121 :Twins Stir ◆3DAY.zI4Tk :04/03/27 05:33 ID:n2FdFYq6
「あー、つかれましたー」
「そーだねえ」
風香と史伽は、額の汗を拭ったりふくらはぎを揉んだりしながら、はぁはぁと乱れた息を鎮めている。
傍らには、薪として集められた枯れ木や落ち枝の山。風呂を焚けるほどの薪となるとかなりの量が必要で、
双子は数時間掛けて山の中を走り回って集めてきたのだ。
「お主らも、なかなかできるようになってきたでござるな」
とは楓の言。木というのも軽いものではないから、それを抱えて山道を何時間も走れるほどなら相当な
体力だといえる。そして、忍者の基本は体力だ。
「いえいえ、かえで姉ほどじゃないです」
「ネギ先生よりはできるけどねー」
と、3人が目線を送った先には、小川の流れの中にある大きな岩の上に、うつぶせに潰れているネギの姿。
流れに舌を伸ばして水を舐めている。双子の薪集めに同行してこの有様だ。
「……前は薪は取らなかったのにー……」
「いやー、あの時はレクリエーションのつもりでござったから」
今回のネギは、京都での苦戦の教訓を生かし、「やっぱりある程度は身体を武器に戦えないとダメだ」と
思い、こうして楓に修行をつけてもらいにきたわけである。
ひょっとしたら、即戦力な必殺技や忍術をポンと教えてもらえるかも……という期待があったのだが、
現実はそんなに甘くなく、地味でハードな体力作り。文句を言いたいわけではないが、やはり辛かった。
「じゃ、かえで姉に教わった、疲れが取れて元気になる経絡秘孔を突いたげるよ」
「お姉ちゃん、ネギ先生イギリス人ですから、秘孔とか北斗の拳は知らないんじゃ……」
ツッコミをものともせず風香がネギの足首を取り、そしてアキレス腱の裏側あたりに指を当てる。
「あ、風香、そこのツボは」
「いいいいいいいたたたたた!!!」
「ん!? まちがったかな……」
「さて、ネギ坊主お待ちかねのお風呂でござるよ」
「待ちかねてませんよっ!」
そういうネギは湯船の中で、前にきたときのように楓の膝の間に座らされ、後頭部を胸にうずめている。
「説得力ないねー」
「うう……」
風香がそういうのも無理はない。これを楽しみにしない男がいるものか。
「そんなことより、どっちが先に入ってくるでござるか。アレをやるんでござろう?」
「アレ? なんのことですか? それに入ってくるって、ここに3人は……」
「まあまあ。いいことでござるよ」
そういいつつ、ネギが上がれないように、水の中で両手首を掴んで湯船の底に押し付け、さらに太腿を乗
せて押さえつけた。
「あ、私が先にするですよ」
と、チョキにした手を上げたところを見ると、史伽がじゃんけんに勝ったらしい。
装束の帯を解きするりと脱ぎ捨てる。そしてドラム缶のふちをまたいだ。
「わ」
太腿の間が見えそうになって、ネギは慌てて目を閉じる。
しかし直後に水音がすると、もう目を閉じているどころではない。
「うー、やっぱり狭いですよ」
胸を圧迫されて目を開けると、目の前に史伽のおなか。三角座りで入っていたネギの膝と胸の間に割り
入ってきていた。
「ネギ坊主、膝立てないで正座するでござるよ」
「わ、わかりましたけど、史伽さんちょっと、体上げてくれないと……」
「えっと、こうですか?」
史伽がふちに手をついて体に上げると、湯から出てきた股間がネギの鼻先に。
「わー! ちょっと、もうちょっと下げて!」
「もー、ネギ先生、どさくさに紛れて意外とえっちですね」
ひと悶着のあと、ようやく史伽が湯船に収まる。
「ようやく落ち着いたでござるな」
物理的には落ち着いたのだが、精神的にはネギは到底落ち着かない。
正座の形になっているのは水の中だから辛くもないのだが、史伽が向かい合わせでその太腿の上に座って
