817 :Z-xp03 :sage :2007/12/06(木) 19:06:26 ID:7TBknVkt(10)
ネギアキ
夏休み中の麻帆良学園、だが部活はある。
しかし、その日は夕方から突然の雨だった。
「…どうしよう」
体育館前から動けずにいるアキラ。
今朝の天気予報によると、今日の降水確率0%だった。
それを鵜呑みにしたアキラは、傘を持ってこなかった。
「もうあの天気予報は信用しない…」
そう誓うものの、一人で居残り練習をしていたので友人はもういない。
つまりは、傘に入れてもらうことが出来ない。
まぁ、夕方以降に降ったので友人達は降る前に帰ったのだが…。
「まき絵達は…無理か」
いつも一緒にいる友人に傘を持って来てもらおうとした。
だが裕奈は現在父のいる職員寮、まき絵と亜子は前日にミルクを飲みすぎて本日は下痢で動けない。
(173時間目最終ページ参照)
途方に暮れるアキラだが、雨は容赦なく地面に叩きつけられる。
「…仕方ないな……」
そう呟くと、アキラは走り出した。
カバンを頭の上にやって雨避けにするが、全く効果を発揮しない。
夏休み中だが、一応学校に向かうということで制服姿だったアキラは、スカートということも忘れて一心不乱に走った。
最も、雨に濡れて水を吸ったスカートがたなびくことはないのだが…。
「はぁっ、はっ!」
全力で走って駅に到着したアキラは、荷物の中にあるタオルを取り出し、体を拭く。
とは言え、練習時にも使っていたので効果は薄い。
「早く帰らなきゃ…風邪引いちゃう」
そうは言っても電車の来る時刻は決まっている。
濡れた制服姿で雨の中、電車を待つ。
「寒い…」
夏場とは言え、空は雨雲で風も吹いてきた。
体を震わせながら、電車の来るアナウンスを待つ。
それから数分して、ようやく電車に乗れたアキラ。
雨と夏休みが作用して乗っている人が少ないので、濡れた体が誰かに迷惑を掛けることはなかった。
しかし、それは言い換えるなら、車内の冷房が直に当たるということ。
「うぅ…何で冷房なんて…」
走ってきたアキラは気づかなかったが、実は外は蒸し暑かった。
夕暮れまで普通に暑いのに加えて、突然雨が降って来たので外は相当蒸していた。
だから車内には冷房が効いているのだが、アキラには辛かった。
「早く…早く…」
早く寮の最寄り駅に着くことを願うが、無情にも電車は各駅停車。
まだ時間は掛かる。
「○○駅~、ご乗車ありがとうございました~」
ようやく到着し、アキラは駆け足で改札を出る。
再びカバンを傘代わりにして、寮への道を駆ける。
ところが少々問題があった。
体が濡れたまま冷房に当たり、おまけに制服が雨を吸って重くなっていた。
(脚が…重い……前に進まない)
まるで自分の走っている道が逆走しているルームランナーのように感じる。
いかに水泳で鍛えているとは言え、もう限界は近い。
(はぁ、はぁ…あっ!)
頑張ってはいたが、とうとう限界が訪れたのか足が躓き、倒れてしまう。
おまけにその拍子に足を捻ったので、中々起き上がれない。
「痛っ…動……けぇ…」
必死に力を込めて立ち上がろうとするが、痛めた足は悲鳴をあげるばかりだ。
せめて走らずに歩いていれば、まだ平気だっただろう…。
さすがのアキラも不安になっていき、助けを求めようとする。
寮は近いし、誰かに連絡すれば…と思ったが携帯は転んだ拍子に遠くの水溜りへ。
起き上がることもままならないのに、携帯まで手元にないという恐怖がアキラに襲い掛かる。
「誰か…助け…「アキラさん!?」」
唇を震わせながら助けを求めるアキラに、突然掛けられた聞き覚えのある声。
思わず振り向くと、そこには傘を投げ捨ててこっちへ走ってくる子供――ネギがいた。
「せん…せぇ……」
助かったという安堵感から、ほっとするアキラ。
ネギは倒れているアキラに慌てて駆け寄り、肩を掴んで起こすと、震える体を抱えて問いただす。
「何があったんですか?傘も差さないで!」
