27スレ174

174 :通りすがりの「X」 :sage :2007/07/20(金) 17:35:52 ID:1udTDTX8(4)


無事に(?)武道大会も終わったが、取材陣に追われるネギとそれに巻き込まれた千雨と茶々丸。
年齢詐称薬でネギは大人に、千雨は子供になって目を誤魔化すことにした。
ネギはどこから出したのかちゃんとしたスーツを着ている。
しかし千雨はネギのコートを羽織っているだけなので、千雨の衣服を調達した後にこれからどうするかを三人で話し合う。
(ネギと茶々丸は衣装変え無し)

「先生は和泉との約束があるでしょう?」
「えぇ、でもまだ時間はありますから・・どうします?」
「で、でしたら先生・・もしよろしければ一緒に学園祭を・・周りませんか?」

茶々丸からの意外な発言に千雨は驚くが、ネギは他にも一緒に周る約束をしているので特には深い意味として受け取っていなかった。

「いいですよ、周りましょう。」
「えっ・・。」
「もちろん千雨さんも一緒に!」

ネギからの誘いにちょっとがっかりする茶々丸と空気を読めないのかと呆れる千雨。

「なっ!?私はいいですよ、二人で行ってください!」
「でも今の千雨さんを放っておくと迷子と間違えられそうで・・。」
「うっ・・。」

確かにそうだ、しかもこの事実を知っているのはネギと茶々丸の二人なので呼び出し対象も自動的にこの二人になる。

「・・わかりました・・行きましょう・・。」

どうせ一緒に行動することになるんだったら最初から一緒の方がマシと踏んで了承する。
ネギと二人きりになれなくて俯く茶々丸にネギに見えないように謝る千雨。
茶々丸も気にしないでと軽く手を振る。

「さて、どこに行きます?どこでもいいですよ。」
「あっ、じゃ、じゃあ!」

茶々丸の提案で向かった先は学園内に即席で作られたテーマパーク、いわゆる遊園地。

「ここですか?」
「は、はい。一度来てみたくて・・。」
(ロボっつてもガキなところはあるんだな・・。)

千雨が茶々丸のAIの年齢を考えているうちに三人は中に入る。
最初に向かったのはもちろんジェットコースターだが・・・。

「ごめんね、お嬢ちゃんは乗れないんだよ。」
「うぅ・・。」

今更ながら自分の今の体型に後悔する千雨。
小学校低学年位の身長になった千雨には絶叫系はほとんどが乗ることすら出来ない。

「あ~・・別行きましょうか。」

ネギの提案で千雨でも乗れる物を周ることにした。
とは言えそうなるとゴーカートとかメリーゴーランドなどになるのだが・・。

(うひょー!久々に乗るといいもんだなおい!)

カーブでドリフト走行をしながら意外に楽しんでいる千雨だった。
ネギと茶々丸は乗らずに遠くから楽しんでいる千雨をほのぼのと見ながら、千雨に頼まれたのか写真を取る。
その後もこんな感じで千雨の乗れる物中心に回ったのだが、やはり疲れは溜まるものである。

「あ~、ガラにもなくはしゃいっちまったぜ。」
「お疲れさまです。」

ネギが飲み物を買いに行っている間に席を取ってうなだれる千雨。
茶々丸もその様子に思わず微笑んでしまう。

「お待たせしました!ジュースでよかったですか?」
「えぇ・・この際何でも構いません。」

ネギの持ってきたジュースを飲みながら時間を確かめる千雨、もうすぐネギの約束したライブの時間だ。

「先生、そろそろ。」
「あ、そうですね。行きましょう。」

千雨に指摘されて、一休みしたらライブ会場に行こうということになったが、そこに一人のカメラマンがやってきた。

「すいません、学祭の写真を撮るようにと頼まれた者ですが・・一枚いいですか?」
「えぇ、僕は別に構いませんけど?」
「私も構いません。」
「まぁ・・いいけどよ・・。」

三人の了承を得るとカメラマンはカメラを構えて注文を出す。

「すいません、もうちょっとみなさん寄って・・お嬢ちゃん、もっと笑って・・そうそう!じゃあ撮りま~す。」

この時は何気なく撮った写真だが、これがこの後どうなるか知る由もなかった。
その後、明日菜のデートや超との戦いなど色々あったが、無事に学園祭を終えたある日。
ネギと千雨、茶々丸が食堂で鉢合わせする。

「あ、こんにちは。」
「どうも。」
「こんにちは、ネギ先生。」
「珍しいですね、茶々丸さんが食堂に来るなんて。」
「マスターがたまにはここで食事しようと言ったので席取りです。」

三人は適当な席に座ると何気なくTVを見る。
TVには放送部が編集した学祭の映像が流れている。
それをのんびりと見ていると次の特集に移った、題名は「学園祭フォトグランプリ」。
番組では独自に行った調査で学園祭写真に順位を付けているものだった。

「あ、見てくださいよ!あれ、僕達のお化け屋敷の前で撮った写真ですよ!」
「えぇ、そうですね。」

楽しそうに見るネギに比べて見てはいるものの、無関心そうに食事をする千雨と相槌を打つ茶々丸。
残すは1位の写真だけになった。
そしてその写真が映った瞬間、ネギは味噌汁を、千雨はお茶を吹き出し、茶々丸は主幹部の温度が急上昇した。
それもそのはず、映ったのは三人がテーマパークで休憩している時にカメラマンが撮った写真だからだ。
しかもタイトルは「麻帆良祭での親子写真」。

「ちょっ、待てぇ!何だ、親子って何だありゃー!!」
「ぼぼ、僕に言われても・・・。」
「お、親子・・写真の様子から見たら私は100%・・ネギ先生の奥さん・・。」

確かにそう見えないこともないが、撮られた側のネギ達にすれば予想外だった。(特にタイトル)
騒ぐ千雨をなだめるネギに、何か頭から煙を発しながらぶつぶつ呟いている茶々丸。
そんな茶々丸の前に一人の人物が立っている。
茶々丸が顔を上げるとそこにいたのはうどんを乗せたプレートを持つ手を震えさせながらダークオーラMAXのエヴァだった。

「マママ、マスター!!」
「「!!?」」

茶々丸の声にネギと千雨も騒ぐどころではなくなった。

「茶々丸・・お前いつからボーヤと夫婦になったんだ?」
「あ、あの、その・・あれは・・。」
「ネギ・・。」
「うぇ?・・あ、明日菜さん!!?」

何と後ろからネギの大人版を知っている明日菜、木乃香、刹那に朝倉、カモまで現れた。

「あれは何かしら~?」
「えっと、その・・あの・・。」
「「はっきり説明してもらおう(か)(かしら)!!」

この後ネギはこの世の地獄というものを知ったのだった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2012年01月31日 12:04
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。