198 :P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/04/05 16:13 ID:JuTaJ/9S
ifネギま! ~ 一話一妄想 ~
第十二話
2-Aの生徒の一人、長谷川千雨は、普段は目立たない地味な女子中学生。しかし実は、彼女はいずれネットを牛耳るという野望を持つ、No.1ネットアイドルという裏の顔があったのだ。今日も自分のホームページの更新にいそしむ千雨だったが……。
白い壁紙を背に、セーラー服姿の千雨はカメラの前に座る。
背中の真ん中まで伸びる、ほどいた髪を扇風機でかすかになびかせ、左手は軽く握って顎に、右手は床に。体育座りを少し崩したような形だ。
スカートは男の視線を誘うよう、だいぶ短くしてあるが、カメラと足の位置を調節して、うまく下着が見えないようにしている。足先を包む靴下は無地の白。
視線はカメラを直視しないよう微妙にずらし、口は軽く開け、表情には軽く驚きと恥じらいを混ぜる。
まるで、座って物思いにふけっていたところを、誰かに急に撮られた、という具合に。
あとで背景には、すがすがしい森林公園の画像を合成する予定である。
その姿勢をみじんも崩さずに、千雨は左手の中に隠したリモコンを、そっと親指で押した。
カシャっという作動音が、狭い部屋の中にいくつか響き、フラッシュが連続して明滅した。
千雨はまばたきもせずにその光を受けると、さっきまでの絵に描いたような清純な表情はどこへやら、にへら~と顔を緩めて立ちあがった。
三脚からデジカメを外し、今撮ったばかりの写真を液晶で確認。満足げにうなずいた。
「くっくっく、これでまた、私の野望に一歩近付いた……」
独り言を言いながら、含み笑いを漏らす。彼女の全身からは暗い色のオーラが発散され、純情さを演出するセーラー服と絶妙なミスマッチを見せている。
千雨は、デジカメからカードを抜くと、それをパソコンにつながっているカードリーダーにセット、次いでフォトショップを立ち上げる。
細かい修正やアップロードはあとでまとめてやるとして、とりあえずデータをパソコンにコピーしてカードの容量を空ける。ついでに、写りの悪いものを消したり、大雑把な修正をしたりもした。
それにしても……。
パソコンにちょっと詳しい者が見ればすぐに気がつくだろう。彼女が使っている機器は、女子中学生の持ち物にしては値が張りすぎる。
報道部の朝倉が喉の奥から手を出して欲しがるであろう、600万画素・光学3倍のデジカメ。
フォトショップがストレス無く動くミドルタワーのパソコン本体。
デスク上を占領する、スタパ斉藤も御用達の20.1インチデュアルディスプレイ。
デスクサイドのラックには、高性能ノートパソコン、PDA、デジカメ、デジタルビデオカメラ、プリンタ複合機、ポータブルMP3プレーヤー、列を成す各種ソフトの箱。
部屋の横幅一杯を使う巨大な衣装ダンスは、観音開きの扉が開きっぱなしになっているが、その奥にはごく一般的なものからかなりマニアックなものまで、無数の衣装が吊られている。
少なく見積もっても、総額200万は下らないだろう。
これだけのものを、千雨はどうやって手に入れたのだろうか。
千雨は、一通り作業を終えると、モニタの壁紙にしてあるカレンダーを見て、あっと声をあげた。
「そういや、今日は『裏ページ』の更新日でもあったのね。危うく忘れるところだった」
いそいそと彼女はカードをデジカメに戻すと、三脚に据え付けた。
さらにもう一つ三脚を出すと、デジカメの横に設置し、そこにはデジタルビデオカメラをセットする。このビデオカメラも、民生用としては最高級のものである。
そして再びデジカメの前に、さきほどと同じように膝を立てて座った。
しかし、今度は体勢が少し違う。
両膝はくっつけるが、足先は大きく外側に広げるポーズ。先ほどは脚で下着が写るのを避けていたのとは逆に、明らかにパンツを見せる格好だ。
千雨は、デジカメに向かってにこっと微笑みかけると、シャッターを切った。
フラッシュに照らされ、彼女の張りのある太ももと、そこに挟まれた真っ白な布がしっかりと写ったはずである。また、すぐ横のビデオカメラも、その昆虫の巨大な単眼を思わせるレンズを通して、彼女の姿態を記録し続けている。
