04スレ354

354 座薬 ◆lQS9gmV2XM sage 03/11/24 22:06 ID:9SpmnLqR

 ああ……どうして、こんなことに、なったですか……

「うぅ、うむっ、うぶぅ――っ、う、うむう、う、んんんんん―――」
 口に押し込まれた肉棒から精液が勢いよく吐き出された。これが何発目かは分からない。夕映にでき
ることは粘り付く精液をごくり、ごくり、と排水管のように飲み込んでいくしかなかった。口の中は濃
い精子の塊で汚れて、最早カウパーが唾液代わりという有様である。
「飲、み、ました……です。うぷ………げぷ……」
 これまで何リットル飲んだか分からない。げっぷをすると胃の方から生臭い牡の匂いが込み上げてく
る。口や鼻の中からも生臭い匂いがした。顔にへばりついた精液と、胃で消化されてる精液の匂いに目
眩を覚えながら、夕映は弱々しく、無表情で陵辱者たちを睨んだ。
「おいおい夕映ぇ大丈夫かっ? まだ始まったばっかだよっ!」
「はあ、はあ……私がこの程度で屈服すると思っているんですか? この偽物っ!」
「それだけ元気なら大丈夫だなっ!」
 夕映は四つん這いで、順番にペニスの奉仕をさせられている。口だけに止まらず太もも、背中、乳房、
腹、髪、顔、脚、といたる所に射精され、一糸纏わぬ肉体は生温い欲望に塗れていた。端整な顔はペニ
スで突つかれて汚され、髪は精液が乾いて固まり、白い滴が全身からぽたぽた落ちている。
 それは普段の知的な文学少女ではなく、歪んだ調教をされる動物の姿である。
 その夕映の頬を「24人目」のチャチャゼロが、その萎えを知らないペニスでぷにぷに押した。エヴ
ァに生やされているそのペニスは、賞金稼ぎの拷問用という物騒な役割を持っている。
 忌々しげにペニスから目を逸らす夕映を見て、チャチャゼロの横のチャチャゼロが人形にあり得ない
舌を出して嗤う。その横のチャチャゼロも、その横も、その横も、その横も、その横も…………
 部屋を埋め尽くした何十もの(何百かもしれない)チャチャゼロが、集団で夕映を襲っていた。



 確か、あの部屋に妙な連中が乱入してきて、それから…………分からない…………

 この状況がどうしてできたのかが夕映には分からなかった。木乃香たちが居た部屋で起きた混乱、そ
の記憶がごっそりと抜け落ちていて、気がつくとチャチャゼロの集団に襲われていた。
 しかし夕映は増殖したチャチャゼロを約八秒で偽物と断定し(百体いれば九十九体は偽物だろう)、
本物のチャチャゼロが助けに来てくれるのを信じて辱めに耐えていた。夕映は哲学の論客である。膨大
な読書量から生み出した人生観は、どんなに辱められても決して揺るがず、精神面で相手に屈服する事
を許さない。夕映にできるのは、陵辱されようが自分を見失ったりはぜず、精神を偽物に所有・支配も
されず、本物のナイトが助けにくるのを待つ事だった。
そう、そのはずだった………………。


「いやあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙―――っ! や゙め゙でぐだざい゙ぃ―――っ」
「夕映っ! そんな顔見せたの初めてだなっ!」
 チャチャゼロに髪を鷲掴みにされて、夕映はそのまま乱暴に床を引きずり回された。精液塗れの肉体
が雑巾のように床の上を滑ってそのまま倒れ、別のチャチャゼロたちに囲まれる。夕映はチャチャゼロ
たちに弱みを見せまいと睨みつけるが、顔に数人分の精液を雨の如く浴びせられその上からぐちゅぐち
ゅと踏み躙られる。欲望で白く汚れた淡い色の乳首も踏み潰され、夕映が思わず悲鳴を上げた。
「あっ、あああっ、あっ、はああああ、い゙だい゙っ! きゃっ! ぎゃうっ!」
 チャチャゼロの足を掴んで持ち上げようとする夕映の非力を嘲笑うように、夕映の胸が硬い人形の足
に蹂躙される。つま先で身体を転がされて小さな尻を踏まれて蹴られ、足の先端を口に突っ込まれる。


