30スレ333

G・Pen上の添乗 後編

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裕奈が戸惑っている間に、裕奈の柔らかな胸に頬をすりすり擦り付けていたネギは、
その左側の先端をはむっと口に含んでいた。

「きゃははっ!ちょっ、ネギ君やっぱ無理あはっ」

時々舌をれろれろと動かしてちゅうちゅうと吸われるくすぐったさに、
裕奈は目尻に涙を浮かべてケラケラ笑いながら下を見た。

“…綺麗な顔…でも…”

こうして見ると、伏せた睫も優美な整った顔立ちをしている。まき絵や何人もの熱烈ファンがいるのも分かる。
だが、その安らいだ表情は、裕奈にふっと嘆息をもたらし裕奈は解いたネギの髪の毛を優しく撫でていた。
そうしている内に、裕奈の顎もカクンと船を漕ぐ。そんなネギの顔を見て気が緩んだらしい。

「んにゃ?」

一度口を離し、乳房に顔を預ける様にしていたネギがもぞもぞ動き出すのを感じ、
裕奈はちょっと飛んでいた意識を取り戻す。

「んー、んーっ…」
「どうしたのネギ君?」

まだ、ネギのおでこは熱いぐらいだ。裕奈がとっさにネギをきゅっと抱き締めると、
その腕の中でネギはもぞもぞとむずかる様に動き出した。

「はにゃ?これ…」
「んーっ、んー、んーっ、あっ、あー、あーっ…」

ネギは、裕奈の腕の中でもぞもぞと逃れようとしたかと思うと、逆にぎゅっと裕奈を抱き締めたり。
目をぱちくりさせた裕奈が自分のお腹に当たる硬い感触に気が付いた時には、
ネギは切羽詰まった声を迸らせてから今までとは違った周波数でビクビクッと全身を震わせ、
賢者の如く深甚なる吐息を漏らしていた。


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「はーっ、はーっ、はー…」

ネギが一度体を反り返らせてから、ばふっと目の前の豊穣な谷間に顔を落とし込む。
押し付けられた布地からじわりと広がる湿り気と柔らかさに、
流石に一瞬乙女らしき嫌悪感を覚えた裕奈だったが、
柔らかな胸に埋もれて無意識のうちに呼吸を整え、
その身を預けるネギの顔を見ている内に、裕奈もふっと優しい吐息を漏らしていた。

「あーあ、汗びっしょりかいちゃって」

ネギをベッドにごろりと転がし、手始めに乾いたタオルでその胸板を拭う。
そうしながらも、その視線は自然、堂々たる染みの広がったトランクスへと向かってしまう。

「あー、やっぱ気持ち悪そ」

ずるりと引き下ろしたトランクスを後方に放り投げ、裕奈はネギの脚の上に尻を下ろす形となる。

「わーぬるぬる、こんな風になるんだ。ネギ君も男の子なんだねーもーむっつり君なんだからー」

言いながら、ありったけ持って来たタオルの一つを水で絞り、そこを拭い始める。

「ん?ちょっ…」

そうしている内に、タオルから外れた中身が裕奈の掌の中で見る見る硬度を増して火の様に熱くなった。

「あ、えっと…ひゃっ!」

お掃除を続けようかどうしようかまごまごしている内に、それは裕奈の目の前で更に力強く反り返り、
目の前の裕奈に向けてゴムが弾けた様に勢いよくその中身を叩き付けた。

「つっ、うわあ、こんなにちょっとネギ君、って…」

二度目にも関わらず、まるで大噴火の様に降り注いだ白いマグマ、がどうなのかを知る程の経験は無かったが、
それでも、乙女の柔肌に一瞬感じた刺す様な熱さ、
そして、その上にぼうっと浮かぶほの白い輝きが異常である事ぐらい、耳年増が精々の裕奈にも理解出来た。
一瞬照明かと思ったが違うらしい。既に、裕奈のこんもりとした胸の膨らみの上では、
半ば黄色っぽくゼリー化した粘液が、その周囲につーっと粘度の低い白濁駅を垂らしながら、
当たり前の鈍い照り返りだけを見せてふるふる震えているだけだ。
そして、半裸で仰向けに寝転がるネギの様子は、呼吸も穏やかで随分楽そうだ。