いる。これでは逃げようがない。背中を楓に預けているのは変わらないが、手は底に押さえられたままだ。
「それであの、3人でお風呂入って、なにがあるんですか……って、史伽さんあんまりくっつかないで」
「いーじゃないですか」
ひとり落ち着かずにそわそわ、しかし動けないネギに、史伽が体をすり寄せていく。
「忍者というものは、自分の体と技のすべてを駆使して活動するものなのでござるよ」
と、楓が語り始める。
「それゆえ、体術を磨くのは基本ではござるが――それがすべてではないのでござる。他にも磨くべき技は
いろいろあるんでござるが、中でも房中術は、なかなか女の拙者だけで女の風香や史伽に手ほどきするわけに
いかないんでござるよ。そういうわけで、ネギ坊主にコレを提供してもらいたいな、と」
「わ、ちょっと」
楓の手がネギの股間のものをいきなり握った。
「うん、一丁前に大きくなってるでござるな。拙者と史伽に挟まれたら、英国紳士ではいられんでござるか?」
からかわれたネギは、顔を赤くする。
「照れなくていいですよ。むしろ、これで大きくしてくれなかったら、私たちに女の魅力がないみたいです」
と、大きなぬいぐるみを抱えるように楓ごとネギに腕を回し、ふくらみのほとんど無い胸板を押し付ける。
「あ、あの、まさか房中術っていうのは……」
「左様でござるよ。色事の技、床の術、ネギ坊主にわかるようにいえば、セックスの技術でござる」
「そ、そんな、ダメですよ、先生と生徒で!」
「うー、私は他の男のひとよりネギ先生がいいですよ」
「風香と史伽が一人前のくノ一になるために、協力願うでござるよ。避妊の術は施してあるし、秘密は厳守
でござるから、何も心配ないでござる」
「で、でも……あむ」
なお何か言おうとして開かれたネギの口に、史伽が唇を押し付ける。
思わず口を閉じそうになったが、史伽の舌が侵入してきていて閉じられない。
「んー、うー……」
舌は柔らかくて温かくて、触れたところから溶けてきそうだった。そのくせ、舌同士が触れ合うと、表面の
わずかな突起がざらりと摩擦する。すくんだように動きを止めているネギの舌を、史伽が舌先で撫でる。
少し高い位置にある史伽から、ネギへと唾液が流れ落ちていく。自分の味とはわずかに違う。
唇に隙間が出来て、ちゅっと鳴った。入ってきた空気が、ずいぶん冷たく感じた。
史伽が押し付ける力をゆるめて、少しずつ引いていく。舌は前歯の付け根や唇の裏のあたりにまで下がり、
そこを一方的に撫でる。
最後に、唇を吸いながら離した。ぽっ、と音を立てて開放される。はずみに、ネギの唇の端から唾液が一筋。
「かえで姉、こんな感じでいいですか?」
「んー」
楓が、その垂れた筋を指で拭うと、粘って糸を引く。ネギがそうされて初めてよだれを垂らしていることに
自分で気付き、慌てて手を湯から上げて流す。
「うん、これなら上々でござるよ。こう、とろっとしてたら、そういう気分になってる印でござる」
それを聞いて、史伽がえへへと笑ってネギにほお擦りする。
「ネギせんせ、こないだ本屋さんとキスしてましたけど、こういうキスは初めてですよね?」
「……うー、そうですけど……」
「じゃ、私がいろいろ、ネギ先生のはじめてをもらえますね」
「あうう」
史伽はほんとに嬉しそうに、ネギの髪を撫でながらほっぺに軽いキスをする。
「ん? 風香、なにもの欲しそうに見てるでござるか」
「え、いや、なんでもないよ」
ドラム缶を覗き込んでいた風香が、気付かれて一歩下がる。
「公平にじゃんけんで決めたですからね。交代しないですよ」
史伽がへへんと偉ぶると、風香は不満そうに眉根を寄せた。
「いいよーだ。その代わり史伽、痛くてもやめちゃダメだからね」
