リボンなナイト09 第五話
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「ええか?」
「ん」
唇を交わした後、向かい合ってベッドに座りながら小太郎が問い、円が頷く。
「どう、かな?」
「綺麗や」
小太郎に解かれたバスタオルがはらりと滑り落ちる。
まだ、右腕を胸の前に持っていった円がさすがに照れ気味に尋ね、
小太郎はちょっとぽーっとした口調で答える。
きゅっと引き締まっていながら柔らかに育っている少女の肉体は、
肝心な所を隠してさえ十分魅力的だった。
小太郎に腕を掴まれ、円は抵抗しなかった。
「んふっ、んふふっ、くすぐったい。やっぱコタ君もおっぱいいいの?」
「ん、ああ、ぷるぷるしてええわこれ」
「んふっ」
小太郎にその身を横たえられながら型崩れも見せずにぷるんと弾ける、
年齢を考えると十分に膨らんだ瑞々しい乳房を好き放題に、
それでも意外な程に優しい手つきでもみもみちゅうちゅうされていた円は、
時折くすぐったそうな声を上げながら、小太郎の後頭部をくしゅくしゅと撫でていた。
「あー、気持ち、ええんか?」
「なーに?そーゆーの気になる?ま、ちょっとくすぐったいかな?」
円自身はそっち方面には至って真面目だが、いつもすぐ側に美砂がいる。
にこにこ微笑む円には、まだ、お姉さんぶる余裕があった。
「んっ、ふっ…んんっ、そこ…コタ君、気持ち良くしてくれるんだ、ああっ」
引き続き乳房を優しく、しかし時に力強く責められながら、
小太郎の指がするすると下の方へ下の方へと向かう内に、円の背中も段々と強くベッドを叩き始めた。
「んぷっ!」
不意に、小太郎の顔面が、目の前のたった今までちゅうちゅう口に含んでいた
弾力ぷるぷるおっぱいにぎゅむっと押し付けられた。
「な、なんやねんっ」
幸せな弾力をちゃっかり味わってから、不意打ちを食らった事に関する釈明を求める小太郎であった。
「ん、いや、まあね。気持ちいいって言うか気持ちいいって言うか気持ちいいって言うか」
そんな小太郎の前で、円は後頭部を掻きながらナハハと照れ笑いを浮かべる。
「ほら」
そして、ふっとまぶしそうな笑みを浮かべながら、円は小太郎の右手を取った。
「私の大事な所、こんなにしちゃって、器用なんだね小太郎君って」
「ま、まあ、そやなうん」
右手を取られて濡れ光る指を掲げられ、小太郎はもごもごと返答する。
「ふふっ、実はこーゆー事も興味ありありって」
些か硬派の沽券にも関わる気もするが、
さりとて、既に興味を通り過ぎて会得していると反論するのも又別の問題が生じる気のする小太郎は、
取りあえず苦笑いで切り抜ける。
そして再び、円は小太郎の頭をぎゅーっと抱き締める。
「だから、ね、小太郎君。小太郎君のおち○ちんもこんなに硬く熱くなってるでしょ、
私もね、小太郎君が上手だからさ」
まさか自分が言うとは思わなかった。後から思い返した時真っ赤になってそう実感した円だったが、
この時はそのまま、自らの内より沸き立つ欲求をそのまま口にしていた。
「あ、ああ、なんか、円姉ちゃんがエロエロやから俺も」
「バカ」
ボーイッシュな円から異様な程の色気が溢れ出た、そんな一言を浴びて、
小太郎は辛抱たまらず腰に巻いたタオルを脱ぎ捨て、ぐいっと腰を使っていた。
「くっ…」
「円姉ちゃ、うぷっ!くうううっ!!」
全体に健康的に引き締まっているが衣服の跡は意外な程、抜ける様に真っ白、
そして、麻帆良3‐Aクオリティで年齢の割には成熟したまろやかな曲線を描く円と
まだ一見して子供の小柄な姿ながら、一般基準では達人級に逞しく鍛え抜き修羅場をくぐった小太郎。
そんな二人の裸体がぴったり重なりぎゅっと抱き合い、絡み合いながらその時を迎えていた。
ほんの一瞬の後、ベッドの上では、しっかと抱き合った一組の男女が只、はぁはぁと荒い息を吐いていた。
「…痛ないか?…」
最初の一言に、円は、黙って微笑み円に覆い被さる小太郎の黒髪をくしゃくしゃと撫でる。
「気持ち良かった小太郎君?」
「ああ、良かった」
その飾り気の無い一言に、円は満足気に微笑んだ。
「こーゆーのもあるんだね」
「ああ、っておいっ」
