29スレ070

逆まる


パンパンとネギが両手を叩くと、リビングでぐったりとしていた全裸のアイドルたちが
ぞろぞろと立ち上がり、その事に本人たちが一番驚いていた。
「な、何?」
「禁呪術式、闇魔法タマシイノカギであなた達の肉体を支配させていただきました」
ネギがにっこり笑って言った。
「はあっ!?魔法?電波ぁ?」
お姫様が叫ぶが、現実問題として体が動かない。
「すぐに分かりますよ」
「何?ちょっ!?」
ネギがにっこり笑うと、アイドルの一人がベランダにダッシュした。
ガラス戸を開き、迷わず全裸のまま柵にひらりと飛び乗る。
あらゆる意味で危険な行為に他のアイドルたちが絶叫するが、本人は柵の上に立ったままだ。
緊張感を削ぐので、ここが認識阻害魔法下にある事はネギは言わない。
「な、何?」
別のアイドルは、ぴゅうっと台所に走ると、ペティナイフを手に戻って来た。
そのアイドルはテーブルに左の掌をつくと、思い切りテーブルにナイフを振り下ろす。
ナイフは左中指の少し先をぶち抜き、そのアイドルは床から湯気を立てながら腰を抜かす。
別の少女アイドル歌手が二人、向かい合って本気のビンタ応酬をかました。
ネギがテーブルの上に何本も蝋燭を立てて点火する。
お姫様がふらふらと歩き出す。
「ち、ちょっと、やだ、やだっ!」
自分の意思に関係なく、お姫様の手が蝋燭の火に伸びる。
「やだあっ!!…
アチョオーーーーーーーーッ!!」
お姫様の手刀が蝋燭の火を消し飛ばし、お姫様は息をついて腰を抜かす。
「と、言う事です」
ネギが言った時には、部屋にはアンモニアの異臭が充満し、
アイドルたちは術による肉体拘束が外れても肉体的に腰が動かなかった。
「僕の言った事、ご理解いただけましたね?」
「な、何?催眠術、何なの?」


「Need not to know.
あなた達が僕の支配下にある、その現実だけ理解していればいいんです」
ネギは冷たく突き放した。
その前で、質問をしたアイドルは自分の下腹部を掴み、絶叫と共にその手の中に黒い戦利品をちぎり取っていた。
「頭はハッキリしたまま、肉体だけ僕の支配下に入る。
そして、こう言う事も出来るんです」
アイドルたちは、すとんと全身の力が抜けるのを感じた。
それから程なく、更なる全身の異常に気付かざるを得なくなる。
三分もしない内に、部屋中に、牝の臭気と喘ぎが満ちあふれた。
「お、お願い、お願いします、お願いしますレイ君レイ様っ!」
「レイ様ご主人様、御主人様お願いますご主人様の逞しいチ○ポ、逞しいチ○ポおっ」
「はっ、はああっ、だめっ、変になる、おかしくなっちゃうぅっ」
「では、まずあなた」
ネギがにっこり笑ってアイドルの一人の肩に触れると、彼女は動いた両手を見る。
「はうっ、はひっ、はぁひぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
そして、自由になった手で、火の付く様な勢いで溢れる蜜の源をかき回し始めた。
「あっ、私ぃ、私もおっ!!」
「お願いレイ様ああっ!!」
「皆さん、そんなに僕の見てる前で素っ裸でオ○ニーしたいんですか?」
ネギがちょっと眉をひそめる様な仕草で言う。
「したい、したいしたいしたいっ!!」
「何でもいいからぐちゅぐちゅかき回したいいいいいいっっっ!!!」
「しょうがないですねぇ」
ネギが嘆息して両手を広げ首をすくめた。
そして、全員の前に一つずつリュックを置く。
それから、杖に跨り天井近くまで舞い上がる。
もうその事をおかしく思う理性すら失いかけていた。
「な、何?」
「僕の場合、たまによそでも似た様な事してるみたいですから、
皆さんにはこれからちょっと殺し合いをしていただきます。
気が狂う前にちゃっちゃっとやっちゃって下さい。
優勝した方には、僕のオチ○チンでぐちょぐちょの腐れマ○コを
心ゆくまでズンズン突っ込んでかき回して差し上げますから。
では、体を動かしますので」
ネギが指を弾き、ほんの一時、部屋が絶叫と硝煙と文字通り血なまぐさい臭気で溢れかえった。
「んーっ、んーっ、んんーっ」
剥き出しの裸体をスプラッターにペインティングしたお姫様が白く逞しい全裸で立つネギの股間に
音を立ててむしゃぶりついてるのを、ネギはさめた目で見下ろしていた。
「あっ、あっあっ、ああぉあぉおおーーーーーーー」
うつぶせに引っ繰り返され、尻を抱えられて突きまくられ、口からぐちょぐちょに飛び散らせながら
脱力したお姫様は、ネギにお姫様だっこされて放り出される。

