360 :315こと逆まる ◆SxlhWBJj/o :2008/03/11(火) 02:23:48 ID:uEr8s7IB
(枝ルート3・亜子)
玄関ドアが開く音がした。
そこに、千雨も時々見かけていたチンピラ仲間のちょいイケメンと一人の少女が姿を見せる。
少女は、リビングの奥に視線を向け目を丸くしていた。
「いっ、ずみ?…逃げろっ!!」
立ち上がった千雨が、猛ダッシュしてイケメンに体当たりした。
「逃げろっ、逃げろ和泉逃げろっ!!」
「何やってんだてめえっ!?」
「ちょっ、何?いやあっ!」
「がぼっ、がぼごぼがぼっ!」
「いやあっ!やめてお願いやいやあっ!!」
亜子は、羽交い締めにされながら、
尻尾と耳を外されほぼ全裸の千雨がバスルームで湯を張った浴槽に沈められるのを見せつけられた。
「逆らったお仕置きはキッチリしとかないとなぁ」
亜子は、ガクガクと脚を震わせながら、これが悪夢である事を祈った。
だが、悪夢ではない、現実だ。何かドラマか漫画みたいな、深く考えてみれば簡単な罠に掛かった。
そんな馬鹿な自分のために、千雨まで痛め付けられている。
「分かった亜子ちゃあん」
亜子にとってはさっきまでぽーっとしていた自分に腹が立つ最低野郎が、にやけた顔で亜子に言う。
「もう逃げられないんだからねー、変な真似したらもっと酷い目に遭うんだよー、
亜子ちゃんも、お友達の千雨ちゃんもー」
「げほっ、げほっげほっ、げほっ」
「ごめん、ごめんね長谷川さんごめんね」
床に転がる千雨は、亜子の涙ながらの謝罪など聞く余裕は無かった。
「そーら、もいっちょーっ、この世間知らずのお嬢さんにお友達の体でしっかり教えてやんねーとなー」
「いやああああっ!!」
「お願いします、和泉だけは手を出さないで下さいお願いします」
「なーんてありえねぇだろ、しっかりバレちまってるんだしよー」
せせら笑うボスがほぼ全裸で土下座する千雨の腹を蹴り、千雨が残っていた水を吐いた。
「やめてぇ…うち、うち誰にも言わへん、誰にも言わへん、だからやめてぇ」
「今更遅せぇっつーのっ」
イケメンがせせら笑い、チンピラたちが亜子の両腕を取った。
「や、やめてくれっ…和泉は…」
「おらっ、他人の心配してる場合じゃねーだろっ。
あんだけ逆らったんだ、お姫様にチクッたら人生破滅リーチかかってるぞおいっ」
「ひゃははは、見ろよあれー、お友達の前で素っ裸でおしゃぶりしてんぜおいー」
「どうだおいっ、欲しいか?あっちも欲しくなったか、あ?」
「はい、欲しいです、ちうの、ちうの腐れマ○コにも、ご主人様の逞しいギンギンのチ○ポ
ぶち込んで欲しいですぅ」
「あっ、あああ、あ…」
「どーう、亜子ちゃーん、怖いのは最初だけー、
すーぐあんな風に自分からケツ振って欲しくて欲しくてたまんないって言い出すんだよー」
亜子は、自分と同い年の同級生が、全裸で四つん這いに這わされて、
信じられない言葉とともに信じられない行動、男の人のを口にしながら、一番大事な所も繋がっているのを
脚を震わせ呆然と眺めるしかなかった。
「さーて、そろそろ始めるかー」
「い、いやあっ!」
「だってー、こんなの放り出して警察とか駆け込まれたら俺ら終わりだしー」
薄気味悪いイケメンの言葉と共に、亜子が床に押し倒された。
「や、やめて…んんっ!」
「てめぇさぼってんじゃねーぞてめえっ、友達の事心配出来る立場じゃねーんだよてめえっ!」
「あっ、いやっ、いやっいやっ…やああああっ!!」
「うるせえっ!いい加減にしろっ!」
「やあっ!やあっやあっやあっ!!」
頬を張られても、亜子の甲高い叫びはやまなかった。
「…お、おいっ!やめろおいっ!!」
千雨が思わず叫んで駆け寄ろうとし、腹を殴られて悶絶する。
「や、めろ…」
その間にも亜子のシャツが引き裂かれ、そして、ブラがむしり取られる。
「へー、ちうちゃんよりちっちゃいけど色白だからピンクでかわいーねー…んー?…」
「いやああっ!!」
亜子の絶叫も虚しく、亜子の体が引っ繰り返された。
「へえー、なーんかあるとは思ってたんだよねー、
ちょーっと甘い事言ったらほいほい付いて来るからさー、なーんかコンプレックスあるんじゃないかってねー」
「えぐっ、えぐっえぐっ、えぐっ…」
「よーしよしよし、亜子ちゃんの泣き顔こっち向けてー、
背中と一緒に入れるからー」
「ばっ!やっ、やめろっ…ぐふっ!」
「調子のんなよおらっ!」
「ほーら亜子ちゅわーん、大人しくしてないとちうたん死んじゃうかもねー。
そのまんまお尻も撮っちゃおっかー」
「えぐ、えぐえぐっ、えぐっ…」
立て続けのシャッター音の後、亜子は真っ白な裸体をしどけなく晒し、生気の無い瞳で
ぐんにゃりと床に横たわっていた。
「分かるよねー、これから亜子ちゃん変な事したらー、
この写真、麻帆良学園の和泉亜子ちゃんのヌード、可愛いおっぱいも青っぽいお毛々もその奥も、
