694 :Z-xp03 :sage :2007/05/10(木) 08:18:47 ID:SBanjtKB(7)
夏休みに入ったとある日の昼下がり、ネギは走っていた。
別に修行というわけでは無い、逃げているのだ、エヴァや明日菜からではなくてネギの追っかけから。
学園祭以来、取材陣はある程度落ち着いてくれたものの、生徒達は中々落ち着いてくれない。
「助けてー!!」
助けを呼んでみたがその状況で助ける度胸のある人はそうそういない。
とりあえず他の人に迷惑かけたくないので誰もいない学校の方へ向かう。
しかし以前学校に逃げ込んだときは見つかってしまった(単行本2巻15時間目参照)ので学校には入りたくない。
そういうわけで逃げ込んだのは体育館、体の小さいネギには隠れるところが大量にあるのでいいかもしれない。
そう思って体育館に入ると、そこにはフリースローをしている裕奈がいた。
「ゆーなさん?」
「え?あ!ネギ君、何でここにいるの?」
「え?何でって・・あー!そうだ!追っかけられているんだった!!」
知っている人がいたので一瞬忘れていたが、ここには逃げ込んで来たのだ。
「わー!どうしよう、どうしよう!!」
「ネギ君、こっち!」
そう言って裕奈がネギを連れ込んだのは女子更衣室。
「えぇー!?ちょっ、逃げるためとは言えそこは!!」
「そんなこと言っている暇ないでしょ!ほらっ、早く!!」
何だかんだで更衣室に連れ込まれて裕奈のロッカーに押し込まれるネギ。
すると突然裕奈はロッカーを開けたまま着替えを始める。
「えっ!?ゆーなさん、何を!」
「しっ!静かに!!」
裕奈の言葉に口と目を手で覆うネギ。
そこにネギを追っかけて来た女子生徒達がやって来た。
「ねぇ!そこの人!子供先生見なかった?」
「え?子供先生?う~ん・・見てないよ。」
「そう!ありがと!みんな、次行くよ!!」
裕奈が扉を開けっぱなしで着替えをしていたおかげか、ロッカーの中を調べること無く引き上げていった。
みんなが出て行ったことを確認すると裕奈はネギを呼ぶ。
「ネギ君、もう大丈夫だよ。」
「は、はい・・。」
ネギはロッカーから出てきたが、まだ目を隠している。
裕奈はその様子に笑みを浮かべて現状を教える。
「大丈夫だよ、ちゃんと服着てるから。」
「は、はぁ・・。」
そう言われてネギが手をどけて目を開くとバスケのユニフォーム姿の裕奈がいた。
「安心した?」
「え、えぇ・・。」
「それとも何?ちょっと期待してた?」
「な、何をですかー!!」
「アハハ、ネギ君顔真っ赤~。」
笑う裕奈に焦って反論するネギ、傍目にはふざけあっている姉弟にしか見えない。
「もう!ふざけないでくださいよ!」
「ゴメン、ゴメン。でも相変らず凄い人気だね。」
「僕としてはちょっと困っているんですけどね・・。」
頭を掻いて苦笑いするネギをじぃっと見つめる裕奈。
「ホント・・・凄いよね・・。」
「はい?」
「ネギ君って初めて会った時は頼りなさそうでちょっと心配だったけど今は全然違うね・・。」
「そ、そうですか?」
「うん・・茶々丸さんと戦った時も・・武道大会の時も・・学園全体イベントの時も・・すごくかっこよく見えた。」
そう言いながらも寂しそうな表情をする裕奈にネギは少し心配になる。
「もう・・私なんかじゃ手は届かないかな?」
「ゆーなさん?」
「ネギ君はどんどん強くなって、頼りがいも出てきた・・私なんかじゃ・・ネギ君の隣にはいられないのかな?」
「何を・・。」
「何で!」
裕奈はネギの腕を掴んで、声を上げたのでネギも一瞬たじろぐ。
「何でネギ君は・・そんなに遠くに行っちゃったの?もっと近くて・・すぐ手が触れる位だと思っていたのに・・。」
