26スレ754

754 :小笠 ◆q0WnNvkpLQ :sage :2007/05/20(日) 04:41:32 ID:lGFpyq0I(5)

「おやこ」

ある一介の、ごくごく普通の仲の好い父娘が、最後のデートと称した一日を過ごした日の夜のこと。

「おと~さん…」
裕奈が甘えるように、いや、甘えて、寝床の父の体に覆いかぶさった。
今やクラスメイトの誰もが知ることではあるが、裕奈は重度のファザコンであった。
「裕奈、いつの間に僕の部屋に…。というか、まだ一緒に寝たがる年頃?」
父は困惑とも愛しいともつかぬ、どこか間の抜けた顔を裕奈に向けていた。
「…い~の。今日は一緒に寝る~…」
「それって僕の方はお構いなしかな…?」
父の温もりを全身に感じて至福の極みと言わんばかりの表情の裕奈に対して、彼は困ったように言った。
可愛い一人娘。
しかし。
「裕奈、だからこういうの、小学生までにしといてくれないかな…」
「ふ~ん、…おと~さん、そんなこと言ってても私にはわかっちゃってるもんね~」
顔を合わせた娘が悪戯心むき出しの笑みを浮べた。
裕奈は彼の亡き妻に本当に好く似た子に成長していた。
顔の造形だけではない。
仕草、笑顔、おっちょこちょいなところまで。
そんな娘の手が服越しの父の陰部に、撫でるように触れた。
「…!」
彼のそれは、娘の体の温もりと柔らかさに興奮していた。
裕奈の手を制止しようとして、しかしそれは娘の一言に止められた。
「いいよ。…おとーさんなら」
「裕奈?」
裕奈の頬が紅く上気していた。

父のそれを裕奈は丁寧に愛撫していく。
屹立した側頭部に口付ける。
舌がツツ、と全体を這うように舐め上げている。
お世辞にも器用とも上手いとも言えなかった。
たが、娘の吐息がかかる度、それは固さを増していった。
「……んっ」
裕奈が一息に咥えようとして、奥歯が当たった。
「…ごめん、痛かった?」
「いや、大丈夫」
そう答えが返ってくるや、一心不乱、ともいいたげに裕奈は口での愛撫を再開した。
服ははだけ、横で留めていた髪も最早乱れ放題といった様ではあった。
が、はだけた裕奈の胸元が、娘の成長と艶を顕していた。
犯してはいけない禁断という判断をする理性と、娘の横顔に妻の面影を重ねて見る本能。

不意に父の手は娘の、そのはりのある胸に伸びた。
「…んふっ…」
敏感に、娘の体が反応した。
ブラをずらし頂点に触れると、咥えている娘の口元も熱い吐息を漏らす。
彼の思考の、理性から本能へと切り替わっていくのを彼自身感じながら、しかし彼にはもう欲求を目前の、娘という女にぶつける以外に考えることはできなくなっていた。

ブラのホックが外れ、裕奈の胸が露わになる。
形の好い胸だった。
先端が指先に触れると徐々に固くなってくる。

股下に乗っかった体勢の娘の全身を、味わうように愛撫していく。
裕奈の下半身はパジャマを着たままだったが、構わず撫で回していった。
もっと娘の全身を愛したくて、体勢をずらす。
裕奈のお尻まで手を伸ばせるよう。
裕奈自身も父にかまって貰いたかったというように、自ら体勢を、父の望むように動かしていた。
温もりが欲しくて、彼の手は娘のパジャマの下のふともも、陰部へと伸びた。
薄い恥毛より奥に指先を伸ばすと、ぬるりとした感触があった。
「……っ、…ん…」
なぞる指先に吐息を漏らしながら、それでも裕奈は父のそれから唇を離さなかった。
が、裕奈の女から滲む水音が大きさを増すにつれて、裕奈の口の動きが止まった。

彼が指先を止めると、息を整えたようにまた口の動きが再開した。
咥える裕奈の舌先が意図せず裏筋に絡まるように吸着した。
「…!」

性感が一気に高まり、娘の口内に、父は自らの欲望を吐き出した。
予期せぬ射精に裕奈は目を閉じながら、尚続く父の大量の吐出を受け止めた。
零さないようにゆっくりと口を離した。
「…裕奈、…あっ」
コクッ…。
口の中で出されたものの感触を確かめるようにしていた裕奈は、それを一息に飲み込んだ。
「んー…、まずい!」
はっきりと断言しながら、二カッと裕奈が笑った。
「おとーさん、いきなりなんだもん。ビックリしちゃった」
父と過ごす甘蜜の一時に、心なしか多弁になる娘と対照に、父は気落ちするかのようだった。
欲望の全てをぶつけて、一時理性が戻ったのであろう。
「僕は…」
なんて事を、と言いかけて、それより早く娘が言葉を紡いだ。
「ん…、おとーさん、私は…」
仰向けの父の胸板に頭をもたげる。
「私は、おとーさんがいいの」
そのまま、裕奈は続ける。
「…おかーさんと同じくらい好き、でも嬉しいけど」」
「…おかーさんと同じくらい好き、じゃ嫌」
「…おとーさん、私は…」
その先を言おうとした娘に、父は口を塞いだ。
「裕奈、…今日はもう寝よう」
「……ん」
裕奈も今夜、父と結ばれたい、とばかり考えてもいなかったのだろう。
「おやすみ、裕奈」
「おやすみ、…おとーさん」

程なくして二人の親子の寝息が、寝室に聞こえるようになった。
娘の純潔を父が奪うことは無かった。
少なくとも、この日の夜は。



(了)

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最終更新:2012年01月31日 13:26
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