「あ、あ……も、もう、止めて……お願いです……」
 床に落ちていた埃や髪の毛が全身にべったりと張り付いた夕映を、チャチャゼロたちが立ち上がらせ
る。ガクガク震える夕映の両足を掴むとそのまま左右に開け始め、180度に近づけていく。
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙―――っ! そんなっ、私、身体はとっても固くて、あ゙ぎぃぃ―――っ!」
 ほぼ180度に開脚し股関節が軋む。夕映は口をぱくぱくさせながら、その痛みに耐えていた。
 夕映の中では壮大な崩壊が始まっている。中学三年生の哲学少女がその知識量から編み出した自分の
誇りが、生き方が、心の強さが、暴力の前にあっけなく崩れ去っていく。自信も希望も、少女の理想が
混じっていた部分が、自分の強さだと思っていた幻想が破壊されて否定される。
 夕映の哲学は暴力を前にしても貫けるような確固たるものではなく、ただの少女の理想だった。
「おいおい、これから本番だぞっ! 悲鳴早いよ」
「……な、何をするですか、ひぅっ! そ、そんな、そこはダメですっ!」
 チャチャゼロの一体が夕映の尻に指を這わせ、精液を塗した指でぐちぐちと穴をほぐし始める。指は
根元まで侵入して腸壁を擦り、ゆっくりと尻の穴を慣らしていった。引き出されていく禁断の官能と行
われるであろう陵辱の恐怖に、夕映の声は震えている。
「よっし、もういいだろ」
「そ、そんな、もっときちんとほぐして……そんな太いのぜった、い、む、りで……ゔあ゙あ゙っ!」
 剣のように固く長いペニスが、ずぶずぶと夕映の尻に挿入される。小さい穴を血で赤く染め、腸壁を
削りながらペニスは夕映の尻で動き始めた。尻を犯され獣のような悲鳴を上げる夕映の180度開脚さ
れた股間の正面に、別のチャチャゼロがやはりペニスを聳えさせて近づく。
「あ、ぐあ、ぁ、あ、あ、あぁ、あ、ぁ、まさかぁそん、な、無理ですっ、やめ、え゙ぇ―――っ!」
 見れば恐怖すら覚える巨根が夕映の膣にねじ込まれ、狭い道を押し広げながら子宮口を一気に突き上
げた。股裂き状態で宙に浮いた夕映の身体を支える二本のペニスに体重が集中し、穴の奥に深く突き刺
さる。ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ、と穴を抉る音が聞こえる度に、夕映は白目を剥いて仰け反った。


