82 :飲酒運転 :sage :2006/12/04(月) 00:44:28 ID:v7WWgBcm(2)
この日、刹那と木乃香は麻帆良学園から外に出ていた。
普段、麻帆良学園の学生は麻帆良から出ることはないので木乃香は少しはしゃいでいた。
しかし、木乃香がはしゃいでいた理由は麻帆良より外に久しぶりに出たという事だけでは無かった。
刹那と二人きりで買い物ができるからだ。
しかし、刹那は学園の結界から木乃香が出ては危険な事があるかも知れないという事で一緒に買い物に来ていた。
刹那は何度か木乃香を説得したが全くの無意味だった。
「ふぅ・・・・」
思わずため息が刹那からもれた。
「どうしたん、せっちゃん?楽しないん?」
木乃香が刹那に少し悲しそうな目で聞いた。
「っあ!いや、別にそんな事は・・・・」
少し笑顔を作り刹那はに答えた。
「ほか。なら、よかったわぁ」
と木乃香は満面の笑みを浮かべる。
実際、刹那は楽しくないわけではなかった。
しかし、今こうして話している時も誰かが大切なお嬢様を狙っていると思うと気が気では無かった。
麻帆良の外に出て、木乃香は自分の買い物も忘れてはしゃいでいた。
途中でソフトクリームを買って刹那と一緒に公園のベンチに座り食べたり腕を組んで歩いたりと同性という事を除けば恋人同士のような事をしたりした。
刹那もそんな木乃香に思わず任務を忘れて楽しんでいた。
そして、木乃香は当初の目的である買い物をしようとすした。
しかし、木乃香が目当ての物は中々売っていないのか、麻帆良から結構遠くまで出て来てしまった。
しかも、探しているうちに夜になってしまい、帰らなくてはいけなくなった。
「はぁ、ゴメンな。せっちゃん。うちの買い物に付き合ってもうたのに何も買わんで・・・・」
刹那は木乃香の言葉を否定した。
木乃香と二人でいる時間は、実際に楽しくあった。
「んー、ならええけど・・・・」
少し申し訳ないと言わんばかりに木乃香は言った。
しばらく二人は無言で歩いていた。
すると、前方に駅が見えてきた。
「お嬢様、もう少しで電車が来ます。少し急ぎましょう」
「ホンマやなぁ。じゃあちょっと走ろか?」
刹那が少し慌てた口調で言うのに対し木乃香は本人としては慌てているのだろうが他人が見るとその場に合わぬおっとりとした口調で言った。
「ええ」
刹那が木乃香の言葉に頷くと、木乃香の手を握り走り始めた。
改札口を通り、駅のホームまで刹那達は一気に駆け抜けた。
ホームに着いた時、ちょうど電車が来て客が乗り込もうとしている所だった。
「ふぅ、間に合った」
「はぁはぁ、せっちゃん急ぎ過ぎや」
木乃香が肩で息をしながら言った。
「ああっ!お嬢様すみません!」
その姿を見て刹那は周囲に人が居る事も構わず深々と頭を下げた。
「えーって、別に」
木乃香は笑顔でそれに答えた。
「ありがとうございます」
そんなやり取りをしていて電車に乗るのを忘れ、二人の背後には行列が出来ていた。
刹那はしまったという表情で電車の中へ木乃香と入っていった。
ちょうど席が一人分空いていたので刹那はその席を木乃香に譲った。
「せっちゃん、うち少し寝るけど、ええ?」
木乃香は瞼を重そうにしながら言った。
「構いませんよ。麻帆良に着いたら起こしますね」
快く刹那はこれを了承した。
「ありがと、せっちゃん・・・・」
よほど疲れていたのだろうか。
木乃香はそう言い終えると寝てしまった。
しばらくして人も段々と増えてきて、刹那は木乃香の席に近いドア側に立っていた。
電車はもう大混雑であった。
更にしばらくして、電車が発車するとの放送が入り扉が閉じた。
電車が動き出してすぐに、刹那の後ろにいた男が刹那の尻を触ってきた。
最初はたまたま触れただけだろうと気にしなかった刹那だが、男は段々と尻を撫でる様になってきた。
これは痴漢だと察し、刹那は手首を捻り上げて警察に突き出してやろうと思い、男の手首を掴んだ。
すると、男は刹那の耳元で囁いた。
「抵抗しないほうがいいよ。僕は集団で痴漢をするんだ」
それがどうしたと刹那は手首を掴む手に力を込めた。
「今、僕の仲間が君のお友達の所にいる。抵抗したら君のお友達が大変な事になるかもね」
男がそう言った瞬間、刹那は男の手首を放し木乃香の方を見た。
すると、木乃香の隣に座っている男木乃香の肩に腕を回していた。
「お嬢様から手を離させろ」
刹那は男を睨みつけ言った。
「君がおとなしくしていればね」
男は自由になった手を刹那の尻に這わせながら言った。
今この状況で刹那にとっての最善の方法は抵抗をせず麻帆良に着くまでおとなしく嬲られる事だった。
刹那自身にはこれ以上とない屈辱だがもし木乃香を守りきれない事を思えば断然自分の身を犠牲にする方がマシだった。
刹那は自分の尻をずっと触っている男を睨み付けながらも耐えた。
男に尻を揉まれたりしながらも刹那は木乃香の為と時折木乃香の何も知らぬ無垢な寝顔を見て心を保った。
すると今まで布越しで触っていた男の手がスカートを捲くり上げて、パンツの中に入って来た。
「っひ!!」
刹那は思わず短く悲鳴を上げてしまった。
「かわいい声で鳴くね」
耳元で男に囁かれ刹那は顔を赤くしてしまった。
もう声を上げまいと刹那は奥歯を噛み締め唇を結んだ。
男は刹那のそんな反応を見て、ちょっとした加虐心が湧いてきた。
直に刹那の尻を揉んでいた手を少しずつ尻の谷間に沈めていき、肛門付近を指で撫で始めた。
そして肛門に男の指が触れた瞬間、刹那は体を強張らせ目をギュッと閉じ少し震え始めた。
男は調子に乗って肛門に指を入れようとしたが、刹那の肛門に自然と力が入り男の指の侵入を拒んだ。
それでも無理矢理に男は指をねじ込んだ。
「ん・・・・」
少し刹那の声が漏れた。
男はそのまま力任せに刹那の肛門に指を更に深くねじ込んだ。
そして、指がこれ以上入らないという所で男は指を抜いた。
男は更に刹那のパンツからも手を抜いて肛門に入れていた指を立てて刹那の眼前へ手を移動させた。
「君の肛門は酷く臭いね」
肛門が臭いのは当たり前だが年頃の女の子が見知らぬ男にこんなことを言われて、恥ずかしくないわけがなかった。
刹那は声を殺して泣き出してしまったのだ。
最終更新:2012年01月31日 12:48