28スレ194

194 :暇な人 ◆jypKxfEa7Y :2008/02/05(火) 21:37:55 ID:CFXsH1G/
・夏美の一人称

 不公平だよね、これは。
 と言うより、有り得ないでしょ。
 ちらり。
 隣でシャンプーしている友人に目がいった。
 水に濡れた、流麗な淡い亜麻色の髪と、白い背中。
 ほよんほよん揺れる大きな胸を、つい凝視してしまう。
「?どうしたんですの?夏美さん」
「んーん、な、なんでもないよ、いんちょ!」
「そうですか?それならいいんですけど。じゃあ、私、先に湯船の方に行ってきますわね」
「うん・・・」
 ちょっと不思議そうな顔をしながら、彼女は湯船の方に向かって歩いていた。
 うーん、いいんちょ、足長いなぁ。腰のまあ細いこと。
 てゆーか金髪って!
 まさか女子中の寮で、かつらなしで白雪姫や、オフィーリア役がこなせる女の子と同室に
なるなんて夢に思いもしなかった。
 つい、目が湯船の湯気に消えていくいいんちょのお尻を追ってしまう。たっぷり30秒。
 む~、ダメ、溜息しか出ないよ。
「・・・ま、いいんちょ見てても仕方ないっか」
 私もシャンプーして邪念を洗い流そう。
 そう思って洗い場のシャワーヘッドを手に取った、その時。
 わしり、と。
 何の遠慮も躊躇いもなく、後ろから伸びる二本の腕に私の胸ががっしり掴まれた。
「・・・その視線、恋ね?」
「うひゃあ!?ち、ちづ姉??」
「知らなかったわ、夏美ちゃんがあやかに恋してたなんて。でも大丈夫。私がきっと
二人をくっつけてあげるわね♪」
「く、くっつけなくていいよお~、っていうかちづ姉、先っぽ摘むのやめてぇ~~!」
「ま、先っぽだなんて。夏美ちゃんたら大・胆♪」
 私は慌てて胸を押さて手をふりほどき、なんとか背後を振り返った。
「ぅわっ!」
 ・・・思わず声が出ちゃった。
 これはないでしょう。
 指を口元に揃えて、優雅に微笑むちづ姉の笑顔。それはいいよ?
 問題はその笑顔の下で、ドバーンとか、ズギャーンなんて効果音がぴったりな物体が二つ
並んでいることだった。背の低いケロヨンいすに座ってる私の目線からすると、屈んだちづ姉の
胸は文字通り私の顔の目と鼻の先。

 94cmだっけ?
 強烈な数字だけど、実物のちづ姉はもっとスゴイ。
 毎日一緒にお風呂入ってる私が、未だに慣れないくらい、日毎にスゴイ。
 舌を伸ばせば届きそうな距離にある、ド迫力のおっぱい。
 そこから石鹸と、何か甘い香りが鼻腔をくすぐる。
 同じ大浴場の同じシャンプー使ってるのに、なにが違うんだろう?すごい不思議。

 私が口を開けたまま黙ってると、ちづ姉がまた目を細めてにっこり笑った。
「あらあら、夏美ちゃんったら、顔を赤くして。今度は私に恋してくれたのね♪」
「ち、ちがうってば、もうちづ姉ったら・・・っ!」
 あたふたと言い訳しつつ、私は照れ隠しにシャワーの蛇口をひねってお湯を頭から被る。
 シャワーの、ちょっと熱いお湯が気持ちいい。
 隣の洗い場にちづ姉が入る気配を感じながら、シャンプーで私はシャカシャカと頭を
泡だらけにした。
 う~。
 でも、ほんと、不公平だよね、これは。