「これって…」

まだ平熱以上な額に掌を当てながら、裕奈は勘を働かせていた。

「すーぐ、きれいきれいしてあげる。んっ、んー、んふっ、んんんっ!!」

ベッドに這ってネギの股間に顔を埋めた裕奈は、たらんと垂れた柔らかなネギの生白いモノを口にしていた。
すっぽり収まるお子ちゃまの可愛らしいものを裕奈はもごもごときれいきれいしていたが、
その内、それは見る見る体積と硬度を上昇させ、離脱の暇を与えず口の中で暴発した。

「もうっ、ネギ君元気なんだから又あんなに一杯、実はすっごいまずいし。
でも、今度はちゃーんとお掃除してあげたからねっ」

ベッドの上に座って身を起こし、ごくりと喉を鳴らした裕奈は、
僅かに垂れた唇を手の甲で拭いながら悪戯っぽい笑みを浮かべていた。
ぺろりと嘗めた唇をちゅっとネギの同じ場所に重ねた裕奈は、
さっき裕奈自身の寿命が縮むかと思った時から見たら随分楽そうなネギの赤ら顔にくすっと笑みを浮かべ、
その身を段々と下へ下へとずり下げていく。
改めて、たらんと柔らかく垂れたネギの男の子に唇を寄せ、
ハッキリ覚えていた訳でも無いのについばむ様に愛する。
チロチロと舌が這う内に、それは又、むくむくと力を得て反り返り始める。
身を起こした裕奈は、随分昔の様でいて実は半年と経っていない「涼風」スライム騒動から気を取り直して
結局買い直した美容ローションを自慢の膨らみに塗り込んで行く。

「あんっ」
「って、それ女の子の声だってネギ君。
ほらほら、ネギ君の大好きなおっぱいでしゅよー。
知ってるんだからねネギ君、男の子っておっきいおっぱいでこーゆーの大好きなんでしょー」

裕奈が改めてネギの上に倒れ込み、裕奈の豊満な胸の谷間からは逞しく熱い感触が伝わって来る。
それを感じながら、裕奈は思い付くまま、両手で外側から膨らみを挟み、ぐにぐにと手と全身を上下させる。

「んっ、これって…」

ぬるぬるにした谷間、実は女性にとっても性感帯に、見た感じ大人の男と言うにはまだまだ、
それでも精一杯の力を込めて裕奈に向かった男性のシンボルを挟み込み動く内に、
裕奈も太股をもじもじとさせながら息が荒くなるのを感じる。
そして、何かまどろみながら丸で女の子の様な声を響かせていたネギの男は、あくまで肉体で返答した。

「んっ、んー…あー…」
「んふふっ、ネギ君、やっぱりおっぱいが良かったんだねネギ君の男の子も」


いまだぬるりとする程の迸りを唇をぺろりと嘗めて味わいながら、裕奈はタオルを手にしていた。
濡れタオルで、顔も胸も丹念に拭う。いつの間にか自分も汗みずくになっていた事に気が付いた。

「なんか体が、熱い…」

真っ裸で大の字になったネギを頭とは逆方向から見ている内に、
裕奈はごくりと自分の喉が鳴るのに気が付く。

「そうそう、ちゃんとキレイキレイにしておかないと…んふっ、ん…
わっ、ネギ君まだイケるんだ」

ぞろりと黒髪を垂らしてネギの急所から顔を上げた、その裕奈の浮かべた笑みには確かな淫靡さが漂っていた。

「あ、んっ、ほらっ、ネギ君、ネギ君可愛くて元気過ぎる、からさ」

裕奈はぶつぶつ言いながら、既にじわりと染みの広がっていた白いショーツの底を指で一撫でし、
くっと顎を反らしてからするりとその布切れを脱ぎ捨てた。

「熱くて我慢出来ないの、ネギ君ばっかりじゃないんだからね」

ネギの腰に跨りながら、裕奈の右手は熱く強張ったネギの急所をしっかと掴んでいた。
それだけで終わるのではないかと半ば期待半ば冷や冷やしていたが、ここまでの歴戦がネギに耐えさせた。

