378 :dem :sage :2007/08/12(日) 20:54:40 ID:y4yqZ5N2(21)
それからは早かった。
お互い急かすように服を脱がせあい、あっという間に生まれたままの姿になる。
白い絹を思わせる肌を撫でると、刹那さんはそれだけで「あ」と声を洩らした。
電気を消して欲しいと刹那さんが言うので、言われた通りにする。
暗くした直後はしばらく目が慣れないだろうと思ったら、白すぎる刹那さんの肌がぼうと浮かび上がっていた。
僅かな月明かりを反射してきらきら輝く肌はとても綺麗で、僕をドキドキさせる。
僕はあの夜を思い出しながら、まず胸に手を伸ばした。
「あっ!は、ひゃあ……ふぅっ」
「は……せ、つなさ…むぅ」
「んんんんんっ!ふあぁ、き、気持ちいいです、ふ、ふくっ…んんっ」
両手で小ぶりな胸を揉みしだくと、刹那さんの口から熱い吐息が漏れた。
頂に吸い付くと、嬉しいくらいに反応して両手で僕の頭を胸に押し付けてきた。
「せんせぇ…も、もっと」
「はひ…おいふぃでふよ、刹那ふぁん」
「はああう!あ、やぁ、喋っちゃだめで……ひいっ!はあ、あ、あああ」
「ふぁ…すごい、硬くなってます…ん」
「んくっ……はあ、ん…、っふああああっ!?あああん!やめ、噛まなっ…あ、イッちゃ、ひ、ひいい」
「コリコリして…あつい…です。もっと…刹那さんをください」
「ひ、ひい、だめぇ…そんなに吸ったら…おかしく……も、だめっ、…ああ、んあああああああああっ!」
激しく攻めると、胸だけでイッてしまう。
これもあの夜と同じ。僕の下でびくびくと痙攣する刹那さんも、あの夜と同じ。
でも、ここから先は同じであるわけにはいかない。
今夜は僕がエスコートしたかった。あれからいくつか本も読んで、色々勉強したから。
「刹那さん…下、びしょびしょですね」
「やあぁ…言わんといてぇ…」
「可愛いですよ?…僕が欲しくて堪らないみたいで」
そう言って、刹那さんの秘部に手を伸ばす。
触るとすごく熱くてとろとろしていた。
指を割れ目にそって動かすと、刹那さんの愛液が絡み付いてきてぬるぬるする。
「……んんぅ、ふ…」
「まだ撫でただけなのに…さらに濡れましたよ?」
「…も、先生…今日はいじわるです……」
「久しぶりですし……あ、刹那さんが可愛すぎるからでしょうか?」
「やぁ、そんなん…」
恥ずかしくなったのか、刹那さんが身体を隠そうと身じろぎする。
もちろんそんなことを僕が許す訳がなくて、無理矢理刹那さんの両足を左右に開く。
「あっ…」
一瞬のことで刹那さんも反応できなかったのか、少し驚いた表情で僕を見下ろしていた。
「すごいです…明るくなくても、綺麗なピンク色になってるのがわかります…」
「そ、そんなに見ないでください…!」
「…む…じゃあ見ません」
「えっ?」
暗闇の中、さらに目を瞑る。
目を瞑る直前、月明かりのおかげで刹那さんの困惑した瞳が見えた。
僕は目を瞑ったまま、少し頭の位置を下にずらして鼻をひくつかせる。
「な、何…?」
「…目なんか見えなくても、刹那さんのいやらしい匂いで位置がわかっちゃいますね」
「っ…!」
戸惑った声に応えると、僕の鼻先で刹那さんの肌がひくついた。
また僕から離れようと身じろぎする気配を感じたので、逃げられる前に最後の距離を埋める。
くちゅりと音を立てる刹那さんの秘部に顔を埋めて、その匂いを堪能しながら嘗め回した。
「ひいっ!あ、だ、だめっ…きたない…」
「どうしてですか?シャワー浴びたんでしょう?」
「そ、そういう問題じゃ…ひ、ひゃ、あ」
予想外の行動に出る僕に、刹那さんは動揺しているみたいだった。
おかまいなしに秘部を舐め上げると、腰が僅かに浮いて甘い声が洩れる。
僕はニヤリと笑ってしまうのを抑えられなくて、閉じていた目を開けて刹那さんを仰ぎ見た。
「…ここは、舐められて気持ち良さそうですよ?」
「は、ううぅっ…」
刹那さんは頬を紅潮させて、ふるふると震えていた。
口に手を当てて声が漏れるのを必死で防ごうとしていて、僕が舌を動かすたびに大きく跳ねる。
目をぎゅっと瞑って刺激に耐える姿は、僕の欲望を大いに高まらせた。
「…っすみません、もう…!」