「はぁっ…降らないって言っていたから…足も…捻っちゃって……寒い…」
駆け寄ってきて自分を抱えてくれたネギを見て緊張感が解けたのか、話が少々分かりにくい。
だがネギはアキラの手荷物と震えた体、捻ったと言っている足で大体は判断した。
「とりあえず、寮に行きますよ」
「はい…」
ネギは投げ捨てた自分の傘とアキラの荷物を拾うと、アキラに肩を貸して寮まで歩く。
(先生…意外と力あるんだ……やっぱり男の子だもんね…)
実はこっそりと無詠唱で「戦いの歌」を発動させているのだが、この際置いておこう。
びしょ濡れになったまま、二人はようやく寮へと辿り着いた。
寮の中はちょうど良い温度になっており、先ほどまで乗っていた無神経な寒さとはえらい違いだ。
(はぁ…暖かい…)
「アキラさん、部屋まで頑張ってくださいね」
「あ、はい…」
室内の暖かさに落ち着いている暇はない。
早く部屋に戻って着替えなければ風邪を引いてしまう。
ネギはアキラの体を支えて部屋に向かうが、アキラは部屋に進みつつも、視線はネギに向けられていた。
(本当に…10歳なのかな…)
自分を支えてくれているネギは、アキラの目にはとてもりりしく見える。
こんなネギを見たのは、学祭で刹那と戦った時以来だ。
思えば自分はネギと妙に縁がある。
ボウリング場で並んで座った、学祭で自分とクラスのお化け屋敷を巡った。
指輪の一件以外は小さいことかもしれないが、気づけば自分と並んでいるネギ。
ネギのことだから意図してではなく、安全そうな気がするからだろう。
実際、他の人よりずっと警戒心のようなものは無い。
(ネギ先生ってカワイイのかカッコイイのかイマイチ分からない…でも……)
気づいているはずだった、でも彼女の母性本能がそれに歯止めを掛けていた。
ネギへの恋心に。
しかし自分のために真剣になっているネギを見ていたら、そんな歯止めはなくなってしまった。
「……」
「アキラさん?着きましたよ?」
「えっ、あ!どうも…」
思考に耽っている間に、いつの間にか部屋へと着いていた。
鍵を取り出して、同居人のいない部屋の扉を開ける。
裕奈がいないのが分かったのか、ネギはアキラを支えたまま部屋へ入る。
「足元気をつけてくださいね」
「うん、分かって――あっ!?」
「アキラさん!」
靴を脱いで床に上がろうとしたが、片足だったのと、靴下も濡れていたことが相まって滑ってしまう。
ネギはそれに反応して、腕をアキラに巻きつかせて支えようとする。
だが、「戦いの歌」を解いてしまっていたので支えることは出来なかった。
(このままじゃ…!)
支えられない、と判断したネギはそのまま体をアキラの前にねじ込んだ。
結果、二人揃って倒れたものの、アキラは妙に痛みがなかった。
転んで床に体を打ったのだから、と思っていると、体の下が妙に柔らかい。
「つぅ…」
そして耳元に聞こえる苦痛の声。
はっとして体を起こすと、そこには身を挺して自分をかばってくれたネギがいた。
「あいつつ…大丈夫ですか?アキラさん」
痛みに顔を一瞬しかめるが、すぐにいつもの笑顔でアキラの無事を確認するネギ。
そんなネギとアキラが押し倒したようなこの状況に、アキラの頭の中は完全に歯止めが効かなくなった。
(もう…どうにでもなっちゃえ)
「あの…アキラさん?」
反応が無いので不思議に思ったネギが声を掛けるが、アキラは別世界にいるらしく聞こえていない。
その上アキラが自分に覆いかぶさっているので、身動きも取れない。
しばし沈黙が続いたが、アキラの濡れた髪から滴がネギの頬に落ちると同時に、事は始まった。
「先生…助けてもらったお礼がしたいです、受け取ってください」
「え、えぇ、まぁ構いませんけど…」
「ふふっ…それじゃあ…」
アキラは妖しく微笑むと、おもむろに片手でネクタイと上着を脱ぎ捨てる。
雨に濡れたYシャツが肌にぴったりと張り付き、アキラのスタイルの良さを強調している。
更に髪止めも外すと、ポニーテールの髪がロングのストレートへと変貌し、いつもと違った美しさを醸し出す。