「あ、あんっ!」

既にぬるりと潤った裕奈の中にそんなネギの熱い昂ぶりが呑み込まれ、
部屋に一瞬、甲高い二重奏が響き渡る。

「あっ、これっ、いっ、ネギ、くんっ…」

段々と沸き上がってくる何かに突き動かされるままに、裕奈はネギの上に起こした身をぐらぐらと揺さぶる。
そんな裕奈の下からもネギの可愛らしいうめき声が聞こえて来る。
つむっていた左目を開けると、そんな裕奈の下でネギは何かに耐える様に頬を真っ赤に染めて喉を見せている。
その苦悶とも言える表情を見て、裕奈は何かじゅるりと沸き上がるものすら覚えた。


「あっ…ああっ…あああっ…ネギ君…ネギ君ネギくんっんああああっ!!」

ゆさっゆさっと動き出した裕奈の体は次第に大きく揺らぎ、ネギの上では
裕奈の豊かな、それでいて少女らしく形良く張り詰めた素晴らしいバストがぶるんぶるんと上下する。
裕奈の体の動きと喘ぎ声のピッチが速くなり解かれた裕奈の黒髪がバサバサと揺れて乱れる。
そんな裕奈の下で、ネギの体も又何かを求めてじりじりと動き出していた。
若い肉体を汗みずくにぶるぶると激しく揺れ動いていた裕奈の踊りは、
裕奈の悲鳴、その底にネギのうめき声を交えて不意にフィニッシュを迎える。
たっぷりと張り詰めた乳房はピンと上向きに張り詰め、
反らした顎から白い喉を見せた裕奈は荒い息を吐いてバサッとネギの上に覆い被さっていた。

 +     +

「ん、んー…」
「あ、気が付いた?」

そう言いながら、ネギの隣に寝そべっていた裕奈も又、
うっとりと眺めていた自分自身の事でちょっと慌てていた。

「ゆーな、さん?はわわっ!」

ぼーっと視線を走らせたネギは、イチジクもなきアダムとイヴ状態にわたわたと身を起こした。

「だーめ」
「はうっ!」

ベッドに座った状態で、真っ裸のグラマー美少女にきゅっと抱き締められ、
真っ裸の美少年の元からの赤ら顔が顔は見る見る真っ赤になる。

「病人はお休みしてないと。大変だったんだからねーネギ君すっごい高熱でダウンしちゃってさ、
だーれもいないから一人でびしょびしょになって汗拭いたりあれしたりこれしたり…」
「あ、あ…ごめんなさい…」
「いいのいいの」

しゅんとなったネギに、裕奈はにこっと微笑んだ。

「あの、それで裸で…」
「んふふっ、ネギ君ねー、ゆーなのおっぱい大好きだったの。
ママ、ママってゆーなのおっぱいちゅうちゅうして」
「はうっ!?」


裕奈の言葉にガーンと響いたネギは、真っ赤になってずーんと下を向く。

「ごごごめん嘘嘘冗談冗談っ!」

今度は知恵熱でぶっ倒れそうになったネギを前に、裕奈がネギの肩ををガクガク揺さぶって言った。

「半分、はね」
「え?」
「大変なんだよね、ネギ君」

裕奈は、顔を上げたネギの目を見てしんみりと口を開いた。

「ネギ君、こんなお子ちゃまなのにさ、お父さんもお母さんも訳分からない状態で、
それで立派な魔法使いになるんだって一杯一杯修行して、
それで外国に来て先生までしてる、私達みたいに大変なクラスの担任してても力一杯一生懸命。
そんな、本当はこーんなお子ちゃまなのに自分の事だけでも一杯一杯大変なのに、
私なんか来るなって言われても勝手に付いて来て世界レベルで迷子になって
空気読まないでやり返せとか無茶言ったり今度だって勝手に出て行ってネギ君危ない目遭わせといて
それでも私ばっかり我が儘言ったからあんな風に、私、ホント最低…」

グスグスとすすり上げ始めた裕奈は、裕奈をきゅっと抱き締めたネギの、
ちょっと熱すぎる優しい温もりを感じた。

「んー、正直ちょっと、一杯困った事も一杯ありますけど、
でも、それもまとめて先生で修行ですし、それに、僕はゆーなさん大好きですよ。
そんな友達思いで仲間思いで家族思いの優しい元気いっぱいなゆーなさん大好きです」

