231 :ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :sage :2007/02/14(水) 23:52:40 ID:aU/S32xj(6)
【魔法先生ネギま! 165時間目 マジカル悪戯魂その②OtherSide】
妻妾同衾――――。
読んで字のごとく、妻と妾が同衾することをあらわした四字熟語である。
平たく言うなら3P。
噛み砕いて言うならハーレムルート。
どちらかというと貞操観念の強い方と思える宮崎のどかの表層心理にこの考えがあったのは、
……やはり本の虫であるのどかが耳年増であるということの証明であると言えた。
ネギと夕映、そして自分との三角関係に思い悩みながら
アーティファクト『いどのえにっき』を開いたのどかの目に飛び込んできたのは、その四字。
自身の中に潜んでいたに相違ないその淫靡な折衷案に、顔を真っ赤にして当惑するのどか。
そしてそれを、よりにもよって背後から。最も見られてはいけないであろう友人、
早乙女ハルナその人に見つかってしまったのであった。
慌てるのどかに対してハルナが突きつけた質問は――、
「ところで妻妾ってこの場合、どっちが妻なん?」
――と、いうものであった。
「え、……妻と、め、妾……?」
意味が良く分かっていないかのように目を点にするのどか。
「まあ、そこで『自分が妻!』って言えないのがあんたらしいとこだけどねー♪」
「え、えっ、妻!? えっ!?」
ハルナはくくく、と噛み殺した笑いでいやらしげな目を向ける。
そしてそのまま一層当惑を深めるのどかに対し、ビシッと指を突きつけた。
「しかし甘い! ここでいつもの私ならあんたが妻になるべく発破をかけるところだけど!
――今日は一味違うわ!!」
「何が違うアルかー?」
「さあなー」
既に観客と化している古韮とカモを尻目に、一人大立ち回りをするハルナ。
蛇ににらまれた蛙のように金縛り状態ののどかを洗脳するかのように目を覗き込むと、
芝居がかった手つきで眼鏡を持ち上げる。
そして――明らかに常軌を逸した目つきでこう、語った。
「ネギ先生を妻に、夕映を妾にしちゃいなさい」
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「ひっ――、あ、ぁぁぁっ……!」
引き攣るような悲鳴。押し殺した痛みの声が響く。
ベッドの上に組み伏せられているのは、ネギであった。
普段後頭部でまとめている髪の毛は解かれ、
男の子にしては少し長めの髪が身体の動きに合わせて宙を泳ぐ。
その姿に纏うものは、いつもの眼鏡以外に何一つなく。
ネギはその裸身を曝け出し――そして、暴虐に喘いでいた。
四つんばいの状態から力任せに上半身をシーツに押し付けられ、腰だけを高く上げた格好。
肉付きの浅い少年の裸身は汗に塗れ、一種異様な淫猥さを醸し出していた。
おねだりをする格好にさえ見える浅ましい姿で、背後からがくがくと揺さ振られている。
揺さ振りの中心となっていたのは、ネギのお尻の穴。
そこに、凶悪な逸物が容赦なく突き込まれ、相手のことを考えずに抽送を繰り返していた。
瞑った目の奥にスパークが走る。
ネギは満足に言葉を出すことも出来なくなっていたが、必死に肩越しに振り返ると――、
自身に陵辱を繰り返すその「少女」に、懇願の泣き顔を向ける。
「あぅ……っ! っ! ひぐ……! や、やめてくださ……っ、のどかさん……!」
――なぜか。
担任教師であるネギを肛孔陵辱の憂き目に合わせていたのは――宮崎のどかであった。
まだ発育の遅い胸も、お尻もそのまま。
ただ股間にビキビキと血管の浮いた陰茎を携えて、一心不乱に腰を動かし続けている。
いつもは顔を隠すように下げられている前髪は脇に退けられていた。
物怖じしている瞳ではないどこか蟲惑的な視線に、口元には不敵な笑み。
「の、のどかさ――……あひっ!?」
尚も言い募るネギを黙らせるように、腰を深くへと打ち込む。
ずぶぶぶっ……!!
ネギの腰にしっかりと両手を添え、ぐりぐりと陰茎を捻じ込んでいった。
亀頭がこれ以上は先へ進めない――、と分かるところまで念入りに。
「あ……ぁ、ぁ……!!」
本来、出すためだけに使うはずの場所から無理矢理入れられるという苦しみはいかばかりか。
結合部からはそれでも僅かばかりの腸液が染み出してきてはいたが、
それも痛みを和らげてくれるには至らず。
しかしのどかの動きだけは助けるという皮肉なこととなってしまっていた。
そうして。
それまで無口でネギの肛門を犯し続けていたのどかが、初めてその口を開いた。
「ネギせん、せー……ネギ先生に、私のお嫁さんになって欲しいんです。
およめさん、にー…………」
どこか、夢を見ているようにふわふわとした口調で、熱い吐息を吐く。
上気した頬、肌は桜色に染まっている。
小さな胸の頂点で、小粒の乳首が恥ずかしげに隆起していた。
まだ性への目覚めが薄いネギでも、こんな状態で迫られたならばもしや……というほどに
扇情的な様子であった。
――しかし惜しむらくは、既に無理矢理その想い人を征服している最中であるということか。
のどかは、その可憐な風貌に似合わぬ剛直をもってネギを「妻」役としていた。
ぐじゅっ……! ずぶっ! ぶぢゅっ!
