901 :リボンなナイト ◆aaJsVuiKdg:2007/12/22(土) 18:41:37 ID:ybNa4lSQ(8)
「メリー、クリスマス!!」
2003年12月24日、クラスパーティーの前に、女子寮で運動部4人組の部屋にお呼ばれしていたネギを
四発のクラッカーが出迎えた。
「ネギ君いらっしゃーい」
「さ、ささ、ネギ君」
まき絵と裕奈が促してネギを部屋に案内する。
「メリー、クリスマス」
恐らく今日何度聞くか分からないかけ声と共に、カチンとグラスが合わせられる。
ツリーとちょっとした装飾のされた部屋で、
ケーキはここではおいといて(多分クラスパーティーですごいのが来るだろうから)
手作りクッキーとスパークリングで他愛もない話が弾む。
「はーい、ネギくーんお待ちかねプレゼントタイムだよー♪」
裕奈がぱーっと両腕を広げて宣言した。
「なんでしょう、楽しみですねー」
ネギが言うが、いつもの脳天気に見えてもう一本飛んだハイテンション、
残りの三人が小さく頷く微妙な表情頬の色に気が付くには、彼はまだまだお子ちゃまだった。
四人が一度台所に引っ込んで、リビングにネギが取り残された。
タイマーでBGMが掛かった。
「真っ赤なおっはっなっのー、トナカイさーんーはー」
歌いながら台所からぴょこんと飛び出したのは、ミニスカサンタ衣装の裕奈だった。
「いっつもみーんーなーのーわーらーいもーのー」
同じく、まき絵が飛び出す。
「でもその年の、クリスマスの日」
亜子登場。
「サンタのおーじーさんはー、いーいまーしーたー」
アキラの伸びやかな歌声と共に、四人は歌いながらネギの周りを行進し始めた。
「皆さん、カワイイです」
いつの間にか取り囲まれたネギが、パチパチと手を叩く。
「ありがと」
歌い終わった裕奈がにっこり笑う。
「さあー、ネギ君お待ちかねプレゼントターイム♪」
裕奈の宣言に期待を隠さないネギの上で、ネギを囲んだ四人が手を重ねる。
ネギからは見えなかったが、暖房のせいばかりではなく赤みの差したその表情には決意とか一抹の不安、
その他の何かが複雑に入り組んでいた。
「はい、ネギ君」
裕奈がネギに見せたのは、四本のリボンだった。
「?」
「この中から一本選んで引っ張って」
「はい…」
きょとんとしていたネギが笑顔を見せて裕奈の言葉に従う。
確かにリボンの先はプレゼントだったが、リボンの先からリボンの掛かった箱が引きずられて来る
ネギの想像とは少々ちがっていた。
「きゃっ!」
ネギは一瞬誰の声か分からなかった。
聞いた事の無い可愛らしい声と共に、サンタ服が分解して裸同然の姿になったアキラがしゃがみ込む。
「きゃっ、アキラ」
「うわー、アキラ当たりやぁ」
まき絵と亜子が感嘆の声を上げる。
「あわわわわ、ゆ、ゆーなさん、これは…」
今ボクくしゃみしなかったよねと考えながら、ネギがうわずった声で言う。
「ゆ、ゆーなさん、もしかしてこれ、いじめですか?悪ふざけでも度が過ぎますよ」
必死に縮こまろうとするのが、却ってアキラの豊かな体格を際だたせる。
真っ赤な顔でうずくまるアキラを見て、ネギが精一杯毅然と言葉を発した。
「優しいんだね、ネギ君」
裕奈が、ふっと真面目な顔になって言った。
「違うよ、ネギ君」
優しく言った裕奈が、にかっと笑みを見せた。
「プレゼントはワ、タ、シ、って、ネギ君にはちょーっと早かったかなー」
パチンと右目をつぶって腰を曲げた裕奈が、ネギの目の前で人差し指を振って言った。
「早過ぎや…」
「あのね、ネギ君」
裕奈が話し始める。親しげだが、真面目な響きだった。
「夏休みとか色々あって、私たちみんな、ネギ君の事好きになっちゃったの。