もちろん振○返れば奴がいるな芸術写真もみーんな、ネットで公表しちゃうからねー」
「やめて、お願いですそれだけはやめて下さいお願いや…」
「んじゃあ、早速、絶対服従の誓いでもしてもらおーかなー」
最低イケメンは自分のズボンを下ろした。
「ほら、先輩がしてたみたいにするんだよ、その可愛いお口で。
さっさとしろよおらっ!キモキズヌード晒したいのかドブスッ!!」
本性現した最低イケメンを前に、下を向いて震えていた全裸の亜子が恐る恐るそそり立つものを口にした。
「ほらほらー、亜子ちゃんのフェラ顔ー、バッチリ撮れてるよー」
「んぷっ、やあっ!うぷっ!」
「さぼんなよおらっ!」
「んっ、んぷ、ぐぷっ…んっ、んんんんんっ!」
「おっ、おっおっ、おっ…」
「んんんっ…げほっ!えほげほげほっ!!」
「何吐き出してんだキモ女っ!」
咳き込んでいた亜子が背中を踏まれてくずおれた。
そして、亜子はにやにや笑うチンピラたちに見下ろされながら、亜子が吐き出した床の汚れに舌を這わせる。
「そろそろもらっちゃおっかなー♪」
そんな亜子の背中から尻まで眺めていた最低イケメンが言い、わらわらとチンピラが群がる。
「ひっ!?やっ、やめてお願いそれはやめてそれだけはやめて…」
「なんてねー、こんなトコまで付いて来てさー、今更それはないよねー」
床に大の字に押さえ付けられた亜子を前に、下半身裸になったクソイケメンが爽やかに笑った。
「やあっ!いややいややいやや助けて助けてナギさんいややいややいややあっ!!」
パンパーンと頬が張られ、ヒクヒク震えながら死んだ様な目で横を向く亜子に最低イケメンが覆い被さるのを、
亜子がこれまでコンプレックスに震えながらも、決して叶う事がなくても何を夢見ていたのかを、
それを知っていながら唇を噛み見届ける事すら許されない、
そんな自分にはらわたがちぎれそうな思いも何の役にも立たず、千雨は千雨で凌辱を受け容れ続ける。
「いややーいややいややいややーナギさんナギさんぶつぶつぶつぶつ」
そして、地獄は、新鮮な獲物に何人もの畜生が群がっている今の地獄すら始まったばかりであると言う事も。
「えほっ、えほっえほっ、えほっ…」
「和泉、立てるか、和泉」
透き通る様な肌、まだ少女でしかない体つきをそのまま晒しながら、十人以上の男の放ったものを全身に浴び、
貫かれた所から無造作に溢れさせながら生気の無い目でぐったり横たわっていた亜子が、
千雨の声を聞きのろのろと動き出す。
「使い込まれた腐れヤリマ○もいいけどよー、何せ久々の現役○坊の処女マ○だからなー、元気だ事元気だ事、
十何人でマ○コだけでも何発抜いたんだこいつらー」
ボスの嘲笑を聞きながら、千雨が亜子に肩を貸す。
バスルームに入る全裸の美少女二人の熟れきっていない尻を、チンピラどもはニヤニヤ笑って見守っていた。
「うっ、うっうっうっ…」
「顔洗おうか、な」
バスルームで、啜り泣く亜子に千雨が言う。痛め付けられた上に唇の端にも顔面の他のあちこちにも
汚らしい欲望の跡がこびりついていた。
「…長谷川さん、ごめん、うち、うち…」
「何も言うなって、な、仮にだぞ、仮にお前が悪いにしても、そんな報いは百万倍くらい割増で受け取っただろ」
「ごめん、うち、アホや、ホンマにアホや、ごめん、うちごめん…
ナギさん、ナギさんナギさん、うち、うちナギさんに…」
「分かってくれるってそんな分かんねー奴じゃねーって」
「なーにレズってんだおらあっ!」
亜子の頭が千雨の胸に抱かれている所に、ボスを先頭にニヤニヤ笑って乱入した。
「そーだ、ついでだからキスシーンでも撮っちゃうかー、
麻帆良学園のおにゃのこふたりは真っ裸でちゅっちゅしちゃうこーゆーかんけーでーすって」
バカイケメンが言った。
「ほらキース、キース、キース」
亜子が震える瞳で千雨を見上げる。
千雨が小さく頷いた。
そして、二人はぎゅっと互いの柔らかな体を押し付け合う様にして抱き合い、唇を重ねた。
「キキキ、ちうたんのオマ○コすっかりチ○ポの味覚えちゃって、エロイ腰つきしてるねー」
「亜子ちゃんの中きゅうきゅう締まってー、実はキモ傷見られてするのが快感ー?」
そんな二人の姿に欲情した男どもは、二人にバスルームの壁に手を着く様に命じ、
妊娠の恐怖に震える二人の中に昂ぶった欲望を吐き出し続けた。
そのバスルームで気休めに洗い流し、
服を着てふらふらと部屋を出た二人をにやにや笑いながらチンピラ達が見送る。
途中で足を止め、啜り泣く亜子を抱き締め、二人で泣く事しか出来ないまましばらく時を過ごす。
そうやって無言で帰路に就いた二人は、翌日も又呼び出しを受け、応じる以外の選択肢を持たなかった。
千雨は、マンションのリビングに入った途端、隣で立ちくらみを起こした亜子の身を支えた。
「迫力でしょー、臨場感でしょー、現役女子○学生無理やりロスト・ヴァージンぶち抜き合体えいぞーっ!
