01スレ574

574 ◆DLUg7SsaxM sage 03/05/26 01:30 ID:rZhFjox3

天井裏の楓は、手を蒼白になるほど握り締めて亜子の告白を聞いていた。



亜子は今までの事情を話したが、それでネギが行為を納得できる筈もない。
「和泉さん、少し冷静に考え──「拒否するなら、大声出しますよ」
亜子の一言が、ネギを固まらせる。全裸の教師と生徒が密会していたとなれば、
状況はネギに圧倒的に不利に傾くのは明白だった。
「ふふ、そんな顔しないでください。先生も男の子やし、知りたいでしょ?
──女の子の、カラダ」
亜子はネギの手を取ると、そのまま膨らみかけた胸に、そっと寄せた。





「待つでござるよ──亜子」


「か、楓!?」
天井から降りてきた楓を見て、亜子は心臓が止まるぐらい驚いた。嘘を付き続
けてきた罪悪感と、楓を裏切って男に抱かれようとした罪悪感が混ざりあい、
その渦の中で臆病な、保身の事ばかりの「亜子」が必死に言い訳を考える。
別れるにしても、亜子は心の準備もできていなかった。
しかし楓は、穏やかな表情で言った。


「亜子の心が拙者から離れたならば、潔く身を退くのが筋でござる。しかし」


楓の声が、微かに震えた。


「拙者は最後に亜子でイきたい」


「え、でもウチじゃ、楓をイかせられへんよ…」
「亜子、それは拙者に原因があるでござる。拙者は忍でござろう。そして忍に
とって「性」と言うものは、拷問・尋問の手段の一つでござる…」
「そ、それって」
亜子は疑問に思っていた。恋人は亜子が「初めて」らしい楓が、異常にエッチ
が上手く、様々な責め方を熟知している事を。しかし、それは───


「拙者は他人をイかし、逆にイかされない訓練を、幼少から…」


ネギと亜子は呆然と、楓の告白を聞いていた。
それは、歪んだ性感を背負った少女の、秘密だった。


「勿論、自慰はできるでござるがな。ただ、他人とのエッチでは簡単にはイけ
ないでござる。でも、拙者はずっと、亜子と一緒に、イきたかった。ずっと、
ずっと、ずっと、ずっと、我慢していたでござる…。でも、最後ぐらい…」
「なんでっ! なんでよっ! なんで楓がそれを、我慢しやなあかんの!」
一緒にイきたかったのは、亜子も同じである。


「亜子、拙者のエッチに、最後だけ、付き合って欲しいでござる」

「ええよ! ええに決まってるやん!」


亜子の言葉を聞くと、楓はベロリと唇を舐めて、服を脱ぎはじめた。




それを見たネギの背に悪寒が走った。その楓の様子がまるで、獲物を見つけた
肉食獣のように見えたのだ。
楓が、我慢しなければならなかった理由。
ネギの頭に、それが何となく理解できた、と同時に、楓は亜子に飛びかかった。
楓の身体は既に、完成された大人の肉体だった。その豊満な肉体が動物のよう
に飛びかかる姿は「肉欲」という言葉そのものだと──ネギは思った。




咄嗟の事に、亜子は反応できなかった。
「う、ぐぅ、う…がはっ! や、止めてぇ…」
悲痛な声が上がる。
「抱く」などという生易しいものではなかった。楓の巨躯が、比べるとあまり
に華奢な亜子の身体を持ち上げて、折らんとばかりに両腕で絞めた。
胸同士が押し合い、亜子の柔らかな膨らみが楓の巨乳に呑み込まれた。亜子の
脚が宙でぶらぶら揺れる。
「か、えで!? うぐ…ぐ…ん、んん──!!!」
それは完全に侵略だった。亜子の小さな口を楓は完全に覆うと、舌を引きぬか
んばかりに亜子の口内を吸い尽くした。


それでも足りないとばかりに、亜子の頬から鼻の頭、瞼から顎、耳までべろべ
ろと美味そうに舐める。
「うぶ、ぁあぁ、かえでぇ、く、苦しい、よぉ──」
「ふふふ、亜子、ずっと、ずっと、思い切り責めたかった…今までのエッチは
歯痒かった…でも、やっと、やっと…」
ずぶぶぶぶ…
「きゃあぁぁぁ──っ! 抜いて! 抜いてぇぇぇ!」
楓は亜子を抱く手の一本を股間に回し、指を全て蕾にねじ込んだ。宙に浮いた
脚がばたばた空気を蹴る。必然的に亜子の体重の一部が、股間の内部の指にか
かり、どんどん奥に潜り込んでくる。


「それ以上は入らへん! あ、動かさんといて! あ、ああ、ひぎゃぁぁぁぁ
──! 止めてぇぇぇぇぇぇぇ───っ!」
指が踊る感触は強烈過ぎて、快感を快感と感じることができず、亜子は悲鳴を
上げて痙攣するように暴れた。しかし楓はびくともせず、更に指の動きを増し
ていく。しかもそれは、性感以外の部分も刺激する、意図的なものだった。
「あかん、このままじゃ、あ、はああっ! やめ、止めて、お願いや、う、うわ
あぁぁっ! はあ、はあ、はあ、も、もう駄目や──っ! 漏れ──」
じょろろろろ……


「嫌ぁ───っ! 先生、見やんとって───っ!」
亜子の白い脚を、黄色い液体が伝っていく。
「亜子、お漏らしして恥ずかしがる顔も可愛いでござる」
「いやぁぁぁぁ、こんなん嫌ぁぁぁぁぁぁ──っ!」
泣き叫ぶ亜子を見て、楓はにやりと嗤う。


「最初で、最後でござるよ…」


楓の性欲、それは忍びの訓練が原因かどうかは分からないが
ひどく攻撃的で、激しいものだった。
それは数か月間、嘘を付かれ続けて、挙句に裏切られた楓の
亜子への復讐でもあった……



───続く

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最終更新:2012年02月06日 22:51
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