「はひっ、ひぎ、あっ……!」
「ちょっとずつ……きもちよくなってきました、ネギせんせー……?」
腸液の分泌が徐々に増えだし、同時にのどかのペニスからも先走りが迸ったのであろう。
それまで乾いたゴムを擦ったような音しかたてていなかった結合部が、
あからさまに卑猥な粘着音を立てだした。
そしてそれと同時に、のどかの腰の動きも速度を増していく。
ひとしきり肛孔を突きまくり、もう腰を押さえなくてもピストン運動が出来る――と悟ったか。
のどかの手はネギの全身へと伸びていくこととなった。
手始めにネギの尻たぶを鷲づかみにして力いっぱいに開き、
陰茎が埋まって皺の伸びたネギの肛門の周囲を指先でこちょこちょと愛撫する。
背筋から脇腹、肋骨の隙間をなぞるように撫で上げつつも乳首を挟んで転がしてみたり。
また、ふとネギが男であると思い返したかのようにネギ自身の陰茎に手を添えたり、
その下の陰嚢を揉みしだいたりもした。
「っ! ……! はぁっ、ぁ……!!」
それまでは痛みに耐えていれば良かったネギが、加速度的に全身から湧き上がる悦楽に戸惑う。
先ほどから掘られっぱなしの尻穴もそうであるが、
のどかに触れられた至る所から噴き出てくる感覚が少しずつではあるが変わってきたのである。
(そ、そんな、ハズ……!)
そんな訳がない、何かの間違いだ――……、
そう自身に言い聞かせようとしたネギの意思を打ち砕いたのは、他ならぬ自身の怒張。
最初は縮こまっていたはずのそれが、今や地上に杭を打ち立てんとする程に硬く勃起していた。
がくがくと前後左右に揺さぶられて尻穴を犯されるのに合わせて、
まだ剥けきっていないネギのペニスの先から先走りの透明な液が迸ってシーツを汚す。
「あう、っ! ぅあぁぁ!! ひっ!」
気色ばんで来たネギの声色に、のどかが嬉しそうに聞き耳を立てる。
そうして上体を倒すと、まだ小さな胸をネギの背中に擦り付けながら耳元で囁いた。
「せんせーも準備、出来たみたいですね……。
それじゃあ、一緒に妾さんのところに……行きましょう――……?」
「……めか、け……?」
ネギが聞き返す暇も惜しむように、
のどかは少女にあるまじき膂力で四つんばいのネギの上体を抱えあげた。
ぐん…………っ!!
「ひぃっ――!!」
そしてそのまま、今度は両脚を広げて――立ち上がる。
背後から抱えあげる形、幼児が小便をさせられるときのような格好で軽々と持ち上げられるネギ。
もちろん、その肛門にはのどかの勃起を深々と咥え込んだまま。
そのすぐ上では、ネギ自身の勃起が天を衝いた上体のままで。
ぎしぎしとベッドのスプリングを揺らしながら、移動させられる。
「やっ、こ、こんなっ……!」
羞恥に赤面するネギの耳たぶを食み、耳朶に舌先を潜り込ませ。
のどかはその格好のまま、――隣のベッドへと歩を進めた。
ネギはそこで眼と、感覚を疑った。
これだけ近くに居ながらどうして――今の今まで、隣にベッドがあったことにも、
『隣に自分の生徒がもう一人いたことにさえ』気付かなかったのかと。
隣……であろうベッドに寝かされて……? いたのは、綾瀬夕映であった。
疑問系であるのは、寝かされているというには些か苦しげな形――、
いわゆる「まんぐりがえし」の形であったためである。
縄などで縛り付けられているわけでもないのに、夕映はその体勢から動こうともしない。
否、動けないのか――。
自身がまるでのどかに逆らえないことや、説明のつかないのどかの力などが思い出される。
と、そんなネギの思考を断ち切るように夕映が悲痛な声を上げた。
「すっ……、すぐに自由にするですのどか! こんなことをしても……誰も、幸せになど……!」
「黙って」
ぴしゃり、と。
煩い子供を躾けるように、のどかの一声に応じて声を止める夕映。
その顔に浮かんだのは本能的な恐怖に似た何か。
「…………っ」
額に大粒の汗を垂らしながら、夕映は目を見開いて凝固する。
自らの脚越しに、親友と――共通の想い人に、僅かに和毛の生えかけたばかりの恥部と、
排泄孔さえも晒しながら。
その格好を見下すようにして、のどかは言い放った。
「――妾は妾らしく、一番弱い立場でいたらいいと思うの。ね? ゆえ……」
つづく
最終更新:2012年01月31日 12:49