「ひぎ、ぃ…ぁ、あぅぅ、ぁああ、あ、あ、あ、だ、ずげで、チャヂャ、ゼ、ぉざ……」
 ペニスに突き上げられる度に激痛と快感が入り乱れる。膣は何とか凶悪なペニスを受け入れてはいた
が、尻はただ無慈悲に抉られている。子宮を突かれる度に快感で意識が白濁し、腸を抉られる度に激痛
で意識が鮮明になる。夕映をサンドイッチにして犯す二体のチャチャゼロは苦しむ夕映の心まで潰さん
ばかりに、時には周期を合わせて、時にはメチャクチャに少女の肉体を突き上げて嬲る。
「あ゙、あ゙ぁ゙、あ゙ぁ゙、ゔあ゙、ゔあ゙、ゔあ゙、あ゙、ぁ゙、ぁ゙、ぁ゙ゔあ゙、ゔあ゙―――っ!」
 腸と生殖器に異常な量の精液を注ぎ込まれ、夕映はようやく解放されて崩れ落ちた。体液に塗れてぴ
くぴく痙攣する夕映の目に映ったのは、今まで自分を犯していた、しかし全然萎えていない、むしろ大
きくなったペニスだった。夕映はがたがた震え出した。周囲を見渡すと、どこを見てもチャチャゼロが
いて微笑んでいる。夕映を犯そうと、微笑んでいる。何十何百という陵辱者が夕映を囲んでいる。
 あの凶悪なペニスを何回も、何十何百本も相手にしなければならないのか。
 冷静に考えれば、本物のチャチャゼロが助けに来てくれても、敵が多過ぎて勝てない気がする。
「…………いや、いや、いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや―――」
 壊れた人形のように首を横に振る夕映の穴に、次のペニスが挿入される。
「ゔぐ、あ゙、ぁ゙、ぁ゙あ゙、ぁ゙、ぁ゙あ゙、あ゙、あ゙あ゙、うあ゙、ゔあ゙、ゔあ゙、あ゙ぐあ゙―――」


 神は死んだ。



 …………
「あはは、流石はウチの最強の護衛や桜子ちゃん。パルたちの分も頼むえ」
「りょーかいだよ―――っ!」
 びゅんびゅんびゅん、と空気を切り裂きながら、桜子がラクロス棒を黒服の術者に向ける。
「夕映に近づくなバカっ!」
 片腕を失いながらも日本刀を避け、短い足で緑フリルの剣士を蹴り飛ばす。
「なめるなよ毛が生えたてのクソガキどもが―――出でよ我が自慢の式神たちっ!」
 黒服がばら撒いた呪符が徐々に形を変える。黒々とした眼球が現れて固い甲羅に覆われ、二対の鋏が
にょきにょき生えた。一メートル程の大きさのそれらは群れて、黒服の足下をがさがさ這い回った。
「それってアメリカザリガニ………かな?」
「我が自慢の式神がこの程度と思うな―――善鬼っ! 護鬼っ!」
 群れの数倍はありそうなザリガニが二匹、ズシャッ、と机を踏み潰しながら部屋に現れる。人の頭蓋
よりも大きな眼球が、獲物を見定めるように桜子と木乃香を映し出す。
「ふふふふふ、我が自慢の式神たちを前に、驚いて言葉も出ないか」
「キモい」
 ザリガニの群れが周囲に展開し吸血鬼の群れを牽制する。巨大ザリガニは桜子と木乃香に向かい、桜
子が木乃香を庇ってじりじりと後退していく。そして式神たちは当然、動けない獲物に殺到した。
「ぐわああっ!」
 動けない夕映を助けようとチャチャゼロが跳ぶ。その足が股から粉々に吹き飛んだ。
「斬空閃………でも外れましたねぇぇぇ。やっぱり本調子じゃないないない」
 日本刀を手に、緑フリルの少女が愉悦の笑みを浮かべる。
「ひぃぃ、ぎぎゃああああ―――っ! ちゃ、チャチャゼロさん助けて……あぐっ……」
 夕映の身体にザリガニが群がっていた。その鋏で夕映の手や太ももを挟み、股間に口を付けて恥部を
貪っている。甲羅で擦れて夕映は傷だらけで、鋏で殴られて顔が腫れている。その長い髪が鋏に切断さ
れ、夕映の頭からぱさぱさと落ちていった。
「夕映ぇぇぇぇぇぇぇ―――っ! くそっ、襲うなら私を襲えよぉぉ―――っ!」
 足を失い動けないチャチャゼロが怒鳴る後ろに、緑フリルの少女が立つ。
「…………」
 ザリガニに囲まれた木乃香が、先ほど落ちてきた呪符を静かに取り出した。そして―――