「な、何?ひいいいいっ!!」
その周囲を、文字でこの板に書き込む事の憚られるスプラッターなアイドルゾンビ軍団が取り巻き、
絶叫と破壊音がやむ事なく響き渡った。
「いい夢、見れましたか?」
腰を抜かす全裸アイドルの中心でネギがにっこり笑った。
「これも裏の魔法の一種です。でも、幻覚は殺し合いとその後だけ、後はみんな現実です」
そう言って、ネギは小柄なアイドルを抱え上げ、テーブルの上に乗せる。
テーブルの上のアイドルは、黙って足を大きく開く。
「だから、こう言う事も出来るんです」
ネギの指がつーっとテーブルのアイドルの乳房の上を滑ると、
アイドルは既に濡れ光り溢れかえったまま剥き出しにされていた女の中心からおびただしい透明な液体を噴出し
絶叫と共に白目を剥き泡を吹いてテーブルの上に仰向けに倒れる。
「これから当分、あなた方は放し飼いにして差し上げます。面倒くさいですし。
ただし、ここでの事も忘れて、仮に思い出したとしても、この事を話すのは禁則事項です。
それを破って伝えようとしても肉体的にシャットダウンが掛かります。
だから、普段通りの生活をしていただきます。力ずくでもね。
でも、その前に、思い出した時にこの現実をしっかり認識出来る様にしておきましょうね」
ネギが言うと、ここにいる有名グラドルの一人が、豊かな胸を揺らす様にして立ち上がった。

遠慮無し倫理無しのスーパー契約発動で反則高性能化したスパイゴーレムと接続された部屋の大型テレビには、
全裸の上にチア用の腹出しタンクトップとミニを着た先ほどのアイドルが映し出されていた。
画面の中で、アイドルはマンションの廊下から外へとひたすら脂肪の塊を揺らし走り続ける。
それだけでも、部屋のアイドルたちは、酔いも覚めたかの様に動かない体で無理やり見せられている映像に
ぞっと震え上がっていた。
渋谷の賑わいの中、手を頭の後ろに組んで突っ立っている
そんなコスプレアイドルの息が上がっているのは、走ったからだけではなかった。
「そろそろ、出力最大いきますか」
ネギが言うと、画面の中でアイドルの息は病的な程に荒くなり、頬が紅潮し汗が噴き出す。
アップで映し出された太股にもつーっと透明な粘液が伝い落ちていた。
「おいっ、あれっ」
「ああ…だよなぁ…」
画面の中では既に周囲がざわつき携帯電話カメラが向けられる中、
潤んだ瞳で唇を嘗めながら立ち尽くしていたアイドルがタンクトップとスカートをまくり上げると
部屋の中に絶叫が響き渡った。
「ああーっ!あっ、ああっ、ああああっ、止まらない止まらないあんあんああぁーーーーーーんんっ!
あひっ、あひいっ、チ○ポちょうだいねえチ○ポちょうだいっ私のマ○コにチ○ポぶち込んで
ズンズンぶち込んでぐちゅぐちゅかきまわしてえっ!!
チ○ポチ○ポチ○ポチ○ポチ○ポおおおおおっ!!!」
剥き出しにされた性感帯に両手がフル稼働する周囲で独特の音と共に光り続ける携帯電話は、
芸能界はおろか社会からの抹殺を余す所なく意味していた。
「ど、どうして…」
お姫様が、気が抜けた様に言った。

