06スレ335

335 :第34話「無間地獄の中で……」 ◆LsUrNEsQeQ :04/04/28 21:09 ID:2mwnEuiT

「ん?」
「どーしたの? アキラ」
 明石裕奈と大河内アキラはやはり無人都市の結界によって臨時寮から追い出され、チャオから
連絡を受けた後はそのまま無人都市から離れつつあった。目的地はまき絵がいる別の臨時寮で
ある。他にも長瀬楓や鳴滝姉妹、長谷川千雨、龍宮真名がその寮にはいるはずだった。
 アキラと裕奈は今晩をまき絵の部屋で過ごすことに決めていた。無人都市の周辺でいるクラスメ
イトに比べてずいぶん早い決断だったが、妙な事件が相次いでいる今日、仲間同士で久しぶりに
夜を過ごしたくなったのである。亜子がいないのが寂しい。
「いや、ちょっと……」
 目を擦りながら、アキラは裕奈を見る。
「今、ネギ先生が……杖に乗ってふらふらと空を飛んでいた……」
「え、えぇっ!?」
 裕奈も驚いて上空を見上げたが、ネギの姿はない。
「……いくら何でも気のせいでしょ」
「そうだな。少し疲れているのかもしれない。まき絵のところに早く行こう―――」


 ………………………………
 ………………………………………………
 ………………………………………………………………


          *



 のどかの身体がハルナの牙に支えられたまま脱力し、そのまま鬼蜘蛛のボディをごろごろと転
がり落ちていったとき、亜子は蜘蛛の舌による責めに悶えていた。
「はぁ、はぁ、あっ! あっ、ああ、あああ……や、めて……お願い…ひゃっ!? あっ、あ―――」
 甘い飴を舐めているように亜子の全身を舐めてくる蜘蛛たちの舌(?)が、媚薬で敏感になった
触覚をびりびりと痺れさせる。蜘蛛の呼気と無数の舌の感触に肉体を嬲られながら、亜子は生臭
い塊が這う顔を切なげに歪ませて、抵抗する意思に反して甘い声を上げずにはいられなかった。
「ひうぅ、ひうぅ、ふっ、う―――はあっ、ああっ、あっ、はぁはぁはぁはぁ、は、あ、あっ!」
 耳の後ろを舐めているびちゃびちゃという音を聞きながら、亜子の口から精液が混じった唾液が
顎に垂れ落ちていく。胸の肉山はまるで母乳をねだられているように蜘蛛たちに吸われ、乳輪か
ら乳首の先にかけて這いまわる舌の感触と、乳房にかかるプレッシャーが快感に変わってじわじ
わと亜子を温めていく。おへその上を舐められたり、脇の下にキスをされたりするような、くすぐっ
たさ以上快感未満の感触も少しずつ積み重なっていくと、敏感な箇所の愛撫に連動して性感へと
変質していった。


(はあ、はあ、はあ、はあ……そ、そんな……そ、そこは―――っ!?)


 皮膚が裂けて再生した歪な痕跡に、唾液がべろべろと塗りたくられた。脇腹の大きな傷跡に這い
まわる舌が生み出してくる甘い刺激に、亜子は自分の肉体を信じられなくなってしまう。
「うっ……はぁっ、あ、あっ!」
 ゾクゾクと身体を駆け巡る感触が、亜子の身体をくねらせる。そんな箇所を責められてまで感じ
てしまうほどに、亜子の肉体は昂ぶっているのだろうか? 



(はあ、はあ、はあ、はあ……それは……それは、ゼッタイに嫌や……!)


 醜い傷痕に対して亜子が普段から抱いていた感情、そして傷痕への愛撫で感じてしまうという認
めたくない事実が、快楽に半分溶けかかっていた亜子の意識を復活させた。
「ふっふっふ、亜子ちゃん、苦しそうだねぇ。どう、言う気になった?」
 唇に付着した血液を手で拭いながら、ハルナはゆっくりと目を細めていた。亜子の目に映ったハ
ルナは勝者の笑みを浮かべていたが、少し雰囲気が変わった気がする。理性のパーツが欠けた
ように表情は安定せず、スケッチブックを恋人のように抱き締めている。そもそも唇の血は誰のモ
ノなのだろうか?
「う、うぅっ……」
 追い詰められ、それでも亜子は首を横に振った。
 亜子の中の良心に似た何かが、頑なにハルナの問いを拒絶していた。
「ふん、まあいいよ。もう雑音もないし、わ、私の傑作の鬼蜘蛛ちゃんで、たっぷり調教してあげる。
うふ、うふふ……うっふっふ……ど、どいつもこいつも、私のスゴさが、分かってないんだから……
亜子ちゃんにはそれも、たっぷりと教えてあげるからね……もう、私の足をぺろぺろ舐めて私を
崇めるぐらいに狂わせてやる……後で、私をバカにしたのどかも―――」
「………?」
 亜子にはハルナが、なんとか感情を安定させようとしているように見えた。
 のどかと何かあったのだろうか? まさか仲間割れなのか?
 亜子のぼやけた頭に、いくつか説が浮かぶ。
 その盲信する強力なアーティファクトをバカにされたのか。
 もしかしたら、ハルナの評価はアーティファクトに集中して、ハルナ自身はそのオマケと周囲から
見なされていて、ハルナもそれを感じ取っていたのか。