風香は棄て台詞をいって、膨れ面をぷいとそらす。
「うー、きっと大丈夫ですよ。ネギ先生、痛くしないでくださいね」
と、若干不安の顔色をにじませつつ、史伽はネギから顔を離す。そのまま上体を少し引いて、代わって
ネギの脚の上でお尻を滑らせ、腰を寄せた。
そして屹立……というにはまだ小さなそれを、これも小さな裂け目の上に乗せる。
「ふ、史伽さん、ダメですよ、そんな」
「まあまあ。ちょっと史伽がやりやすい姿勢にするでござるよ」
ネギの腕を、肘のあたりで楓が絡め取る。そして後ろに引っ張りつつ腰を前に押し出した。すると、ネギの
上体が後ろに倒れ、股間の小さなものはほぼ垂直に立ち上がる。
「えい」
そして史伽が、自分の性器と手のひらでそれを挟み込んで、ゆっくりと動かし始める。手のひらと腰と、
逆向きに円を描くように動かす。まだ生えていないつるんとしたそこは、全体に脂肪の薄い史伽の体の中では
もっとも柔らかい部分のひとつだった。ネギの硬くなったそれを、柔軟に形を変えて受け止める。
「ぁぅ、……」
ネギは思わず小さく声を出してしまって、慌ててかみ殺す。
史伽のほうも動きながら、自分の敏感な肉芽を熱い棒の首や裏筋に引っ掛けて、自らを高めていく。それは
ネギの方にも、柔らかい肌の中の小さなアクセントとして伝わる。
ぐにぐにと形を変えることで動きを吸収していた肌が、だんだんとぬめってきた。それによって、ぴったり
割れ目に収まっていたネギのものは、動きにつられてぬるりと外れ、擦過される。
「えへへ……そろそろ私も、入れても大丈夫そうですよ」
史伽の割れ目からあふれた粘液は、ふたりの押し合っているあたりで、水にガムシロップを入れたような
陽炎を立てている。
「で、ござるな。あんまりやってると、ネギ坊主のほうが終わってしまいそうでござるよ」
ネギは、眉根を寄せて目を閉じた、苦しそうにも見える表情で、だらしなく口を開いて荒く息をしている。
「じゃ、いよいよです」
史伽が、顔を引き締める。
今までなんでもないふりをしてはいたが、やはり本当は怖い。
「体が裂けるほど痛い」という話もあり、「特に痛くもない。ちょっと苦しいぐらい」という話もありで、
ひとによって違うらしい。自分は飛びきり痛いほうだったら、と思うと心配だ。
それでも、性器どうしをこすりあっている間に、だんだんと心配が薄れていった。自分のそこが思ったより
よく柔らかく形を変えるし、ネギのそれも入れれば入りそうで、怖く感じるような大きさではない。
「ネギせんせ……」
入り口にあてがって、ゆっくり腰を下ろす。卵形の先端に押されて、少しずつ広げられていく。両脇にある
小さな花弁がいっしょに巻き込まれそうになって、指で広げて引っ張り出した。
ネギの腰の後ろには楓の脚があって下がることはできず、史伽は固定された軸を、やりやすいようにくわえ
こんでいけた。無理な負担がかからない角度を選んで、慎重に押し込んでいく。
「ふぅっ」
「いたっ!」
先端の膨らんだ部分が入りきったところで、ふたりが同時に声を上げた。ネギは一番敏感なところを包ま
れたせいで、史伽はぴりっと鋭いが軽い痛みがしたせいだった。数秒ほど、痛みの痺れるような余韻があって、
消えた。
「え、痛いんですか!?」
ネギが顔色を変える。
「あ、ちょっとだけですよ。もう大丈夫です」
史伽のほうは我慢しているどころか、あんまり痛くなくて意外だ、というぐらいの顔をしていた。
「……かえで姉、今のがひょっとして?」
「んー、そうみたいでござるなぁ」
よく見ると、申し訳程度につなぎ目から赤い筋が引いている。
「えへへ。もう痛くないなら安心です」
史伽は、押し込む力を強める。ネギのものは、どんどん史伽の奥へと飲み込まれていく。
そして、互いの足の付け根が合わさった。