まあ、親友同士友情と恋愛の葛藤とか修羅場とか青春一通り通り過ぎたんだけど、
どっちみちネギ君アスナとか本屋とかだし、それなら恨みっこなし、
特別な日の一時間だけ、私たちの中から代表一人だけネギ君にって」
裕奈は、何とか軽やかに話そうとしていた。
「だから、これから一時間だけ、アキラはネギ君のお姫様。
アキラにエッチな事しても、ネギ王子の思し召すまま。
ネギ君もそろそろ興味、あるんでしょこのこのー」
うつむくネギを裕奈が肘でつついた。
「ネギ君どんなエッチな事しても軽蔑したりとか誰かに喋ったり付き合ってとか責任取ってとか絶対言わない、
みんな、この一時間だけの夢のお話。
それが、ネギ君へのプレゼント。
それで、アキラはネギ君への思いを叶える。ネギ君の特別な女の子として選ばれる。
それが、アキラへのプレゼント。
聖なる夜の、一時間だけの魔法をお許し下さい、ネギ王子」
裕奈が、芝居がかった所作でネギの前にひざまずく。
その道化の声ににじむ悲しさを感じ取るには、ネギは子供過ぎた。
「じゃ、そゆ事でー」
立ち上がった裕奈が言った。
「頑張ってねアキラネギくーん」
何を頑張るのは本当に分かっているのかと言いたくなるまき絵の後ろで、亜子もにこにこ手を振ってる。
「外れ虫は退散たいさーん♪」
「ちょっ、ゆーな、さん…」
女子寮、朝倉の部屋。
「おっ、バッチリ」
まき絵と亜子を従えて部屋に入った裕奈が言う。
「当たり前でしょー、誰が仕掛けたと思ってるの?」
そう言う朝倉の前のモニターでは、全裸に極太リボンだけを巻いたアキラとネギがちょこんと隣り合わせに
座っている。
「照れてる照れてるー」
「真っ赤やなー」
言いながらまき絵と亜子がモニターの前に座る。
「こうでもしないとアキラ、私たちの保護者気取りで自分の気持ち、大事にしないんだもん。
それじゃ話進まないしさー。ありがとねザジさん」
裕奈の言葉に頷いたザジが、四本のリボンを掴む。
掴んで離した手の中には、途中で一本になった四本のリボンがあった。
「良かったの、亜子?」
まき絵が隣の亜子に声を掛ける。
「うん。ナギさんにもネギ君にもうち一杯勇気もらったし、あはは…」
亜子がサンタ服の袖で涙を拭った。
「私も、勇気もらった。でも、アキラなら…」
そう言って、まき絵はじっと前を見るが、ふと小さく振り返る。
「それよりも…」
部屋に取り残されたネギとアキラは、うつむいたまま横に並んで座っていた。
「あの、ごめんなさいネギ先生。
迷惑ですよね、こんなの。裕奈、悪ふざけが過ぎるから…」
「…僕の事が好きって言うのも、悪ふざけですか?」
笑顔を作って打ち切ろうとしたアキラは、真摯な顔で尋ねられて言葉を詰まらせた。
そして、首を横に振る。
「私は…ネギ先生の事が好き。
みんなの事もあったし、みんなみたいに熱烈に好きって訳じゃないって、だから黙っておこうって。
でも、本当は私、ネギ先生の事が大好きだった、どうしようもないぐらい」
「ゆーなさんの言う事、分かります。
アスナさんとかのどかさんの事とか、特別な感情なんだって。
でも、アキラさん綺麗で格好良くて優しくて、僕、アキラさんの事も好き、なんです。
この好きって言葉、何人もに使っちゃいけないんだって分かってるけど。
本当に一時間だけの魔法だったらって、そんなズルイ事考えて、少し自己嫌悪してます」
アキラがネギの両肩に手を置く。
顔を上げたネギの前で、アキラは優しい笑みを浮かべていた。
「魔法の時間にするもしないも、ネギ先生の思し召すまま。
私は、自分でそうするって決めた。ネギ先生が好きだから、後悔はしない」
そう言ったアキラの言葉には、決然としたものすら感じられた。
