714 P.T ◆3QNEGIp2Uc sage 04/01/03 00:31 ID:ifozM6yR
ifネギま! ~ 一話一妄想 ~
第四話
テストでひどい点をとってしまったバカレンジャー五人。その内四人までがネギの補習によって合格点を取るが、明日菜だけはいつまでたっても赤点のまま。
高畑先生に軽蔑されたと思い込む明日菜は、一度は教室を飛び出すものの、ネギの言葉にやる気を取り戻す。寮に戻ったネギと明日菜だったが……
夕食が終わり、透明のテーブルを挟んで、ネギと明日菜が座っている。木乃香は流しで食器洗いの最中だ。ネギの真剣な顔に、明日菜は思わず正座していた。
ネギは切り出した。
「僕は考えたんですが、明日菜さんの英語の成績が悪いのは、タカミチのせいだと思うんです」
「なっ」
とたんに、明日菜の表情が一変した。眉を逆立て、握り締めた両拳をドン! とテーブルの上に叩き付ける。膝を立てて前のめりになり、怒鳴るように言う。
「何言ってるのよっ! 高畑先生の授業はねー、あんたみたいなガキンチョが批判するには一万年早い、とってもわかりやすいって評判の授業なんだから!」
「あ、いえ、タカミチの授業が悪いという話でなく」
殺されかねないという迫力に、ネギはのけぞりながら両手をぶんぶん左右に振った。
「補習を受けると、その分アスナさんは長くタカミチと過ごせるわけですよね」
ネギは体勢を立て直すと、ピンっと人差し指を立てて言った。
「つまり、タカミチともっと一緒にいたいというアスナさんの無意識の欲求が、アスナさん自身気がつかないうちにテストの点を下げさせていたのではないかと……」
明日菜はすとん、と正座に戻ると、こめかみに汗を浮かべ、うめくように言った。
「うう……それは、一理あるかもしれないわ……」
「そこで、ただ勉強するだけでなく、『補習を受けるのは嫌なことだ』『補習を受けるとひどい目に会う』ということを、アスナさんの無意識に教える必要があると思うのです。つまり、罰を与えるのです」
「罰……」
今度はネギが身を乗り出し、明日菜が思わず体を引いてしまう番だった。
「どうですかアスナさん、罰付き勉強、やりますか? やりませんか?」
「うう……」
明日菜は躊躇した。しかしその時、頭に昼間の出来事が浮かんだ。
小さな子供にいつまでも合格させてもらえず、えんえんと残される。その姿を最愛の人、高畑先生に見られる。耐えがたい屈辱と羞恥の記憶が明日菜を決断させた。
「やるわっ! 私やってみせる!」
顔の前で拳を握り締める明日菜。
「アスナさんならそう言ってくれると思ってました!」
ネギがその拳をがしっと包むように両手で握った。
「なんや、えらい真剣な様子やなあ」
キッチンからエプロンを外しながら木乃香が戻ってきた。ネギと明日菜は、急に自分たちの行動が気恥ずかしく思えて、慌てて手を離す。
もっとも、木乃香はそんなこと微塵も気にしてないようで、エプロンを畳みながらいつも通りの、のんびりとした口調で言う。
「そんなら、勉強の邪魔しちゃ悪いやなー。ウチ、しばらく大浴場に行ってるから、心置きなく勉強してや」
「ああ……すいません」
「木乃香、悪いわね」
「ええってええって」
二人にひょいひょいと手を振ると、木乃香は洗面用具を持って部屋を出ていった。
さて、さっそく明日菜は勉強机に着き、ネギは木乃香の椅子を借りて明日菜の横に座る。
すると、明日菜が教科書とノートを取り出しながら恐る恐るきいてきた。
「と、ところで罰って何やるの? なんか痛いこと?」
眉をひそめ、声が低くなる明日菜に、ネギは笑って手を左右に振った。
「やだなあアスナさん、それじゃあ体罰じゃないですか。もちろんアスナさんが嫌がることでなければ意味がありませんけど、そんなにひどいことはしません。くすぐりです」
「く、くすぐり?」
思わず声に笑いを乗せながら言う明日菜。
「そうです。でもそれほど馬鹿にしたもんじゃありません、結構苦しいですよ」
「まあくすぐりならいいわ。それじゃあ始めましょ」
明日菜はふうっと息を吐くと、机に向かった。
それから二十分間、ネギの指導を受けながら、明日菜は英語の勉強をし、10問の小テスト、そしていよいよ採点となった。
ネギの顔が、丸をつけるに従って次第に厳しくなってくる。明日菜の方もやっていてできが悪いのが自分でわかっているのか、点数がでないうちから額に汗の滴を浮かべていた。