「これで奥まで入りましたよ、ネギ先生」
ぴったり腰を合わせて、史伽がかすかな満足感と征服心をもって言う。
初めてらしくもなくスムーズに入ったとはいえ、史伽の中はゆるいわけではなかった。とろけるような
肉壁が、まとわりつくようにネギに巻きつく。粘膜がやわらかく、愛液も豊かなようだった。
「あ……なにか、奥のほうに……」
ネギの先端に、少し触感の違うものが触れている。それは史伽の方も気付いていて、さらに力をこめてぐっ
と押し付ける。史伽はあまり奥行きは長くないようで、最深部はネギのものでも十分に届いた。
「く、ふっ……」
「んくっ」
史伽はそれで、圧迫感とともに体の奥で熱が生まれるのを感じる。それが性の快感だと思って、腰を少し
引いて助走をつけ、勢いよく叩き込んだ。
「んぁあ!」
つい、高い声が上がる。
また引いて、叩く。それを単発から繰り返しに換えた。
「んっ、ん、んあ、んっ、ぅあふっ」
少しずつストライドが大きく、ピッチも上がっていく。さらに継ぎ足された愛液が、ますます動きを滑らか
にさせて、加速を助ける。
「ぁ、だめ」
ネギが高い声でそう叫んで、腰を引こうとする。が、楓の脚に阻まれた。
「ぬ、抜いてくだ……あぅ、ああっ!」
ネギの腰の底面で渦巻いていたものが、堰を切る。それが2、3秒の時間をかけてペニスを遡り、ついに史伽
の深部に吹き上がる。
「あ……もういっちゃったですね」
迸りを深くで受けるために、腰を強く押し付ける。何度か脈打ちながら搾り出された精液が、放ったネギ
自体に栓をされて逃げ場もなく、史伽の奥に詰め込まれた。
「えへへ。先生の初めての精子です」
痛くもなく気持ちよく処女を終えられた史伽は、機嫌よく放たれたものの感触を体内で感じている。相手も
年下でかわいい、お気に入りの先生だから、申し分なかった。ちょっと早かったことが少し不満なだけだ。
「ほいネギ坊主、お疲れ様でござるな」
楓が、ネギの頭にぽんと手のひらを置く。
「うう……こういうことしちゃって、大丈夫なんですか……?」
「アスナには内緒にしておくでござるよ」
色々と心配そうなネギの耳元で、楓が囁く。
「いや問題はそこじゃなくて、あ、その、それも心配ですけど、もっと他にいろいろ」
「やっちゃってから心配してもしかたないですよ」
「あう……」
身も蓋もないが、その通りだ。
「まあ、大丈夫でござるから。それより史伽、風香と交代でござるよ」
「そうですね」
と、腰を浮かせて、萎えないまでもいくらかやわらかくなったネギから離れようとする。
「おっと史伽。抜くときは、精をこぼさないようにぎゅっと締めるでござるよ。湯から出てから出すでござる」
「はーい」
史伽は言われたとおり、締めながらネギを引き抜く。巾着といわれる自在の締め付けは、そのための筋肉の
使い方があるもので、史伽も風香もそれは練習して身に付けている。
そうされると中が負圧になって、放出直後で過敏なネギを強く吸い込む。それを無理に引き抜く強い摩擦と
あいまって、ネギが身を捩る。先端まで搾るように引かれ、離れると、史伽の合わせ目はぴったり閉じて中の
液体をこぼさなかった。
「さて風香、出番でござるが……風香?」
「……」
風香は、膝が割れた正座で、両手で股を押さえている。表情が妙に陶然としていた。
「……え? あ、う、うん、終わった?」
少し遅れて気が付いて、取り繕うように手を離して立ち上がる。その顔には朱がさして、幼いながらも色気
らしい雰囲気があった。
「お姉ちゃん、待ってる間になにしてたですか?」
湯船から上がった史伽が、珍しくにやにやしながら言う。一足先に行ったせいで、少し強気になっていた。
もう締め付けは緩めているから、溢れて垂れた精液が内股を這っていた。