うわぁー、ピンクのオマ○コぶち抜かれて血ぃだらだらのドアップー」
そんな二人の前で、大画面映像を見ていたお姫様が手を叩いてはしゃぎ回る。
「こっからいートコなのー、処女喪失から一挙本番中出氏十人抜きーっ!
ねー亜子ちゃーん、あれからちゃーんと薬局行って妊娠検査薬とか買って来たあー?
あー、うざいー、誰かビニール袋ー」
病的に小刻みな呼吸の果てに今度こそくずおれた亜子を前にお姫様が吐き捨てる様に言った。
「じゃ、早速、犬は犬らしく、服なんて着てないで、人間様との違いを見せて貰いましょうか?
早くしないと亜子ちゃんのロストバージン映像世界配信いっちゃうよー♪」
促されるまま、千雨と亜子は、にやにやした視線に晒されながら服を脱いでいく。
「ふーん、あんたがmy下僕2号の和泉亜子ねー、
私がお姫様でご主人様でお嬢様で女王様、自己紹介はいらないよねー」
手を二間の後ろで組み、脚を震わせた全裸の亜子の周囲を腰を曲げてぐるぐる周りながらお姫様が言い、
足を止めた所で亜子は目を閉じた。
「きゃははー、ホントだー!キモー!!
ほら見てよこれーっ!見なさいよーっ!!」
お姫様が大量の写真を扇子開きにする。
「ほらー、バッチリ撮れてるでしょー、こんなの結構希少価値ぃー♪
ネットうpしちゃおっかー珍獣ゲテモノグロ映像ランキングでー、目指せアクセスイチマンにーん♪」
「やああっ!」
「何してんのよこのキモ子のくせにっ!」
亜子の平手が写真を叩き落とし、お姫様の平手に亜子が吹っ飛んだ。
「てめぇっ!いい加減にしろよっ!!」
床で啜り泣く亜子の声を聞きながら掴みかかった千雨が、そのまま床に引き倒される。
「ヒンソーなマッパで粋がってんじゃねーよこのブス犬っ!」
喚き散らしたお姫様の蹴りが千雨の腹を直撃した。
「げほっ!」
「やあっ!長谷川さんっ!」
亜子が悲鳴を上げる中、チンピラ達の足が次々と千雨の裸体に叩き込まれる。
「下僕の癖に生意気なのよこいつー、
ブタにこんだけされちゃったらさー、きっちりケジメとんないとねー、
いー加減、二人揃って本番ハメ撮り映像流されないとわかんないー?」
「ま、待て、待って下さい…」
お姫様は、チンピラたちを促し、懇願を始めた千雨を床に仰向けの大の字に押さえ付ける。
「ふんっ、いいかっこー。あんたなんてー、そのヒンソーな乳もヤリマクリで中出氏出しまくりの
腐れマ○コも丸出しで這いつくばってオタ共のくっさいのハメてんのお似合いなのよ。
お友達の前だと威勢よくしてさー、その辺もっぺん叩き込んでやんないとねー」
「っ、つつっ…」
「や、やめてお願い…」
「ほーら、ほらほら、もう良くなって来たんじゃないー?ちうちゃんドMの変態露出狂淫乱発情豚だもんねー」
「は、はい、ちう、ドM変態露出狂淫乱発情豚ですぅ…」
亜子の懇願も構わずお姫様が千雨の乳房を踏みにじり、千雨はスイッチが入ったかの様に声を上げた。
「お願いです、やめて下さいお願いです…」
「ふん、あんたはちょっとは素直みたいねー。
下僕はこうじゃなくっちゃねー、じゃあさー、ちゃーんと態度で示してよ」
お姫様に囁かれ、床に張り付けられた千雨の横に立った亜子が、真っ青な顔で腰を下ろす。
「ほらー、さっさとしなよー」
お姫様が言うが、亜子はふるふる首を横に振る。
「あっそー、じゃあいいのー?」
お姫様が言う。
千雨がぐっと息を呑み、悲鳴を上げた。
「ごごごごめん、ごめん長谷川さんっ!」
「もたもたすんなっ、次いっ!」
お姫様が怒声を上げ、亜子は謝る間も与えられず手を動かし、部屋中に悲鳴が響き渡る。
無我夢中の時が過ぎ、千雨の両方の乳首と、黒い茂みの下の二枚のヒダには目玉クリップが噛み付いていた。
「ほらー、何もたもたしてんのよーっ」
「で、でもでも、でも…」
「なーに?キモ女が毎日いじくってるからすっごく敏感なのわかってまーすってぇ?
だからやるんじゃん、痛くなかったらお仕置きの意味ないしー、
それともあんたやる?全身クリップ映像背中ヌードと一緒にばらまいちゃう?」
「ひいいいっ!」
「!?!?!?!?っっっっっ!!!!!」
「あ、ああ…うち…うち…」
はね除けかねない馬鹿力で暴れながらもチンピラたちによって床に大の字に張り付けられたまま、
女の急所に片っ端から惨い仕打ちをされひとしきり悲鳴を上げてから
荒い息を吐いてヒクヒク痙攣する千雨を前に、亜子はガタガタ震えていた。
「よかったでしょーちうちゃーん、ちうちゃん真性マゾのド変態だもんねー、
こんぐらい刺激的じゃないと感じないってー」
言いながら、お姫様は亜子に手渡し囁く。
ぎょっとした亜子が背後を見ると、お姫様は悪魔の微笑みを浮かべていた。
「そ、そんな、そんな事、死ぬ、死んじゃう…」
「死ぬ訳ないでしょー、こんなのー」
「で、でで、でも…」
「じゃ、あんた代わる?自分でいじめられたいってんなら最後までいっちゃうよー、
そ、みーんなからねー…」
「あ、あああ、あああああ…あああーーーーーーーーーっっ!!」
千雨のふっくらとした下腹部の部分を電極で挟む様にしてスタンガンを押し付け、
亜子は絶叫と共にスイッチを入れた。
目の前の地獄に、亜子は失神しそうになった。
「あああああーーーー長谷川さん長谷川さん長谷川さんっ!