これが、千雨の収入源、すなわち会員制のポルノサイト運営である。
ネットアイドルのホームページなどやっていれば、当然セクハラメールを送りつけてくる者も多い。
普通のネットアイドルなら即ゴミ箱行きだが、千雨は逆にそういう者たちに裏ページの案内を返信していた。
毎月一定額の会員料をとる代わりに、『表ページ』では絶対にアップしないセクシャルな画像や動画を提供するのだ。
コンテンツにコピーガードを導入する一方で、過激かつ無修正の画像や動画を次々と更新するというので、一度会員になった者は滅多に退会しなかった。
口コミで、また千雨自身のジサクジエンで、アングラサイトを中心に評判になり、今や会員数は1000人の大台に乗っている。
ここで得た収入を元手にいずれ起業し、マイケル・デルやビル・ゲイツのようなIT富豪になるのが彼女の目標である。
次に彼女は、セーラー服のスカーフを取り去り、上着の胸元を引っ張って襟を広げると、四つん這いになった。
顎から首、そして鎖骨と美しいラインがセーラー服の奥へと続き、光が届くか届かないかというギリギリのところで白いブラジャーがのぞいている。
そのポーズを撮り終わると、今度は上着を大きくたくし上げて、清楚な下着に包まれた両胸をカメラの前にさらけ出した
2-Aの胸囲ランキングは上位に常識離れしたのが何人もいるせいであまり目立たないが、中学生としては大きい部類に入るだろう。
服を掴んでいる両腕で胸を挟み、実際より大きく見せている、というのもある。
その格好で、やや角度をつけた流し目をカメラにやる。『表ページ』の写真を撮っていた時とはうって変わって、男の欲求を挑発する、妖艶な表情だ。
さきほどまで清らかさの象徴だったセーラー服は、今や単なるフェティシズムの対象にされている。
千雨は、視線の向きをビデオカメラの方に移しながら、じらすようにゆっくりと両手をフロントホックへとやった。
すぐにホックを外すようなことはせず、二三度自分の胸を、下着越しにぎゅっ、ぎゅっと揉む。
「はぁ……ん……」
と、ため息ともあえぎ声ともつかぬ声を出し、顎をのけぞらせてから、ようやくホックを外した。
ブラの肩紐を脱ぎにかかるが、その間、片手で常にカップを押さえ、一気に肌をさらすようなことはしない。
肩紐が両方とも外れ、カップを押さえている手を離せばブラが落ちるというところで動きを止め、シャッター。
フラッシュを浴びて、再び千雨は動き出す。
両手を少し離し、ブラを膝に落とす。しかし、今度はブラの代わりに手のひらで乳房を包み、肝心な部分をなかなか見せない。
その状態でまたシャッターを切ってから、ゆっくりと、胸を包んでいた掌を上へ持ち上げていく。
官能と、恍惚と、少しの恥じらいを目に浮かべながら、千雨はついに一番肝心な部分を二つのレンズに明らかにした。
さんざんじらし、もったいぶっただけあって、二つのふくらみは品のよい大きさと形で、先端の突起も舌なめずりをしたくなるほどいい色をしている。
乳輪の色素は薄く、乳首自体も慎ましやかで、扇情的な格好にもかかわらずどこか清らかさを失っていないものがあった。
そこがまた、彼女のファンを引きつけてやまないのである。
千雨は、そこでシャッターを切り、次にたくし上げた上着を顎で押さえて落ちないようにした。
ぐっと両手を高く掲げて伸びをし、少し体を傾ける。
完璧に処理された脇の下のラインと、くっとへこんで一番下の肋骨が浮き出るお腹をじっくりと見せつけてシャッター。
今度は逆に上半身を倒し、床に両手をついて、グラビアアイドルのように重力と両上腕の力で胸の大きさを強調する姿勢でシャッター。媚びるような、誘惑するような上目づかいでデジカメを見つめ、ビデオカメラにも視線と笑顔を向けるのを忘れない。
そのまま180度回転し、スカートをまくりあげて真っ白なパンツを見せる。
まるで、その引き締まったお尻を押し付けるようなポーズでシャッター。
千雨のセルフ撮影会はさらに過激になる。
画面に写らないよう置いてあったクッションを引き寄せると、そこに顔を埋めた。突き出した尻がますます強調される格好だ。
