「やれやれ、今日は疲れたよ・・・」
今日も今日とて、麻帆良学園でチラッ!のムチュー!のウッフーン!の、このエロガキー!で大騒動だったネギ君は、自室のベッドにパタン、と倒れこんだ。
「みんなイイ人みたいだけど・・・」
教師とはいえ、10歳の少年。
異国の地で試練に揉まれ、そろそろ、里心がつく頃だった。
「お姉ちゃん・・・」
ネギ君は、枕をギュッ、と抱きしめた。
いつも、一緒のベッドで寝かせてくれたお姉ちゃん・・・。
ボクが眠りにつくまで、柔らかいおっぱいを触らせてくれたっけ・・・。
日本に発つ前の日は、直で触らせてくれた・・・。
「あン、痛い!爪立てちゃダメ!」
餞別代わりに、何年かぶりに乳首を吸わせてくれながら、優しく諭してくれたっけ・・・。
「女の子は砂糖菓子で出来てるから、優しく扱わなきゃダメよ」
「砂糖菓子っていうか・・・。チクロやサッカリンだよなぁ・・・」
ネギ君はベッドの上に起き上がると、タカミチから貰ったクラス名簿を開いた。
ネギ君はベッドの上に起き上がると、タカミチから貰ったクラス名簿を開いた。
「8番 すごいキック 脳天イナズマ落とし 回転地獄車 飛龍三弾蹴り」
「26番 ハーマイオニーたん、ハァハァ」
「27番 すごくカワイイ モリマン」
少しづつだが、ネギ君自身の書き込みが増えていった。
ドサッ、とうつぶせになり、枕もとに置いた名簿を眺める。
「これが埋まる時、ボクも一人前になれるのかな・・・」
教え子である生徒たちの顔を見ているうちに、教室の甘酸っぱい匂いが脳裏に蘇って来た。
みんな・・・。寒いのに、あんなに短いスカート履いて・・・。
ボクがいるのに・・・。ぱんつをチラチラさせて・・・。
“こんな可愛い子、もらっちゃっていいのー!?”
“ネギ君って、よく見ると・・・なんかスゴイかわえーなー”
“はい、ヌギヌギしましょうねー”
「みんな、ボクを子供扱いして・・・」
気がつくと、下半身のこわばりが、うつぶせになった体を押し上げていた。
「ボク・・・。勃起してる・・・」
ネギ君は起き上がると、ベッドの縁に腰掛けた。
そっ、と股間の隆起を、ズボンの上からさする。
「くぅっ!」
自分自身に触れた瞬間・・・。故郷での記憶がフラッシュバックした。
“ネギって、もうオナニーしてるの?”
誰もいない夕暮れの教室。
ボクの目の前で、アーニャがスカートをたくしあげている・・・。
“私も見せてあげるからさ。男のコのやり方、見せてよ”
そう言うとアーニャは、足を大きく開いたんだ。
潤んだ瞳で、ボクを見つめるアーニャは・・・。
ボクが知ってる、元気で可愛いアーニャじゃなかった・・・。
女のコのぱんつを見るのは初めてだったけれど・・・。
えっちな好奇心よりも・・・。今まで見た事のないアーニャに怖くなった、ボクは・・・。
“ネギのバカ!アホチビ!臆病モノ!”
アーニャの罵声を背に、廊下へと逃げ出していたんだ・・・。
「ボクだって、オナニーを知らない訳じゃないやい」
口に出して言うと、ネギ君はカチャカチャとベルトを外し始めた。
「ただ・・・。した事ないだけさ!やり方は知ってるんだ!」
ストン、とズボンを脱ぎ捨てると・・・。ネギ君は、下着の上から、股間の膨らみをさすり始めた。
「こうやって・・・イジればいいんだろっ!」
直接、陰茎をシゴく勇気は、まだなかった。
ネギ君はしばらく、わやわやと下着の上から陰茎を揉みしだいていたが・・・。
「おかしいなぁ・・・。ぜんぜん気持ち良くならないぞ・・・」
そうだ、えっちな事を考えるんだ。えっちな事・・・。
えっちな事なら、日本へ着てから沢山、体験したじゃないか・・・。
えっちな事を思い出せ、えっちな事・・・。
「はくちん!」“ずばぁっ!”
なななな、なー!
なんでアスナさんのクマさんパンツが!
自分でも予期せず、アスナの下着姿が脳裏を過ったので、ネギ君はドギマギした。
その瞬間・・・。
「はうっ!」
下腹の奥に、ビリッ、と電気のような快感の火が灯った。
「コ、コレがオナニーかな・・・。ようし!この調子で・・・」
ネギ君は、ドキドキしながら陰茎を擦り続けた。
アスナさん以外のえっちな事を・・・。
そうだ!宮崎さん!
初めて受け止めた時・・・。宮崎さんの体、柔らかかったなぁ・・・。
女のコの体って、あんなに柔らかいんだ・・・。
それに、図書館でのパンチラ・・・。
前髪から除かせた片目を見開いて、顔を真っ赤にして・・・。
まくれあがったスカートの奥には、形のいいフトモモと、純白のぱ、ぱ、ぱんつが・・・。
ネギくんの体の中から、初めての快感がこみあがってきた。
くぅ・・・。た、たまらん・・・。
み、宮崎さん・・・。
「消えろーっ!」「きゃーっ!」ぱしゅぅうううっ!