長谷川さん死んじゃうしんじゃううーーーーーっ!!」
「死なないってバーカ、ま、死んだら真っ先にあんたが犯人だけどさー。
それにー」
「…あ…あうう…」
お姫様が電撃マッサージ直撃部分をまさぐり始める。
「ほらー、こいつー、筋金入りの変態マゾだからー、
あんぐらいやってやったらビリビリ感じてたまらないってー」
お姫様が、掲げた指の間に糸を引いた。
「このド淫乱、指くらいじゃ足りないってさー。目覚ましにこいつブチ込んでやんなよ」
「…あ…う…は、はいんない…そんな…はいん、ない…ひぎいいっ!」
加減も何も知らない亜子に極太バイブを力一杯ねじ込まれ、千雨が押し殺した様な悲鳴を上げる様を
一同が爆笑しながら見ていた。
「あ、あっ、あ…」
「ほらー、もっとピストンピストン動かす動かすー、あんたにぶち込んではめ込み映像配信するー?」
「あっ、あがっ、あああああっ!」
亜子がぎゅっと締め付けられたバイブを力一杯出し入れしている内に、
千雨は口をパクパクさせてガックリと首を折った。
「キャハハハー、いやー、容赦ないねー、鬼畜だねー亜子ちゃーん、
体張って助けてくれた親友クリップに百万ボルトにバイブ責めってwwwwwwww
さっすが弱虫亜子ちゃん自分が可愛い虫けらのかがみー」
「…うち…さいてーや…」
「お、おいっ、やめろって」
「いーっき、いーっき、いーっきぃ、おおーっ!!」
ようやく感覚を取り戻し、床に張り付けられたまま青くなる千雨の見ている前で、
亜子は、全裸のままソファーに座り、五百mlの缶ビールを飲み干して体をぐらぐら揺らす。
既に、何本目かのビール缶が床に転がっている。
「わあー、不良ねー亜子ちゃーん、○学生がお酒も男も生がいちばーんってオヤジくさーーキャハハー」
お姫様も、どう見ても素面ではないノリで、自分で手を叩いて大受けしていた。
「やめろって…んんっ…」
「ちょーっと飲み杉ー?亜子ちゃん今冷たいお水持って来るからねー」
散々見せつけられていた男たちが千雨の口にねじ込み欲望を発散させる中、
ふらつく体を押さえ付けられ全裸のまま座らされていた亜子がもぞもぞ囲みを逃れたい様な動きを見せる。
「どーしたのー亜子ちゃーん」
お姫様がにやにや笑い、囲みを逃れた亜子が立ち上がり歩き出すがその場で床に手を着く。
「んんっ!」
「おらぁ!歯立ててんじゃねーぞっ!!」
「捕まえたー」
そして、亜子は、お姫様が目で促す簡単にチンピラに両腕を取られる。
「あっ、あのっ、お願い、お願い、お、おトイレ、おトイレ行かせてお願いします」
「ふーん、犬の癖にちゃーんとおトイレなんて言えるんだー、お利口ねー」
そう言ったお姫様に囁かれた亜子の顔は、今度こそ真っ青になっていった。
だが、亜子は、立ち上がりおぼつかない足取りで千雨に近づく。
それと共に、千雨を弄んでいたチンピラも、押さえ要員以外は離れる。
「そうそう、思いっきりビリビリしちゃったもんねー、ここらでしゃっきり目ぇ覚ましてあげないとー」
「な、なんだ、おい?」
亜子が、千雨をまたぎ目を閉じる。千雨の視界に、亜子の生々しい女性が色も形も薄いしげみの中に
ぱっくりと剥き出しにされる。
顔への生温かい感触と後から追い掛けてくる様な異臭、そして大爆笑が千雨を屈辱に押し潰していった。
「おーおー、友達甲斐ないねー。せっかく体張って助けてやってんのになー、
小便引っかけといてご主人様におしゃぶりでご機嫌取りの方が大事だってよ。
ま、世の中こんなモンだよなー」
ボスの声を聞きながら、言葉通りクソイケメンの前に跪く亜子を尻目に千雨は許されてバスルームに向かう。
千雨がバスタオルで髪の毛を拭きながら出て来た頃には、亜子は口にねじ込まれたまま四つん這いにされて
バックから突っ込んだ男が腰を振っていた。
震える表情で千雨から目を反らした亜子を見て、
バスタオルの向こうの千雨の顔に一瞬決意の様なものが横切った。
「んっ、んんっ、んー」
「しっかしよくやんよねー、こんなモン見せられてちゃんと勃ってんのあんたらー?」
「おっ、おおー、俺様のストライクゾーンははるか銀河の果てまで続いてっからよー」
「だってさー、しっかりしゃぶんなさいよー、また後であんたの腐れマ○コにズコズコしてくれんだからー、
こーんなホラーなハリウッド級SFXキモ女チ○ポ勃つだけ奇跡なんだからねー、
フツー小便ちびって逃げ出すっつーの。
ゲテモノオッケーのこいつらだからかったいのハメハメしてくれんの感謝しなさいよー」
バシンと叩き付ける様にバスタオルが捨てられたのに、一同の注目が向く。
その千雨は、にっこり笑っていた。
「…あっ、あん、あんっ…」
そして、閉じた腿の間に手を突っ込み、声を上げてまさぐり始めた。
「おいおい、ちうちゃんお友達の本番ショーに盛ってるぅ?」
「うっひゃー、ちうちゃんプッツンー?