カメラにちゃんと顔が写るように、額と脳天の中間辺りをクッションにつけて上半身を支える。そうして、股を大きく広げた。
2台のカメラから見れば、尻を頂点に両脚と床で三角形ができ、その三角形の中から千雨の顔がのぞいているという状態である。
千雨は、両膝と頭の三点で体を支えたその状態から、自由になった両手をパンツにかける。
再び、ブラを外した時のようにじっくりと時間をかけながら、それをゆっくりと降ろしていった。
じりじりと、しみ一つない、磁器のように白くつややかなお尻が無機質なレンズにさらされていく。
他の部分よりわずかに色の濃いアヌスがすっと顔を出し、あと1センチでこの少女の一番の秘密が明らかになる。
というところでわざとストップ。
……。
……。
……。
たっぷり5秒もじらしてから、再開した。
赤い色をした割れ目が、徐々に、徐々に、さらされていった。
毛はまったく生えていない。
本当はすでに生え初めているのだが、会員の反応から、きれいに剃っていた方が評判がいいことを知ってからは、常に手入れを怠っていない。
成熟への過渡期にある千雨の性器は、少女の無垢さと成人した女性の淫靡さの両方を併せ持つ一方で、一歩踏み外せばどっちつかずに陥る危ういバランスを秘めている。
とそこで、シャッターが切られた。顔と性器しか写っていないという、どぎついほどに露骨な写真が撮れたはずだが、そういうものに群がる男も多いことを千雨は知っている。
性器の接写が終わると、千雨は脚を閉じ、すばやく下着を脱ぎすてた。
いったん仰向けになり、三度、あの体育座りを崩した座り方をとる。
ただし今度は、上着はたくしあげられたままで胸は露出しているし、割れ目もばっちりのぞいている。
ここに至っても敢えてセーラー服を脱がないのだから、千雨もそうとうに男性心理を研究していると言えよう。
そして、撮影はいよいよクライマックスの段階に入る。
千雨はビデオカメラの方に向かって微笑むと、口を開いた。
「会員のみんな、今日もちうのこと見にきてくれてありがとっ。今月の会員用特別動画は、ちうのオナニーだよ。でも、ただのオナニーじゃないんだ……」
千雨は手を伸ばし、画面の外に置いてあった黒光りするバイブを手に取った。
ただ、その形状が問題だ。パチンコ玉ほどの大きさの球が、いくつも縦に連なっている形である。
千雨はそのアブノーマルさを漂わせるバイブを口元に寄せて言う。
「ふふ……これ、なんだかわかる? そう、今日はちうのアナルオナニーをお披露目するの。ちうはお尻の穴はあんまり経験無いんだけど、みんなからのリクエストが多かったから、今日は頑張って挑戦してみますっ」
千雨が会員制の『裏ページ』を始めてから、すでにだいぶ経つ。会員に高い会費を払わせ続けるために定期的な更新は欠かせなかったが、それ以上に、内容の更新も求められた。
主に動画コンテンツは、コスプレをしてのオナニーショーと、彼女が学園の更衣室やトイレに仕掛けた盗撮ビデオであるが、それだけではいずれ飽きられてしまう。
会員を引きとめ、またさらにその数を増やすために、彼女のパフォーマンスはしだいに過激になっているのである。
千雨は、アナルバイブを男性器にみたてて口の中に入れ、カメラ目線を維持しながら、ちゅぱっちゅぱっと大きな音を立ててしゃぶる。
アナルバイブの、連なった玉と玉の間に唾液が糸を引くようになってから、彼女は膝を強くたたみ、腰を前に突き出した。
いわゆるM字開脚の姿勢になってから、右手を惜しげもなくさらけ出された肛門にやる。
人差し指と中指を使って、まるで中を見せまいとするかのように閉じているその穴を、ぐっと開く。ここでシャッター。
さすがの千雨も、頬が赤らんでいる。胸や性器を見せれば男が喜ぶことは小学生の頃から知っていたし、すでにそうすることにも慣れている。
しかし、こんな場所を見て興奮するとは、実はつい数ヶ月前まで想像すらしていなかったのだ。撮影会でこの場所をさらすのも、まだ数回しか経験していない。
「あっ……」
こじ開けられ、空気が入ってきたのか、千雨は小さく声をあげた。
左手に持ったアナルバイブを、慎重に入口にあてがう。
