24スレ050

50 :RIDE・STAR ◆K8YKgzE87w :2006/06/08(木) 19:29:27 ID:l78yfv8P

魔法先生ネギま! パロディ小説


―ある日の夜―
・・・・・・ふぅ。
今日もやっとHPのアップが済んだか。
・・・・・・・・・・・・
はぁ・・・・・・
・・・私は一体、
何の為に生きているのだろうか・・・
・・・・・・・・・・・・
―――っっっ
・・・・・・っきしょう・・・・・・またか・・・・・・!
こんな日はすぐ寝るに限るんだが・・・・・・
どうも今日は寝る気にならねぇ。
・・・・・・仕方ない。
屋上にでも行ってちょっと夜風に当たってくるか・・・・・・

屋上には誰も居なかった。
・・・まぁ、その方が良いのだが。
・・・・・・・・・・・・
・・・でも、本当に、
何故、生きているのだろうか?
・・・・・・・・・・・・
自分の為か?
人の為か?
それとも・・・
別の『何か』の為か?
・・・・・・・・・・・・
あー、やだ。
生きたくねぇ。
いっそ死にてぇ。
・・・・・・・・・・・・
空から飛び降りてやる。

すたっ・・・・・・
私は事故防止用のフェンスを乗り越えた。
大した高さでは無かった為、簡単に乗り越えられた。
ちょっとした幅があったので、それに足を付けて下を見てみた。
ふー・・・・・・
なかなか高いな・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
って、
何やってんだーーーっっ!!

やっと我に返った私は、今の自分の状況に気が付いた。
何考えていたんだ!私は!!
とりあえず、フェンスの中に戻ろうとして、振り向いた時、
急いでこっちに来る人の姿があった。

「ピ・・・・・・
 ピエロ!?」
こっちに来たのはザジだった。
「早く戻ってきて。」
「あ、ああ。」
私はフェンスを乗り越えて、中に戻った。
「何してたの?」
「なっ、何でも無い。」
「うそつき。」
「う・・・」
「他の誰にも言わないから、話して。」
「・・・・・・・・・・・・」
・・・まぁ、コイツだけなら良いだろう。
「じゃあ・・・さ、
 私の部屋で話すから、来てくれ。」
「分かった。」

「適当に座りなよ。」
「うん。」
私はザジを椅子に座らせてから、その椅子の対面にあるベッドに座った。
・・・・・・・・・・・・
「もう一度訊くけど、
 あの時、何してたの?」
「・・・ああ。
 何か、飛び降りようとしていたみたいだ。」
「『みたい』?・・・って、
 どういう意味?」
「何かさ・・・・・・
 生き甲斐が無い、って言うか、今、何やってるんだろう、って感じがしてさ・・・
 で、いつの間にか屋上に行って、フェンスを越えて、下を見下ろして、気が付いて中に戻ろうとしたらお前が来たんだ。」
「・・・分かった。」
・・・・・・・・・・・・
―これからどうするの?―
「・・・どうする、って言われてもな・・・
 ・・・分かんねぇよ・・・・・・」
「じゃあ、
 導いてあげる。」
ザジはそう言って立ち上がり、私の顔をまじまじと見つめ、
――キスをしたのだった――

――普通ならば、何らかの抵抗をするだろう。
・・・『普通なら』な。
だが、
何故か不思議と拒む感情は生まれて来なかった。
むしろ、
何かが満たされる様な気が、した――

小学生の頃からこんな所に入れられて、
『親からの愛情』ってもんが無かったからなー。
・・・何か、『護られてる』って言うか、
とにかくそんな感じが、した。

――時間にして数秒。
それにしては長かった気がするのだが、気のせいではあるまい。
「・・・ピエロ・・・いや、ザジ、
 あんたは何者なんだ?
 全く言葉を交わした事すら無い私に・・・・・・
 ・・・どうして・・・・・・
 どうして・・・・・・っっ・・・・・・」
気付いたら、泣いていた。
よく分からないけど、泣いていた。
「・・・ファーストキス?奪っちゃった?嫌だった?」
ザジが不安な顔になりながら尋ねてきた。
「・・・・・・違う・・・っ・・・・・・
 ・・・そうじゃ・・・無い・・・っ・・・そんなんじゃ・・・無い・・・っっ・・・・・・
 ・・・人のぬくもりを・・・感じさせてくれて・・・っ・・・ありがとう・・・って・・・・・・」
・・・私は・・・いつの間にやら・・・
・・・・・・泣き崩れてしまっていた・・・
――そんな私を、そっと静かに包んでくれた、ザジがいた――

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最終更新:2012年01月31日 15:17
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