そのまま膝を床に着き、ネギの胸元に額を着けて涙をこぼす裕奈。
ネギは今までの裕奈からは考えられない状況に驚いていた。
いつも明るく、活発な彼女と違う、ネギの頭の中もそんな考えが支配しようとしている。
ネギは裕奈の体に手を回してそのまま強く抱き締める。
突然のことに今度は裕奈が驚く。
「ネギ君・・?」
「大丈夫ですよ・・僕はここにいます・・ゆーなさんのすぐ傍に・・。」
「で、でも・・・。」
「それに・・こんな裕奈さん・・僕の好きな裕奈さんじゃありませんよ・・。」
「えぇ・・・。」
極自然にさりげなく好きだなんて言われて裕奈は言葉を失う。
「僕は遠くになんか行きません、裕奈さんが立ち止まるなら戻って来て引っ張って行きます。」
「ネギ・・君・・。」
「僕からお願いします、先生と生徒なんか関係無く、ずっと・・僕の隣に居てください。」
「・・・!」
ネギからの告白に一瞬困惑するが、すぐに嬉しさが裕奈を支配する。
服の袖を強く握り締めて今度は嬉し涙を流す。
ネギはそっと体を離して裕奈の涙を拭い取る
裕奈は今出来る最高の笑顔でネギに答えた。
「私も・・・大好き・・ネギ君・・。」
「・・・ありがとうございます。」
二人はそのまましばらく見詰め合い、やがて・・唇を重ねた。
それからどれくらい経ったのだろう、二人はまだ更衣室にいる。
先ほどのキスとは違う、激しく舌を絡ませて互いを求め合う。
長く続いたキスが名残惜しそうに透明な糸で繋がったまま離れる。
ネギは近くの長イスに裕奈を寝かせてユニフォームと下着を首元にずらす。
最近大きさを増した裕奈の胸が揺れてネギの前に現れた。
「ふわ・・。」
「ふふふ・・驚いた?ネギ君のこと考えるようになってから大きくなったんだよ。」
「うぇ・・えぇ・・。」
「ネギ君は大きい胸・・・好き?」
「・・はい!」
裕奈の首をかしげて聞く仕草と腕を寄せて大きさを強調する胸にネギは正直に答える。
何だかんだ言ってもネギも漢である。
「じゃあ・・触って・・。」
その言葉にネギは自分の小さな手に収まりきらない裕奈の胸を揉みしだく。
最初は力加減がわからず力を入れてしまうが、それも徐々に優しくなっていく。
「やっ・・はぁ・・・はぁん・・。」
「はぁ・・はぁ・・裕奈・・さん・・。」
いつの間にか呼び方が変わったネギ。
こんな雰囲気で今までのような呼び方は失礼と思う以上に、裕奈の事を一人の恋人として見ているからだろう。
ネギは触るだけには飽き足らず、片方の胸の突起を口に含み、舐めたり吸ったりする。
「ひゃっ・・やはっ・・ネギ君・・上手すぎ・・。」
「んはぁ・・だって・・裕奈さんに気持ちよくなってもらいたくて・・。」
「それは・・ありがたいけど・・うぅんっ・・はぁ・・私だけは・・いや・・ネギ君も・・。」
そう言ってネギの顔を自分の顔の位置まで引っ張り上げて再び唇を重ねる。
しかしその間もネギは裕奈の胸への愛撫を怠ることなく続ける。
また、裕奈も手をネギの股間の膨張している部分に持っていく。
「ひゅうぃ・・んんむ・・むぅ・・。」
ズボンの上から触っただけでもネギは反応する。
裕奈はズボンのチャックを開け、下着をずらして直に触ってみる。
(うわ~、ネギ君のもうこんなになってる・・しかもけっこう・・。)
ネギのモノの状態を知って改めて自分のしていることに顔が熱くなる裕奈。
そのままネギのモノを引きずり出すとネギと唇を離す。
ネギは何をするのか分からないままイスに座らせられる。
裕奈は逆にイスから降りて膝を着いてネギのモノを片手で扱く。
「んっ・・ひゃ・・あ・・。」
「どう?ネギ君。」
「は・・はい・・とても良いです・・。」
「ふふふ・・でもまだこれからだよ・・。」