・湯船

 麻帆良女子学生寮は、神聖なる乙女の園であり、ここ大浴場は神聖な上にも神聖な、まったき
神のおわす光の杜である。ここで枕を共にする寮生達に、今更風呂場で隠すものなど何もない。
オールヌードと殊更言うのも馬鹿らしい、一糸まとわぬ乙女達の集い群れる天の楽園。
 ・・・の、大浴場。
 普段はかしましい女学生達が溢れかえる広大な裸の社交場も、今は夜遅い時間帯のせいか、ほんの
数人の生徒が洗い場に点在するような状況であった。広い湯船につかっているのは夏美と千鶴の
二人だけ。事実上の貸し切り状態である。
 その貸し切りの贅沢なお風呂で、夏美は頭まで湯に沈んでいた、何故か。
 千鶴は浴場の縁に腰掛け、そんな夏美を優しく見つめている。
「そう、夏美ちゃん、そんなこと気にしてたのね・・・」
「う~(ぶくぶくぶく)」

 夏美の最前の鬱屈は、まるで昨日の天気のように千鶴にはお見通しだった。
 穏やかなのに押しの強い千鶴の笑顔には、夏美もいいんちょも敵わない。勿論ネギも小太郎も
敵わない。突然部屋に闖入してきた謎のおじさんも敵わない。と言うか、敵う相手を夏美は
まだ見たことがない。
 そんな千鶴の笑顔に見つめられている内に、何となく頭がぐるぐるして、いつのまにか、
夏美は何もかもゲロってしまっていた。
 髪の毛のこと。
 スタイルのこと。
 中学生離れした3-A美少女軍団の中で、何となく浮いて、むしろ沈んで見えやしないだろうか
という不安。みにくいアヒルの子の劇台本を読んでいる内に、これが逆だったら、白鳥の群れの
中にアヒルが混じってることになるのかぁ、それはつらいなぁなんて凹んでしまったことまで、
言わなくてもいいところまで余すところ無くゲロってしまった。

「・・・(ぶくぶくぶく)」
 先程から夏美は、湯船に沈んだまま浮かんでこない。
 死のう。
 もう数分湯船に潜ってれば、多分、可愛い天使が私を迎えに来てくれるはず。
 来世は白鳥に生まれ変われますように。
 ああ、ちづ姉、私が死んだら、遺った灰はタンポポのお花畑に蒔いて下さい・・・
「夏美ちゃん・・・?」
「・・・(ぶくぶくぶく)」
「えい♪」
「・・・(ぶくぶくぶ・・・・・・ぶく?)」
 脇腹の弱いところをツンツン刺激する千鶴の指が、酸欠で何となく気持ちよくなってきた
夏美の魂を一気に現世に引き戻す。湯船の中で思いっきり笑った拍子に、ガボリと肺の中の空気が
丸ごと気泡となって出て行った。
 というか、死ぬ。
「ガボァッ、ひっふ、げっほげっほ。ち、ちづ姉・・・水の中で、脇腹くすぐらないで・・・。
ひーん、げふ、お、溺れるとこだったよぉ・・・」
「話は判ったわ、夏美ちゃん」
「けほ?」
 しこたまお湯を飲んでむせまくる夏美の手を取り、千鶴はにっこり笑顔を浮かべる。
 目元の泣きぼくろが、ひどく優しい。
「私の秘伝の整体マッサージ、夏美ちゃんに教えてあげるわね?」
「・・・せーたいマッサージ・・・?」


・理想の未来

「ほ、ほんとに効果あるの?ちづ姉・・・」
「そうよ。女性ホルモンが沢山出て、胸もお尻もあっという間に大きくなるんだから♪」
 ぐっと千鶴が、俯せの夏美の腰に力をかける。
 ひあ。
 漏れ出る声を、夏美は何とか飲み込んだ。