ちうたん発情マ○ズリリアル遭遇キタ――――――――――――――――ッ!!」
ヤジと嘲笑の中、千雨は床に転がり、大きく脚を開いてまさぐり続けた。
「あっ、ああん、あんっ、いいの、いいのぉ、
みんなに見られてぐちゅぐちゅマ○ズリ気持ちいーのぉ、
ちょーだい、ちうのお口にもオマ○コにもみんなのぶっといのドロドロのミルク一杯一杯ちょーだいーっ!」
「おおーっしゃああーーーーーーーーっっ!!」
直結、口ハメ、両手持ちのフォーメーションが瞬時に完成した。
「んんっ、んんん、おいひい、おいふい、チ○ポおいふい、
あはっへる、ぶっといチ○ポずんずん当たってるぅーっ!」
「くくくくく…」
この日も、欲望の赴くままそのはけ口にされた二人の美少女、
その締めくくりに、全裸のままの二人の互いの顔の汚れをなめ合う姿が撮影されていた。
「和泉…」
「言わんといてっ!」
帰り道、声を掛けた千雨に亜子は叩き付ける様に言った。
「言われたら…うち、もっと惨めになる…
長谷川さん、うちのために、あんな奴にのこのこ着いて来て長谷川さんにも迷惑かけまくってる
アホなうちのために一生懸命してくれてるのに、うち、うち…うち、さいてーや。
うち、さいてーや、体も心もさいてーや…あんなにされて、長谷川さんまであんなんして…
うち、もう会われへん、ナギさんにも誰にも会われへん、もう、うちなんてもう…」
うつむく亜子の頭にガコンと拳が振り下ろされた。
「そっから先一言でも言ってみろ…
あのガキの代わり…いや…私がその前にてめぇぶち殺す。
これでいいか?あいにく、タコ殴りにしてやりてぇ奴前にい過ぎて、
てめぇみたいな雑魚まで手も頭も回んねーんだ」
「ごめん…長谷川さん、ごめん…」
「それに…私も、私も巻き込んでんだ、私がいない方がまだマシだったかもだしさ…
な、和泉、大した事言えねーけど、その短気だけはやめろ、な、
どーせブチ切れるなら勝手にあのガキ…先生でも警察でも行っちまえ、百倍増しだ私が恨む筋合いも無い」
うんうん頷き、亜子が、涙を流す千雨の胸で何度目かの涙を流した。
「gogo Let’go Let’gogo!」
「あっ、あ、あの、うち…」
「ちうのおともだちー、猫ちゃん病院のあこちゃんでーす」
「あっこちゃーん」
「あっ、あの、あの、あこです、あの…
お、お注射しちゃうでぇーっ!」
「ちうちゃーん♪」
「あっこちゃあーん♪」
「もじもじしちゃってかーわいいーあっこちゃーん♪」
カラオケボックスのステージ上でぴょんと亜子の前に立った千雨が亜子に唇を重ね、
にっこり笑った千雨と目を見開いた亜子に部屋のオフ会参加者から声援が飛ぶ。
「ほーら、ほーらあっこちゃーん、あこちゃんのおっぱいかわいーんだー」
「やっ、や、はせ…ちうちゃん」
「ちうのー、ちうのおっぱいもーあっこちゃーん、ああーん」
千雨が亜子の手を取り、衣装の上から掴ませて喘ぎ声を上げる。
だが、これが今の亜子の限界かとも思った千雨は、
それからも、ぱっくり開いた臍上と深いVネックがくっつきそうなタンクトップに
丸裸の船底が見えそうな超ミニのチアスタイルでステージで飛び跳ね、
ソファーの参加者二人の間に座り接待モードに入る。
「あっこちゃんあっこちゃんあっこちゅわーん♪」
“…な、なんか、ウケてる…”
猫耳ピンクミニスカナース服でおろおろしていた亜子が、上気した顔に笑みを浮かべる。
その時、窓に掛けた服の隙間から黒幕の合図がチラと見えた。
「あ、あの、暑い…」
「うーん、みんなー、熱気むんむんだからあっついのー」
亜子が言いかける中、ソファーの千雨が、タンクトップを一瞬ぺろっとまくった。
「あ、暑いなぁー、暑うてたまらんわー」
「おおーっ、あっこちゅあーん♪」
ぷちぷちと白衣(?)のボタンを外し始める亜子に参加者から声援が飛んだ。
「かーわいいー♪」
「え、えへへー」
白衣から覗く白いブラに声援を送る男たちに亜子が愛想笑いをする。
ここに至るまで、千雨と共に裏オフ会で稼げる様にどれだけの仕打ちを受けたか知れない。
昔だったらとっくに悲鳴を上げていた状況と感覚のズレが悲しくも何かおかしかった。
372 :315こと逆まる ◆SxlhWBJj/o :2008/03/12(水) 18:30:31 ID:mSHGDgX0
>>371
「んふふー、見たいー?」
「見たいー」
「もっと見たいー?」
「見たいーっ!」
「…そーれっ!」
しゅるしゅると外して放り投げた純白ブラの争奪戦が始まっている間に、
亜子は君臨通り床に這ってそこからあぶれた男に近づいていた。
「あっ、あ、あっ…」
「はーい、診察しまーす。
こんなに腫れちゃってー、あこがお口でぺろぺろしてあげるー」
こんな事、なんでもない事。
こんな事、もう散々されて来た事。