ネギの方を見たアキラが目を閉じ、顎を少し上げる。
そのシチュエーションをこの歳にして何度か経験しているネギは、その意味を理解していた。
誘われる様に、ネギはアキラと唇を重ねた。
“…アキラさんの唇、柔らかい…”
唇を離した二人が、照れ臭そうに笑って下を向く。
ネギの上目遣いに、中央で蝶結びにされたリボンからたっぷりはみ出す豊かな膨らみと深い谷間が
目から離れない。
「いいん、ですか?」
いけないいけないと言う声が頭の中にガンガン響くネギのかすれた声に、アキラは小さく頷く。
「あの、誰にも言わないって…」
口に出した途端、ネギはうつむいた。
今の一言で潔癖なまでに責任感の強いネギがどれほど自己嫌悪に陥っているか分かる。
男の性欲についてそれほどの知識がある訳ではないが、
自分たちが男を狂わせるぐらいの誘惑をしている事ぐらいはアキラも理解しているつもりだった。
「大丈夫、約束する」
アキラは、ネギの腕を取ってリボンに導こうとした。
こっくりと小さく頷いたネギが震える手をリボンに伸ばす。
「……だめえぇーーーーーーーっ!!」
二人がぎょっとして入口の方を見ると、そこにはミニスカサンタの裕奈が息を荒げて立っていた。
「裕奈、さん」
慌てて手を引っ込めたネギが目をぱちくりさせる。
そのネギの前で、裕奈の頬にぼろぼろと涙が伝う。
「…ごめん、ずるいよね、こんなの。
自分で面白がっといて、だから、バチ当たっちゃった、こんなに辛いなんて…」
アキラが小さく首を横に振る。
「違うよ。私が裕奈に甘えてた。明るく振る舞って背中押してくれる裕奈なら、
やれって言ってくれる裕奈なら大丈夫だろうって、裕奈、私に負けないぐらい好きだって知ってたのに。
ごめんね、裕奈」
「ごめん、アキラ」
「いいよ、裕奈。後は、ネギ君に…」
アキラの言葉に、裕奈が頷いた。
ネギの前に歩み寄った裕奈が、サンタ服から伸びるリボンを引く。
「ネギ君、裕奈の勇気、見てあげて」
後ろからアキラに言われて、ネギは目を覆った腕をずらす。
サンタ服は分解され、極太のリボンだけが裸身に絡み付いている。下はフンドシ状に
上は胸の真ん中だけ横一本にリボンが巻き付いて中央で蝶結びにされて大事なところだけを隠している。
裕奈が、真っ赤になったネギの前で片膝を付いた。
「私のプレゼント、ネギ君もらってくれる?」
裕奈が、涙の跡が残る顔に笑顔を作り、胸のリボンの端を差し出してネギに言った。
「深く考えなくてもいいの。パーティー、お祭りなんだから。
ネギ君が楽しんでくれればそれで…」
裕奈が努めて明るく言った。だが、その笑顔の裏の決意は、今度こそネギにも感じ取られた。
「え?」
裕奈がぐいと引き寄せられる。
裕奈を引き寄せたネギが、唇を重ねしっかりと裕奈を抱き留めていた。
“…結構、逞しいネギ君…”
「ネギ、君」
「僕だけ楽しむなんて、嫌です。
僕は、裕奈さんの事、大好きです。
裕奈さんの事もアキラさんの事もまき絵さん亜子さんアスナさんのどかさん…
特別な好きって、そんなに一杯使っちゃいけないって分かってます。
でも、今は真剣に裕奈さんの事が好きです。裕奈さんの事が大好きだから、真剣にそうしたいんです。
いいですね?」
「嬉しい。すっごく、嬉しい」
笑顔で答えた裕奈の頬には一筋涙が伝っていた。
改めて、ネギは前を見てリボンを手に取ったネギは、少し気圧されていた。
巻かれたリボンをアクセントに、どんと弾ける様にアピールする双つの膨らみがネギを圧倒していた。
思春期真っ盛りの少女たちのど真ん中に放り込まれてもうすぐ一年、
もう無邪気なお子ちゃまではいられなかったネギの目の前に、無防備な甘い実がたわわに実っている。