 千鶴の整体マッサージ。
 女性ホルモンと成長ホルモンがドプドプ溢れ出す魔法の美容マッサージだとか。
 そんなの有り得ないよ!と否定しようとして、夏美は千鶴の、そのバディを見てしまった。
 B94、W63、H89。
 まさか!そんな都合のいいものが。いやしかし。
 奇蹟は確かにここある。
「・・・ほら、さわってみて、夏美ちゃん」
 逡巡する夏美の手を取り、千鶴は自らの剥き出しのバストへと導いた。
 張りのあるのに柔らかな、お風呂場の熱気で薄く桃色に染まった大きな、それは大きな胸。
 夏美の指が乳肉にふよりと潜り込んだ。
「イメージするの。大きな胸、理想のバスト。みんなが夏美ちゅんを振り返る未来を・・・」
 柔らかい、大きい、すごい。
 未来、理想の未来・・・。
 ・・・90cmなんていらない、80cmを少し超える程度もあれば。

"すげー、夏美姉ちゃん!"
"夏美さん、ホントに素晴らしいスタイルです!"
 黒髪と赤毛の少年が、夏美の周囲を褒めそやしながらクルクル回る。
 やぁねぇ、そんなこと無いわよ、ネギ先生、コタロー君。
 夏美は照れながら、いいんちょと二人、優雅に微笑み合った。
"さあいいんちょ、ちづ姉も誘って、みんなで一緒に下着を買いに行きましょう♪"

「・・・見えたよ、ちづ姉!理想の未来が!」
「その意気よ、夏美ちゃん♪」

・マッサージ

「なんか上手く乗せられた気もするけど・・・ぅンッ」
「痛かったら言ってね?夏美ちゃん」
「んーん、平気。気持ちいいよ、ありがと、ちづ姉」
 今、夏美は浴場の片隅に敷かれた、浴用マットの上で千鶴のマッサージを受けていた。
 うつぶせの姿勢で、組んだ肘に頭を乗せ、お尻の上に申し訳程度にタオルを被せている。
 千鶴は体にバスタオルを蒔き、夏美跨ぐように馬乗りになっている。
「夏美ちゃん、意外に凝ってるわね。部活は大変じゃない?」
「大変は大変だけど、好きでやってることだし・・・」
 千鶴は夏美の腰を揉みながら、まるで本当のマッサージ師のように声をかけてくる。
 実際、千鶴のマッサージはプロ裸足の腕前だった。
 はじめはどんなすごい、変わったマッサージなんだろうとも思っていたが、受けてみると割合に
普通で、それが気持ちよくて、でもちょっとだけ夏美には期待外れだった。
(・・・そんな都合のいい話はやっぱないよね、まあ、気持ちいいからいっか)
 元より、根っこは前向きに出来ている夏美である。
 揉まれている内に幸せになってきて、同時に千鶴の優しさにちょっとだけ感動してしまった。
 元気出さなきゃなぁ、気持ちいいなぁと、淡い浮遊感の中でトロトロと思い巡らす。
 だから、次の千鶴の台詞は、本当に唐突だった。

「じゃあ、夏美ちゃん。本番に行くわね?」
 本番ってなに?ちづ姉。
 そう聞く間もあらばこそ、千鶴はお尻の上のタオルをぽいっと剥がしてお尻を剥き出しにし、
その裸のお尻を手で激しく揉みしだき始めたのだ。
「ちょっ、ちづ姉?!」
「動かないで!」
 千鶴の思わぬ強い口調に、夏美は反射的に上体を起こしかけた姿勢で固まってしまう。
 千鶴が大きく夏美のお尻を掴み、揉み、円を描くように割り開く。
 薄い尻肉が開かれると、夏美の肛門が直に外気に触れた。肛門どころか、あまり強く開かれた
ので、肛門がぱっくり口を開き、直腸にまで空気が入ってきたほどだ。
 幾ら気を許しあった親友とはいえ、"肛門ぱっくり"は流石にない。
 千鶴の目には肛門の奥、ピンクの内壁から、股間の陰裂まで、夏美の全てが見えていた。
 揉み方を変えるにつれ、肛門の皺は大きく歪み、形を変え、その度に内奥の暗い穴が仄見える。
「ち・・・ち、ち、ちづね・・・?」
 フリーズしたまま、尻を揉みしだかれたまま、夏美は何とか声を出した。
「夏美ちゃん?今恥ずかしいでしょう?」
 恥ずかしいどころではない。
「こうやってね、女の子は恥ずかしい思いをすればするほど、体の奥から女性ホルモンと成長
ホルモンが沢山湧いてくるようになるの。だから、夏美ちゃんも沢山恥ずかしがって頂戴ね♪」
 千鶴はにっこり微笑んだ。


