨さんの体に憑り移っちゃってたんです」
「へ?」
あわてて朝倉は背後を振り返った。
すぐ後ろで、さよちゃん人形がぱたりと倒れている。
「え?」
朝倉の大脳の中に、ぎっしりと?マークが詰め込まれた。耳から溢れるかと思ったくらいだ。
考える間もなく、千雨の手によって、再び首が前方に向けられる。
ぐきり、と音までした。
「私、知りませんでした。生身の肉体がこんなに素晴らしいものだったなんて・・・」
「えー、さよちゃん?」
「そうです、私です。さっきイった瞬間、そのまま本当に天国に逝っちゃうくらい感じました。
朝倉さん、もっとイきましょう!こんなに気持ちよかったのは、死んでから初めてです♪」
千雨の顔と声で、さよちゃんの口調で喋られるとすごい違和感。
つーかやばくね?なんかハイテンション?
もしかしてそろそろ退散した方がいいかも。
写真とビデオも、まあそこそこ収穫はあったわけだし。
帰ってデータの確認して、その後一度寝直して。お土産品のリストでもつくっとこうか。
色々と、割と都合のいいことを考えつつ、朝倉はそろそろとカメラを手に取った。
その手がぴたりと止まる。
「千雨ちゃん?つーかさよちゃん?その手に握った、上下に傘の張ったぶっといキノコは何?」
「いっしょにイきましょう、朝倉さん」
ジリ
「いやいや、流石の私としても、そんな拳みたいなキノコは入らんとですよ?」
「愛があれば」
ジリジリ
「いやいやいやいや、落ち着こう、さよちゃん。ゴメン、マジゴメン。私が悪かったよ。
ほんと調子のってました」
「この間見た映画じゃ、これで気持ちよくなってたじゃないですか・・・」
ジリジリジリ
「あれは異物挿入系の洋物ポルノじゃん!無理無理。中学生だし。処女だし。まだ清い体でいさせて?」
ベッドサイドまで追い詰められ、泣きながらイヤイヤする朝倉に、ダースべーダーのような呼吸音を
響かせ、ビームサーベルのように極太双頭ディルドーを構えたさよちゃん?が立ちはだかった。
ほんとやばい。
「朝倉さんは大人です!」
がばり。
千雨?の黒ロリ姿が、猛禽類のように朝倉に襲いかかった。
「たーすーけーてー!」
・目覚め
「んー、いったい何の騒ぎだ?ドタバタうるせーなぁ・・・」
ひどく気持ちのいい夢を見た気がしたが、他人の騒音で目覚める朝は最悪だ。
神楽坂か、いいんちょか、それとも双子かもしれない。
一度きつく言ってやらないと、あの辺の脳天気連中はわかりゃしないからな。
千雨はベッドサイドテーブルをまさぐり、いつものように眼鏡を探す。
ない。
そこで初めて、千雨は自分がベッドに寝ていないことに気がついた。
というか、手が丸い。
まるでぬいぐるみのようなふかふかした体。
紺色のセーラー服に、腰まである白い長髪。
「なんじゃこりゃ」
つぶやいた。
夢か?
ドスンバタン。
何で自分が、変なぬいぐるみになってるんだろう?どんな深層心理?
バタンバタンドスン。
つーか嫌にうるせー夢だ。これも何かの深層心理か?
夢占いってどんなだっけ。
「さあ、朝倉さん!」
「いやー、おかーさーん!」
(うるせー!)
夢に悩んで見逃してやってたら調子にノリやがって。
夢だろうが何だろうが、一発いわしてやるつもりで千雨は大きく後ろを振り返った。
「ぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!」
人形の口から吐血した。
本当に吐血した。
千雨の、いや、千雨の魂が入ったさよちゃん人形の目の前で、黒ロリ姿の千雨が下半身
すっぽんぽんのまま、巨大なディルドー片手に朝倉に襲いかかっていた。
千雨の体が朝倉に覆い被さり、強引にキスをして口を塞ぐ。
股間に巨大な双頭ディルドーをあてがい、一気に自らと朝倉を貫こうと腰に力を込める。
「そんなもの入るかぁぁーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!」
乙女の魂の絶叫が一瞬、二人の動きを止める。
千雨の魂が入ったさよちゃん人形が、床に転がっていた、一眼レフのカメラを拾い上げた。
夢だろうが何だろうが、千雨には微塵も手加減をする気はなかった。
絶叫と渾身の力を込めて、二人の後頭部めがけて重いレンズを叩きつける。
重く、そしてひどく鈍い音がした。
レンズと頭蓋骨と、朝倉の「H写真でガッチリ儲けまショー」計画が壊れる音。
動く者のない寮の部屋に、カーテン越しに明るい朝日が差し込んでくる。
いつの間にか、外はもう明るくなっていた。
今日は休日。
せわしなく鳴きはじめたクマゼミの声が、夏の暑さを予告していた。
最終更新:2012年01月28日 19:59