02スレ590

590 二日目25 ◆lQS9gmV2XM sage 03/09/19 05:06 ID:o0+IgXtE

 時間は少し遡る。
「いってらっしゃ~い」
 ネギと明日菜が部屋から出ていく。その慌てぶりがなんだか木乃
香には可笑しく思えたが、彼ららしいと言えばそうである。
「……さてと、占いの練習練習」
 木乃香は慣れた手つきでタロットを並べていたが、途中で指が止
まってしまった。
「そういや…最近やってなかったなぁ……」
 木乃香は股間の辺りをもぞもぞと動かしながら、僅かに荒くなっ
た息を整える。最近自慰をしていないからなのか、妙に股間が疼い
て占いに集中できない。
「んっ…仕方ないな~」


 ベッドの上で寝間着を捲り上げ、小さな乳房をゆっくりと揉み始
める。胸を触ると股間がさらに疼きだした。
「あっ……ああん、あっ」
 大人でも魅了されそうな甘い声を上げて、木乃香は自らの肉欲に
身体を委ねていく。さらさらした黒髪がベッドの上で乱れる。割れ
目を指で優しく撫でると、性器から痺れるような快感が伝わってき
た。
「はぁ、はぁ、はぁ」
 まだ幼さの残る肉体がベッドの上で妖しく動く。身体中が熱くな
り淡桃色の乳首がぴんと立つ。行為を続ければ続けるほど快楽が増
し、苦しいほどに切なくなる。


 我慢できなくなり指を性器の中に入れて掻き回した。くちゅくち
ゅと音を立てて愛液が指に絡み付き、性器が溜めていた欲を吐き出
そうとヒクヒク動く。
「あっ、あっ、ああっ」
 頬を赤らめて悶える木乃香に、普段の知的な雰囲気はない。肉の
快楽に浸り喜ぶその姿は怖いほどの美しさで、同性ですら惚れてし
まいそうな艶めかしさを持っていた。
「あっ、あ、あはぁ…」
 華が咲いたような恍惚の表情で木乃香は昇りつめていった。

 ───!?

「え、停電!?」
 木乃香は突然の停電に少なからず動揺した。


「あ、電気ついた」
 ベッドの中で木乃香は安堵した。
「嫌やなぁ、明日菜たちはよ帰ってきてや…」
 木乃香はシャワーを浴びようと立ち上がった。その時───

「不用心ダナ、鍵ハカケトケヨ!」

「な、ななな…!?」
 窓から雪崩込んできた人形たちに木乃香は言葉を失った。
「ネギノ坊ヤハドコダ……ン、オ前、オナッテタノカ?」
 木乃香は慌てて寝間着の乱れを直した。
「ち、ちゃうよ! オ、オナニーなんか……」
「イヤイヤイヤ、嘘ツクナヨ!」
 人形たちが木乃香の寝間着をぐいぐい引っ張りだした。


「やっ……! え、えっちなお人形さんらやなぁ、そんなんしたら
アカンて。あっ、止めてぇ!」
 抵抗虚しく服を脱がされ寝間着が宙に舞った。部屋の外に逃げよ
うとする木乃香、そのパンツをチャチャゼロが後ろから引っ張る。
「パンツ濡レマクリジャネーカ!」
「いやぁ…大声で言わんといてぇ…」
 顔を真っ赤にして首を振る木乃香、人形が一人で動いているのは
気にならないらしい。
「オイオイ、コイツまんこデケェゾ!」
「ソノ顔デ男何人クッテキタンダ?」
 木乃香の反応が面白くて人形たちは下品な野次をとばす。


「い、嫌ぁ……」
 頬を赤くしながら下品な野次に耐える木乃香。その姿がさらに人
形たちを調子付かせた。
「誤魔化スナヨ! まんこデカスギダヨオマエ」
「モットジックリミセロ!」
「や、止めてぇぇ……」
 人形たちが木乃香の両足を掴んで開脚させる。小さい割に人形た
ちの力は強く、逆に木乃香が着せ替え人形のように扱われていた。
「オ披露目オ披露目」
 チャチャゼロの手が木乃香の股間に伸びる。
「み、見たらあかん…あかんて……」
 人形たちが歓声をあげて、木乃香の目からは涙が零れた。


 隠すものは何もない。
 下着の跡が残った白い肌、薄く生えている毛。そしてチャチャゼ
ロの指が割れ目を広げると、生々しい肉が顔を見せた。
「ギャハハハハ」
 ノリだけで人形たちが性器を指して笑う。
(ああ…誰か助けてぇ…)
 必死に助け舟を待つ木乃香、しかし来たのは味方ではなかった。
「ネギ君遊ぼっ!」「ネギ君御用だ!」
 窓からまき絵、ドアから裕奈、後にはぞろぞろと知らない顔が続
いた。エヴァ軍団の本隊が到着したのだ。
「部屋ガ狭イゾ!」
 チャチャゼロが叫ぶ。
 確かに人が多すぎだ。


 ───女子寮廊下
「い、入れてくださいですっ!」
 ドンドンとドアを叩くも中から反応はない。いきなり乱入してき
た吸血鬼の集団に五階六階はパニック状態で、住民たちは適当に部
屋に逃げ込んで鍵をかけてしまった。
 一部の住民は突然の襲撃に怯まず抵抗しているようだが、この少
女にそんな力があるようには見えない。
「中に入れてくださいっ! お願いだからドアを開けて!」
「ゆえー、逃げ遅れちゃったんだ…うふふ」
「パル!」

 綾瀬夕映の前にいたのは、早乙女ハルナ率いる吸血鬼と数体の人
形だった……



 ドスドスドスドス!


「うひゃああっ!」
 突然全ての人形に穴が開いた。ハルナの目に忍者が使う苦無が映
る。
「危なかったでござるな、リーダー!」
「長瀬さんっ!」
 すらりとした長身にバスタオルを巻き、ハルナたちの前に立ちふ
さがった長瀬楓。
「長瀬さん…」
「シャワー浴びてたでござるよ……」
 どうやら襲撃されたタイミングが悪かったらしい。
「ふふふ、長瀬さんかぁ、味方になってくれると嬉しいかなぁ…」
 ハルナたちは唾液でてらてらと光る牙を出して、楓に噛み付こう
と目を輝かせた。


「あ、ありがと、くーふぇちゃん」
 桜子の前には胴着を纏ったクーと、撃破された吸血鬼と人形の残
骸が転がっている。
 クーはその拳で、見事襲われていた桜子を救出していた。
「いや、まだ動かない方がいいアル。桜子」
「え?」
「お前たち、カエデがとても心配していたアルよ」
 そう言うと、彼女たちは廊下の前後でクーを挟むように現われた。

「楓はハルナたちが仲間にしてくれるよ」

「じぁあ私たちはクーちゃんですね。お姉ちゃん」

 牙を生やした鳴滝姉妹たちは、獲物を見つけてにっこり笑った。



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最終更新:2012年02月12日 20:37
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