ネギもしばらくそれに見とれていたが、ふっと我を取り戻した。
「ちょっ、アキラさん!何ですか急に!?着替えるなら誰か呼びますから、その…!」
目のやり場に困るネギの頬に手を当て、そっと自分の方を向かせるアキラ。
「あの…」
「…先生、好きです」
「えっ…うむっ!?」
突然、告白されたたかと思ったら唇に暖かいものが押し当てられる。
そして目の前には超至近距離のアキラの瞳。
以上のことよりネギは理解した、キスしていると…。
「ぱっ…な、なんですか!?アキラさん、急に!それ以前に先生と生徒でこういうことしちゃダメって!!」
アキラの体を押し上げて剥がし、問い詰めるが、アキラは虚ろな目でネギを見つめるだけ。
(先生の手…邪魔だな…)
自分を抑えているネギの手を外すと、再びネギへと覆いかぶさって抱き締めるアキラ。
雨に濡れたままのシャツで形がはっきりと分かる胸をネギの胸板に押し付け、もう剥がされまいと腕に力を込める。
「ダ、ダメですってばっ!」
抵抗しようとするネギに、舌で上唇を舐めると、その矛先を耳へと向ける。
「や、やめてくださ――ひゃうあぅあ!?」
抵抗していたネギだが、耳の中を舐められた瞬間、背筋に感じたことのない何かが走って固まる。
思わず声を出してしまったが、その反応にアキラの動きが止まる。
しかしそれも一瞬、横目でネギが今の感覚に呆気に取られた表情を見ると、すぐに再び耳を愛撫する。
「ひゃっ…うっ…うぅ……ん…」
誰かに聞かれたらマズイと判断し、必死に手で口を押さえて声を出すまいとするネギ。
しかしそれは抵抗するよりずっと、アキラの行動をやりやすくしてしまった。
(先生と…もっと…)
ネギの耳元でピチャピチャと水音が響く。
その音と、体を突き抜ける感覚にネギは必死に耐えている。
だがその表情が、アキラの何かを駆り立てる。
(先生…カワイイ……)
微笑みながら、耳から首筋へと舌を這わせつつ、ネギの首元にいくつも痕を付ける。
「うぅ…うん……アキラさん…やめ…」
「んっ…いやです」
ネギの訴えをあっさり否定して、ネギの手をどけると再び唇を重ねる。
口の中にアキラの舌が入り込み、ネギの舌と絡まろうと動き回る。
「ひゃふぅ…んんっ……」
「ん…んん…」
積極的に攻めるアキラに、段々とネギの思考も弱まっていく。
(ダメだ…もう、何も考えられない……)
弱まっていくネギの抵抗、それに伴ってネギからも手を出し始める。
濡れたYシャツの上からアキラの胸を揉みしだき始める。
「あっ…」
思わず声を上げるアキラ。
ネギの手が優しく胸を触るたびに、アキラの口から声が漏れる。
Yシャツがぴったりと肌に張り付いたアキラの胸は、直に触るのと似た感覚をアキラに与えている。
「あんっ…先生、もっと…」
「ふぁ、はい…」
アキラに言われた通りに、胸を触る手に力を入れるネギ。
一瞬力を入れすぎてアキラの表情が強張るが、ネギはうつろな目にも関わらずそれを見逃さなかった。
(こう…かな?)
「んっ、はぁ…ん…」
ネギは微妙に力を加減してみると、今度は良かったのか先ほどのような色好い声が出る。
こんな時でも天才少年の力を発揮してしまうのは、少々才能の無駄遣いのような気もするが、それはそれで良いのかもしれない。
「先生、こっちも触って…」
そう言ってびしょ濡れのスカートを捲るアキラ。
中の下着は一見濡れていないように見えるが、一部がしっとりとしている。
無意識にそこへと手を伸ばすネギ、そして下着越しにそっと触れた。
「ぁっ…」
触れた瞬間に小さいながらも声が漏れたのが、ネギにも分かる。
それに反応して、ネギの手はその辺りをまさぐり始める。
「ひっ…うぅん…」
漏れる声と息遣いが段々と荒くなってきた。
目の前にあるアキラの表情も、頬の赤みでさきほどより熱を持っているのがネギにも分かる。
それと同様に、ネギも同じような表情をしているのだが、本人は気づいていない。