裕奈は一旦手を放して自分の胸を持つ。
ネギはクエスチョンマークを浮かべながら見ていると裕奈は自分の胸でネギのモノを挟んで扱き始めた。
「ひゃあっ・・・はっ・・ふぁ・・。」
手とはまったく違う柔らかさと暖かさにネギは快感に身を任せる。
また裕奈も自分のしていることに夢中になっている。
ネギのモノの先端を口に含んで舐め回しながら胸でネギのモノを挟んで扱く。
口と胸の間にあるユニフォームにも良い感じに擦れてネギは早くも限界が近くなる。
「はぁ・・はっ・・裕奈さん・・僕・・もう・・。」
「んふっ・・ぷぁ・・いいよ・・好きなだけ・・出して・・。」
「ふぁっ・・ダメです・・もう・・っつあぁぁっぁぁぁ!!」
「んぐっ・・ぐうぅ・・かはっ・・はぁ・・はぁ・・。」
ネギの叫ぶような声と共に大量の精液が放出される。
裕奈は口内に収めようとしたが、勢い良く出てきた精液を受け止めきれず、途中で口を離した。
結果、口内に入らなかった分が裕奈の顔や胸、ネギが首元にずらしたユニフォームに降りかかる。
それでも口に入った分は飲み込む裕奈にネギは声を掛ける。
「裕奈さん・・そんな・・無理して飲まなくても・・。」
「・・だってネギ君のだもん・・ダメって言われても飲みたいよ・・。」
そう言って陶酔した目で自分を見る裕奈にネギのモノはすぐに復活する。
裕奈はそれを見て微笑むと着ている衣服を全て脱ぎ捨ててネギ横に座って足を広げる。
「ほら、ネギ君。私のココ見て・・。」
足をM字に開いた裕奈の股間からは透明な愛液が溢れ出している。
「ネギ君の舐めてたらこうなったんだから・・責任取って・・。」
「は、はい・・。」
ネギは裕奈の性器に顔を近づけ、両手の指で少しだけ広げて舌を這わす。
「んっ・・。」
裕奈は瞬間的に電流が流れたような感覚に襲われるが、それも一瞬。
ネギが舐め回したり、秘穴に舌を押し込んだりとするたびに断続的に裕奈の頭に電流が流れる。
「や・・あっ・・ネギ君・・本当に・・初めて?」
「はぁ・・はい・・。」
「んくっ・・でも・・とてもそうには・・ひゃう!」
「ピチャ・・さっきも言った通り・・裕奈さんに気持ちよくなってもらえるようにやっている・・だけです・・。」
そう言って愛撫を続けるネギ。
裕奈は本当に初めてとは思えないネギの愛撫に流されながら、自分の脚を持って更に広げようとする。
ネギは周りを舐めながら指を出し入れする。
「ひゃっ・・っつ・・・あぁ!」
自分でするのとは違う感覚に裕奈は溺れる。
ネギも感触を確かめるように中で指を動かす。
やがて限界を感じた裕奈はネギにねだる。
「ネギ君・・欲しいよ・・ネギ君の・・・入れて・・。」
その言葉に応えるように裕奈の性器から顔を離しながら緊張と期待で鼓動が早くなるネギ。
一方の裕奈も自分から言ったものの、恥ずかしさと緊張で息を荒げ、鼓動が早くなる。
ネギは裕奈の近くに座り、自分のモノを持って目標を定める。
裕奈も顔を真っ赤にしながらもネギが入れやすいようにと自分から性器を開く。
ネギはそのまま自分のをあてがい、押し込む。
先端が少し入ったところで裕奈に覆いかぶさり、裕奈もネギの首に手を回す。
「・・いきます・・。」
「うん・・来て・・。」
ネギはすぐにでも入れたい気持ちを抑えて確認を取り、了承を聞くとゆっくり腰に力を入れて挿入を開始する。
「ひっ・・っあぁぁ・・・ふはぁぁ!」
初めて特有の痛みに歯を食いしばる裕奈。
「裕奈さん・・大丈夫ですか?」
「・・大丈夫・・だよ・・・だから・・続けて・・・。」
そう言って笑顔を作るが、大丈夫でないのは明らかだ。
しかしネギはここで止めたら裕奈の気持ちを踏みにじると思い、ゆっくり腰を動かし始める。
ネギが出し入れするたびに愛液に混じって血が流れる。