「あっ…!?」
弛緩した足をぐいと持ち上げ、まだビクビクとひくつく秘部をさらけ出させる。
十分に濡れたそこに、僕のモノを一気に挿入した。
「ひいいいいぃぃぃっ!!」
「あ、く…!」
「ひゃああああっ!!はあああっ、やああっ!!あっあっああ!!」
入れた途端刹那さんの膣が僕を万力のように締め付け、精液を出すよう促した。
僕はそれを必死で堪える。
「く…!」
「はあっ、はああっ、ん、くぅぅ、ぅ、ネギせ、あ、あぁ」
「はあ、はあ…刹那、さん…」
見下ろすと、さっきより頬を紅潮させた刹那さんがいる。
刺激が強すぎたのか息が荒く、目からは涙がポロポロ零れていた。
刹那さんの膣が軽く痙攣しているところからして、どうやら軽くイッてしまったらしい。
未だ僕を締め付ける膣に耐えていると、白い手が僕の頬に添えられて、刹那さんの顔が近付いてきた。
僕は耐えるのに精一杯で、それを避けることができない。
「んっ…ふ、むぅ…」
「あ、ちょっ…刹那さ、あ…待っ…」
深く口付けられて、下半身に甘い疼きが広がる。
慌てて静止しようとするが、刹那さんが放してくれない。
それどころか、僕の腰に白くて細い足を絡めて、ぐっと深くまで誘い込んでくる。
しばらく舌を絡めあった後、熱を持った瞳で僕を見つめてくる刹那さんはとても扇情的だった。
「はあ…先生、どうして我慢するんですか?早く出せばいいでしょう?」
「そ、それは…我慢した方がかえって気持ちよくなるって本に、その」
「駄目ですよ先生。そういう本はあくまで参考程度にしないと…勉強だってそうでしょう?応用力がなくなります」
「そ、そうなんですか…」
「はい。……結局は、自分がしたいようにするのが一番ですよ?」
「はい…」
「…でも、今は私を気持ちよくさせることだけ考えて欲しいですね…なんて、私が中に出して欲しかっただけなんですけど」
「えっ?」
驚いて目を見開くと、えへへ、と悪戯が見つかった子供のような顔をする刹那さんの姿が目に入る。
こういう顔もするんだなと少し驚きながら、刹那さんに顔を近づけた。
「あの…もう一回、僕がエスコートしても?」
「もちろんです。気持ちよくしてくださいね、先生」
俄かに色気を放ち始めた刹那さんに少し酔いながら、今度は僕から深く口付ける。
口付けながらだんだんと突き上げていくと、すぐに刹那さんの口から嬌声が漏れ始めた。
随分前深いキスをした後に、どうしてそんなに感じやすいのか聞いたら、すみませんとだけ言って顔を俯かせてしまった。
思い出したくないことだったんだろう。
その時髪の隙間から見えた哀しそうな顔を見て、僕が守ってあげたいと思った。
同時に僕のものにしたいとも思った。
辛いなら、僕がいくらでも癒してあげるのに。支えにだってなるのに。
そういう気持ちをどうしていいかわからなくて、毎夜自慰という行為に明け暮れていたのだった。
今は、その気持ちを性欲に変えて刹那さんにぶつけている。
「ふ、ああ、先生、んっ…すごい、大きい…っ」
「はあ、はあ…刹那さんが、魅力的過ぎて…」
「ん……いいです…もっと激しく…奥まで、お願いします」
「はい…!」
絡めていた舌を、少し名残惜しいと思いながら開放する。
さらに深く繋がるために、刹那さんの細い足を肩に担いだ。
「これも、本で読んだんですか…?」
「は、はい。…う、動きますよ」
「ん…」
OKだと言うように、刹那さんの身体から力が抜けた。
それを見て入り口ギリギリまで僕のモノを引き、深呼吸する。
次の瞬間、それを一気に押し込んだ。
「あああああっ!!」
刹那さんがビクッと仰け反る。
同時にさっき以上の強さで締め付けてくる膣に耐えるように、僕も腰を激しく打ちつけた。
「んああああっ!!も、もっと…もっと突いてくださ、ひっ!!ああ、あ、ふあ、激しっ」
「ああ、刹那さん!すごく気持ちいいですっ…ぎゅうぎゅう締め付けてきて…っく!」
「あ、あーっ!ひゃああ、ああーっ!もうらめぇっ…激しすぎ……っ、ひ!」
もう、刹那さんが声を抑えるようなことはない。
隣にまで聞こえるんじゃないかと不安になるくらい、思いきり声を上げて鳴いていた。
膣の締め付けがさらに強くなって限界が近いんだとわかるが、僕はもう少しかかりそうだった。