一方のアキラも、やらっれぱなしは年上としての癪に触ったのか、ネギの股間へと手を伸ばす。
「ふぁっ!?」
アキラの手がネギの股間の熱を帯びた箇所を握ると、ネギからもアキラと同じ声が漏れる。
その反応に、手の握りを強くしたり緩めたりを繰り返すアキラ。
「はぅ、あっ、ふぅっ」
(先生の…固くなってきた)
アキラはネギのズボンに手をかけ、中へと手を突っ込む。
そのまま下着の中へも手を進め、直にネギの主張する箇所に触れた。
「あうっ!?」
「!?」
突然自分の精器を触られて、無意識に体が跳ねるネギ。
触った本人のアキラもネギの反応と、手に納められたネギ自身に一瞬驚く。
(固い…それに、熱い……)
知識としては知っていた。
しかしこうして触れるのは初めてなアキラは、下着ごとズボンを下ろしてネギ自身を自らの眼前に晒す。
昔父親と風呂に入った時に見たのとは全く違うそれに、アキラは目を離せない。
(これが男の人のなんだ…)
「あの…アキラさん…?」
じろじろ見るだけのアキラに声を掛けるネギ。
その声に反応して現実に戻ってきたアキラは、恐る恐る目の前のネギ自身に手を伸ばした。
先ほどとは違い目に見えている分、幾分緊張の見えるアキラだが、触れた瞬間にそんなのは吹き飛んだ。
「あっ…」
ネギの声に一瞬手を引くが、すぐに手を伸ばしてネギ自身を優しく握る。
硬度と熱を持ったそれは、アキラの手の中で更に強度と熱を増す。
その変化にアキラも戸惑うが、ゆっくりとネギ自身を握った手を上下し始める。
「うぅ、あっ…くぅ…んっ」
(先生、感じてくれてるの?)
表情と声から、ネギが快楽に飲み込まれつつあることを判断する。
調子に乗り始めたアキラは、段々と手の動きを早めていく。
「ひぅ…はぁっ、あぅ…」
一見一方的に攻めているように見えるアキラだが、その心中は穏やかではない。
(えと…この後はやっぱり、その…入れるんだよね…)
火照った顔に更に熱が篭るのを感じながら、この後のことを想像する。
こんなのが本当に入るのか、入れた瞬間は凄く痛いのかな等、色々考えながらも体はそれを欲している。
その証拠に、アキラの性器からは潤滑油が溢れてきているのが本人にも分かる。
(もう…大丈夫だよね?)
自分とネギの性器の具合から、そろそろ頃合いかと判断して覚悟を決める。
息を呑んで深呼吸すると、立ち上がって下着を脱ぎ捨ててネギを跨ぐ。
「先生、先生が…欲しいです」
「アキラ…さん…」
互いに見詰め合って瞳の奥を見通す。
その瞳の奥に後悔の二文字は何処にもない。
二人はそっと手を握り合うと、アキラは体をネギ自身に向けて降ろし始めた。
しかし互いに初めてなわけだから、そう易々と上手くいくはずがない。
「あれ?え?」
入れようとしても滑るだけで、上手く中へ導くことが出来ず焦るアキラ。
その様子に、ネギはそれだけでも感じているにも関わらず、自分自身を押さえて動かないようにする。
「あの…これなら…」
すぐにでも絶頂に達しそうになりながらも、アキラのためにと気遣いを忘れない。
アキラはそれに感謝しながら、ネギに習って開いている手を自分の性器へと伸ばす。
そしてそこを開くと、下で待ち受けているネギ自身をあてがう。
「「んっ…!」」
互いの性器が触れ合った瞬間に声を漏らすが、そこから先は完全な性欲だけが二人を支配した。
震えながらもネギ自身を受け入れていくアキラは、襲ってくる痛みに歯を食い縛って耐える。
(あっ、いっ…つぅ…)
「うっ、あぁぁ、あぅ!」
ネギもまた、アキラの内部の暖かさと感触に声を荒げて射精感に耐える。
そうしてようやく全てを受け入れたアキラは、ネギに体を預ける。
濡れたYシャツの上からでも分かるアキラの柔らかい胸が、ネギの顔を埋める。
苦しいような幸せなようなその感触に、ネギの絶頂は一気に高まる。
「あぁ、出ちゃ…はあぁぁぁ!!」
入れた瞬間に中に射精してしまうネギ。
中に出されたその感覚に、アキラは感じたことのない熱さを感じる。
(あっ…先生のが出てる…!)