ネギが点数を発表する。
「……三点です……」
がっくりと肩を落とす明日菜。
一方ネギは、横に用意しておいた杖を取り出す。
「それでは、僕としても残念ですが、罰ゲーム、くすぐり三十秒です!」
「え? 魔法使うの!?」
驚く明日菜をよそに、ネギは呪文を唱え始めた。
ネギの呪文と共に、明日菜の机にあったシャープペン、ボールペン、消しゴム、定規、分度器、スティック糊、セロハンテープ、コンパスなど、さまざまな文房具が一斉に宙に舞った。
そして新種の昆虫のような、あるいは小さな鳥のような動きで明日菜の周囲を飛び交ったと思うと、彼女の体のあちこちに殺到した。
消しゴムやセロハンテープなどはそのままに、ペン類やコンパスなど、とがった部分のあるものはその部分で傷つけないよう頭など丸いところから、明日菜の体のあちこちにその身を押し付けた。
「え!? あ、あははははははははは!」
最初は驚きが優っていた明日菜だが、すぐに全身を襲うくすぐったさに悲鳴混じりの笑い声をあげた。
ある文房具は脇腹を、別の文房具は首筋を、また別の文房具はふくらはぎを、さらに別の文房具は腰元を、制服の上から散々に攻める。
「あはっあはっはははあはははは! やだ、ちょっあはははは! 苦しあはははははは!!」
くねくねと身をよじり、手を振りまわして悶える明日菜。ときおり腕が彼女の体をくすぐりまわす文房具に当たるが、もとより命無き物であるからちっとも怯まない。いったん跳ね飛ばされてもすぐさま舞い戻ってくすぐりを再開した。
ネギの方はというと、じっと自分の腕時計をにらんでいる。
やがて、ネギが魔法の杖を振り上げていった。
「はい、終わりです」
その声に従い、文房具たちは一斉に机の元の場所へと戻って行く。
明日菜は机に突っ伏し、肩で息をしていた。
ネギがそーっとその顔をのぞきこむと、うっすら涙まで浮かべている。
明日菜は上半身を起こすと、涙を袖で拭った。その表情はだいぶげっそりと疲れがにじんでいる。
「これは……確かにつらいわね。くすぐりだからって甘く見てたわ。呼吸ができないじゃないの」
「でしょう? あ、ちなみに今のは一分でしたけど、次からは三十秒ずつ時間が増えていきますんで」
ネギの言葉に、明日菜の表情がひきつった。
「うう……あんた意外と容赦ないわね」
「これもアスナさんのためです。さあはりきっていきましょー!」
ネギは杖をぶんぶんと振りまわしながら、教科書をめくった。
再び、二十分の勉強、テスト、そして採点。
ネギが残念な声色で告げる。
「四点です……」
「うそ────!」
両手で頭を抱えて叫ぶ明日菜。ネギは再び杖を構え、呪文を唱え始める。
「ちょっとまって、まだ心の準備ができ」
明日菜が言い終えるのを待たずに、魔法が発動した。
机の上の文房具十数個が一斉に、無重力になったかのようにふわっと浮き上がり、明日菜にロックオンしたミサイルよろしくそのあちこちに突っ込んだ。
「あはははははははは! やめて、あははははははそこはあははははははははははは!」
弱いところを腕で隠し、ガードしようとする明日菜。しかしそういうところには、ペン類など細長い文房具がやってきて、体と腕との間に強引にこじ入ってくる。そしてその動きがまたくすぐったい。
「あはは、あは、あは、はひっ、…………っっ、っ、は、あはははは!」
笑い過ぎて呼吸困難に陥る明日菜、舌を出し、目をむき、苦しそうだがやっぱりくすぐられているので笑っていることには代わり無い。
苦しみと笑いがいっしょくたになった変な表情で明日菜は悶え続ける。
机の上に広げられたノートや教科書が、暴れる明日菜の腕や体に触れてはね飛ばされる。
あと十秒ほどでこの苦行が終わろうという時、明日菜の体がびくん、と動いた。
胸の辺りをさぐるようにくすぐっていたボールペンが、頭で彼女の乳頭をくっと押したのだ。
そのままボールペンは、ぐいぐいと乳首を押す。
「あはは、あんっ!」
制服の上からとはいえ、突然くすぐったさを押し分けて感じる甘い感触に、明日菜は思わず声をあげてしまう。
「やだ、ちょっと、ん、んん、ああっ」
今度は別の感覚に身悶えする明日菜。
とここで一分半終了。
ネギの意思に従い、再び文房具は動かなくなる。
はーっ、はーっと呼吸を整える明日菜に、ネギは首を傾げながら尋ねた。