 それとも単に、画力やアイデアが重要なアーティファクトを使ってみて、才能の限界を感じていた
のか。
 画才のない亜子にはハルナのことは欠片も分からなかったが、何となくそんな考えが浮かんで
は消える。
「とりあえず、思いっきり焦らしてイかせちゃってよ―――」
「!」
 ハルナの一言に亜子の表情が強張った。
「ふっ、くうっ、こ、このっ……っ!」
 手足をばたつけせて、唾液でてらてらと光る身体をくねらせながら蜘蛛の舌地獄から脱出しよう
とする亜子だったが、タイミングを見計らったかのように同時に手足を掴まえられてしまう。抵抗の
動きはほんの数秒で封じられた。
「そんなっ、あっ、ああっ、もう、もう嫌やあっ! ふう、うっ、うあっ、はあぁ!? あ、あ―――」
 大の字になった亜子の肉体に、むしゃぶりつく蜘蛛たちの舌の動きが激しくなる。肛門に捩じ込
まれた舌の先が、まるで穴を広げるように亜子の排泄口の内側をなぞってきた。茶々丸に陵辱さ
れて以来、わずかに開発されていた性感と、尻の穴を舐められるという羞恥が亜子から考える力
を奪い、屈服の二文字を意識に刷り込んでいく。
「ううっ、ああっ、いや、あっ、あ、あ、はぁぁ、やっ、あ、ああ―――っ」
 鬼蜘蛛たちに身体中をべちゃべちゃ舐められ、敏感な部分を甘噛みされて送り出される刺激
に、亜子は頭がおかしくなりそうだった。動かせない手足がもどかしい。赤い瞳は既に輝きを失
い、磨耗した精神を代弁するように濁ってきている。拘束されて自由を失った亜子は最早、吸血
鬼として抵抗することもできず、飢えた猛獣に味見されている涎塗れの肉の塊だった。

「はあ、はあ、あ、あ、はあああ、あ、ひゃあ、あ、ふぁあ、あ、ああ、あ、あ、あ、あ―――」
 足の裏に塩水を塗って一晩中山羊に舐めさせ続けると、あまりのくすぐったさに人は発狂してし
まうという。そんな物騒な話を昔どこかで亜子は聞いた気がしたが、この状況ではそれは本当かも
知れないと思う。媚薬で敏感になった肉体に蜘蛛の舌が這いまわると、神経を直接愛撫されてい
るかのような痺れと寒気と快感が、足の指の先から頭の天辺まで暴れ狂って亜子を苦しめてくる。
 もし、媚薬に狂った状態で一度でも絶頂に達してしまうと、後はろくに抵抗もできずに堕とされて
いくだけになる。そんな確信に近い予感が亜子の中に存在していた。


(……はあ、はあ、あ、あかん、ダメ、ガマンせな、でも、でも、い、イってまう、い、イって……)


「あ、ああん、あっ、あ、あ、あ、あ、あ、あぁ―――あぁ―――あ、あぁ―――」
 だらしなく開いた口から漏れ出す声は、もう余裕の欠片もない。肉体の中で溜まった熱は出口を
求めて暴れながら、絶えず送り込まれる燃料によってさらに熱く燃え上がった。亜子の淫裂から漂
う牝の匂いが意志に反して陵辱者を誘い、肌に浮き出た異常な量の汗と蜘蛛の唾液が混じった
滴が、肛門を責める蜘蛛の上にぽたぽたと落下する。


(……はっ!? そ、そこはっ……あ、あ、あ、あっ! も、もうダメや―――っ!)


「ひぃ、あ、あ―――、はあ、ふぁああ、あぁ―――、あ、ぁ―――ひっ、ひやああああっ!」
 今まで一度も触れられなかった淫裂に蜘蛛の脚先が数本伸びる。足が左右に広げられた状態
で、性器までもが左右から広げられ、股間に肉色の泉がぱっくりと開いた。固い蜘蛛のつま先
(?)が陰唇の中に少し入ってくちゅくちゅと掻き回してくる。今までの責めとは異なる直
接的な責めに、亜子の意識は急速に形を失って霧散し、甘い悲鳴が口から勝手に漏れていった。