・胸部マッサージ

 思うさま千鶴に尻肉をこね上げられ、夏美はぐったりとウレタンの浴用マットに沈み込む。
 たった数分のマッサージで精も根も尽き果てた。
 まるで嵐が体の上を過ぎ去っていったようで、体中がぐったりとしてろくに力も入らない。
「さあ、休んじゃダメよ、夏美ちゃん。まだまだこれからなんだから♪」
 千鶴は夏美の体の下に手を差し伸べて転がし、ころんと仰向けにする。
 浴場の明かりに照らされた、羞恥に赤く染まった夏美の体。
 手をだらんと垂らしたままの夏美には自らの体を隠す術はない。
 千鶴の目が、なだらかに盛り上がった夏美の胸を、腹部を、そして濡れた性毛を捉える。
「・・・それじゃあ、次は・・・」

 千鶴の手が夏美の内膝に添えられ、ゆっくりと足を開いていく。
 夏美の股間が大きく口を開いた。
 頭髪と同じ、濡れた赤毛の性毛の下に息づく、秘密の場所。先程の乱暴とも言える"マッサージ"
によりほころんだ未成熟な陰裂。元々、あまり大陰唇の張るタイプではない夏美の陰部からは、
陰核を包む鞘も、薄い小陰唇から膣口まで、性器の全てが覗いて見えた。
「・・・やぁ、ダメ、ちづね・・・」
 性器の全てが開いてしまっているのは、夏美自身にも判っている。
 何となく恐い感じがして、普段自分でも滅多に開いたことのない部分までがぱっくりと開き、
外気が股間の奥を舐めていく感覚が背筋を震わす。
 それでも、今の夏美は股間を隠すことが出来ない。下半身に力を入れることも出来ないまま、
顔を両手で覆うだけだ。
「夏美ちゃんのオマンコ、いやらしいわ。大きく口を開いて、とっても綺麗なピンク色。
奥の穴まで見えちゃってるわよ♪」
 千鶴の言葉に、夏美の羞恥の度合いが増す。
 体は火をついたように熱く火照り、体がほんのりとピンク色に染まっていく。
 それでも、腕で顔を隠してイヤイヤをするのが精一杯。
 性器を見られることよりも、タコのように真っ赤になってるだろう自分の顔を千鶴に見られる
ことの方が恥ずかしかった。

 そんな夏美の様子を悪戯っぽく笑いながら、千鶴は開かれた両足の間で膝立ちになった。
「・・・でも、こちらはまた今度。次はこっちの番よ・・・」
 千鶴は、そのまま夏美の体に覆い被さるようにして、ふわりと夏美の胸に手を触れる。
「・・・うン・・・ッ」
 夏美の喉から、自然と声が溢れ出す。
 はじめ、洗い場で背後から掴んだときとはうって変わったソフトタッチ。
 外側から乳首に向かって円を描くようにこね上げられると、あっという間に夏美の乳輪は
ぷっくりとふくらみを見せ、乳首はツンツンに尖り始める。
「や、だめ、ちづね・・・・・・ふあ・・・!」
「夏美ちゃんのおっぱい、とっても敏感で可愛いわ♪本当は胸なんか大きくなくても、今の
夏美ちゃんのままで十分に素敵だと思うんだけど・・・」
 くすくすと笑いながら、千鶴は夏美の乳首を親指の腹でクリクリとこすり上げる。
「う、うん・・・だ、ダメだよぉ、ちづ姉・・・」
 夏美の息が荒くなる。
 尻肉をこね上げられたときはショックと衝撃で何を思う暇もなかったが、千鶴のマッサージは
"本番"でも変わらず一流だった。
 きもちいい。
 甘い刺激がぴりぴりと胸の先端から夏美の全身へと巡っていく。