「う、うるさいな。さーネギ先生、今度はボクだからね!」
いつもの調子を取り戻そうとするかのようににぎやかな大声を出して、風呂に文字通り飛び込んだ。
「お」
「わぷっ!?」
ネギと楓が顔に波を浴びる。
「さあネギ先生、まだ小さくなってないよね?」
「え、あのあの」
波が収まると、風香は早くもネギに手を触れる。それが一度放った後もまだ萎まずにいるのを確認すると、
さっそく腰を落として自分の性器に触れさせた。
「風香、ちょっと落ち着くでござるよ」
あまりに性急な風香に驚き、楓がふたりの性器の間に手のひらを挟んで止める。
「うー、なんで止めるんだよー……」
「いきなりでは入るものも入らないでござるよ……おや」
間に差し入れた手で、風香の線をなぞる。すると、指はぬるりと滑った。
「ふ、双子なんだから、そういうもんなんだって」
何も言われない先から言い訳をする。双子は一方の感覚や感情がもう一方にも伝わる、とはよく言うから、
これはそのせいだといいたいらしい。
「大丈夫だって、ほら」
風香が楓の手をどけ、再び性器を触れ合わせる。
「あれ、なんか……」
ネギが、違和感を覚える。その原因は、史伽と違って風香の身体が硬く感じたせいだ。
だが風香はかまわず、指で広げながら力をこめてくる。
「…………んぅ~」
喉の奥で声を立てた。その声色は少し苦しげに聞こえる。
ネギの先端が少しずつ食い込んでいくが、やはり硬い壁が強く締め付けて抵抗していた。史伽のように、
きつくてもやわらかく飲み込んでいくような感覚とはぜんぜん違う。
「ちょ、ちょっと、さっきと感じが違いますよ!?」
「そりゃ、いくら双子でも、なんでも同じって、わけじゃ、ないって」
と、あくまで力を入れて押し込むのはやめず、しかしあきらかに苦しそうな声で風香は言った。
もう少しだけ進むと、その進行を遮るものがあった。そこを突き抜けようとすると、風香がギリっと歯を
きしる音が鳴った。そして、そこは破られることなく、ついに力がゆるんで停止する。
「あのひょっとして、風香さん、痛いんじゃ……」
ネギの眼前の風香の顔は、涙を浮かべてどう見ても尋常ではない。痛いか、と問われ、かすかにうなずいた。
「う~、双子なのになんで僕だけこんな痛いんだよぅ……」
「あのあの、楓さん、やめましょうよ、そんなに痛いなんてこんな」
ネギのほうが動転気味に、楓の助けを求めて振り向く。
「んー……。これはダメそうでござるな」
風香が何か反論する前に、両手でその身体を持ち上げてネギから離した。
「じゃあ、代わりの技を教えるでござるから、こっちはまたの機会にするでござるよ」
風呂から出ながら、その腕の中で悔しそうにしている風香に言葉をかけた。
風香を抱えたままにもかかわらず、楓はドラム缶のふちを蹴って、ほとんど音もなく着地した。
下ろされた風香はなにもいわず、口を尖らせている。史伽は少々決まり悪げに様子をみている。
楓はそんな風香を慰めるでもなく、テント脇の荷物からござを取り出し、石の少ない草地の上に広げた。
ござはかなりきめ細かに織られたもので、素肌で寝転がってもケバ立ちが刺さるようなことはなさそうだ。
「風香と史伽は、いつもふたり一緒でござるからな。ふたりでやる技を使わない手はないでござる」
こいこい、と手招きする。双子がござの上まで来ると、まず史伽に横になるようにいう。
「あお向けになって、膝を抱えて、こう」
「こうですか? ……ちょっと恥ずかしいかっこですけど」
いわれたとおりにすると、いわゆるM字開脚になり、史伽の性器は何も隠すものなくぱっくりと口を広げる。
「今更恥ずかしがっても。で、風香はその上にこう、がばっと足を開いてまたがるでござるよ」
「えっと」
風香が史伽をまたいだが、具体的にわからずにそのまま止まった。