「僕の名前はレイ・サウザーです、レイン・サウザンです。まあ、どうせ忘れる事ですけどね。
僕が絶対に忘れなければ、それでいいんですから」
ネギはにっこり笑った。

幾日かが過ぎ、お姫様は自分の部屋でパソコンのキーボードとクリックを駆使していた。
やりたくてしているのではない、体が勝手に動くのだ。
このタマシイノカギと言う呪いみたいなものは、具体的な行動を指定しなくても、
相手がその行動の意味を知っていればそれをやらせる事が出来るらしい。
「芸能人の薬物汚染って深刻なんですねー♪」
その後ろで、レイを名乗るネギがにっこり笑って言った。
「ア○バの真ん中で紐ビキニ脱ぎ捨てて豆カラでゲリラライブしたり
ナ○パ橋の真ん中でコート脱いで丸裸で柱に犬のおしっこしたり
道○堀で本当にグリ○ポーズで全裸マラソンしたり、
全裸の上に油性マジックで落書きしまくった上にコート着てDQN公園やホー○レス公園でコート脱いだり
インターネットで公園指定の公衆便所伝説ばらまいて自分が便器になったり
高校の通学路の公園で全裸でラジオ体操してたり、
これなんか凄いですねー、ハプニングバーで現役アイドル女同士のフレンチキッス。
女性同士のこう言うの果てが無いって言いますけど、
二人ともほとんど裸で触って嘗めておもちゃ使って他のお客さんも誘って、
携帯で情報回って回って警察まで回ってみーんな逮捕。
それで、警察に捕まった人みんーな、
体内や所持品や自宅からメタンフェタミンやコカインやMDMAが出て来て再逮捕だそうですね。
携帯電話系の闇金融から借りまくって今にも叩き売られる矢先だったって言いますから
逮捕された方がマシなんでしょうかねー。
でも、ネット社会ってすごいですねー♪
ほら、見て下さいほらっ」
いやでも指が動きいやでも視線は画面に向けられる。
「バッチリ撮れてますよー、マスコミじゃここまで報道されなくても、
ネット上だと誰かがみーんなバラしちゃうんですよねー、画像付き動画付きでー。
こーゆー写真とか動画って、消しても消しても世界中で誰かが保存して公開して際限ないんですよね♪
しかも、そんなこんなの武勇伝、自分で裏HP作ってとびっきりの画像と一緒に
海外ルートで公開してるんですから、やっぱり薬でイカレてないと出来ないですねこんなのー♪」
「お、お願いだから許して、お願いだから、私だけは、私だけは助けて…」
「いやー、あなただけは絶対許すって選択あり得ないんですけどねー」
はしゃいで聞こえていたネギの声は、しんと冷ややかなものになっていた。
「取りあえず、態度で示して頂けます?」
全裸で土下座をするお姫様の顔面を、冷ややかに見下ろしながら、
ネギは何も考えずその顔面を蹴り潰したいと到底紳士らしからぬ衝動を覚え、ぐっとこらえていた。
紳士だからではない、悪魔に徹するため、悪魔の恐ろしさはそんなものでは済まないからだ。
向こうは少しは気休めになったのかも知れないが、気持ち悪い目を潤ませてネギを見上げながらしゃぶりつづけ、
床に這って甲高い声を上げながら、機械的に排泄するまで抉り続けるネギを腰を振って迎え入れるのを
ネギは冷ややかに見下ろすだけだった。

「大丈夫ですよ」
ネギは、ヨダレを垂らして床に伸びるお姫様に静かに言った。
「あなたには最高のステージを用意していますから。その前に、明日のオフの準備でしたね♪」

