475 :ネギ×刹那 奴隷者 第3話というか幕間 :sage :2007/08/29(水) 16:21:49 ID:RLIawabS(2)
「あぢー・・・あぢーよー・・・」
照りつける太陽の光が窓から差し込み、ジメジメした空気が身にまとわりつく
とある平日の午後
誰もいないはずの寮の一室から声が聞こえる
「じぬー・・・」
彼はオコジョのカモ、ネギのペット兼友人である
普段はネギ達とともに登校し、授業を聞くでもなく、好き勝手に遊んでいるのだが
今日はあまりの暑さのためエアコンのあるこの部屋での留守番を買ってでたのだった
しかし、日ごろの行いが悪いせいか、今回は楽をしようとした彼のその行動が裏目に出た
元々学生寮、ほとんどの生徒が授業をうけている時間である平日午後は
生徒が授業をサボるのを予防するためにエアコンの使用には許可が必要だったのだ
「うー・・・じぬー」
ただでさえ猛暑と呼ばれる今年の夏、オコジョである彼には拷問以上の何者でもないだろう
ゴロゴロと床を転げ周り少しでも涼しい場所を探し部屋中を彷徨う
ゴロゴロゴロ・・・
ゴロゴロゴロゴロ・・・
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・ゴッ!!
「痛ってェ!!!!!!!!」
ベッドの下まで転がっていたカモの頭に何かがぶつかった
「くぁあああああああ!なんじゃぁ!!・・・って・・・こ、これは!!男のバイブル『THE・主従関係』じゃねぇか!流石に女子寮じゃ届けてもらえねぇかと諦めてたのに・・・」
それは全ての元凶を作り、ネギがベッドの奥に隠した(あるいは押し込んだ)あの雑誌だった
「うおおおお!なぜこんなところに!!やっぱり俺っちは日ごろの行いがいいからなぁ」
ペラペラとページをめくる
「うっほー!」「うひょー!」「奴隷はやっぱ男の夢だよなぁ・・・」
カモは暑さを忘れるほどに興奮していた、誰もいない部屋に独り言が次々と吸い込まれていく
「・・・ん?」
最後のページまでいったところでカモは慌てて雑誌を逆さにひっくり返した
「ない・・・ない・・・ないないないない!!初回特典の『奴隷の首輪』が入ってねぇ!!」
カモが探しているもの、それはネギが刹那の首につけたあのチョーカーだった
雑誌を振り回し、狂ったように暴れまわる、すると雑誌の間からひらりと口の空いたビニールが落ちる
「これは・・・?開けられてる・・・?誰が・・・?」
カモは首を傾げる
単純に考えればこの部屋の誰かだがコレを欲しがる人物に検討がつかなかった
唯一の男性といえばネギだが彼はまだ子供だ・・・
考えても答えは出ない
とりあえずその疑問は置いておいて、もう一度その雑誌を読み直す事にした
数時間後・・・部屋中のティッシュを空にしたカモは帰宅した明日菜達によって説教を受けるのだが
それはまた別の話
「ティッシュを何に使ったかって?お嬢ちゃん達に教えるには、まだ少し早いかなぁ・・・」
「こんのセクハラオコジョ!!!!」
「ぷぺら!」
最終更新:2012年01月31日 12:16