02スレ715

715 v3yaa ◆d4WtKA.Zvs sage 03/09/26 22:00 ID:HTR+ZNLJ

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ…」
激しく息をつぎながら立っているエヴァを、しゃがみこんだサウザンド・マスターが、にやけた顔でじっと見つめている。
エヴァのカラダは、今や五感で受け取る感覚の全てが性欲を掻き立てるまでに、快楽の虜になっていた。
下腹部から湧き出てくる、蕩けるような疼きに、まともに立っていられず、やや前のめりになる。
目の前のサウザンド・マスターの視線に、ぞくりと背筋が反応する。
「(うぁっ…、そんな目で、見るなぁっ…!!)」
意識しまいと思えば思うほど、余計に意識してしまう。まるで、直接カラダを舐めまわされているかのような感覚に、思わず半歩後退りしてしまう。
不意に、二人の間を、一陣の風が吹き抜けていった。エヴァのマントが、バサバサと音を立てて、風になびく。
「ひっ…!!」
カラダに纏わりついたマントの感触に、エヴァが悲鳴を上げる。
いつもなら、颯爽とした気分を高揚させる心地良さが、今は、ねちねちとカラダを撫でまわす、生暖かい無数の手のように感じられる。
「ひっ、ひぃぃいっ、や、やだぁっ!!」
堪らず、エヴァは、マントを脱ぎ捨てた。それと同時に風が止み、マントは、エヴァの傍らにバサリと落ちた。
白いシュミーズとフリルの付いたショーツを身につけたエヴァの姿が、サウザンド・マスターの目の前に晒される。
「『踊り子さんには、手を触れないで下さーい』、ってか? こんなところでいきなりストリップかよ。」
「くっ…!! 貴様…、ふざけてないで、何とか、しろっ…」
サウザンド・マスターの冷やかしに、エヴァが苦しそうに声を絞り出して対抗する。
「何とかって? 何すりゃ、いいのかな?」
「こ、この呪いを解いてくれ…、た、頼むっ…。」
恥を忍んで、エヴァがサウザンド・マスターに助けを請う。


「さっきこいつで調べたが…。」
サウザンド・マスターは、懐から魔法書を取り出した。
「その呪い、半日くらいで解けるくらいの、軽いやつだろ? お前ほどの魔法使いなら、自分でなんとかできるだろうが。」
「こ、こんな、状況で…、呪文が使えるわけ、ないだろぉっ…!!」
「じゃあ、仕方ねえな。俺には知ったこっちゃねえよ。」
「ぐっ…!!」
サウザンド・マスターに無下に断られてしまい、エヴァは途方に暮れてしまった。
「(どうする? あとはもう、あの方法しかないが…。)」
エヴァはしばらく葛藤していたが、激しすぎる快楽に後押しされるように、口を開いた。
「な、ならば、貴様…、この私を抱け。魔力のある者が相手なら、呪いの効力は弱まるハズだ…。」
エヴァは、自尊心が損なわれないように言葉を選んで、サウザンド・マスターを誘った。
「抱くって…、抱っこしてほしいのか、お前。まだまだ、おこちゃまだなー。」
「なっ…!!」
エヴァの頭に血が昇る。
「とぼけるな、貴様。さっき呟いていただろうがっ…!!」
「言葉ってのは、TPOに応じて意味を使い分けるもんだ。お前さんには、もっと具体的で、なおかつ詳細な説明を要求する。」
「な、何だとっ…!!」

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最終更新:2012年02月12日 20:43
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