自分の下にいるネギをしっかり抱き締めてそれを受け止める。
やがて射精が収まると、顔を上げて改めて互いを見詰める。
「あの…ごめんなさい、僕…えっ」
すぐに絶頂へと達したことを謝ろうとするネギだったが、アキラはそれを遮るように唇を重ねる。
そしてそっと離れると笑みを浮かべる。
「大丈夫、先生の…まだ平気そうだから…」
「ふぇ?…うっ、あぁ!」
どういうことだか理解しきれていないネギだが、アキラは構わず騎乗位で腰を振り始める。
慣れていないせいか、動きはぎこちない。
しかしそれはネギも同様、ぎこちなくともそれだけでネギには十分だった。
「あっ、はっ、先生の…いいっ!」
「はぅ…!い、今出した…ばかりなのに…あぁっ!」
今しがた出したばかりなのに、未だ硬度を保っているタフなネギ自身。
そんなネギ自身を出し入れして、アキラは早くも体がネギを感じ出した。
(あっ、か、体が…痺れる…)
口をだらしなく開けたまま、端から唾液を垂らすアキラの下でされるがままのネギ。
二人共息は乱れ、着衣ははだけ、雨と汗でもうぐちゃぐちゃである。
「はぁぅ、せん…せい……好きぃ…」
「アキラ…さぁん…うぅんっ!」
スカートを穿いたままなので二人からは見えないが、その中では確かに二人は繋がっている。
それを確かめるように再び唇を重ねて舌を絡ませあう。
「んんっ、むぅっ、うぅん!」
「んあっ、ふむっ、くぅん…」
上と下の二箇所から響く水音が密室の室内に響く。
その最中、ネギも自ら腰を突き上げ、アキラを刺激し始めた。
「ひゃあぁぁっ、せん…急に…そん、なぁ!」
突如来た刺激に思わず声を上げて、ネギにしがみつく。
ネギもまた、それに応えるようにアキラをしっかりと抱き締める。
「やはっ、ネギ、ネギィ!!」
「はっ、アキラさぁん…」
先生と呼ばず、名前だけで呼び始めるアキラ。
そのアキラを激しく突き上げるネギ。
先に達したのは…。
「はぁっ、もう…ダメ!イクぅぅ!!」
アキラのようだ。
突然声を上げたかと思いきや、体を震わせて絶頂する。
「うあっ、また…!」
しかしその途端襲ってきた締め付けに、ネギも再び絶頂へと達した。
本日二度目の中出しは、最初に負けないほどの量をアキラの中へと流し込んだ。
「あっ…はぁっ…はぁっ……」
脈を打って射精するネギ自身をその身に入れているアキラは、そのまま力無くネギの上に寝そべった。
「アキラさん…」
「ネギ…んっ」
互いを呼び合って、愛おしいようにキスする二人。
しかしほとぼりも冷めて落ち着いて考えると…。
着衣のまま事に至ったので、Yシャツは皺だらけ、おまけに雨と汗でほとんど透き通っている。
そしてこの結果、二人が弾き出した答えは…。
「ふぅ~、あったまる…」
とりあえずは風呂だった。
さすがにこの後、大浴場に行く勇気はなかったので部屋の風呂である。
「明日風邪引かないといいですけど…」
「あの、それよりも…」
妙にそわそわしているネギ。
見ると、股間のネギ自身が再び主張を始めていた。
「ふふっ、ネギのエッチ」
「こ、こんな状況じゃ誰だって…!」
こんな状況とは?
一言で言えば楓と入ったドラム缶風呂状態である。
ネギの背にはアキラの柔らかな胸が押し当てられ、しかもアキラの顔が自分の肩に乗っていてすぐ近くにある。
「ねぇ?ネギが良ければもう一回…」
耳元でそんなことを呟かれ、一気に顔に熱が篭るネギ。
しばし考えると、こっくりと頷く。
それを見て、アキラはネギ自身を掴む――ところでまさかの事態が起きた。
「ただいまー!!あれ?アキラ、誰か来てるの?」
何と裕奈が帰って来てしまった。
しかもネギの靴は玄関にあるので、すぐにアキラ以外の誰かがいることもバレた。
予想外の展開に、冷静なネギとアキラも慌てる。
こんなところを見られたらどうなるか、分かったものじゃない。
「大変!ど、どうしよう、ネギ?」
「そそそ、そんなこと聞かれても~!!」
完全に混乱する二人、そこへ騒がしいと思った裕奈が風呂場へ入って来てしまった。
「アキラ、そこにいる――「「あっ…」」。」
完全に沈黙する三人、果たしてどうなるのか?
最終更新:2012年01月31日 12:26