なななななーっ!
なんで、アスナさんのパイパンを思い出すんだ!
股間を擦る手を止め、ドキドキする胸を押さえながら、ネギくんは深呼吸した。
落ち着け、落ち着け・・・。
いいか、コレはネギ・スプリングフィールドはじめてのオナニーなんだ!
生まれて最初の性的快感を・・・。不本意なオカズで得てはいけない!
そこまで考えて、ネギ君はふと気づいた。
あれ?なんでアスナさんでオナニーしちゃいけないんだっけ?
アスナさんは怖いけど・・・。いい人だよ?
そうか・・・。そうだった・・・。
アスナさんは・・・。タカミチが・・・。好きなんだ・・・。
自分でも何故だかわからないが・・・。ネギ君は急に、淋しくなってしまった。
もう・・・。止めよっかなー。
だが、いきりたった股間は激しく自己主張を続けている。
ネギ君は目を閉じると、再び下着の上から股間を擦りはじめた。
えっちなこと、えっちなこと・・・。
だが、ネギ君は腐っても教師。なかなか、教え子である生徒では欲情できなかった。
不意に、しずな先生の胸に顔をうずめた時の感触がよみがえり、カァッ、と全身が熱くなった。
しずな先生の・・・。おっぱい・・・。
お姉ちゃんの・・・おっぱい・・・。
お姉ちゃん、ロンドンで寂しくないかな・・・。
ボクがいなくなったから、寝る前におっぱいを触る人がいなくなって、さみしくないかな・・・。
寂しいからって、他の男に、さわらせてないかな・・・。
ヤダ・・・ヤダよ!
お姉ちゃんが、他の男に、おっぱいを触らせたり、吸わせたりするの、ヤだよ!
姉が他の男に取られる想像をした瞬間・・・。
グン、とネギ君のペニスが大きくなった。
ネギ君は夢中で、シュッ、シュッ、と下着の布地越しに、ペニスを擦り続ける。
お腹の中の気持ちイイ感じが・・・。
一こすりごとに、強くなって・・・いくよ・・・。
お姉ちゃん・・・。お姉ちゃん・・・。
だが、快感と一緒に、姉をオナペットにする事への罪悪感もきこみあげてきた。
ダメだ・・・。初めてのオナニーが・・・。お姉ちゃんだなんて・・・。
よし!しずな先生に決めた!しずな先生が、お姉ちゃんみたいにオッパイを吸わせてくれる所を想像しよう!
“ネギ先生・・・。日本にいる間は、私がお姉ちゃんになってあげますわ”
「あぁ・・・。しずな先生・・・」
ネギ君は右手で股間を夢中で擦りながら、ネギ君はギュッ、と左手でシーツを握りしめた。
“好きにしていいのよ・・・。フフフ・・・”
「あっ!何コレ!?何か来る?何か来るよ!?」
ズキン、ズキンと鋭い痛みにも似た快感が、ネギ君の下半身を襲った。
「怖い・・・。怖いのに・・・。気持ちよくて、止まらないよぉ!」
下着の布地が先走り汁でグショグショになっている事にも気づかず、ネギ君は夢中で股間を擦り続けた。
「あ、あぁあああ!出る、出ちゃう!出ちゃうよぉ!」
ネギ君が生まれて初めて射精しようとした、その瞬間・・・。
「好きです・・・。先生・・・」
夕暮れを背に、階段の踊り場で。
「目を・・・閉じて・・・」
アスナの顔が眼前に迫り、甘い吐息がかかった。
どくっ!どくっ!びゅっ!びゅっ!
「うわぁああ!」
全身を貫く、初めての絶頂・・・。
下着の中で陰茎が激しくケイレンし、白濁液を噴出している。
「あぁっ!アスナさん・・・アスナさぁん!」
ネギ君は、全身を震わせると、グッタリとベッドの上に倒れ伏した。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
初めての快感が、静かに波が引くように収まっていく。
ペニスの蠕動の収まった下着の中が、ネチャネチャして気持ち悪かった。
ふと顔をあげると・・・。枕もとに置いたクラス名簿に、飛散した白濁液がかかっていた。
ネギ・スプリングフィールド初めてのオナニーを・・・。アスナさんでイッてしまった・・・。
「うぅ・・・。うぅうう・・・。うぅ・・・」
ネギ君は急に悲しくなって、枕に顔を突っ伏し、泣きじゃった。
「ボクは・・・・。ダメな先生だ・・・」
★ ★ ★
「あれー?ネギ君、こんな時間に洗濯機動かしてどないしたん?」
「あの、その、いや、ちょっと・・・」
「おおかた、夢精でもしたんでしょ!このエロガキが!」
「なななななー!アスナさん、何を言うんですか!」
「へー。ネギ君って、もう精通、あるん?」
この日。ネギ君のクラス名簿 8番に、「一」の字が引かれた。
最終更新:2012年02月01日 12:55