「あのー、アスナさん最後の方でちょっと変な声を出してましたけど、あれは一体……」
明日菜はとたんに顔を真っ赤にした。不可効力とはいえ、こんな子供の前で胸を文房具にいじりまわされて感じてしまったのだ。
恥ずかしさごまかすために、思わず大きな声を出す。
「う、うるさいわね。なんでもないわよ!」
ネギは何故怒られたのかわからずきょとんとしていたが、明日菜はそっぽを向いてそれ以上何も言う様子が無い。仕方が無いので、彼は『くすぐったさが限界に達すると、ああいう声が出るのだろう』と自分の中で結論づけた。
彼は気を取りなおして、乱れた机の上を直しながら言った。
「さあ、それでは続きをやりましょう。もうちょっと不規則動詞の練習を多くした方がいいかもしれません」
今度は勉強時間を五分ほど延ばして二五分とし、その上でテストを行ってみた。
さすがに三回目──学校の時から数えればもっとだが──ともあって、解答用紙を差し出す明日菜の顔も自信があった。
が。
「五点です」
「あ──惜しい──っ!」
机をバンバンと叩きながら悔しがる明日菜。
「本当に惜しいです。ここのスペル間違いさえなければ……」
と明日菜に劣らぬ悔しげなネギ。気が引けるようで、上目づかいの申し訳無いといった表情で言う。
「それじゃあ罰ゲーム、今度は二分です」
「ちょ、あんた、一点ぐらいならいいんじゃない?」
一回目の倍の時間の苦行とあって、明日菜はかなり必死な様子で言う。しかしネギもこの点に関して妥協する気は無い。
「駄目です。いきます!」
「そんなぁぁっ」
明日菜の悲鳴を無視し、文房具たちが宙を飛ぶ。獲物に食らいつく肉食の生き物のように、明日菜の体に次々と襲いかかる。
ところで、それぞれの文房具はネギが一つ一つ動かしているわけではない。魔法によって擬似的に運動能力と、原始的な知能が与えられているだけである。
手当たりしだいに明日菜の体をまさぐり、明日菜の声や仕草から反応が強いところ重点的に刺激するのだ。
そして三回目の魔法をかけた時、ネギは若干の修正を加えていた。
もとより文房具たちに与えられる知能は極めて限定的なものだから、『くすぐったい』という概念を理解させることはできない。もっと具体的に、『笑い声を出すところを刺激せよ』というように命令している。
それが今回、ネギの勘違いによって、『二回目の最後の時にあげた声を出すところを刺激せよ』に変わっていたのだ。その結果。
まずさきほど明日菜の乳首にとりついていたボールペンは、一直線にもといた場所に舞い戻った。
ぐにぐにと乳首を押し潰すようにしたかと思うと、今度は小さく円を描くようにして、乳輪の辺りをなぞる。胸のふくらみがあんぱんのようにへこむほど押し込んだかと思うと、一転やさしいタッチで乳房の裾野から頂点へ、頂点から裾野へとかけまわったりする。
「はぁぁっ、あ、あ、やだぁっ」
次いで定規がやってくると、その角のとがった部分でやはり乳首を刺激し、あるいは平らな面を使って押し潰したり、しなったかと思うとペチンと軽い音をたてて叩いたりした。
「ちょ、ネギ、これなんかおかし、あああ!」
襟の部分から消しゴムが二つ、明日菜の服の内側に入った。
冷たく弾力のある消しゴムが明日菜の背筋をすっとなぞり、彼女は「ひっ」と声をあげて体を仰け反らせる。
腰まで言った消しゴムは、いったん体の前面に周りこむと腹を駆け上がり明日菜のブラジャーの中にもぞもぞともぐり込んだ。
明日菜の発達しつつある乳房に何度も体当たりをし、それがまるで胸を挟むように揉まれているようで、明日菜の性感をますます刺激する。
「ああ、あんっ、あんっ、もう、や、やだあっ」
腕をクロスさせて胸を守ろうとする明日菜だが、文房具はそのガードの下へと貪欲さを感じさせるほどにぐいぐいと侵入し、敏感なところを刺激し続ける。
下半身では明日菜の足の間をくぐってきたスティック糊が、砲弾のように明日菜の割れ目に、下着越しに激突する。
予想外の場所への攻撃に、ガクガクと体を震わせて身悶えする明日菜。側にネギがいることがわかっているのに、快感に悶える体を押さえることができない。
スティック糊は、あたかもパンツを破って割れ目の中にもぐりこもうとするかのように、明日菜の性器を布ごしにぐいぐいと乱暴に愛撫した。
とそこに、セロハンテープが援軍に来る。