「んー、こうやって、ホトをくっつける感じで」
その風香の膝に手をかけて、爪先立ちで腰を下ろさせる。史伽が持ち上げた太腿の裏、付け根の方にお尻を
つけると、ふたりの性器が開かれて重なる。
「風香はもうちょっと、身体を前に。うん、こんな具合でござるな。大体どうするかはわかるでござろう?」
「うん」
双子が揃ってうなずく。こうやってふたりの性器を重ね合わせて、その間に挟みこむのだろう。される男性
にはかなり気持ちよさそうだし、これなら中に入れられなくてもできる。
「で、最後にこの香油を塗って、と……」
楓が小さな油壷を出してきて、それに右手をひたす。そして、ふたりが重ねているところに差し入れた。
「ひゃ」
「あぅ」
ふたりが声を出すのもかまわず、ぐるりと手首を回してこってりと塗りつける。
「よし、準備終わり。ネギ坊主を連れてくるでござるよ」
手を引き抜いて拭いつつ、立ち上がってふたりに背を向けた。
異変を感じたのはものの数秒後、ふたりともほぼ同時だった。
「ああぅっ、なに、なんだよ」
「か、かえで姉、なにを塗ったですか、ふあぁ……」
香油を塗られたところが、まるで冬の寒い日に凍った手をぬるま湯に入れたように、かゆみと痺れと熱さが
混ざった感覚に襲われる。
上の風香が、痺れる部分を史伽に押し付ける。あまり自由に動けない史伽も夢中でそれにあわせようとする
ものの、油でぬるぬるするそこは摩擦がなさすぎて弱い刺激しか生まず、余計にかゆみが増長する。
それでも必死で腰をうねらせて性器をすりあわせるふたりを、連れてこられたネギが食い入るように見て
いる。この幼くもいやらしい光景は、迷いとか倫理を消し飛ばしてしまうものがあった。
「あの間におちんちんを挟んだら、さぞかし気持ちよさそうでござらんか?」
楓はネギの耳元で囁いて、ふたりに向けて軽く背中を突いた。
「ネギせんせ、おねがい、おちんちんを……」
「早く、早くしてよ」
双子も、この滑らか過ぎる隙間に硬いものが入ればいいと悟って、催促する。
ネギは少し早足にふたりに近づき、風香が痛がることで一度萎えたが再び硬くなったそれを、境目に当てた。
それを迎えるべく、ふたりが合わせる力を強めた。そこを割り広げながら、ネギが侵入していく。
「ふぅ、あぁ……」
ぬるり、どろりとした感触に、ネギは背筋を震わせた。上下から、やわらかくも複雑な凹凸のある部分に
包み込まれ、性器に挿しいれるのとはまるで違う快感がある。そしてそれは、上と下でバラバラにうごめく。
「はっ、あ、気持ちいいよっ」
風香も腰を激しく揺する。期待通り、ネギのものが力の軸になり、ふたりで擦り合わせていたときと違う、
動きに対する感覚の反作用が起こる。そしてそれはネギを媒介に、下の史伽にも伝わる。
「ネギ坊主をちゃんとイかせられたら、油を流してやるでござるよ。拙者は湯を沸かしなおすとしようかな」
楓はそれだけ言い残して、そこを離れた。
風香は前後の動きを中心に、ときおり左右に振って円運動に変えたり、水平にするのではなくやや斜めに
角度を変えたりと、激しくネギを責める。風香も不自由ながら、かすかに動いたり、腰を持ち上げて圧迫した
りと、史伽を助ける。
「ネギ先生、気持ち、いいですか?」
「あ……はい……、すごく……」
史伽の問いかけにそう答えた。ネギの性器には、乱暴なぐらいの勢いで快楽が送りこまれている。
「先生、すぐにイく? 気持ちいいんだよね?」
風香も、動きを止めることなく聞く。
「え、それは……わかんないです」
こちらのほうは、ネギにはYESとはいえなかった。先ほど史伽の中に放出したばかりだから、いくら気持ち
よくても次が射てるのはもう少し先になりそうだ。
「うー、早くイってよぉ……」
「私たちの方が、先にダメになっちゃうですよ、ぅあ」