「はーい、行ってらっしゃーい♪」
翌日早朝、ぎくしゃくと群れに割り込むお姫様の姿に、黒い学生服の群れは思わず振り返って目を見張った。
全裸の上にランニングシャツと黄色い超絶ミニ、シャツも腹出しで明らかにワンサイズきついもの。
そんな姿のお姫様が、半ばスクールバスと化した路線バスに乗り込んだ。

正午に近づこうと言う頃には、もう髪もぐしゃぐしゃ息も絶え絶えの凄絶さが溢れ出していた。
東京、埼玉、神奈川と、人口密度の最も高い路線から路線へと様々な交通機関を乗り継ぎ、
犯罪者の手や指が伸びるとそれだけでよがり狂う事を死ぬ気で我慢しなければならない
身体状態にスイッチが入る。
「や、やめてよぉ」
そんな中、ようやく、空間が出来る電車に乗る事が出来て一息ついていたお姫様は、
弱々しい声に我に返った。
ぎょっとしたお姫様の目の前に、天使の顔をした悪魔が泣き出しそうな顔で震えている。
そして、いつの間にか、自分の手が彼の股間をなで回し、気が付いた所でその手の動きは止まらない。
「やめて、やめてよぉ、お姉ちゃん」
「ちっ、ち…」
口はパクパク動くだけ、手は止まらず却って胸を押し付ける様に前に動く。
「何やってんだあんたっ!」
「おいっ!君っ!!」

何故か人っ子一人いない駅のホームで、気が抜けた様にベンチに座るお姫様の前で
ネギが腹を抱えて笑っていた。
取りあえず、駅事務所に引きずり込まれた事は確かだったのだが、何をどう解決したのか覚えてすらいない。
「さ、ショッピングですよショッピング♪
いってらっしゃーい♪」
お姫様の心身の疲労はガン無視され、ぎくしゃくと立ち上がった。

「ねえ、熱いの、ねえ、熱いの、ねえ、熱いの…」
両手に大量の紙袋を下げ、最早周囲の視線も気に掛からぬ様子で、お姫様は譫言に様に繰り返していた。
「仕方ないですね」
脳に直接「レイ」の声が届く。
「せっかく買ったんですから、あそこで試してみましょう、三分だけですよ」
お姫様は公園に入り、そこのトイレに入る。
個室に入り、紙袋の中から、アダルトショップで購入した極めて逞しい電動器具を取り出すと、
十分にぬかるみきった所に押し込み男子トイレの来訪者すら逃げ出す程の咆哮を上げた。


「この時間になると電車も空いてるんですね、良かったですねー♪」
山手線の車内で、お姫様は18歳未満入店禁止の書店で購入した中でも
最も特殊な部類の雑誌のビニール袋を開け、足を組んで読みふけりながら脳に響く声を聞いていた。
太陽も大分高くなった頃、お姫様は渋谷駅から街に出る。交差点に進もうとしながら、
もう注目にも麻痺し始めていた。
「えっ?」
だが、そんなお姫様の顔色を変えたのは、頬に落ちた雨粒だった。
「あ、春雨じゃ、濡れて参ろうって台詞、日本にはあるみたいですけど、季節全然違ってますし。
次の駅までゆっくり歩いて行きましょうゆーっくり歩いて行きましょー♪」

ほとんど水そのものとなっている濡れた白いランニングが素肌に冷たい。
目的地まで半分も行かない内にお姫様の足が止まった。
「雨宿りですかねー、結構お客さん入ってますねー。
あの店にしましょう、お買い物よろしくお願いしまーす♪」
脳内命令を聞きながら、お姫様が判断する暇もなく、彼女の肉体は混み合ったコンビニに入り、
店にある全ての種類のコンドームを購入していた。
それから、飲物で体を温める事を許される。
ハンバーガーショップの一階窓際の席で。

