01スレ674

674 名無しさん@ピンキー改めバカパープル 03/06/06 01:49 ID:WO8QcBcx

まき絵×ネギ小説第2話(前編)

「うわ~、いっぱいお店がありますね~」
ネギは初めて見る夏祭りの風景に目を輝かせながら見入っていた。
「凄いでしょ~。ところでネギ君、何か買いたいものある?」
「う~ん・・・・・・・・おなかも空きましたし、食べ物がいいですね。」
「それだったらアタシがおご・・・・・・・・」
「いいですよ、ボクがおごりますから!この前給料もらいましたし、遅刻したお詫びという事で。」
まき絵がそう言いかけると、ネギは静止するように言った。ネギだって一応、雇われている先生の身なので給料もちゃんともらっているのである。そもそも他人からすればギャグにしか聞こえないが。
「う~ん・・・・・・それじゃ甘えちゃおうかな?」
その後2人は食べ物という食べ物をほとんど買い尽くしたが、そうこうしている内に花火の時間が近づいてきたらしく、そばにある大きな御神木で見づらい鳥居の周辺はほとんど人がいなくなり、花火が見やすい河原の近くへと人の波が移動していた。

ネギは当然自分達も河原へと行くのかと思ったら、まき絵に連れられて向かっているのは河原とは全く逆の小高い山の上だった。
「ま、まき絵さ~ん。河原に行くんじゃないんですか~?」
ネギが買い込んだ食べ物を抱えながら、やや不安そうにまき絵に問いかけた。
「いいからいいから。とにかく付いて来てよ!」
まき絵に言われるがまま山を登っていくと、そこには古めいた石段が上へと続いていた

「ねっ、超穴場でしょ!」
石段を登っていくと、そこには小さな社があり2人はそこに並んで腰掛けて花火を見物した。
なんでもこの場所はまき絵が中1の時に偶然見つけたところで、神社よりも高いところにあって花火がよく見えるし、場所的にも人に目立たないので他に人がいなくてとても静かだった。
「うわ~、とても綺麗ですね。」
「そーだね。そうだ!ご飯食べてなかったから、今食べよ!」
そうして2人は花火を見ながら買ってきた食べ物を食べていった。やがてしばらく時間が経つとネギはもう食べきれないと満足げな表情を浮かべて、まき絵はそれを見ると自分の心まで満足したように思えた。


「うう~、あんまり美味しかったからちょっと食べすぎちゃいました・・・・・・帯緩めよっと。」
そりゃこんな小さな体にあんだけたくさん食べればね・・・・・。
まき絵はちょっと食休みして帰ったほうがいいかな?などと思いながらそろそろ終盤に差し掛かったであろう、花火を見上げながら思っていると
「あれっ、あわわわ!」
隣からネギの慌てた声が聞こえてきた。
「ネギ君、どうしたの?」
不思議に思ってそちらを見やると・・・・。

「ま、まき絵さん・・・・浴衣・・着崩れちゃいました・・・・・。」
その言葉の通り、ただでさえ慣れない浴衣の帯を緩めるのに失敗したらしく、合わせてあった浴衣の襟元がズレてしまっていた。
しかも子供用とはいえ、女性物の浴衣にも関わらずネギが普通に足を開いて座っていたものだから、裾のほうも大きくはだけてしまっている。
「あれ?・・・・これ、どうしたらいいんですか・・・・・?」
ネギが焦ってアタフタと動くものだから、さらに浴衣の着崩れ具合は度を増してきていた。
まだ思春期を過ぎていない少年特有の傾きの大きい肩から首筋にかけてのぞく肌、そしてスラッと伸びた細い足・・・・・・まき絵は正直に言って目が離せなかった。
何とか理性を総動員させて、このピンチを切り抜けようと考えていると・・・・。
「ま、まき絵さ~ん。何とかして下さい~。」
「な、何とかしてって言われても・・・・・・・」
まき絵はネギと同じく浴衣など着付けたことは無く、さらに下から覗き込まれるように懇願されると、まき絵の理性はいつの間にやらどこかへ吹き飛んでいて、浴衣を直そうとして伸ばした手は、目的とは全く違う動きをしていた。

「ちょ、ちょっとまき絵さん・・・・・な、何やって・・・・・」
「ゴ、ゴメン・・・・」
「言ってる事とやってる事が違っ・・・・・・んんっ!」
まき絵はネギの頬に手をやるとそのまま口づけた。

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最終更新:2012年02月06日 22:59
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