「はあぁ、あ、あっ、ああ、あっ、ああっ、ふぁあっ、あ、うっく、うぅぅ―――っ!」
 クリトリスをぐりぐりと乱暴に弄られて、心を支えるべく張り詰めていた糸がぶちぶちと切れてい
く。長時間溜めていたモノが一気に噴火しようとする感覚が、うずく股間に浸透していく。亜子は甘
い声を上げて快感に震えながら、とろけた赤い瞳で責めの続きを乞うた。蜘蛛たちは舌や脚を動
かして亜子を責め続け、亜子も抵抗も忘れてそれを受け続ける。亜子の肉体は蜘蛛の責めに反
応して淫らにくねり、顔には悦びの色さえ見られた。
「あ、あ、あ―――ふ、ぁあ――――――っ!」
 亜子の肉体がびくんびくんと震えて、淫裂が勢いよく潮を噴いた。天国に来たような開放感が肉
体に広がっていく。とろけた赤い瞳を悦びで一杯にした亜子が、放心状態のまま地面に放り投げ
られる。しかし転がっても、ぴくぴく震えながら、媚薬の効果で倍増した絶頂に浸って動かない。
「ふふふ、まだまだこれからよ。最初にお腹一杯にしてから、思いっきり飢えさせてやる―――」


          *


「あ、アスナさん!?」
 雪広あやかは交差点の向こうに神楽坂明日菜の姿を見つけて、驚いて声を上げた。
「え? どこですか?」
 セグウェイに乗った葉加瀬聡美が目を凝らすが、それらしき人影はいない。
「お、おかしいですわ……確かに」
「アスナさんは麻帆良大学附属病院に入院しているはず、見間違いじゃないですか?」
「う、うーん」
「それより早く、チャオたちと合流しましょう。那波さんや綾瀬さんもいっしょらしいです」
 あやかと聡美は、無人都市の円周をなぞるように移動していた。


          *


「……あ、うあ…………」
「休むのは早いよ。むしろ、こっからが本番」

 鬼蜘蛛がだらりと手足が垂れ下った亜子を持ち上げ、お尻を掴んで欲望で満ちた肉の塊に引寄
せる。亜子のお尻の割れ目からは蜘蛛の唾液が滴り落ち、穴は舌でほじくられて責めの前より大
きくなっていた。べとべとした亜子の肉体を自らの巨躯に座らせるように、鬼蜘蛛は亜子をゆっくり
と降ろしていく。震えるお尻の割れ目に、どす黒い蜘蛛の巨根がぴとりと触れた。
「ひあっ!? な、な……! お尻……!?」
 亀頭の先が亜子の尻の穴に、挨拶と言わんばかりに密着する。亜子の肉体がびくりと震えて手
足が激しく動いたが、その暴れようは哀れなほどに弱い。
「やっ! やあぁ……! やめて、お願いや、今……今突っ込まれたら…・・」
 惚けていた亜子の顔が、一気に恐怖に染まる。しかし亜子の尻の穴は太い亀頭のサイズまで拡
張され、唾液を潤滑油にして巨根をずぬり、と一気に呑み込んだ。
「お゛あ゛あ゛あ゛ぁ――――――っ!」
 獣のような悲鳴を上げる亜子の肉体が、尻にねじ込まれた肉棒によって前後する。腸壁を抉ら
れる度に、排泄物が戻ってくるような違和感とぞくぞくする快感が亜子の肉体を駆け巡っていく。
地面についた足には力が入らず、そのままもつれて蜘蛛に支えられてしまう。亜子の赤い瞳から
涙が溢れ、なお美しさを失っていないピンク色の突起が上下に揺れた。
「あ゛っ、ああ、あっ、あ゛あ゛、あ゛っ―――お、お尻がぁ……」
 助けを求めるように前に差し出された亜子の手が、虚しく空気を掻いた。亜子の尻を犯す鬼蜘蛛
はずん、ずん、ずん、ずん、と尻に肉杭を打ち込んで亜子の肉体を嬲りながら、亜子の肩などを脚
で押さえてさらに深くねじ込もうと力を込める。
「あっ、あ、あっ、あ゛っ……うぅ……くぅっ! うぅ―――」
 ガタガタ震える足で身体を支えた亜子が、身体中のバネを使ってなんとかに肉棒を尻から抜こう
ともがき始める。鬼蜘蛛は嘲笑うようにそれをあしらうが、亜子は脆弱な抵抗を続けていった。

「ひいっ!? そ、そんな―――」
 その亜子の目の前に、別の鬼蜘蛛が肉棒を聳えさせて迫ってくる。まるでカツを2枚のパンで挟
んでサンドイッチを作るように、亜子は肉の凶器を持った2匹の鬼蜘蛛に挟まれた。
「いやあ、いやっ! いやああああっ!」
 手足を倍以上の本数がある蜘蛛の脚に捕らえられ、亜子は尻を犯されたまま前方の鬼蜘蛛に
性器を晒す形になった。何度目かの絶望に歪む亜子の顔に鬼蜘蛛の巨躯が被さって、そのまま
肉棒を亜子の性器に思いきり突っ込んだ。


「いやあ゙あ゙あ゙ぁ――――――――――――――――――っ!」


 悪夢の女子寮事件から一週間、亜子は真祖の潜在力を持った吸血鬼に生まれ変わった。
 しかし、その力も使えないまま、再び陵辱という形で乙女の華を無惨に散らしていった………




 ≪to be continued≫

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最終更新:2012年03月04日 00:07
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