そんなネギのいつもの笑顔無邪気な笑顔は、小さな太陽の様にまぶしかった。

「だから裕奈さん、泣かないで」
「ん」


 +     +

頬を光らせたままにこっと笑った裕奈とネギの顔は近づき、唇が重なっていた。
唇が離れ、目と目で通じ合った後、ちょっと下を向いたネギは真っ赤になって目を斜めに向けた。

「ほらー」

裕奈は、そんなネギのまだ熱い頬を両手で挟み込み、自分の頬をぷーっと膨らませた。

「はうっ!」
「よしよし、いい子いい子」

裕奈にぎゅっと頭を抱かれ、髪の毛を撫でられたネギは、その腕の力が緩んだ時、
チロッと上目遣いに視線を走らせてにこっと笑う裕奈を見る。
パチンとウインクした裕奈の前で、ネギはおずおずと柔らかな胸に顔を埋める。
すりすりとしてから、はむっとその先端をくわえて吸い始める。
裕奈は、そんなネギの髪の毛を優しく撫で続けた。

「あっ」

ぎゅっと裕奈を抱き締めたネギが、ぱっと口を離す。

「あっ、あの…」
「いーのいーの、私も元気なネギ君大好きだから。
って言うか、この状況でこうならない方が失礼だから、ね、女に恥を掻かせないのイギリス紳士でしょネギ君」

裕奈の柔らかなお腹に熱く反り返ったものを押し付けてしまい、
不作法にあわあわするネギに無茶な理屈を並べた裕奈がニカッと笑みを浮かべる。
それを見て、ネギもふふっと照れ臭そうに笑った。

「そ、真面目なネギ君もいいけど、たまにはさ、熱くなって甘えて無茶してみるのネギ君」
「はい」
「…きゃんっ…」

にっこり笑って頷くと、ネギは裕奈の胸に飛び込みベッドに押し倒した。
ベッドに両腕を立てて裕奈の顔を覗き込むネギに、裕奈はにこっと極上の笑みを返す。


 +     +

「んあっ!」

ベッドの上で、裕奈の裸体がガクンッと震えた。

「あっ、ああんっ」

更に、裕奈は背筋を反らす。そんな裕奈の裸体に覆い被さったネギは、
導かれるままに裕奈の秘やかな茂みの奥地へと右手を滑り込ませ、
ぬるりと溢れた泉や小さな蕾に指を走らせていた。

「はんっ、ああんんっ!」
「あの、大丈夫ですか、ゆーなさん?」
「あ、大丈夫大丈夫、気持ちいーだけだから。って言うかネギ君ホントに初めて?
自分でするより何よりすっごい器用過ぎるってはああんっ!」
「気持ちいいんですかそうですか」

後の方の言葉が耳からすり抜けていたネギの指使いは、
裕奈を一度ベッドにのたうち回らせひくひくと小刻みな終焉を呼び込むに十分なものだった。

「あの…ゆーなさん?…あうっ!」

そんな裕奈の顔を心配そうに覗き込んだネギを、裕奈はぎゅっと抱き締めにへらっと笑った。

「あ、あうっ、ゆーなさんっ」
「んふふっ、ネギ君こんなに硬いの熱くなっちゃって、ネギ君も我慢出来ない?」

裕奈のあけすけな言葉に、ネギは恥ずかしそうにこくんと頷いた。

「そう。じゃあ、そのネギ君の、さっきの所に、ね、ネギ君」

さすがにちょっともごもごとした口調で裕奈が導くが、
ここでネギは、本来の聡明さを取り戻した様に緩んだ裕奈の腕の中でもぞもぞと動き出した。

「…あっ…」
「…うっ…」

やはり天性の器用さなのか、裕奈に覆い被さったままのネギの動きで、
ネギの昂ぶったものが十分に潤った中へとするりと入り込んだ。
十分に潤い柔らかく包み込みながらきつく締め付けるスポーツ少女の肉体に、
呑み込まれるままにネギは甘美なうめき声を漏らすしかない。