「いーからいーから」
備え付けのお絞りを見付けた円が、ベッドの上をはい進んで小太郎に接近していた。
逃れようとした小太郎だったが、円の悪戯っぽい目で上目遣いに見られ、苦笑いを浮かべて身を委ねた。
「ぬるぬるのべとべとの、ちゃーんと…」
円がそこにお絞りを当てて動かし始めると、
そんな円のショートヘアから除くうなじ、白い背中、くりっと引き締まってふるふる震えるお尻を
嫌でも目にしながら、と言って嫌でもなく、
されるがままベッドの上で開脚着座していた小太郎がうめき声を上げ、
一戦終えててろんと柔らかくなっていたものが円の眼前でしゃきんと身を持ち直す。
「ふーん」
「あー…おうっ!」
ぱくっと円の口に含まれ、言葉を探していた小太郎が唸る。
「んふふー、やっぱ男の子ってこれがいーんだ」
ぱっと口を離した円が、小太郎に視線を向けてニッと笑った。
「だから、どっから仕入れて来んねそーゆーネタ?」
「んー、私の場合はー、分かるでしょー」
「なーる」
納得する二人の心の目の前をふわりと見事なロングヘアがすり抜ける。
「小太郎君」
「はいっ」
どこか攻め込んで来る様な円の口調に、小太郎が馬鹿丁寧に返答した。
「さっきからさ、男の子ってこーゆー時もうどうにも止ま(以下略)って聞いてるのに、
随分と私の事気遣ってくれたみたいでどーもね」
「いや、まー、女相手やさかい」
「とゆー訳で、この際思いっ切り甘えちゃおっかなー」
「あ、ああ…」
改まって言われると怖い気がしないでもないが、円が相手ならそれもいい気がした。
そうして、小太郎はされるがまま、円の手でベッドに仰向けに横たえられた。
「んっ、くっ…」
「んっ…円姉ちゃん、ぬるぬるやけどきつっううっ…」
「もうっ、そーゆー事っ…」
ぺろっと唇を嘗めた円がベッドに横たわる小太郎に跨り、
そんな円の中に小太郎の反り返ったものが呑み込まれていく。
互いに冗談口を叩きながらも、小太郎の方は実際切迫している。
その、十分に潤いながらもまだまだ窮屈な感触を覚えながらも、
小太郎はぎゅっと歯がみしてその意思力の容易に通じぬ困難な闘いへと挑む。
そうやって、小太郎は、回数の問題があるとは言え
年齢を考えると相当な忍耐力で円の中にしっかり呑み込まれる所まで耐え抜いて見せた。
「くうううっ、円姉ちゃん、これ、すごっ…おっ…」
「んふふっ、そりゃあー、バトル脳のコタロー君これがチアの底力って奴よおっ!」
小太郎の目の前で短い黒髪が跳ね、形よく膨らんだ乳房がぷるんぷるんと上下する。
そして、円の頬が赤く染まり瞳は潤み綻ぶ唇からは堪えきれぬ熱い喘ぎがこぼれ出る。
そんな円の途方もなく色っぽい、そしてバトル脳の小太郎がわくわくするぐらい躍動感溢れる舞姫の姿を、
小太郎は一刻でも多く見ていたいと懸命の自制をしながら惚れ惚れと眺める。
「くうううっ、ね、円姉ちゃんっ」
「来る?来ちゃう?私も、私もはああっ!
Go go Let’Go Let’Goオオオオオッッッ!!!」
「うううっ!!」
途中から自らズン、ズンと円に合わせて腰を突き上げていた小太郎は、その時を迎え、
下半身から突き抜け、絞り出される快感にそのまま身を、脳を委ねる。
一瞬気が遠くなる様な、そんな中で見た、
きゅっと上向きの膨らみをぷるんと震わせ、引き締まった白い裸体をピンと反らした円の姿。
その得も言われぬ悦びに弾けた表情も、
小太郎が何か神々しいものすら感じる中、その時は一瞬にして通り過ぎる。
そんな小太郎がふーっと一息ついた辺りで、ぽよんと若々しい芯を残しながらも
むにゅっと柔らかで汗ばんだ感触が、小太郎の逞しい胸板に心地よく伝わる。
むにゅっと柔らかで汗ばんだ感触が心地よく伝わる。
そうやって、くにゃっと小太郎の体に覆い被さった円の顔が迫り、唇を吸われる。
それから、円は小太郎の横のシーツにくてっと顔を埋める。
小太郎がそちらを向くと、心地よい疲労と照れを交えた円と目が合った。
小太郎が苦笑いを返し、二人は顔を見合わせてくくくって笑ってから静かに目を閉じ、ちゅっと唇を重ねた。
「Merry X’mas 」
「めりぃ、くりすます」
最終更新:2012年01月28日 14:33