「お、お願い、着替えさせて、風邪ひいちゃう、本当に風邪ひいちゃう」
駅構内で出会ったネギにお姫様が懇願する。
「いいですよ」
ネギがお姫様に紙袋を渡した。

「んっ、んんっ、んっ…」
映写室からの光が通り抜ける下、席に着いたお姫様は、
下ろした上着から剥き出しにした膨らみを左手で揉み、
空いた館内で両足を肘掛けに乗せてまくり上げたミニスカートの熱く潤ったその中身を指でかき回す。
「よぉ、姉ちゃん、盛ってんねぇ」
「俺のぶっといので慰めてやっかぁ」
「あっ、ああっ、あ…」
スクリーンで延々と続いた痴態が終わり、館内に照明が入った頃には、
やはり純白のヘソ出しチューブトップを腹まで下ろし、
黒い合皮の超ミニをぺろんとまくり上げて丸い尻を突き出したお姫様は
スピーカーにも決して引けを取らぬけたたましい喘ぎ声の果てに顔にも尻にもその中にも
べっとりと誰とも知れぬ欲望の跡を残してぐったりと床に伸びていた。

世界のア○バのど真ん中、今夜も一人、コスプレパフォーマーが飛び跳ねる。
「結構可愛くね?」
「スカート短っ」
「お、おい、オールシースルーすかあっ!?」

ヘソ出し超ミニの黒いセーラー赤いネクタイ、黒い尻尾に小羽に角に髪飾り、
そんな小悪魔風コスでお姫様は太股露わ胸までまくれそうな勢いで飛び跳ねている。
「いいよールーラーン!」
「って、おいあれって」
「ネ申降臨!?」
ざわめきが広がり、絶え間なくフラッシュが光る中、お姫様は激しい動きと共に
マメカラでビブリオン・メドレーを熱唱し始めた。
最後、ルーランルージュのテーマを歌い終えたお姫様は、そのまま地面に左脚を伸ばし右膝を立て、
携帯やデジカメを手に超低空飛行が続出する。
「あっ、あのっ、私っ、ごめんなさいっ」
「おおおーーーーーーーーっっ!ルーラーン!!」
「オッケーッ!
ブラックドジっ子敵幹部ルーランルージュただ今降臨でございますぅぅーーーーーーーーーっっ!!!」
「うおおおーーーーーーーーーーっっ!!!」
ギリッと歯がみしたネギは、世界のアキ○が平成ガ○ラの舞台と化す前に指令を発した。
お姫様は、不意に、ろくにものも言わず、フラッシュと群衆を突っ切る様にぴゅうっとその場を逃走した。

近くのビルで待機していた和美は、無言のネギに手を引かれ、ズンズンと廊下を進んでいた。
連行先は男子トイレだった。
個室に入れられ、壁際に立たされた和美の唇をネギが貪り、
和美のシャツをまくり上げたネギはブラジャーを引きちぎってむしゃぶり付いた。
その間に、ネギはもどかしそうにズボンと下着を下ろす。
「んんっ!」
こちらも結構なミニスカートがまくり上げられ、ずらされたショーツの隙間から
僅かに潤んだ所にズンと突き入れられる。
和美が、背中を壁に擦り付けながら喘ぎ声をかみ殺す。
ネギが、折れんばかりに和美を抱き締め、歯がみしながら腰を突き上げ続ける。
「…千雨さん…千雨さん、ちうさん、ちうさんううっ…」
和美が、荒い息を吐くネギの頭をぎゅっと抱いた。
「少しは落ち着いた?試さなきゃいけなかったの分かるけど、
やっぱ結果としてはちょーっとチョイスミスだよね」
和美が片目を閉じて浮かべた笑みは少し辛そうだった。
ネギは謝らなかった、謝って済む事ではなかった。
「で、どーすんの?今日撮ったのブログに直して抹殺いっちゃう?」
和美の問いにネギが首を小さく横に振る。
「予定通り、あの人にはちゃんと最高のステージに出ていただきます。
何時間かでそれが出来ないぐらいにネットが追い付けばあの人の勝ち、
ネットで何となく消えるなんて、そんなに僕、優しくないですから」
ぞっとする様な声を聞きながらネギを見下ろす和美の瞳には、僅かに哀れみの様な光りがあった。

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最終更新:2012年01月28日 15:57
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