29スレ181

第3話

「うわ、ちづねぇもしかしたら怒っている?」
 夏美は肩を震えながら恐る恐る聞いてみた。
「やるの? やらないの? わ・た・しは聞いているのよ。夜な夜なこっそり下着盗んでおちんちん弄り倒す変態さんに」
腕を組んで蔑む目で小太郎くんを罵る千鶴。
「わ・た・しはき・い・て・い・る・の・よ? やさしぃーく聞いてあげるうちに答えなさい!」
 声は優しいのに何でこんなに怖いのだろう。夏美もあやかも声がでない。口を挟む余裕がなかった。
「ね、小太郎くん。早くやった方がいいよ」
 優しく夏美が話しかける。
 小太郎は周囲に助けを求めるように夏美、あやか、そして千鶴の順番で顔を覗きますが有無言わさない千鶴の視線にとうとう下半身丸出しのまま、三人に股間の暴れん坊をさらけ出しました。
 三人の視線が小太郎くんのモノに集中します。
「かわいい」
 思わずつぶやいたのはあやかでした。
 年上の女性に見咎められ、小太郎くんのは、すっかり縮こまってすっかり萎縮してしまいました。
 千鶴がじぃいと見て「ふん」と鼻で笑う。
「毎日弄って鍛錬しているかと思ったら、皮かぶって子供おちんちんね」
 子供ですから! 理不尽な感想を吐き捨てる千鶴。
 縮こまったおちんちんは外気に晒し、三人の視線を受けてピクピクと動くと、あっという間にピーンと反り返った。
「あらあら、興奮したの? 見られて硬くなるなんて変態もいいとこね」
 千鶴の罵倒に顔を羞恥に染めて身を硬くする小太郎。
 だが、直立不動の身体に股間のモノだけがビクビクとヘソまで反り返って情けなくて目を開けるのすら辛そうだった。
「千鶴さん。もう辞めて可愛そうだわ。こんなに震えてしまって」
 たまらずあやかが千鶴に懇願した。
「あら、さっき『かわいい』って褒めていたじゃない。よかったわね小太郎くん。優しいお姉さんがかわいいって褒めてくれたわよ。お礼ぐらいいったらどう?」
「千鶴さん! 言いすぎですよ」
「私は年上の女性として間違った方向に行かないように厳しく躾ているのよ?」
「でも、これは明らかにやりすぎです!」
「どうして? このまま黙って許したらどうなるの?」

「それは…」
「小太郎くんが毎日、脱衣所に忍び込んで下着を盗んで、おちんちんを弄るのを認めてしまうの」
「小太郎くんにはわたしから強く言っておきます!」
 小太郎を庇うようにいきなり抱きかかえた。
 突然抱きつかれた小太郎は驚いてあやかを振りほどいた。
「あ!」
 夏美が声を上げた時は、小太郎は明らかに他者に触れられるのを恐れてあやかを拒絶した。
 拒絶されたあやかの顔は真っ白になっていた。
 まるで、人間に酷い目に合わされた捨て犬が何も信じられなくて何でも噛み付こうとしているようだ。
「あやか、少し言い過ぎたわ」
 搾り出すようにすまなさそうに謝罪を口にする。
「でもね、あやか。毎日、乱暴に弄っている小太郎くんのおちんちんは病気になっているかもしれないの」
 心配そうに言う。
「ええぇ、それは」
「きっと、ここは女子寮だから小太郎くんは自然に覚えちゃったから正しいやり方なんて知らない。力任せにやって病気になっていたら大変よ」
「ど、どうしたら良いかしら千鶴さん」
「そう。だから小太郎くんに皆の見ている前でどんな風に弄っているか見ておきたかったの」
 がーん!
「そうだったの千鶴さん…わたし何も知らなくて…」
「ちょ! いいんちょ。ちづねぇ!」
「まって! 夏美ちゃん。そうよね。かわいい弟さんだもの。本当は二人だけで見たかったのに…ごめんなさい」
「二人だけとかじゃなくて、ちょっと二人だけで見るのには辛いというか…」
「じゃぁ、わたしもあやかも傍にいるわ」
「ええぇ…ええええ?」

那波 千鶴 魔性の女だった。

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最終更新:2012年01月28日 16:11
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