「は、はい、努力は……します」
といっても、我慢するならともかく、早く達する方法というのは思いつかない。
そのまま、しばらく風香が責めつづけていたが、香油の効果は強い。
「あ……もうちょっとしたら、出るかも……」
ネギが、こみ上げてくるものを感じたところで、
「ああぅっ! イく、だめっ!」
「わ、私もですぅぅっ!」
突然動きを止めて、双子が身体を硬く突っ張る。その腰から頭へと遡るように細かな震えが伝わった。
上と下から、熱くなっているはずのネギよりもさらに熱い液体が迸った。
「ふ、風香さん史伽さん……その、すみません」
ふたりが荒い息をつきながら弛緩して動きを止める。ネギはつい詫びの言葉を口に出した。
「どーしたでござるかー? 終わらせないと終わらないでござるよー」
楓が遠くから、容赦なく声をかける。
「ううっ、二度も弱音は……吐かないん、だからね」
「あ、風香さん……」
風香が、上手く力が入らない膝で無理に身体を支え、達したばかりなのにまた動き始める。
「あう! お姉ちゃん、私は、私はもうっ!」
たどたどしい風香の動きだったが、その一往復ごとに、下の史伽はびくりびくりと痙攣する。続けざまに
刺激されれば、こうなるのが普通だ。
合わせ目の香油とふたりの溢れさせた液が、史伽の痙攣にあわせてびちゃ、びちゃと散る。
「ぅっ……ぁふっ……」
ネギも、風香の動きに合わせて声を漏らす。さっきまでの激しい動きとは違うが、快楽の限界を超えても、
身体の痙攣を押さえながら動いている風香の背中が、ネギの眼前で淫靡に見えていた。
「はぅ! うっ、ううーっ!」
史伽が、歯を食いしばったまま長い呻きをもらした。風香とネギに再びイかされた声だったが、それを
聞いた風香はさらに腰の動きを強めた。
「おねえ、ちゃんっ! ほんと、ダメです、こわれうぅっ!」
「……せんせ、ふみかがこわれるって」
風香が振り向いて、ネギの目を見た。
ガクガクと発作のように暴れだす史伽と、顔で平静を装っていても身体は同じような風香の摩擦が、ついに
ネギをも同じ状態に引き込もうとする。
「……あっ」
ネギが小さく呟いて、風香の背中に倒れ込むように上体を預けた。
「わ、先生?」
風香は驚いたが、体重は乗ってこない。ネギが腕を回し、きゅっと抱きしめたと同時に、
「う、うううっ!」
ネギが迸らせた。それはまとわりつく油と愛液を突き抜けて、ぶしゅ、と音を立てそうな勢いで噴出し、
ふたりの胸のあたりまで跳ね上がった。何度も脈打ち、上の風香のおなかに打ち込まれるものもあれば、
史伽の上に落ちるものもありつつ、ふたりをどろりと汚していく。
「ふうー……」
「あ、っと」
ついに力尽きて崩れそうになる風香を、倒れこみたくなるような射精後の気だるさを押してネギが支える。
「は、ひぃ……はぁっ、ひぃ……」
史伽はぐったりと、笛のような音を立てて息をすることしかできないようだった。
「へへへ。入らなくたって、史伽よりできるんだからね」
風香が少し誇らしげにつぶやく。こうやって抱きしめられたまま射精されたことも、少し嬉しかった。
湯を換えて沸かしなおされた風呂に、風香とネギがくつろいでいる。史伽は風呂に入れたらそのまま沈み
そうだ、と、楓が桶で湯をかけて身体を洗ってやっている。
「あの油はかなり強いものだったのに、よく頑張ったでござるな」
「えへん」
風香がない胸を張る。
「今日のところは合格点でござるよ。もっとも、床の秘術皆伝にはまだまだ遠いござるが……」
「また修行につきあってくれるんだよねー」
「え」
「ま、いつでも待ってるでござるよ」
にやにや笑う楓と風香に、ネギはドギマギして、意味もなくお湯をかき回した。
最終更新:2012年03月03日 23:53