誰も見ていないのならもぎ取って思う存分むしゃぶりつきたい、でも、それは本当はいけない事。
それでも、裕奈の想いと、そして、それは自分の欲望なのだと受け容れる覚悟が出来た。
ごくりと息を呑んだネギが、思い切って目の前で蝶結びにされたリボンを引っ張った。
「さ、どうするの、ネギ君?」
一歩を踏み出したはいいが、チラチラと横目で見ているだけのネギを前にして、
いつもの調子が戻って来た裕奈が腕組みして不敵なまでの口調で言った。
「ほーら、ネギ君、見たかったんでしょー、またおっきくなったんだよー」
腕組みした腕に挟んで寄せた谷間をネギに近づけながら、裕奈が挑発を続ける。
「触り、ますよ」
「どーぞ、ネギ君♪」
裕奈がぱっと腕を広げ、ネギが両手で正面から鷲掴みにした。
無言で裕奈の膨らみを揉みしだいていたネギが、今度は裕奈の胸に顔を埋めた。
「キャハハハハ、くすぐったいネギくーん。ネギ君おっぱい好き?」
「柔らかくてあったかくていい匂い…」
ネギが裕奈の乳房に頬摺りしながら答えた。
そのありさまを見下ろした裕奈は、いつしかネギの髪の毛を解き、静かに撫でていた。
「ねえ、ネギ君」
「はい」
「じゃあさ、アキラのおっぱいも試してみない?アキラ待ってるよ」
自分が食い入る様に見ていた事に気付いたアキラが、ハッとそっぽを向いた。
「ままま、待って下さい。裕奈さん、二人の女の人とそんな、その…」
「それじゃあネギ君は、今、先生は教え子の、それも中学生に何してたのかなぁ?
お子ちゃま先生教え子の中学生のおっぱいもみもみすりすりって」
裕奈の言葉に、ネギの顔からさーっと血の気が引く。
「脅したりしないよ、言わないって言ったら誰にも言わないんだから。
でも、アキラだけ見てるだけってかわいそでしょ。ね、ネギ君。アキラのおっぱいも気持ちいーんだよ」
「な、なんで知ってるんですか?」
「それが女子校ってモンなのよ」
裕奈がにかっと笑った。
アキラを見たネギと、照れ臭そうに上目遣いのアキラの目が合った。
そのアキラの目は、もう嫌がっている様には見えない、期待すらかいま見えた。
「あの。アキラさん、よろしくお願いします」
「こちらこそ」
にじり寄ったネギに馬鹿丁重に言われてアキラも馬鹿丁寧に返答していた。
今年少し慣れた手つきでするするとリボンを解き、アキラの乳房を完全に露出させる。
そうして、ネギは、失礼だと思いながらもつい前後を見比べてしまう。
「アキラのおっぱい綺麗でしょー」
「はい、すごく」
羞恥心と闘いながら手を後ろで組み目を閉じてぷるぷる震えるアキラを前に、ネギの答えはあくまで素直だった。
実際、その見事な上背に負けない豊かな膨らみは、スポーツ少女らしくまるで緩みを見せずに
ネギを圧倒しようとする。
「いっ」
乳房を掴まれたアキラが声を上げた。
「あっ、アキラさん?」
「いいの、おっぱいは女性の敏感な所だから、優しく、ね」
アキラが優しく諭す。ここは気丈だった。
実は裕奈も力任せのネギの掌に当初苦痛を覚えていたが、
今、ネギを逃したくないと言う気持ちが勝って口に出せなかった。
「ごめんなさい」
しかし、ネギの天性の器用さは、すぐに柔らかな膨らみを繊細に扱う事の味わいを見つけ出していた。
又、ネギはアキラの乳房にも顔を埋め、頬を擦り付ける。
今、ネギが溺れている裕奈とアキラは、どちらも豊かで柔らかく、弾力に溢れる乳房を持っている。
だが、二人は違う。どこをどうとも言えないが全然違う事はネギにも分かる。
それでも、ネギにとって二人とも最高に温かく、気持ちよかった。
自らの豊かな膨らみにネギの顔を埋め、静かにネギの髪の毛を撫でるアキラの姿は、