どうせなら一緒にイキたい。
「まだ駄目です。僕がイクまで、刹那さんも我慢してください…」
「そん、なぁ…無理…あっ!!」
抉るように深く突き上げると、刹那さんは涙を流して喜んだ。
目も虚ろで、口もしまりがなくなって涎が垂れている。
あの夜も刹那さんは涎を垂らしていたな、と思い至り、僕はあの夜のように行動した。
「はあ、はあ、は…っ、気持ち、よさそうですね?涎まで垂らして…ん…れろ…」
「ふぅんっ…あ、やあ、先生ぇ…止めないで…もっと強く…ん」
舐めるために少し緩くなってしまった動きが、刹那さんには不満だったらしい。
僅かに痙攣しながら涙目でお願いされて、僕は言われるがまま動きをさらに激しくする。
刹那さんの膣がまたぎゅうと絞まって、僕も長くは持ちそうにないと思った。
「きああああっ!!あ、も、もっとっ!!こ、壊れるくらいっ…ああ、めちゃくちゃにしてぇっ…!!」
「ん…はい…僕も、もうイキそうです…っ!は、はあ、はあっ…!」
「ああああああああ!!も、すご…あ、奥までくるっ…先生!!もう、もうイッちゃうっ!!私もうっ…!!」
「はあ、刹那さん…同時に…!」
「ん、ネギ、せんせぇ…っ」
僕が顔を近づけると、刹那さんがねだるように僅かに顎を上げた。
そのまま深く口付けながら、それでも腰の動きは緩めない。
お互い余裕がなく、すぐに息苦しくなって離れてしまった。
もうこれが最後、あと数回で僕も達してしまう。
ぎゅうぎゅうと締め付ける膣を振りほどくように腰を使うと、刹那さんがびくびくと跳ねた。
「ひゃあああああああっ!!ああ、あっ!!もうらめぇっ!!らめええぇぇぇ!!」
「ああ!僕っ…イ、イキます!イキますっ…あ、ああっ!!!」
「あああああーっ!!!あ、ああーーーーーっ!!!あーーーーーっ!!!!」
どぷ、びゅるる…ぷしゃあああ…びゅく…
頭の隅の方で、そんな音を聞いた。
意識が朦朧としてしまって、そのままふらふらと刹那さんの上に倒れこむ。
身体の前面に直接体温を感じていると、ふわっと滑らかな腕に包まれて、その気持ちよさに僕はつい意識を手放してしまった。
「はあ……はあ……」
ネギのモノを受け入れたまま、刹那は息を整えていた。
自分の上でぐったりとしてしまったネギを撫でながら、余韻に浸る。
しばらくネギの頭を撫でていた刹那は、ゆっくりと身体を起こした。
「…ん、は……」
ネギのモノを抜くと、ゴボリ、と収まりきらなかったネギの精液がそのままシーツにシミを作る。
刹那は未だ溢れ続けるそれを指で掬い取り、それは自然な動作で口元へと吸い込まれた。
「……おいしい」
くすりと笑みを零してネギをもう一撫ですると、刹那はバスルームへと足を進める。
シャワーの栓を捻ると、すぐに熱いお湯が刹那の全身を叩きだした。
刹那は自分の身だしなみはそこそこに、お湯で塗らしたタオルを二、三枚手に持ち、ネギの元へと急ぐ。
時計は九時を指していた。
「やっぱり…帰らなくちゃいけませんよね」
少し残念そうにそう呟いて、安らかな寝息を立てるネギを丁寧に拭いていく。
手際よくネギを綺麗にし終わると、綺麗な布団をその上に掛け、ぽんと一度叩いてその場を後にする。
次に床に落ちているネギのスーツを広げ、具合を確かめた。
裏返してみても汚れは見当たらない。
乱暴に脱ぎ捨てたせいでシワが目立つが、この程度ならアイロンをかけるだけでいいだろう。
これからやることを確認した刹那は、もう一度ネギを見遣り、はあと深いため息をついた。
「これで最後です。…ネギ先生」
喉から搾り出されるように発された言葉は、ネギのスーツへと解けていった。
ぽたぽたとスーツにシミが広がり、治まる様子はない。
「あ、あかん。濡れたら洗わんといけなく…なる」
ぐし、と自身の袖口で涙を拭うと、刹那はネギのスーツに丁寧にアイロンをかけ始めた。
かける傍からシミが増え、そこを通過するたびにジュウと微かな水蒸気が立ち上る。
薄暗い光の中、何故かそれが妙に目立って、刹那の視界をぼやけさせる。
「……大丈夫。もとに戻る…だけ…」
手元のアイロンが、またジュウと音を立てた。
最終更新:2012年01月31日 12:13