「うっ、あっ、ああっ」
「あっ、ネギ君のああっ…」

裕奈の中に呑み込まれた自分の肉体の一部が求めるままに、ネギは腰を動かしながら懸命に耐える。
そんなネギを抱き締め、裕奈の唇からも甘いうめき声が溢れ出す。

「あっ、ゆーなさんっ、僕ああっ」
「んっ、ネギ君、ネギ君来て来るああ来るっネギ君来てあああー…」

 +     +

全てが白く抜け落ちた世界から戻って来て、裕奈は、
どうも似た様な状態らしくすとんと自分の裸体にその身を預けるネギをきゅっと抱き締め、
髪の毛を優しく撫でる。

「ゆーなさん…」
「えへへ…」

裕奈につられる様に、ネギもにっこり笑みを浮かべた。

「大好き、ネギ君」
「僕もです」
「いいの、そんな事言っちゃってモテモテのネギ君が?」

即答したネギの額を、裕奈がつんと突いた。

「こんなに元気で優しくて、そんなゆーなさんがやっぱり大好きです。
だから、これからはちゃんと修行をしていただきます僕のパートナーとして。
あれだけの魔力を無闇に使うのはあらゆる意味で危ないですし、ゆーなさんの体が保ちません。
僕も随分痛い思いしましたから」
「んふふっ、アスナ大変そうだったもんね。
いっつも一生懸命いっつも一人で無茶しちゃうネギ君のお守り」
「はい…ごめんなさい…」
「なーに謝ってるのネギ君もーっしんみりしないの」
「はい。だから、その大切な魔力を使える様に、僕が責任を持ってお教えします。
お父さんとお母さんから大切なゆーなさんを預かった先生として、マスターとして、パートナーとして。
僕の大切なゆーなさんを守るために」
「嬉しい」

にこっと笑った裕奈の目尻には、真珠が一粒輝いていた。
逞しい少年と柔らかな少女の生まれたままの肉体が重なり、互いの唇が言葉もなく塞がれる。

 +     +

「37度。お休み、ネギ君」

ようやく替えのトランクスとパジャマを着せたネギがベッドで安らかな寝息を立て、
裕奈が手洗いしたトランクスを洗濯機に放り込んだ辺りで、何やらがやがやと聞こえて来た。

「まさか、あんな希少種ドラゴンに襲われるとはな」
「にんともかんとも」
「ホント、素で妨害念派出しまくりって、どこのリ○ガーだってのア○ラもいないのに」
「あー、この面子だったらセ○ンだってシメられそうだけどな」
「ん?明石?」

表で一暴れして来た面々がぞろぞろと進む廊下に、
裕奈が息せき切って駆け付けた。

「これは、魔法熱ですね」

船室でネギの様子を見た刹那が言った。

「西洋魔法では余り馴染みの無い症状ですが、何か魔法的に勢い余って発熱したのでしょう。
蓄積した過剰魔力はごく微量。この程度なら少し寝ていれば治ります」

刹那の口調はしごくあっさりとしたものだった。

「んー、もう少しかかりそうやし、
たまには一休みするのもええんとちゃう?だってネギ君いつも大変やもん」
「ですね」

木乃香の言葉に穏やかに同意する刹那は、つーっと天井を見た裕奈に特に不審を抱きはしなかった。

 +     +

「…と、まあ、こーゆー展開もあり得る訳だから、
この手のネタバラシは慎重の上にも慎重に…」

原稿を手に力説するハルナとその周囲でうんうん頷く円陣を前に、
千雨は大汗を浮かべていた。

「あー、そのなんだ、その明石のトンデモ設定はどっから拾って来た?」
「ん?今までの状況証拠をつなぎ合わせたら、このぐらいの超展開は当然アリでしょ警部殿」
「あー、つまりあれか、又腐れ女子の超理論って奴か」
「腐女子の嗅覚を甘く見てはいけないよ長谷川クン」

かくして、ハルナと円陣メンバー(詳細略)と嘆息千雨がぞろぞろと物陰を移動する。

「あ、いた…」
「…そういえばあなたの御両親も同じだったと思いますが。
明石裕奈さん」
「…早乙女さん、あの脱げ女斬ってもいいですか?」
「ち、ちょっと待てよ…」

「G・Pen上の添乗」-了-

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最終更新:2012年01月28日 14:40
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