まるで観音様の様に裕奈の言葉を失わせた。
だが、それが少々しゃくに障った、それに、このままでは物事が進まない事に気付いた裕奈は
思い付く事があった。
「ネギ君、おっぱい好きなんだ。まるで赤ちゃんでしゅねー」
ネギが思わず振り返る。
「どうせならさ、アキラのおっぱいちゅうちゅうしたら?アキラも喜ぶよ」
少し戸惑った表情でネギが上目遣いにアキラを見ると、アキラは優しく苦笑していた。
アキラの、豊かに盛り上がる右の胸をネギは凝視する。そして、その頂きで尖る蕾にキスする様に吸い付いた。
「あんっ」
強く吸われた時、アキラは女の声を漏らした。
ネギは、右手がチャンスを逃している事を思い出した。
いつもだったら絶対許されない事、紳士としてやってはいけない事と言うまでもなく自制している、
空いている左の乳房をネギの右手が掴む。
右手でアキラの豊かな膨らみの弾力、柔らかさを存分に楽しみながら、
ちゅうちゅうと無心に乳首に吸い付いている、そんなネギを眺めていた裕奈がじゅるりと腕で口元を拭った。
その内、アキラの声が段々と熱くなっていく、ネギの天性の器用さと勘、
サウザンド・マスターの女たらしの血統はアキラの声の意味と方向性を正確に本能に反映させ、
ネギの全身の動きをその結論へと導いていった。
「あっ、ちょっ、ネギ君っ、あっ、あ…」
「マジ?…パイオツだけでイカセちゃったって…」
朝倉が息を呑んだ隣では、亜子がサンタのミニスカに手を入れ、くうっとうめいて体を折る所だった。
数秒前に同じ情態になっていたまき絵は、スカートの裾をぎゅっと握ってモニターを凝視している。
「あっ、ネギ先生ちょっ、あっ、いっ、ああっ」
「?アキラさん、アキラさん?」
ネギが慌てて対面に座るアキラを抱き留める。全身の力が脱けたアキラはずしんと重い。
上を向いたネギは、ごくりと息を呑んだ。
黒髪をざんばらに乱し、真っ赤な顔で荒い息を吐くアキラの顔は、日本語で言えば淫ら、
ネギに今までにない女性への感覚をもたらす、見てはいけない様な見たい様な生の女を表現していた。
「ご、ごめんネギ先生、今、すごく気持ちよくて…」
「気持ちいい?本当に、気持ちよかったんですか」
「は、はい」
「そうですか、気持ちよかったんですか、良かった」
「えっ、あっ、ちょっ…」
「マジ?…パイオツだけでイカセちゃったって…」
朝倉が息を呑んだ隣では、亜子がサンタのミニスカに手を入れ、くうっとうめいて体を折る所だった。
数秒前に同じ情態になっていたまき絵は、スカートの裾をぎゅっと握ってモニターを凝視している。
「えー加減にせっちゅうの」
少し辛そうに片目を閉じた朝倉が、服の上からこちらも結構豊かな乳房を右手で、
何かうずく様な縮まる様なスカートの中央を左手でぎゅっと握った。
「アキラさん、アキラさんっ!?」
ネギがだらりと後ろに伸びたアキラをぐらぐら揺さぶる。
「あー、ネギ君、アキラ大丈夫だと思うから。
それに、さっきとおんなじ事になったら、今度こそアキラ腹上死だろうし。
それよりネギ君、そろそろ私も、お、ね、が、い」
「ああ、そうでした…」
「ひどーい、ネギ君アキラのおっぱいに夢中でゆーなの事忘れてたんだー」
「ごっ、ごめんなさいっ」
部屋の中で明るい掛け合いが続く。だが、それは裕奈が、
照れと不安を押し殺しながら自分の役回りとして増幅させたキャラだと言う事はみんな分かっていた。
「ほれほれ、アキラに負けてないでしょー」
又グラビアポーズで迫る裕奈ににじり寄ろうとして、ネギが少し顔をしかめた。
それを見た裕奈に、にやっと笑みが浮かぶ。
最終更新:2012年01月31日 12:28