裕奈は始めこそ痛みしか感じれなかったが、ネギが加減してくれたおかげか、痛みは早く引いた。
「ネギ君・・今度こそ・・本当に・・大丈夫だよ。」
ネギはその言葉を聞いて少しずつ動きを早くする。
あくまで一気に激しくいかないのはネギらしいと言えばネギらしい。
「うっ・・はあぁ・・あぁ・・ふあぁ・・。」
「はぁ・・はぁ・・裕奈さんのココ・・気持ちいい。」
「んあぁ・・はぁ・・私も・・あぁん・・・初めてなのに・・気持ちいい・・。」
喘ぎながらネギの首に回した腕に力の入る裕奈、同様にネギのペースも速くなっていく。
二人の乗った長イスはギシギシと軋み、裕奈の胸が揺れる。
ネギはその胸を両手で掴み、先ほど同様揉みしだく。
「ひゃはあぁぁっ・・はあっ・・あはぁ・・。」
下からの刺激だけでも十分なのに上からも刺激を受けて、口を半開きにしてよがる裕奈。
ネギも体を前にかがめ、突起を交互に口に含んで下で転がす。
「やぁっ・・はぁ・・ネギ君・・もっと・・私・・ネギ君・・欲しい・・・。」
「はぁ・・あぁ・・はい・・わかりました。」
ネギは更に激しく腰を振り、欲望のままに裕奈と交わる。
裕奈もまた、自分から腰を振りながら自分の胸にいるネギの顔を上に向かせて唇を重ねる。
舌が絡み合いながら互いの唾液をすすり、離れたくないと言うように裕奈の腕がネギを抱き締める。
足もネギの腰をしっかりと絡めて放さないどころか逆にネギのモノがもっと奥に入るように力が入る。
ネギも裕奈と離れたくないのか、胸を触っていた手で裕奈の肩をしっかりと掴んで放さない。
そしてこの性行為にも終わりが近づく。
「ひゃあぁっぁ・・あはぁぁ・・はぁ・・もう・・ダメ・・イキそう・・。」
「ぼ・・僕も・・もっ・・我慢が・・。」
「我慢・・しなくていいから・・・一緒に・・ね?」
「はぁ・・はい・・裕奈さん・・。」
「はっ・・あぁ・・ネギく・・もう・・イ・・んあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「あくっ・・締まるぅ・・っつはあぁぁぁっぁぁ!!」
二人は同時に絶頂に達するとそのまま長イスの上でしばらく体を重ねあっていた。
それからしばらくして、二人は帰路に着いていた。
「大丈夫ですか?裕奈さん。」
「平気、平気。ちょっと腰痛いけどね・・。」
「ところで・・その・・一つお願いがあるんですけど・・。」
「うん?何?」
「僕の・・パートナーになってくれませんか?」
「ふぇ?」
ネギは自分のことを隠すことなく話した、魔法使いのこと、共に歩むパートナーを探していること。
そして裕奈にそのパートナーになってもらいたいということ・・。
「ネギ君が・・魔法使い・・私が・・パートナー・・。」
「お願いします、裕奈さん。」
「い、いいけど・・本当に私でいいの?」
「はい、たとえ遠く離れていても・・パートナーになれば僕達はいつまでも繋がっています。
そして何より・・一番好きな人と一緒にいたいじゃないですか!」
裕奈はネギの話に最初こそ戸惑ったが、それはすぐに感動に変わる。
ネギの言葉に泣きながら抱きつく。
ネギもそれに応えるように抱き返す。
「ありがとう・・ネギ君・・・一緒にいよう・・。」
「はい・・ずっと・・ずぅっと・・一緒に・・・。」
夕日が二人を祝福するように二人を照らしていた・・。
数年後、AAAで「マギステル・マギ」・ネギとそのパートナー裕奈が活躍したのは言うまでも無い。
なお、明石教授の後日談では・・。
「娘のファザコンがやっと直って嬉しいです、ネギ君には感謝しています(嬉泣)。」
だそうだ・・。
終わり
最終更新:2012年01月31日 13:24