白衣の前は大きく開き、ブラは随分前にボックスの隅でスーハーされた。
スカートを大きくまくり上げて白いショーツをずらし、亜子は、ボックスの床に仰向けに寝そべった
若い男の上に乗り男を呑み込んで腰を動かしていた。
「あんっ、あんっあんっ」
ソファーの上では、タンクを両肩脱ぎにした千雨が、ソファーに座った男の上に背を向けて座る形で貫かれ、
超ミニのスカートがまくり上げられて貫かれている様が丸見えになっている。
「ち、ち、ちうちゃん」
「ちうちゃん、俺のも、俺のも」
「オッケー、ちうのー、ちうのお口にー、ちうのお手々でして上げるー」
「んっ、んんっ、うんっ」
「あっ、あこたん、あうっ…」
怖いとしか思えなかったものを口に含み、嫌な味のドロドロを飲み干す、どうせ散々やって来た事、
両手で掴んだ先から、白い頬、色素の薄い髪の毛にも降りかかる。
亜子の体の下でも痙攣したのを感じ取り、亜子はふらりと立ち上がる。
「次は君やねー」
亜子はにっこり作り笑いをした。
「はいっ」
キラキラと目を輝かした年上の男と向かい合って亜子は床に座った。
「うーん、ナース服もいいけどー…」
「…ひゃっ!…」
バッと白衣を脱がされた亜子は反射的に腕で胸を抱いたが、
本当はもっと隠したい場所があった筈である事にすぐに気付いた。
「ふーん、こんな傷あるんだあっこちゃん」
「…気持ち悪くないん?…」
「んー?別にー、なー」
「あこちゃんかわいーし、なんかキャラっぽくていーじゃん」
373 :315こと逆まる ◆SxlhWBJj/o :2008/03/12(水) 18:31:42 ID:mSHGDgX0
>>372
O
o と
。 ,. -ー冖'⌒'ー-、 思
,ノ \ う
/ ,r‐へへく⌒'¬、 ヽ キ
{ノ へ.._、 ,,/~` 〉 } ,r=-、 モ
/プ ̄`y'¨Y´ ̄ヽ―}j=く /,ミ=/ オ
ノ /レ'>-〈_ュ`ー‐' リ,イ} 〃 / タ
/ _勺 イ;;∵r;==、、∴'∵; シ 〃 / で
,/ └' ノ \ こ¨` ノ{ー--、〃__/ あ
人__/ー┬ 个-、__,,.. ‐'´ 〃`ァーァー\ っ
. / |/ |::::::|、 〃 /:::::/ ヽ た
/ | |::::::|\、_________/' /:::::/〃
374 :315こと逆まる ◆SxlhWBJj/o :2008/03/12(水) 18:32:51 ID:mSHGDgX0
>>373
「う、うち、うちかわええ?ホンマかわええ?」
「可愛い、可愛いよあこちゃん」
四つん這いになった亜子に後ろからパン、パンと貫きながら男が答えた。
「あん、あんっ、もっと、もっとぉ、うちのオマ○コにぶっといお注射もっとぉー、
んっ、んんんっ、んっ…」
「あこちゃん可愛いよ、お口もすっごく気持ちいいし」
「んーっ、んんんっ、おいふい、ご主人様のぶっといお注射おいふい、
あこのお口にもドロドロのネバネバの濃いお薬一杯一杯お注射してぇー、
うちもー、あこもー、あこもお注射ぴゅっぴゅしてあげるー」
「は、はいっ、あこさん、あこ様、我々のお注射もあこ様のお手々で発射して下さいませっ!」
「うっわー、すっごいあっこちゃーん♪
ちうもー、ちうも一杯してー、ちうもー、ちうもズンズンしてえーっはあああーんっ」
部屋の壁際では、上半身裸になった千雨が、スカートをまくり上げられ、
剥き出しにされた尻を抱えられて次から次と後ろから貫かれ注ぎ込まれていた。
更に何日か経って、
「かぼっ!かぼこぼかぼっ!!」
「やめてっ、やめてえっ!うちが、うちがあっ!」
「まーたこのグズが粗相したんだってなぁ、うーんとお仕置きしないとなー」
「ごめんね、ごめんね千雨ちゃんごめんね…」
男たちが去った後、バスルームでようやく沈められた浴槽から引き揚げられた千雨に亜子が懸命に頭を下げる。
「いいよ、おまえのせいじゃないよ和泉」
「んんっ、んっ、んんっ、千雨ちゃん…」
「和泉、和泉…」
リビングでチンピラたちがにやにや笑って取り巻く中、
鎖の着いた首輪と靴下だけを身に着けた千雨と亜子が唇を交えゆるゆると体を重ね絡み合っていた。
「あっ、あああっ、あっ」
「いいっ、あっ、和泉の脚、いいっ…」
「ヒヒヒヒ、すっかり仲良しだなぁおいっ」
「今日も、亜子ちゃんかばってお仕置きだからなーツンデレちうちゃん」
「いや、単にマゾなんだろお仕置き大好きの」
「二人セットで大正解だったなー」
「写真握って一人人質にしときゃさぼんねーし逃げ出したりしねーからなぁ、
せいぜい稼いてもらおーか」
共に床に脚を伸ばして座り、
何度も唇を重ねながら一番敏感な部分を互いの腿にこすりつける二人の美少女を前に
チンピラたちが好き勝手な話をする。
「あっ、あんっ、あんあんっ、ちょうだい、ちうにギンギンのオチ○チンちょうだいぃ」」
