01スレ442

442 第二話 ◆DLUg7SsaxM sage 03/05/02 17:11 ID:BaDnNZq+

純白のシーツの上に二人は寝転がった。ここは亜子とまき絵の部屋だが、まき
絵は用事で今日は帰って来ないのだ。
「ん、ちゅぷ、う、ん・・・ぷはっ!」
亜子の唇がとろりと糸をひきながら楓から離れた。
楓の弾力のある乳房を、亜子は手の平いっぱいに収めて揉み始める。楓の肌は
とても繊細で、乳房には赤く指の痕が浮かび上がった。
「ん・・少し痛いでござる」
「ごめん!」
亜子は慌てて手を放すと、赤くなってしまった楓の乳房を冷ますように息を吹
きかけて、様子を伺うように楓を見た。
楓は亜子の白髪をそっと撫でた。


「亜子、今日も可愛いでござるな」
「な、何よそれ・・・」
亜子は顔を赤くすると四つん這いになって、ぺちゃぺちゃと楓の乳首を舐め始
める。歓喜に満ちた目で舌を出す亜子は、まるで尻尾を振ってミルクを舐める
子犬だった。
「あっ・・あ」
亜子の舌が止まった。楓は亜子の股間に手を伸ばして性器をほぐし始めたのだ。
楓の責めは恐ろしく強烈で優しい。じわじわと身体が熱くなり、呼気が次第に
荒くなる。全身の力が抜けていき、がくりと四つん這いは崩れ落ちた。亜子の
顔を受け止めたのは、柔らかく大きい二つの山だった。


・・・ゅ、くちゅ、くちゅ、
亜子の股間が濡れて、甘い女の香が漂い始めた。
「ふふ、亜子。早くして欲しいって顔に書いてあるでござるよ」
じゅぷ・・・ぐちゅ!ぐちゅちゅちゅ・・・
音を立てて、楓の人差し指が回転しながら亜子の秘所に侵入する。
「はひぃっ!」
「身体は正直でござる」
(あ、ああ、入ってくる、楓の、指がぁ、ウチの中にぃ・・)
あまりに甘美な刺激に、亜子の意識は混濁した。楓を責めようと伸ばしていた
手がコントロールを失い、虚しく空気を掻き始めた。


「亜子の中はとても熱いでござるな。ふふふ、もっと気持ち良くなるでござる
よ・・・」
楓は続けて中指も侵入させると、優しく亜子の中で暴れさせた。自分の中で動
くたった二本の指に、亜子は服従しかけていた。白い肌に玉のような汗が浮か
び、乳首がぴんと勃起する。
亜子はシーツを思いっきり握り締めて、押し寄せてくる快感の波に流されない
よう歯を食いしばった。
亜子には、楓より先にイけない切実な理由があったのだ。
(このままイったらあかん!耐えるんや亜子 このままじゃあ、また、いつ
も・・・みたいに・・)


「ひうぅ、はあぁ、あ、ひいぃ、ぃぃ」
涙目で喘ぎ声を噛み殺す亜子の鼻先に、楓の顔が近づいた。
「何を我慢しているでござる? 苦しそうでござるよ」
楓は一方の手を亜子の中に入れたまま、空いた手で亜子の乳首をこりこりと弄
ぶ。そして先程のお礼とばかりに、乳首をネジのようにいきなり捻った。
「あ───っ! ふあぁぁぁはあぁぁ!」
理性に穴が開くような一撃に、白髪を振り乱して歓声を上げる亜子。
(あ、か、ん・・耐え、る、耐え、た・・・た、え・・・・・)


甘い刺激が思考と融け合って、何も考えられなくなった。股間と胸から押し寄
せてくる快感の中に、亜子の理性は抵抗虚しく呑み込まれていった。
「亜子、もうイっちゃいそうなのでござろう?」
亜子の頬をぺろりと舐めて、楓が優しく囁いた。
「ふうぅ、ふうぅ、ふあ、あ・・ああ」
亜子はよだれを垂らしながら、焦点を失った瞳を楓に向けた。
「楽にしてあげるでござる」
爪の先がぷちゅ、と秘所の肉を突いた。衝撃が電気のように亜子に伝わる。
「ひぃぃっ、は、あぐぅう、イ、イってまうぅぅぅぅぅぅ───」


背中を仰け反らせて亜子は絶叫した。そして壊れた機械のようにシーツに崩れ
落ちる。飛び散った愛液がシーツにじんわり染みを作った。
横で楓が、愛液が付いた指を見てにっこり微笑んだ。

・・・三十分後

「うぐ、ひっく、ほんま、ほんまにゴメンな・・・」
楓が服を着ている横で、亜子はシーツに包まって涙を流していた。
「ウチは三回もイってもうたのに、ウチはまだ楓を一回もイかせられへん・・・」
無力感が亜子を支配していた。亜子はこれまで一回も楓をイかす事ができて
いないのだ。


お互いを愛撫し合って仲良くイく。それが亜子の夢見るエッチの光景だったの
だが、現実はここでも亜子に厳しかった。
イって果ててしまった亜子の前で、イけずに自慰を行う楓。それを見る度に亜
子は自分の不甲斐なさと、恋人失格の烙印を押される恐怖を感じるのだ。
「ほんまにごめん・・・次は、次はもっと頑張るから! だから、だから・・・」
(ウチを見捨てやんといて!)
口に出したら現実になる気がして、亜子は言葉に詰まった。
「ううん、亜子も上手になってるでござる。気になされるな」


楓はそう言って微笑んだが、亜子の恐怖はみるみる膨らんでいく。
「ごめん、ほんま堪忍な。ウチは・・・どうしようもない女や。好きなサッカ
ーもできへんし、好きな相手を気持ち良くもできへんし、傷モノやし!」
「亜子!」
思いがけない大声に亜子はびくり、と硬直した。見ると開眼した楓が険しい視
線を亜子に向けている。
「その言葉は二度と口にしないと約束したでござろう?」
(あ、ああ、楓が、楓が怒ってる・・・)
亜子は蒼白になった。しかし
「亜子はまだ拙者を、信用してくれないでござるか?」


亜子の胸がずきりと痛んだ。楓は亜子をぎゅうぅ、と抱き締めてゆっくり語り
だした。
「そ、そんなこと」
「ないとは言わせないでござる」
「あ・・・その」
「・・・傷は亜子から、いろんなモノを奪ってしまったでござるな。綺麗な身
体を奪い、サッカーを奪い、そして勇気も奪ったでござる」
「・・・ゆう、き?」
「人を信じる勇気でござる。傷が何でござるか。亜子、拙者を信じて欲しいで
ござる。拙者は決して亜子を裏切らない!」
抱き締める手に、更に力がこもる。


「傷に逃げるのは楽でござろう。でもそれじゃあ駄目でござる。亜子を
侮辱する輩がいれば拙者がやっつけてやるでござる。亜子が挫けそうになった
ら拙者が支えるでござる。亜子が上手く前進できなくても拙者はずっと待って
いるでござる。だから・・・亜子も人を信じる勇気を、取り戻すでござるよ」
楓の身体は大きくて
温かかった。
「うん・・・がんばる」
目頭が熱くなるのを感じながら、亜子も楓を抱き締める。
お互いを確かめ合うように、

幸せな関係がいつまでも続くと、甘い幻想を抱きながら・・・


──第二話・完

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最終更新:2012年02月06日 22:12
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