真っ白な素肌に比べれば多少色が濃いとはいえ、千雨のアヌスは色が薄いほうだ。そこに黒真珠のように黒々とした球体の連なりが挑もうとしている。
さながら、必死のバリケードで入口を固める修道院の扉に、巨大な鋼鉄製の破城槌が仕掛けられているという印象だ。
千雨は、ゆっくりとアナルバイブを持った左手に力を込めた。先端の球と二番目の球が一気に中にもぐり込む。
「くっ……」
思わず目をつむり、歯を食いしばった。
実は、事前に一度だけではあるが、試してみてはいたのである。
やはり普通は排泄一方通行のところを逆走しようというのだから、相当な異物感があり、全長十センチに満たないアナルバイブを挿入するのに30分以上かかった。
今回はもう少し楽に行くかという目論見があったのだが、少し勢いが強過ぎたようだ。
「あ……、ふう、はあ、はあ……」
千雨は、大きく息を吸ったり吐いたりして心構えを整える。そして先ほどより慎重に、再び自分の秘すべき場所を犯しはじめた。
ずぶり。ずぶり。ずぶり。
「あ、あう……ふう、あっ……はぁ、はぁ、はぁ、ああああっ、くっ……」
ゆっくりと、一つずつ、彼女自身の唾液で黒光りする球体が収まっていく。そこだけアップで見れば、醜悪なミミズの仲間か何かが、巣穴にもぐり込んでいくような印象だ。
千雨は苦しいような、あるいは快感を耐えているような表情で、一つ球体が彼女の内側に入り込むたびに声をあげている。
しかし、アナルバイブの侵入は、たびたび停止しつつも、着実に進んで行く。
「あ、くうぅぅぅぅっ……あと…もうちょっ………と……んんん───っ」
ついに、黒い杭は根元まで千雨の肛門に埋まった。
挿入するだけで相当に体力を使ったようで、千雨は肩で息をし、珠の肌には薄っすらと汗をかいている。
少し休もうと、彼女はM字開脚を伸ばし、体を横にしようとした。
「きゃうっ」
千雨の体が、ビクリと動いた。その表情が、歪み、目尻に涙が浮かんでいる。
体勢を変えようとした時に直腸が微妙にうねり、その際深く突き刺さったアナルバイブに思いきり腸壁が擦られてしまったのだ。
「こ、こんな、ちょっと動いただけで……っ!」
前に試した時は、一度入れてからすぐに抜いてしまったので、気づかなかったのだ。
顔を真っ赤にし、ふるふると微かに全身を震えさせながら、千雨はゆっくりと体を横にしていく。さきほどのように焦らしているのではなく、刺激をなるべく少なくしようという、恐々とした動きだった。
ようやく横になった千雨は、ずりずりと手足を使って体の向きを調整し、カメラにアナルバイブの突き刺さった股間を向ける。
位置が決まると、アナルバイブを握るために、再び股間に右手をやる。
が、手探りで掴もうとしたために、手の甲がバイブのグリップにぶつかってしまった。
「ひぃぃっ」
準備していなかった衝撃に、千雨は体をのけぞらせる。
それでも、どうにかこうにかバイブをしっかりと掴むと、いよいよ本格的にアナルオナニーの開始である。
本格的にといっても、慣れていない部分への刺激であるから、とうてい激しくなど動けない。
一応、前後はさせているが、球体一個分から二個分が、彼女の薄茶色の穴から出たり入ったりしているだけだ。
それでも相当に感じているのか、千雨の全身は朱に染まり、息遣いが次第に荒くなってきている。
「はぁっ……、あ、あっ、あっ、んっ、きつ…、あっ」
千雨は、ちらりとビデオカメラに視線を送る。
官能に染まった千雨の規則的な声と息遣いが、余すところ無くビデオカメラに記録されているはずだった。
彼女は、少し視線を横に移し、デジカメの方を見る。小さなレンズが、照明を反射しつつ、撮影の命令をじっと待ち続けている。
千雨は、左手を開いた。そこには、先ほどから隠し持っていた、デジカメのシャッターボタンがある。手から出る汗で湿っていた。
彼女は一度、そのボタンを押してフラッシュを浴びると、壊れないように、ボタンを画面の外に放り投げる。ここから先は動画撮影に専念し、両手を使えるようにしようというわけだ。
空いている左手を前に持ってきて、自分の割れ目をそっと撫でてみた。
すぐ後ろの穴から送り込まれ続ける快感によって、すでにそうとう濡れていた。