最初、スティック糊と同じ場所を刺激しようとしたがスティック糊に押し出され、上の方向に押し出されてしまう。仕方無い、というように、セロハンテープは回転しながら丸い部分をぐりぐりとそこに押し付ける。
そこはまさに、クリトリスの位置だった。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
脚をつっぱり、大きくのけぞる明日菜。髪飾りの鈴が激しくチリンチリンと音をたて、長いツインテールが振り乱される。
あと少しで、ネギの目の前でイってしまう。そう思った瞬間、全ての刺激が止んだ。
ばっと快楽にとろけた瞳でネギを見る。
ネギはにこっとして言った。
「大変でしたね。二分が過ぎました」
「え……」
思わず声を漏らす明日菜。そこに残念だ、という響きが混ざっていたのに気づいて、彼女は慌てて首を振った。
「大丈夫、だんだん点数上がってますし、次こそは合格しましょう!」
元気よく言うネギだが、明日菜はうなずくことができず、ぼーっとした表情のままで机に視線を落とした。さきほどまで明日菜の股間にもぐり込んでいたスティック糊のキャップが、うっすらと濡れている。
それからの二十分、明日菜は勉強の内容がまるで頭に入ってこなかった。
直前で停止され、行き場を失った熱が頭の中を駆け巡り、一刻もはやく解放されたいとただそれだけが思考の全てだった。
そして待望の小テスト。明日菜は駄目だとわかっていても、つい、わかる問題を間違えた。
じりじりと焦がれるような採点時間。それが終わると、ネギは少し眉を逆立て、棘のある口調で言う。
「どうしたんですかアスナさん、1点しか取れてないじゃないですか。罰として、くすぐり二分三十秒です!」
まさに明日菜の望み通りの台詞を言いながら、ネギは杖を振りかざした。
文房具たちが再び明日菜の体に突撃する。
さきほどまでそれぞれがいた位置にとりつくと、さっそく明日菜の性感帯を陵辱しはじめた。
「ひゃあああぁっ! あんっ、あんっ、あ、あ、あ、あああっ!」
胸と股間をはじめとする、全身の性感帯を余すところなく責められ、もはや端も外聞も忘れて明日菜はよがり声をあげる。
くねくねと体を切なく動かし、開いた口からは唾液とはしたないあえぎ声を垂れ流す。
無機物に刺激されてとろとろと流れ出る愛液は、すでに下着と文房具をぐっしょりと濡らしたあげく、椅子にしみをつくっている。
頭の片隅に残った一片の理性が、必死で「気持ちいい」という言葉を出さないよう頑張っていた。
「ああ、ああ、あ、ああっ、あ───────────っ!!」
ビクンビクンと体を痙攣させたあと、椅子の背もたれにぐったりと体重をあずけ、動かなくなる明日菜。胸元だけが、呼吸にあわせて大きく上下していく。
間もなく、文房具たちは時間がきて、元通りうごかなくなった。
罰が終わっても、絶頂の余韻でしばらく動かない、いや動けない明日菜。
ネギは心配になってそっと明日菜の頭を支え、その顔をのぞきこむ。
「あ、あの、大丈夫ですかアスナさん、すいません僕やりすぎちゃったみたいで……」
明日菜はその声に、ようやく意識を取り戻した。
二三度、首を軽く振る。まだ快感の余韻が体のあちこちに残っているが、一度達したことで頭は晴れ渡りつつあった。
と同時に、自分がネギの前でいかにはしたない醜態を演じたかを思い出し、真っ赤になった。
ネギの表情を見る。そこには心配と後悔の色しか見られないので、自分がどうなったかはわかってない、と明日菜は判断した。
それでも恥ずかしいことには変わりない。
ネギが心配そうに声をかけてくる。
「あの……」
明日菜は、ネギのその汚れを知らないといった表情になぜか無性に恥じらいと怒りを覚え、頭にかっと血が昇った。
大浴場から帰ってきた木乃香が、自分達の部屋の手前までくると、ドアの向こうから明日菜の声が響いてきた。
「こ、こんな勉強法で成績良くなるわけないでしょぉぉぉぉっ!」
バタンとドアが開き、ネギがとびだしてくる。
「ご、ごめんなさいぃぃぃ」
ネギを追うようにして、部屋の中からペンやらノートがとんできて、頭を抱えてうずくまるネギの背中にぺちぺちと当たった。
木乃香は苦笑しつつ、
「やっぱアスナ、勉強はダメやなー」
と言った。
第四話 終わり
最終更新:2012年02月12日 21:26