 ―――千雨の部屋
「ぱくっ…むぐむぐ、ごっくん。う~~~ん、美味でござる。美味でござるよこのプリン」
 二個目のプリンをとても幸せそうに食べる長瀬楓、その横では、
「え、えっ!? が、画面が消えてしまった……ど、どうしよう」
 桜咲刹那が人差し指で、恐る恐るノートパソコンを操作していた。
「おい私のプリン全部食うなよ。それはこうすれば元に戻る…ってパソコン触ったことないのかよ」
 刹那と楓を部屋に招いた千雨は、戦闘時の彼女たちとのギャップに驚いていた。日本刀やら手裏剣を
持っている事を除けば、彼女たちは話してみれば普通の少女なのである。
 千雨は血で汚れた服を脱がせて、破れてもいいコスプレ用の服を無料で二人にレンタルした。
 だから楓はチャイナ服、刹那はセーラー服である。
「さてと、もう少しだぞこっちは―――」
 千雨のパソコンが、麻帆良のセキュリティシステムへ侵入していた。

 千雨・楓・刹那の三人は、お互いが知っている情報を出し合って状況の把握を試みた。

・学園の結界システムと警備員の吸血鬼
・逃走しているまき絵や夕映たち
・未だ遭遇していない近衛木乃香とその護衛・椎名桜子

「これはその要するに―――警備員の吸血鬼が起こしたサイバーテロなのか」
 楓と刹那の説明を聞いた千雨は、女子寮を襲っている混乱を自分が分かり易いように解釈した。
「もし予備システムが存在するなら復旧できるぞ。その結界とかいうやつ」
 そう言って千雨は猛然と、キーボードを叩き始めた。

 それからしばらくの時間、楓たちは疲労した身体を休めていた。その時、遠くから、どおん、どおん、
と音が聞こえてきた。何の音か分からず、千雨は楓に不安げに尋ねる。
「うーん。何か、重い物を叩き付けているような……そんな感じの音でござるな」
 スプーンを咥えたまま楓は言う。
 音はどおん、どおん、と不吉に、遠くから響いてくる。


 硬い殻を突き破り飛沫を散らし、ザリガニの頭を潰しながらトンカチが床に叩き付けられ、どおん、
という音と共にクレーター状の凹みを作る。善鬼が煙に変わって消えていく横で、トンカチが次の標的
に向けて振り下ろされ、
「ひゃあああああ、待って、ちょっと待ってくださふぎゃっ!」
 どおん、と緑フリルの少女が床にめり込んで、ぴくぴく痙攣しながら気を失う。
「あ、あ、そんな、善鬼が一撃だと……ば、バケモノ……だ……」
 後退りする黒服に、ずしん、ずしん、とトンカチを持った怪物が迫って来る。白のローブを着た4メ
ートルはある巨体。そのへちゃむくれた、どこか愛嬌のある顔は木乃香のものである。
 『のんびり白魔術師』とでも呼べそうなこの平和そうなキャラクターは、木乃香が試しに呪符から呼
び出してみた式神だった。その大福のような締まらない顔に、黒服の護鬼である巨大ザリガニが鋏を振
り上げて突進し、のんびり白魔術師の手がザリガニを掴んで口に押し込み、
「ぐしゃ、ばりばり、ぐちゅるる、ぐちゃ、ぼりぼり、ばぐちゅちゃっぐちゃぐちゃ―――」
 そのまま食べた。足や鋏といった残骸がぼろぼろと床に落ち消えていく。
「み゙ょ゙お゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙―――っ!」
「ひ、ひいいいいいいいいい―――っ!」
 謎の雄叫びを上げながら突撃してくる、平和なのは外見だけの式神に、黒服は恐怖で逃げ出した。
「逃がしたりせーへんよぉ―――」
 猛スピードで接近した式神がトンカチで黒服を横殴りにした。短い悲鳴を残して黒服は飛んでいき、
窓を破ってそのまま見えなくなった。
「それにしても、このお札使うの意外と簡単なんやなあ……ふふふ」


