432 :埋めネタ:2008/04/04(金) 23:45:40 ID:w40wjrE5
ちゅぷっちゅぷっ…
「んっ…ああ、もう朝か…」
高畑・T・タカミチの朝に、耳障りな音を立てる目覚ましはいらない。
ベルの代わりにシニョンを頭につけた双子が、やらしく勃こしてくれる。
今も高畑の性器を、二人で竿と玉とを分担して舌で舐め回していた。
双子は背も小さいが、口も小さい。その小さな口内に高畑のモノを収めることなどできない。
だが二人で同時に横から咥える事でそれをカバーしたり、コンビネーションで別々の場所を攻めたりと、その技には熟練のものがあった。
その外見に似合わず、まさに意外とテクニシャン、なのだ。
無論、そうなるまでには研鑽が必要であり、それはこうして師である高畑に指導されたものでもある。
よくしゃべるゆえか、甘噛みというには強めの力でついばむように唇で竿や亀頭を締め付け。
あるいはその幼さゆえか、体温が高めの温かい、小さな手のひらで素早くこする。
短いながらもよく動く舌は、彼女らが教わっているという忍術の応用なのか、時に分身すらして攻め立てる。
二つの唇と、四本の手と、数枚の舌。
いつもながら極上の麻帆良での目覚めを味わいながら、高畑は生きて帰れた事を神に感謝した。
金髪の、吸血鬼。元クラスメイト。一応戦友。エヴァンジェリン・A・K・マグダウェル。
高畑にとって、強烈な個性も持つ彼女は、まぶしかった。
しかし直接手折ってしまっては、彼女は彼女ではなくなってしまう。彼女を彼女たらしめている何かが、欠けてしまう。
少なくとも高畑はそう思った。
で、あるならば……彼女がダメなら。似ているものに手を出そう。
それだけだった。最初はそれだけだったはずなのだ。
「愛しているよ…」
だが気付けば、本気でそう言える相手『達』ができていた。
後ろから抱きかかえ、ベッドにハの字に座り込んだ、相手の内腿をラインに沿って中指の腹でスッと撫でる。
ピクリと反応する隙に、ブラを外しておもむろに乳首を軽くひねった。
「ひぅっ」
いつもながら、声を出すまいとする所がかわいいと思う。
そんな事をしようとするから、こっちは声を出させようとついつい意地悪になるのだが。
肩越しにこちらを振り返って、軽くにらむ彼女を口付けで誤魔化す。
「んっ……相変わらず、タバコ、くさいです、ね」
「それが僕の味だって、もう覚えただろう? 静菜」
長い髪が、何となく彼女を思わせた。
それだけだったはずが、今は他の部分も、いや、彼女自体がいとおしい。
「そういう事言いながら、おしり撫でないで下さい…」
「大丈夫。素敵な手触りだ」
「もう…」
仕方のない子を許すような、そんな母性を見せる彼女に、素直に甘える。
具体的にはその大きな胸に顔を埋めて、手を背中に回して抱きしめる。
「愛しているよ…」
口から出た言葉は、嘘じゃない。
ただ、愛している相手が、たくさんいるのを黙っているだけ。
最終更新:2012年01月31日 11:42