その滴を二本指でぬぐって、アナルバイブの球体に塗り付ける。
それを何度か繰り返すと、先ほどに比べてだいぶバイブの滑りがよくなった。
千雨自身が肛姦に慣れてきたこともあって、バイブ全体の半分ほどが出入りするようになった。
「ふんっ、あっ、ああっ、いい、いいよぅっ」
ようやく気分も乗ってきたようだ。バイブを出し入れするたびに彼女の体がうねる。床とセーラー服がこすれて皺ができてしまっている。
肛門はバイブが腸壁をこするたびにぱくぱくと口を開き、新しい快感を貪っているようだ。
性器の方も次から次へと愛液が溢れ出し、恍惚にむせび泣いているようにも見える。
千雨はさらに高みに到達しようと、バイブのグリップの尻についているスイッチを入れ、振動させた。
「ひっ、ひゃああああああああああっ!」
まるで釣り上げられたばかりの魚のように、千雨は体を激しくのたうちまわらせた。
初心者用の小さいサイズであるし、単四電池一本で動くものだから、それほど大袈裟な振動ではない。
しかしアナルオナニーについて素人同然の千雨には、充分過ぎるほどの刺激の追加だった。
「あ────っ! あ────っ! あ────っ!」
激しくあえぎ声をあげながら、幼児がだだをこねる時のように体を左右に揺さぶる千雨。長い髪の毛が振り乱され、床に模様を作っては次々と形を変える。
上下の口から唾液をまき散らし、感極まってあふれ出た涙が頬を伝っている。
すでに、カメラを意識して媚態を作る余裕すら無い。
普段は排泄にしか使わない場所から、想像を超えた凶暴な性感がとめどもなく発生している。
その快楽が、千雨の体の中で洪水となって暴走し、行き場を求めて荒れ狂い、汗・愛液・唾液・涙となって体外へとあふれ出ているかのようだ。
「ああっ、もういっちゃう! いっちゃ……お尻でいっちゃうよぅぅぅぅ」
あまりの快感に、あえぎ声すら最後が消え入りそうになる。
千雨の右手は、あたかもそこだけが機械を埋め込まれているような激しい上下運動をしている。
今やアナルバイブは、その全長の全てを使って主人の肛門を犯していた。
ほとんど抜けそうになるまで引っ張られたかと思うと、グリップの部分すら入ってしまうほど押し込まれる。
その繰り返しの果てに、ついに千雨は絶頂に達した。
ビリビリと感電したような強烈な感覚が、神経を灼きながら体の末端まで瞬く間に走り、返す波が千雨の脳を真っ白にショートさせた。
永遠にも思える数秒、無重力の中を浮遊する感覚にも似た絶頂を体中の感覚器に刻み込まれたあと、千雨はぐったりと脱力した。
しばらくして。
絶頂の余韻から覚めた千雨は、多少肛門に違和感を感じながら後始末をする。
ビデオカメラを止め、デジカメのカードを交換し、床に垂れた愛液を拭きとる。
それが終わると、再び『表ページ』の撮影会の再会である。
セーラー服を脱いだ彼女は、今度は白いレオタード・ネクタイ・手袋・そして巨大なウサミミを身につけた。
いったいどこで売ってるのか、ニンジン型のクッションを小脇に抱え、思いきり快活な笑顔を浮かべてピースサイン。
着ているコスチューム、意図するシチュエーションに合わせて自由自在にテンションを変えられるのが彼女の特技だ。
予定の撮影が終わると、バニーのコスチュームもそのままに、これまでの画像と動画を一気に修正・編集・アップロード。スーパーハカーを自称するだけあって、職人芸とも言える、おそるべき手並みである。
そんな自分に心底酔っているようで、彼女は涙すら流しながら至福の笑顔を浮かべて作業をしている。
その恍惚の表情といったら、薄暗い室内にも関わらず、どこからかさんさんと降り注ぐ聖光が彼女を照らしているような幻覚が見えるほどだ。
自分の世界で幸福に浸りきっている彼女は、すぐ後ろでネギが部屋の扉を開けたことに、まだ気づいていない……。
第十二話 終わり
次回予告!
まだまだ学園に慣れないネギは、ひょんなことから2-Aの名物双子、鳴滝風香と鳴滝史伽に学園の案内をしてもらうことに。もしいたずら好きの姉妹が、ネギのことをからかってやろうと考えたら……? 乞うご期待!
最終更新:2012年03月03日 23:58