「はっ、はああっ、いいです、いいですぅ、うち、いってまうぅ」
共に床に這わされ、後ろから貫かれながらも、何度となく唇を重ね舌を絡める二人を
デジカムが粘っこく追跡する。
だが、そんな絆も、唇にねじ込まれる暴君によって簡単に断ち切られる。
「おっ、おっおっ、おっ…」
「あんっ、はっ、ああーんっ」
「いきますっ、うち、いきますっ!」
「ほおおおおっ!!」
床に這わされて上の口にも下の口にも、今夜だけでもう何度目かと言うのも馬鹿らしい程に注ぎ込まれた後、
並んでぐったりと座る二人の美少女に出遅れた男たちがその手でしごき上げたものが幾重にも降りかかる。
「さあ、亜子ちゃん、まだまだでしゅよー、俺のビッグマグナムが残ってましゅからねー」
「んじゃーちうたん、俺は核ミサイルでgo!」
「…!?」
不意に、千雨は五感に辛いものを感じた。
ぐったりしていた筈の亜子が、誰かの鞄に飛び付き、催涙スプレーを噴射していた。
「逃げてっ!」
亜子の絶叫が聞こえた。
「千雨ちゃん逃げて裸のままでいいから逃げて警察行ってうちが証拠や現役女子○学生のうちが証拠やっ!!」
「げっ、げほげほっ!」
「ざけんなてめぇ…あっ、あああーっ!」
千雨に飛び付こうとしたクソイケメンが、顔を押さえた掌が真っ赤に染まるのを見て絶叫する。
「早くっ!」
亜子がバタフライナイフを振るって叫び、千雨が小さく頷いて飛び出した。
「待てっ!」
「うああああっ!!」
亜子が絶叫と共にチンピラたちの前に立ち、ナイフを振り回す。
「終わりや、もう終わりにするんやっ!みんなみんなみんなぶち壊しやあっ!!」
「げふっ!」
玄関で、チンピラたちに囲まれた亜子がくずおれる。
「んーっ、んー、んんーっ!」
廊下から、千雨がチンピラたちに引きずり戻される。
「はーい、残念でしたー」
「おらあっ!」
「げふっ!」
リビングで腹に蹴りを入れられ、千雨がうずくまり体を震わせる。
「キッチリケジメ付けねーとなー、よっ!」
頬をタオルで押さえ憎悪に目を燃やしたクソイケメンが、千雨の前に飛び出した亜子の腹を蹴った。
「和泉…」
「やっぱ、うち、最後までダメダメや…」
千雨に覆い被さった亜子の体にチンピラの足が雨あられと降り注ぐ。
「あーっ、このキモ女死ぬかマジで…」
クソイケメンが金属バットを振りかざした時、何か玄関からドーンと聞こえた。
チンピラの一人が玄関に向かうと、ドーン、ドーンと言う異様な音と共に、
鉄のドアが文字通り吹っ飛んだ。
「なんだあっ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「ひいいいいっ!」
もう二人ばかりが玄関に駆け付けた時には、砂塵の奥に光る目が彼らを貫いていた。
空中で止まった金属バットが、メキメキと形を変える。
バットが落ちると、今度はバカイケメンの頭がゆっくりと浮上する。
「ダレニ、ナニヲシテイル?」
「あっ、あっあっ、あっ…」
「…オシオキ…」
なでなでなでなでなでなでなでなで
「えぐっ、えぐえぐっ、えぐっ…」
チンピラどもが天井に頭を突き刺して電灯代わりにぶら下がる中、
アキラは縋り付く亜子の頭を撫でていた。
「お、大河内、どうして?…」
「亜子の様子がおかしかったから、ネギ先生とも相談していた。
何か分かったみたいだったから、無理を言って加えてもらった」
「ネギ、先生…」
ハッとして千雨が振り返ると、当の本人が厳しい表情で立っていた。
厳しい表情、それは、凛々しい表情でもあった。
ぽーっとなった千雨は、ハッとして我が身を抱いた。
「あっ、あのっ、あっ、ネギ、先生…」
ネギは、黙って千雨に上着を掛けた。
「な、ななな、なんだよガ…キ…」
辛うじて床に残って腰を抜かしていたチンピラボスは、皆まで言う前にリビングの隅から隅まで
全身で滑って移動していた。
そのネギの肩を明日菜がぽんと叩く。
「十分です、それ以上は拳の汚れです」
刹那は、そう言って、ズンズンとボスに近づきむんずと襟首を掴む。
「刹那さん?」
「ちょっと話を付けて来るだけです」
「あーーーーーうーーーーーー」
「…」
一同は黙ってベランダに消える二人を見送った。
「薬の事も何もかも、洗いざらい白状するんです」
夜空に羽ばたく刹那が言う。
「む、む、無理だって…」
その刹那に両脚を掴まれ、
先ほどまでこの姿勢で井○頭公園の池で何度となく水浴していたボスが震える声で言った。
「く、く、組が黙ってない、こ、こここ、かかか、確実に殺される」
「今死にますか?どちらかと言うと、殺して下さいと言われる様なやり方は私も下手な方ではない」
「あーーーーーーーうーーーーーーーー」
狗神の上にどさっと落ちた来たボスを、半ばマッチョ化した小太郎がギロッと睨んだ。
「ごふうっ!」
「はーい、痛いの痛いのとんでけー」