「柿崎さんたちは、楓ちゃんとせっちゃんに負けてもうたみたいやわ」
 ひらひらと戻ってきたタロットカードを見て、木乃香はしゅんぼり溜息をついた。
「なあ桜子ちゃん、ウチ、楓ちゃんを護衛に欲しい。捕まえてくれへん?」
 木乃香は桜子に抱き付き、頬に軽くキスをして微笑んだ。
「そうや、『あの二人』を好きに使って良いから、楓ちゃんを捕まえて……お願い―――」
 おっとりとした、しかし拒否を許さない口調の木乃香に、桜子は黙って肯いた。


 足を失い動けないチャチャゼロの前を、木乃香が歩いていく。
「約束やから、犬の傷は回復してあげるえ」
 ザリガニに襲われ気絶した夕映に、木乃香は回復魔法を使う。夕映の傷はみるみる治っていく。その
夕映のおでこに、木乃香がそっと緑に発光するタロットカードを張り付けた。
「おい! なんだよそのカードはっ!」
 怪しい木乃香の行動を、チャチャゼロが問う。
「幻覚魔法やえ」
「な、に……」
「人形さんも治して欲しいって言ってたさかいなあ。これで夕映ちゃんは、大好きなお人形さんたちと、
ずっといっしょに、楽しく過ごせるんやえ」
 意味が分からないチャチャゼロの身体を、影が覆った。
 後ろに、トンカチを振りかざした式神がいた。
「ウチを好き勝手に犯してくれた、御礼やえ―――」
 チャチャゼロは悟った。
 主人であるエヴァとも、夕映とももう会えないのだと。
 主人であるエヴァには飽きられ、幻覚に犯された夕映の心からも、自分は忘れられて―――
 前を見ると桜子が、驚いたようにチャチャゼロを見ていた。
 木乃香も、珍しい物を見ているように目を細める。
「なんや、人形も泣けるんやなあ」
「え? それって、どういう―――」


 ぐしゃっ


「さて、ウチがせっちゃんと遊んでる間に、楓ちゃん捕まえといてな―――」
 木乃香が吸血鬼たちにタロットを配りながら部屋を出ていく。


 破壊され尽くされた部屋に、少女と人形が残されていた。
 少女は人形のような焦点を失った瞳を天井に向け、人形は壊れていた。
 ……………


 音が、止んだ。
「そろそろ来る」
「まあ、来るでござろうな」
「え? お、おい」
 千雨と談笑していた刹那と楓が、ゆっくりと立ち上がってドアに向かう。
「もし結界の復旧に成功しても失敗しても、結果が出たらすぐに天井裏に隠れてください。おそらく、
このフロアは戦場になります」
 刹那が千雨の手を握る。
「プリンごちそうさま、元気出たでござるよ」
 笑顔で楓が、千雨の肩を叩いて言う。
「あ………」
 二人が部屋を出ていく。
「お、お前らっ!」
 千雨が叫ぶ。
「あ、その………破れてても汚れててもいいから、服返しに戻ってこいよっ!」
「承知した」
「了解でござる」
 ばたん、とドアが閉まる。
 千雨はただ、自分のできることをするしかない。

「で、結界とやらが復活すると、吸血鬼は無力化するでござるか?」
「木乃香お嬢様の魔力の影響を受けた連中が無力化するかは不明だ。弱くはなると思う」
「適当でござるなぁ~」
「待て。向こうの屋上の扉の簡易結界が破られた。来るぞ」
 よりによって千雨の部屋の近く―――
 そこから楓は吹き抜けを挟んで、屋上への階段を睨む。
 刹那は下の階に下りていく。
 爆発音が聞こえ、屋上からドアの残骸が階段を転がり落ちてくる。
「…………」
 
 迫り来るは魔法使いの吸血鬼と、その護衛―――

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最終更新:2012年02月12日 21:11
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