「夏美ちゃんのおっぱい、乳輪がぷっくりしててとってもおいしそ♪」
 千鶴が、夏美の乳首にキスをする。
 夏美の鼓動と熱い体温が、唇越しに千鶴に伝わる。
 ついばむような甘いキスを繰り返し、唇で盛り上がった乳輪をはさみ、舌先で尖った乳首を刺激する。
 開いた片手は反対側の乳房をマッサージ。
 左右交互にそれを繰り返すたびに、夏美の溢れ出す声は徐々に艶を帯びていく。
 夏美の胸は千鶴の唾液ですぐにベトベトになる。
「夏美ちゃんの乳首、もうぴんぴんに尖って舌に突き刺さりそうよ・・・?」
 ぺろり、と悪戯っぽく出した千鶴の舌と夏美の乳首とを、光る唾液の糸が結んだ。
「・・・やぁん、だって、そんな舐められたら・・・ちづ姉のせいだもん・・・」
「まあ、夏美ちゃんたら。そんな事言う子にはお仕置き♪」
「ひあ・・・っ!ち、ちづ姉、だめ、それ・・・!」
 千鶴が夏美の乳首を甘噛みし、舌でこすり上げると、夏美の体がびくびくと大きく波打った。
 夏美が経験したことのない、そして「将来の事」と心密かに想像していた以上の激しい快感。
 乳首がこんなに尖って張り詰めるなんて、乳首がこんなに感じるなんて今まで思いもしなかった。
 声が、抑えられない。

「・・・さあ、もっと感じて、夏美ちゃん」
「ひン・・・ふっふっ、ふぁ、だ、だめ、気持ちよすぎて・・・ちづ姉・・・!」
「動いちゃだーめ・・・」
 思わず浮き上がろうとする夏美の腰を、千鶴は左腕を回してぎゅっと抱きしめた。
 残った右手で夏美の胸を揉みほぐし、頬をすぼめて夏美の乳首を強く吸い付ける。
(だめ、おっぱいが出ちゃうよぉ、ちづ姉!)
 本気でそう思った。胸の奥から、得体の知れない白いミルクが、乳首めがけて殺到する。
「だめ、ちづ姉・・・私、いっちゃうよぉ、胸だけでイっちゃう・・・!」
「いってらっしゃい、夏美ちゃん♪」
 千鶴が夏美の乳首を強く、力を込めて捻り潰す。
 それが、夏美の発射ボタンだった。
「・・・ああ、あ、ひ、い、イっちゃう・・・ミルク出ちゃうぅ・・・ッ!!!」
 白いミルクが、胸の奥から、そして子宮の奥から勢いよく吹き出していく。
 電気のように閃く絶頂感に、細い叫びが後を追った。
 千鶴の体の下で震える夏美の体。
 世界がぐるぐる回る。
 意識が薄れていき、なにもかもが遠ざかっていく。


・夢オチ?

「夏美?夏美ちゃん?大丈夫?」
「・・・ふえ?ちづ姉?」
 夏美が目を覚ます。目に入ったのは、明るい大浴場の照明と千鶴のおっぱい。
 真下から見上げる千鶴のおっぱいは、やっぱり雄大だった。
(やっぱりおっきいなぁ、ちづ姉。ところで、私何してたんだっけ?)
 夏美は千鶴の膝枕で、浴用マットの上にひっくり返っていた。
 状況の認識が深まるにつれて、夏美の脳みそがだんだんと目を覚ます。
 ・・・えーっと?
 いいんちょの隣で体洗って、ちづ姉が来て、ちづ姉にコンプレックスを明かされて、その後に
美容マッサージを受けて・・・お、お尻の中まで見られて、わ、わ、私、おっぱいだけで・・・
 そこまで思考が進んだところで、夏美ががばりと跳ね起きた。
「ちづ姉?えっと、その、夢?だよね?!」
 一縷の希望を掛けた夏美の質問。
 それに応える千鶴の笑顔。彼女の笑顔はいつも優しい。
「夢じゃないわよ、夏美ちゃん。これからも毎日マッサージしましょうね♪」

 ズギャーン!