「ごふうっ!」
「はーい、痛いの痛いのとんでけー」
「ごふうっ!」
「はーい、痛いの痛いのとんでけー」
「ごふうっ!」
「はーい、痛いの痛いのとんでけー」
(以下略)
パンパンと両方の掌を叩いた小太郎が冷たい目でボスを見下ろし、その横で木乃香がにっこり笑う。
「まだ分かってないようやなぁ」
ぐいっと胸倉を掴み上げて小太郎が凄んだ。
「おまえらはなぁ、絶対に敵に回したらあかんもん敵に回したんや、
何ならこのまんま、生きたまんま百回ぐらいダルマになりたいんか、あ?」
「ひっ、ひ、ひいいいいーーーーーーーーっ!!」
顔の横に拳がうなりを上げて通り抜け、ボスがだらしなく口を開けズボンの前を改めて温めた所で、
小太郎の隣に刹那が現れる。
「おう、刹那のねーちゃん。
そやそや、何かキモイ男が逃げ出しとったから、取りあえず顔の形変えといたけど良かったか?」
「ええ、それはこちらで引き取りました、私の方で永久処置しておきます」
「じゃ、長谷川さん、その…」
「ああ、色々ありがとうな」
「はいっ」
ネギがにっこり笑い、取りあえず一通り諸々片付いた後の寮の廊下で千雨はネギと分かれた。
「この子、かわええなぁ」
「はいっ、あこ様お美しい」
「ちょーしいーんだよこのねき゛」
「ふーん、ねき゛君言うんやー」
「ばっ、ち、違うからな、これはだな、佐々木が…」
「分かっとる分かっとるてなーちうちゃん」
「だだだ、だからなっ…それより、まだやる事残ってるからな」
言いながら、千雨がキーボードを叩く。
「ま、画像データなんかはみんな回収して闇から闇って事だけど、こいつだけはなぁ、
なあ、おまいら」
「はいっ、ちう様っ、ちう様に仇為す者すなわち…」
「こーしんこーしん、地道にやっとかないとねー♪」
自宅マンションでmyWebログを開いたお姫様は、卒倒しそうになった。
「な、ななな、な、何よこれえぇえーーーーーーーーっ!!!」
一斉にあらゆる電話が鳴り始める。
ドアがぶち破られ、先頭の男が紙切れを広げたスーツのおっさん達が部屋を家捜しし始める。
マンションの周辺に、大音響スピーカーを搭載した車両が隊列を組んで現れ
ヘルメットのデモ隊と怒号罵声を上げて殴り合いを始める。
「やっぱり、ブログにこーゆー事書いちゃったらまずいん?」
「あーまずいな、まず間違いなくあれだ、もっとも本人檻ん中だから
勇者が動き出しても当分手ぇ出せねーけどな」
「でも、見分けつかんなこれ」
「ああ、こいつら偽造のネ申だよ一晩でやってくれましただよ、
文体だろうが画像だろうがログだろうがぜってー本人にしか見えねー」
「ちう様お恥ずかしい」
「ちう様のためなら」
「まー、いちおー串なんか通して見ても、
ストレス解消でてめぇのPCからそこら中に犯行予告やらリアル相手の大嘘出任せ営業妨害やら
てめぇのヤリマ○ダイアリー全身串刺し無修正画像付きで張りまくった馬鹿のこった。
ヤフ○クのチャリンコとゲーム通貨の詐欺窃盗で被害額一億以上、
てめぇの名前で事務所ガン無視の空パー券ネット販売しまくって当然詐欺の上芸能界完全絶縁、
ま、そんなこんなはネットバンキングの隠し口座に全額保管だけどよ。
世界十数カ国でガチ本番U15限定コレクションHP開設して、
“間違えて”F○Iの囮捜査官やらア○リカ大使館関係者やらア○ネ○チ○ンやらの
個人PCにパスワードとサンプル映像付き勧誘メール送ってんだ。
このネット社会、檻から出ても芸能界どころか社会復帰もありえねっつーの、世界レベルでな」
「なんでそこにヒ○ゲシが出て来るん?」
「暇ならニ○ー速でも嫁、今に私らも消されっから」
「怖い世の中やなぁ」
「じゃなくても、公式ブログでも匿名カキコでもぜってー敵に回しちゃなんねー連中まとめてガチ宣戦布告、
調子こいてそこらじゅうに書きまくったでかいので億単位兆単位のブラック利権話、99%大嘘で一発告訴、
残りはほにゃらら組からC○Aから生きていたきゃぜってー知ってちゃいけねーガチ話、
檻ん中とどっちがマシかだな、ってより檻ん中でも生存確率0.13%未満ってな」
椅子に掛けた千雨と後ろから覗いていた亜子の目が合い、二カッと笑い合う。
それから、しばらく笑い転げていた。
「あー、おっかしーっ」
亜子が、目の端の涙を拭った。
「…だからさ…だから、もう、これでいいだろ、魔法とかって非常識のお陰で
私らこれからも平穏に暮らせるんだしさ、そう言う事にしとこうや」
「うん」
亜子が、笑って頷く。
だが、これだけは忘れられない。
この思いだけは忘れられない、消せないなくせない。
だから、亜子は静かに千雨と唇を重ねる、千雨もそれを待っていた。
今回はここまでです、続きは百合総合で(大嘘)。
(枝ルート3・亜子・終わり)
最終更新:2012年01月31日 11:37