01スレ504

504 第三話 ◆DLUg7SsaxM sage 03/05/10 01:05 ID:0WMEjUE0

・・・その日もまた、二人は秘密の交わりを行なっていた。

「んっ、あ・・・ん。はあ、はあ、はああっ!」
上に重なっている楓の心地良い圧迫感を感じながら、亜子は今夜も股間責めの
虜になっていた。楓は様々な責め方を知っており「楓より先にはイかない!」
とエッチ前に宣言した亜子の決心を優しく、しかし抵抗を許さずに甘い快楽の
渦に溶かし込んでいく。
───ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ
「はあぁぁぁぁ───ん! はあ、はあぁ──!」
亜子は苦しそうに喘ぎ声を上げて身悶え、ベッドがその度にぎしぎしと揺れた。


楓の指はいつもと違う運動をしている。まるで楓の指に吸い出されているよう
に、亜子の秘所は普段の倍の愛液を吹き出していた。責める指の隙間から熱い
愛液が、ぴゅっ、ぴゅっ、とシーツの四方に飛び散った。
楓の指に触発されて、今日の亜子の股間は狂暴になっていた。
しかし、イけない。
「ふうぅぅ、ぅぅぅ、んぅぅ、ふわぁあぁ、ああ、はあぁぁぁ、はあぁぁぁ」
楓は亜子がイく寸前で責めを緩めて、じわじわと焦らしていた。
「ふふふ、亜子、イきたいでござるか?」
「・・・楓より、先にはイかない・・ん、んぐ・・」


亜子の口に楓はキスをして、亜子の言葉を遮った。
ぴちゅ、くちゅ、ちゅ・・・
亜子の唇がこじ開けられ、楓の舌が侵入してくる。亜子の歯を、舌を、口内の
肉を、味を確かめるように舐め回す。
「ぷはっ!」
唇を解放され、亜子は思い切り息を吸い込んだ。しかし楓の口は亜子の口から
少ししか離れておらず、まるで口紅を付けるように楓の舌が亜子の唇をぺろぺ
ろ舐めている。
「亜子、もう一度聞くでござる。イきたいでござるな?」
股間を責める指をひたすら回りくどく動かして、楓は甘く囁いた。


「ふぅぅぅ、か、かえでより、さきに、は・・」
「そんな事を言う口は、塞ぐでござる」
ちゅぅぅぅぅ
再び亜子は口を塞がれた。勿論股間責めは続行中で、亜子の蕾は爆発寸前の火
山と同じだった。ぴくぴくと時より震えながら、イけるのはまだか、と愛液を
垂れ流している。
「ん、ん───! ううん、ん、ん──!」
楓に乗られて動けない亜子は、声を上げる事でイく寸前の興奮を発散できてい
た。しかし楓に口を塞がれて自由に呼吸もできない今、逃げ場を失った性欲は
亜子の理性を食らい尽くした。


楓の口が再び離れる。
「もう一度聞くで「イきたい!」
息も絶え絶えの亜子は、楓の質問がくる前に叫んでいた。
「え、でも、拙者より先にイかないって?」
楓はとぼけて首を傾げた。
「ふあぁぁん! いじわるぅ! イかせてぇ! おねがいぃぃ! もうウズ
ウズしてるんやあぁぁ! 我慢できないよぉぉぉぉぉ!」
首を激しく左右に振りながら、亜子は狂乱した。
「御意」
じゅぷじゃぶじゅぷ、と指が激しく蕾を弄ぶ。
決壊した。
「はあぁぁぁぁ───イっくうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
恍惚とした表情で、亜子は絶叫した。



・・・
・・・
エッチの後で二人は、別の意味で甘い時間を過ごしていた。
「はい、楓、あーん」
ぱくっ、
「ん~~~、激ウマでござるよ。亜子の手作りプリン」
「えへへ、お世辞でも嬉しいわ」
一つのスプーンで一つのプリンを、二人で食べていた。
「うぐうぐ、それで亜子、次のエッチは三日後でござるな」
「・・え・・ああ。そうやな・・」


亜子と楓は周囲に関係を秘密にしていた。よってエッチができる日は、二人が
怪しまれないように出かけられる日か、部屋の同居人がいない日に限られてい
る。
「そのことなんだけど・・・・・・楓ごめん!。ウチちょっとその日、都合悪
くなってもうたんよ」
「え・・またでござるか? それじゃあ今月はもう、今日で終わりでござるか」
楓は不服そうに亜子を見る。
「ごめんごめん、今度埋め合わせはするから! ねっ? ほら、もっとプリン
食べて!」
「む~~~仕方ないでござるな」
楓は複雑な表情で、プリンを口に含んだ。



・・・
・・・
楓が帰った後で、亜子はふぅ、と息を吐いた。
楓は怒っただろうか?
私は嫌われただろうか?
亜子は様々な思いを巡らせた。
「ごめん、ごめんな楓・・・ごめんなごめんなごめんなごめんなごめんなごめ
んなごめんなごめんなごめんなごめんなごめんなごめんな・・」
部屋の片隅で、亜子は何回も謝罪を繰り返した。
なぜなら



三日後、都合が悪くなったのは、嘘だった。



亜子は最近、ずっと楓を欺いていた。


亜子の中で、変化が起こっていた。
楓を避けるようになっていた。
嘘を言って逃げるようになった。
楓との交友の中で、芽生えてきたある感情。
その感情が亜子に、自分でも気付かない振りをしていた心の「歪み」を、自覚させた。
自覚してしまった歪みは存在感を増し、亜子の健全な部分をも蝕み始めた。


亜子の心の歪みは少しづつ、亜子の行動に影響し始めていた・・・



───第三話・完

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最終更新:2012年02月06日 22:21
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