 色々とアレでコレな恥ずかしい記憶が、脳内にどっと沸き上がった。
 特に"ミルク出ちゃうぅ"とか、その辺が。
「そ、う、あ・・・ち、ちづね・・・」
「夏美ちゃん、とっても可愛かったわ♪」

 ズガンボーン!

「えーーーーん、ちづ姉のばかーーーー!!」

 どどどどーーっと、夏美はタオルも持たずに、脱衣場の方へと一目散に駆け出していく。
 そろそろ消灯も近い大浴場には、他に人はいない。
 濡れたバスタオルをぴったり体にまとった状態で、千鶴は走り去っていく夏美を見送った。

「・・・さて、私はどうしようかしら・・・?」
 千鶴は自分の体を見下ろした。
 夏美ほどではないが、千鶴もひどい有様だった。
 火照って桜色に染まった体に、長い髪の毛が体にまとわりつく。
 バスタオルはびしょ濡れで、大きな乳房は殆どハミ出し、とっくに捲りあがったタオルからは、
下半身がお尻の上まで大胆に露出している。太股は、夏美の吹きだした潮で濡れたままだった。
「ふふ、夏美ちゃん可愛かったから、こんなに体が火照っちゃったわ・・・」
 股間に指先を宛がうと、お湯ではない、透明な愛液が指の先にまとわりつく。
 ひどく妖艶な表情で、千鶴は濡れた自らの濡れた指先をぺろりと舐める。
「・・・この体の火照りは、そこの柱の影で覗いていた悪い子におさめて貰おうかしら・・・?」

 どさ。

 何かが落ちる音。
 音は、先程から長い金髪がちらちらと見え隠れしていた、浴場内の柱の影から聞こえた。
「悪い子ね、あやかは。出てらっしゃい?」
 出てきた。
「ち、違いますわ!千鶴さん。私、別に覗いてなんかは・・・」
「あやか?」
「そ、その、声を掛けようとしたら、あまりなあまりの出来事に、その・・・」
「あやか?こちらへいらっしゃいな」
 優しい笑顔なのに、ゴゴゴゴッ・・・と効果音がするのは何故だろう。
 怖ず怖ずと千鶴のそばまでやってきたいいんちょを、千鶴は手早く浴用マットの上に押し倒した。
「ちちちち、ち、ちづるさん?じょ・・・じょじょ冗談ですわよね?」
「うふふ、可愛いわ、私のあやか♪」
 ふっと千鶴がいいんちょの耳孔に息を吹き込むと、いいんちょの背筋をえも言われぬ快感が襲う。
 いつの間にか、二人のバスタオルは湯船の中に沈められていた。
 千鶴のツンツンと軽いフェザータッチの愛撫が、いいんちょの抵抗力をそぎ落とす。
 千鶴の胸がいいんちょに柔らかくのし掛かり、二人の裸の足が絡み合う。
「さあ、あやか。夜を楽しみましょう♪」
「た、助けて!ネギ先生~~ッッ!」
 二人以外、誰もいない大浴場に雪広あやかの叫び声が、細く、長く反響する。
 助けは、当然こなかった。


・部屋

「あれ?夏美姉ちゃん、エライ顔赤いな。風呂で逆上せたんか?」
「も、もー、うっさいなぁ!コタロ君のえっち!」
「?」
 小太郎は夏美に枕を投げつけられていた。

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最終更新:2012年01月28日 20:05
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